パワー半導体を製造するPOWIは、環境銘柄としても知られています。過去3年で株価が3倍に高騰するなど注目を集めています。中国経済の影響を受けやすく、21年4Qの売上は前年比+14%、22年1Qは+5%に減速しています。
- 「クリーンエネルギー関連だが、PERは21倍まで低下…」
- 「パワー半導体は環境に優しく、3年で株価は3倍に高騰した…」
- 「環境に優しいパワー半導体の需要が、全産業で増えてる…」
パワーインテグレーションは、窒化ガリウムなどパワー半導体を製造する会社です。パワー半導体は電力効率が高く、EVなどのクリーンエネルギーで期待されています。富士経済の市場見通しによると、30年には12.2倍に拡大すると言われてます。
個人的には、パワーインテグレーションは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、赤字企業が多いクリーンエネルギーの中で、黒字化に成功してるからです。コロナ禍で一時的に低迷するも、21年2Qは前年比+68%と好調です。また、21年の営業利益率は23%まで上昇しています。
ただ、短期的には業績は低迷しています。
中国の売上比率が53%と高く、中国経済の影響を受けます。そのため、3Qの売上成長率は+45%、4Qは+14%、22年1Qも+5%と低いです。株価が下落したことで、22年5月の予想PERは21倍まで低下しましたね。
22年は原料高の影響を受けるも、長期的にはまだ成長は続くと思います。スマートホームやモバイル端末のバッテリーに利用されているが、将来的にはEVでも採用される可能性が高いです。
- POWIの4半期決算(22年1-3月)は?
- POWIの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 米中貿易摩擦の緩和やコロナ終息で、業績は急回復してる?
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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
記事の内容を簡単に知りたい
パワーインテグレーションズ(POWI)四半期決算は?

パワーインテグレーションの四半期決算を紹介します。
21年3Q決算(21年9月30日)
- 売上高:1.767億ドル(前年比+45%)
- 営業利益:0.455億ドル(+200%)
- 純利益:0.420億ドル(+180%)
- 一株利益:0.69ドル(+180%)
21年4Q決算(21年12月31日)
- 売上高:1.726億ドル(前年比+14%)◯
- 営業利益:0.443億ドル(+59%)
- 純利益:0.407億ドル(+49%)
- 一株利益:0.66ドル(+46%)◯
22年1Q決算(22年3月31日)
- 売上高:1.821億ドル(前年比+5%)◯
- 営業利益:0.510億ドル(+27%)
- 純利益:0.462億ドル(+16%)
- 一株利益:0.77ドル(+18%)◯
1Qの売上高は+5%で1.821億ドル、営業利益は+27%で0.510億ドルでした。21年3Qと4Qに続き、22年1Qの売上は減速しています。ただし、営業利益率は28%と過去最高に高い水準です。
消費電力が少ないパワー半導体は、環境に優しく需要が高まっています。売上が減少した理由は、供給不足によるものだと思います。22年2Qの売上予想は1.90億ドル(前年比+5%)と減速は続きます。
22年2Q決算(22年6月…)
22年2Q決算は、7月29日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうなっているのでしょうか?
パワーインテグレーションズ(POWI)損益計算書は?

パワーインテグレーションは1998年に3.2ドルで上場しています。18年以降から急激に株価は上昇し始め、22年5月は84ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は

過去10年間の決算書を見ると、20年に入り売上と利益は大きく伸びています。21年には、営業利益は20%まで上昇していますね。19年に純利益が増加した理由は、競合のオン・セミコンダクターから賠償金1.6億ドルを得たからです。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

BPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは20年に大きく上昇し、EPSは21年に上昇していますね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

営業CFとフリーCF(営業CF−投資CF)は、21年に大きく上昇しています。環境銘柄でもあるため、今後も継続して成長が期待できそうです。ただし、資源高の影響もあり、投資CFの損失も拡大しています。
では、私たち投資家はどのように投資判断すればいいでしょうか?
パワーインテグレーションズ(POWI)注目点は?

