リビアン(RIVN)四半期決算|22年3Qは2Q比で+47%

バイデン政権が誕生し、21年はクリーンエネルギーのブームになりそうです。環境銘柄の先駆者はテスラで、20年3月から株価は1年で10倍にも急騰しています。リビアンは事業を開始していないが、21年時点で世界6位の自動車メーカーです。

  • 「EVのテスラは、1年で株価が10倍に高騰した…」
  • 「21年10月でPER456倍だが、成長率はまだ高い…」
  • 「新興EVにも期待が掛かり、23年末に生産を開始する…」

リビアン(RIVN)は、21年11月に上場した新興EVの米国企業です。119億ドルの資金調達に成功し、時価総額で世界6位の自動車メーカーになりました。欧州工場を設立し、実際に生産を開始するのは23年末の見込みです。

個人的には、リビアンは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、EV企業は中国で競合が増えており、収益性が低いビジネスになると思うからです業界最大手のテスラは21年の営業利益率が7.7%と高いです。しかし、業界2番手の中国ニオは営業利益率が−14%で、売上成長率も鈍化しています。

低価格帯の中国と競争するには、高級志向で勝負するしかないですね。

ただし、中長期的にはEVの期待値は高く、将来的には事業も株価も上昇するかもしれないですね脱炭素化やエネルギー問題により、世界の天然ガスや原油価格は高騰しています。原油高騰が続けば、EVなどの環境銘柄に資金が集まります。

22年3Qの売上高は5.36億ドル、2Q比で+47%と順調に事業を拡大しています。生産台数は、22年通期で2.5万台を見込みます。

リビアンの投資判断したい人向け
  1. リビアンの4半期決算(22年7-9月)は?
  2. リビアンの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 世界的にEVは注目されるが、投資すべきでない理由は?

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

リビアン(RIVN)の四半期決算は?

リビアン(RIVN)の四半期決算を紹介します。

22年1Q決算(22年3月31日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:0.95億ドル(前年比—)✖️
  2. 営業利益:−15.79億ドル(前年度−4.10億ドル)
  3. 純利益:−15.93億ドル(前年度−4.14億ドル)
  4. 1株当たり利益:−1.77ドル(前年度−4.10ドル)◯

22年2Q決算(22年6月30日)

2Qの内容は...
  1. 売上高:3.64億ドル(前年比—%
  2. 営業利益:—億ドル(—%)
  3. 純利益:−17.12億ドル(−195%)
  4. 1株当たり利益:−1.62ドル(—%)

22年3Q決算(22年9月30日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:5.36億ドル(前年比+536倍)✖️
  2. 営業利益:−17.74億ドル(前年度−7.76億ドル)
  3. 純利益:−17.24億ドル(前年度−12.33億ドル)
  4. 1株当たり利益:−1.88ドル(前年度−12.21ドル)◯

3Qの売上は5.36億ドル、営業利益は−17.74億ドルでした。2年1Qと2Qに続き、3Qの売上は高いですね。営業損失額は売上高の3.3倍に圧縮しています。

21年に119億ドルの資金調達に成功し、米国で過去6番目に大きいIPOの調達資金ですね。本格的に事業開始を開始したのは、21年後半あたりです。

22年1Qには、生産開始以来5000台の生産に成功しました。

3Qには7363台(2Q比+67%)を生産し、22年通期では2.5万台を期待しています。引き続き需要は強いというが、設備投資は17.5億ドルに引き下げています。25年までは手元の資金で事業を行う見通しです。

過去 1 年間は、Rivian の長期的な成功にとって重要な前進でした。私たちは、消費者向けおよび商用車のプラットフォーム全体で 4 つのバリエーションを発売し、他のメディアの称賛とともに MotorTrend のトラック オブ ザ イヤーを受賞しました。物理的なサービス センターとモバイル サービス車両、配送業務、FleetOS、資金調達、保険、リマーケティング、および Rivian Adventure Network。自社開発・生産の直流急速充電器。当社の第 1 世代製品に対する興奮と熱意を見るのはやりがいのあることです。

ここ数か月で、重要な運用上および戦略上のマイルストーンを達成しました。 R1 および RCV プラットフォーム ラインの生産は引き続き増加しました。四半期中に合計 7,363 台の車両を生産し、2022 年の第 2 四半期と比較して 67% 増加しました最近、第 2 の製造シフトを開始し、当社製品に対する強い需要を満たすために生産を強化することに引き続き注力しています。このような不確実な経済状況を乗り切る中で、当社の製品に対する強い需要は、堅調な予約注文の受注残高によって証明されています

第 3 四半期は、コマーシャル ビジネスにとっても重要でした。 Amazon は最近、カスタム EDV が米国の 100 以上の都市で配達されていることを発表しました。さらに、9 月には、メルセデス・ベンツとの戦略的パートナーシップに関する覚書 (「MOU」) の調印を発表しました。これは、世界がよりクリーンな交通手段に移行するのを支援するために、電動バンの生産を急速に拡大するという共通の目標を反映しています。

当社のビジョンを継続的にサポートしてくださっている従業員、お客様、サプライヤー、パートナー、コミュニティ、株主の皆様に感謝いたします。

2022 年の第 3 四半期には、7,363 台を生産し、6,584 台を納入しました 厳しいサプライチェーン環境にもかかわらず、生産の増加は私たちの期待に沿っています。 2022 年 7 月、生産量が増加したことで、アウトバウンドの貨物をトラックから鉄道に移行する機会が得られ、アウトバウンドの物流コストをさらに削減できました。 2022 年の第 4 四半期には、鉄道輸送による輸送時間と、第 2 シフトの立ち上げから四半期の終わりに向けての量の増加が相まって、生産と配送の間に大きな差異が生じると予想しています。

私たちは最近、R1 ランプの重要なステップである通常の工場での 2 番目の製造シフトで生産を開始しました。 ランプは、最適化に時間とトレーニングが必要であるという点で、最初のシフトと非常によく似ています。 2 番目のシフトは現在、全体のボリュームに貢献しています。

Outlook:

私たちの主な焦点は、引き続き生産を増やすことです。通常の工場で実証された生産率は、システム、機器、および生産ラインを立ち上げるチームメンバーの能力に自信を与え続けています。しかし、サプライ チェーンの制約が引き続き生産の制限要因になると考えています

サプライ チェーン環境に関する最新の理解に基づいて、2022 年の生産ガイダンスである合計 25,000 ユニットの生産を再確認しています。また、第 2 四半期の決算説明会で提供された調整済み EBITDA の (5,450) 百万ドルという年間ガイダンスも再確認しています。合理化された製品ロードマップと特定の設備投資の 2023 年への移行により、設備投資のガイダンスを 17 億 5,000 万ドルに引き下げます。

私たちはジョージア州および共同開発局と協力し続けており、R2 プラットフォームが 2026 年にローンチされることを期待しています。R2 プラットフォームが Rivian のグローバルな市場機会を切り開くことを期待しており、進行中の初期の開発作業に興奮しています。現在検討されているメルセデス・ベンツとの合弁事業への投資の影響を除いて、2025 年まで手持ちの現金で事業資金を賄う能力に自信を持っています。

参考:Q3 2022 Rivian Shareholder Letter

そうした投資計画には、米史上6番目の大きさとなったIPOで調達した資金も充当される。リビアンの株価は上場2日目となる11日に22%上昇。時価総額は1000億ドルを超え、ゼネラル・モーターズ(GM)を上回った。

事情に詳しい複数の関係者によれば、投資の最優先事項は米国内2カ所目となるEV生産工場で、次いで欧州の工場。欧州工場では2023年末までに自動車生産が開始される見通しという。英国で用地が検討されているほか、欧州大陸でも複数の場所が候補に上がっている。関係者らは情報が非公開だとして匿名を条件に語った。欧州工場にかかる費用は数十億ドルに上る見通しだという。

参考:テスラの対抗馬に育つか?

22年4Q決算(22年12月…)

22年4Q決算は、23年2月10日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

リビアン(RIVN)の10年間の損益計算書は?

リビアンは21年11月に78ドルで上場しています。最高値172ドルをつけるも、22年11月は29ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上はまだ発生していません。23年末ごろに欧州工場で生産が開始される予定だとしています。そのため、実際に売上が発生するのは24年以降になります。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。21年にIPOで119億ドルの資金調達に成功しています。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、赤字が拡大していますね。事業開始して収益が発生するのは、24年以降の見込みです。

では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?

リビアン(RIVN)の注目ポイントは?

リビアン(RIVN)の注目ポイントを紹介します。

注目1:上場時点で時価総額6位の自動車メーカー?

参考:Is Rivian Ready to Take on Tesla?

自動車業界の時価総額ランキングですね。

時価総額の世界1位はテスラで10720億ドル、トヨタの4倍の規模です。21年に上場したリビアンは、売上が発生していない状態で世界6位です。それだけ、株式市場ではEV自動車の期待が大きいことを示しています。

原油価格が上昇すれば、EV企業に資金が集まります。

注目2:欧州EV市場が前年比+137%で中国を抜く?

参考:Global Plug-in Vehicle Sales Reached over 3,2 Million in 2020

EV車の地域別の売上高の推移です。

19年時点のEV比率は2.5%、中国がEV市場の牽引役でした。しかし、20年は欧州が中国市場を越えて急成長しています。欧州はEU国境炭素税を導入し、26年までにガソリン車を禁止するとしています(参考:EU国境炭素税)。

欧州がEV車にこだわる理由は、ガソリン車の競争で米国と日本に負けたからですね。15年にフォルクスワーゲン社の排出ガス問題があり、欧州はEV車に方向転換しています。

20年の欧州の販売台数は、前年比+137%で中国を超えました同社が欧州に工場を設立する理由も、欧州が最もEV市場が拡大しているからです。

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:リビアン(RIVN)の四半期決算は?

リビアンの注目ポイントは...
  1. 21年11月に上場した、米国の新興EV企業である
  2. 119億ドルの資金調達に成功、世界6位の自動車会社
  3. 欧州工場を設立し、生産開始するのは23年末の見込み
  4. EVの期待値は高く、原油やガス価格の高騰は追い風である
  5. 低価格帯の中国メーカーが増え、競争が激しい分野になる

個人的には、リビアンは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、EV企業は中国で競合が増えており、収益性が低いビジネスになると思うからです業界最大手のテスラは21年の営業利益率が7.7%と高いです。しかし、業界2番手の中国ニオは営業利益率が−14%で、売上成長率も鈍化しています。

低価格帯の中国と競争するには、高級志向で勝負するしかないですね。

ただし、中長期的にはEVの期待値は高く、将来的には事業も株価も上昇するかもしれないですね脱炭素化やエネルギー問題により、世界の天然ガスや原油価格は高騰しています。原油高騰が続けば、EVなどの環境銘柄に資金が集まります。

ただ、現時点で同社に投資する利点は薄いです。

リビアンの競合は、米国テスラや中国ニオですね。テスラが不得意であるピックアップトラックの生産に力を入れる予定です。ただ、中国のシャオペンなど、新興EV企業は次々に参入しています。

参考:テスラ(TSLA)の四半期決算|21年3Qは前年比+57%に減速

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