パワーインテグレーションの注目ポイントを紹介します。
注目1:環境対策で期待される窒化ガリウム半導体とは?
窒化ガリウム(GaN)製の半導体は、クリーンエネルギーで注目されています。
窒素ガリウムや炭化ケイ素(SiC)などのパワー半導体が注目される理由は電力効率が高いからです。従来のシリコン半導体と比較して、電力の損失を抑えられ発熱量が少なく、電力変換器の小型化が期待できます。
次々世代の酸化ガリウム系は、窒素ガリウムよりもさらに3倍の省エネが期待できます。
富士経済の市場見通しによると、2017年比で次世代パワー半導体は12.2倍拡大します。しかしながら、パワー半導体はコストが高い事が難点で普及してません。シリコンウェハの6インチは1枚3千円に対して、SiCウェハは12万円と高額です。
さらには、GaNウェハはSiCの価格は10倍以上です。
注目2:消費者、工業、通信向けに幅広く開発してる?
パワーインテグレーションズの半導体は、工業製品や通信機器など幅広く使われています。工業製品や通信機器以外では、iPhone用のチャージャー、電気自動車(EV)、スマホ、ノートPCにも使われています。
また、パワーインテグレーションズは、EV向けに「ノンスイッチ3-AQ」の半導体を開発しました。
クリーンエネルギーであるEV車は、急速に自動車のシェアを拡大していますね。EVを開発するテスラ社は、時価総額でトヨタを抜いて世界一位になるほど好調です。もしも、テスラ社がパワー半導体を採用すれば、同社の売上を大きく押し上げる可能性も秘めています。
では、パワーインテグレーションの売上高推移を見てみましょう。
注目3:21年4Qの売上前年比は+14%に減速?

パワーインテグレーションズの売上高推移と成長率です。
中国売上比率が高く、18年は米中貿易摩擦の影響を受けています。19年後半に成長軌道に乗るも、コロナ危機で再び減速していますね。しかし、20年後半には環境規制の追い風もあり、急速に成長率が上向いています。
ただ、21年3Qは+45%、4Qは+14%に減速しています。
では、海外の売上比率も見てみましょう。
注目4:中国の売上比率が53%を占めている?

パワーインテグレーションズの売上高推移です。
1988年に創業した米国企業にも関わらず、中国の売上高が53%を占めています。中国に次に多いのが、欧州、台湾、韓国、日本、米国と続きます。米中貿易摩擦の影響を受けやすい企業だが、2019年には業績は回復傾向にありますね。
では、パワー半導体市場で首位の企業はどこでしょうか?
注目4:ドイツ企業がパワー半導体の26%占めている?
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参考:半導体 EV用に増産投資
成長産業であるパワー半導体市場は、ライバル企業も多いです。
パワー半導体の首位は、ドイツのインフォ二オンテクノロジーズが26.4%、米国のオンセミコンダクターが10%、日本の三菱電機が8.6%と続きます。パワー半導体市場では、日本企業も強い事が分かりますね。パワーインテグレーションズは、上位6社に入らない点には注意が必要です。
同社に投資するならば、オンセミコンダクターの動向もチェックする必要がありますね。
▼▼米国株1.5年で、6月末には10倍の4,727万円に増える▼▼

20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
まとめ:パワーインテグレーションズ(POWI)決算は?

- 窒素ガリウムなど、成長が期待されるパワー半導体を製造している
- 18年に成長率が落ち込むも、19年後半から回復傾向にある
- クリーンエネルギーの需要が高く、EV向けの半導体も開発している
- 中国の売上比率が高く、米中貿易摩擦の影響を受けやすい
- 高成長が期待される産業だが、コスト高もあり懸念材料もある
個人的には、パワーインテグレーションは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、赤字企業が多いクリーンエネルギーの中で、黒字化に成功してるからです。コロナ禍で一時的に低迷するも、21年2Qは前年比+68%と好調です。また、21年の営業利益率は23%まで上昇しています。
ただ、短期的には業績は低迷しています。
中国の売上比率が53%と高く、中国経済の影響を受けます。そのため、3Qの売上成長率は+45%、4Qは+14%、22年1Q予想も+4%と低いです。株価が下落したことで、22年2月の予想PERは25倍まで低下しましたね。
22年は原料高の影響を受けるも、長期的にはまだ成長は続くと思います。スマートホームやモバイル端末のバッテリーに利用されているが、将来的にはEVでも採用される可能性が高いです。
21年はクリーンエネルギーが高い注目を集めています。しかしながら、しっかりと黒字を確保できている企業は少ないです。プラグパワーは、6ヶ月間で株価が18倍にも高騰しましたね。
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