サンラン(RUN)四半期決算|23年1Qは+18%に減速

太陽発電のサンランは、米国の環境政策で最も恩恵を受ける銘柄です。コロナで業績は一時的に悪化するも、その後は力強く伸びています。ただ、21年後半はサプライ問題もあり減速気味ですね。22年4Qの売上成長率は39%、23年1Qは+18%に減速しています。

  • コロナで急落するも、株価は1年で12倍に高騰してる…」
  • 「業績が悪化するも、21年は前年比+56%に再加速…」
  • 「最高値から株価は46%も暴落、投資するチャンスか…」

サンランは、太陽光エネルギーを供給する米国企業です。住宅向けにソーラーパネルシステムを設置し、安価でクリーンな電力をリースか電力購入契約(PPA)で提供します。売上高は順調に上昇するも、直近ではテスラなどの競合にシェアを奪われています。

個人的には、サンランは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、売上は順調に上昇するも、営業損失額も拡大してるからです。売上は7年で16倍に増えるも、21年の営業損失額は売上の半分を占めます。太陽光発電は利益が得にくいビジネスの上に、政府の支援金目的に競合も増えてるからです。

太陽光などのクリーンエネルギーは、価格競争に陥っていますね。競合からシェアを奪う形で急成長してきたが、19年以降はサンランも奪われています。

ただ、短期的には21年後半は業績が上向きそうです。コロナで売上が減速するも、20年12月期決算では反転し、3月期はさらに加速しています。営業損失額も拡大しているが、22年の売上成長率はさらに加速しそうですね。

RUNの投資判断したい人向け
  1. サンランの4半期決算(23年1-3月)は?
  2. サンランの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 売上成長率は58%に戻すも、投資すべきでない理由は?

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

サンラン(RUN)の四半期決算は?

サンラン(RUN)の過去四半期の決算を紹介します。

22年3Q決算(22年9月30日)

3Q決算の内容は...
  1. 売上高:6.319億ドル(前年比+44%)○
  2.  Customer agreements:2.712億ドル(+17%
  3.  Solar energy systems:3.606億ドル(+74%
  4. 営業利益:−1.362億ドル(前年度−1.379億ドル)
  5. 純利益:2.105億ドル(+8.7倍
  6. 1株当たり利益:0.96ドル(+8.7倍)○

22年4Q決算(22年12月30日)

4Q決算の内容は...
  1. 売上高:6.09億ドル(前年比+39%
  2. 営業利益:—億ドル(—%)
  3. 純利益:0.63億ドル+263%
  4. 1株当たり利益:0.29ドル(+373%

23年1Q決算(23年3月30日)

1Q決算の内容は...
  1. 売上高:5.89億ドル(前年比+18%)○
  2.  Customer agreements:2.46億ドル(+17%
  3.  Solar energy systems:3.43億ドル(+19%
  4. 営業利益:−2.27億ドル(前年度−1.81億ドル)
  5. 純利益:−2.40億ドル(前年度−0.87億ドル
  6. 1株当たり利益:−1.12ドル(前年度−0.42ドル)×

1Qの売上高は前年比+18%で5.89億ドル、営業利益は−2.27億ドルでした。22年3Qや4Qと比較して、23年1Qの売上は減速していますね。営業利益率は−38%と赤字幅は拡大しています。

20年はコロナ禍で成長率が大きく下がりました。しかし、米国経済の再開に伴い、クリーンエネルギー関連は業績が上向いています。欧州危機もあり、23年もクリーンエネルギー銘柄は好調が続きそうです。

・導入された太陽光エネルギー容量 240 メガワットで、ガイダンスの上限を超えています 純加入者価値は 12,000 ドルで、ガイダンスを超えています
第 1 四半期の販売活動は前年比で 30% 以上成長し、カリフォルニアでは80% 以上の成長
・カリフォルニアで Sunrun ShiftTM の提供を開始し、ここ数週間で販売活動が大幅に増加
・年間経常収益は現在 11 億ドル、平均契約期間は 17.6 年
・5.9 ギガワットのネットワーク化された太陽エネルギー容量

サンフランシスコ, May 03, 2023 (GLOBE NEWSWIRE) — 住宅用太陽光、蓄電、エネルギー サービスの国内有数のプロバイダーである Sunrun (Nasdaq: RUN) は本日、2023 年 3 月 31 日に終了した四半期の決算を発表しました。

「サンランのチームは、ファンダメンタルズでそれを粉砕し、強力で収益性の高い持続可能な成長を推進することに重点を置いています。 Sunrun からのクリーンで手頃なエネルギーに対する需要は第 1 四半期も引き続き加速し、売上高は 30% 以上増加しました。 Sunrun のエネルギー サブスクリプション サービスの強みと市場での優位性により、当社は大きな市場シェアを獲得することができました。これらの傾向は今後数四半期で加速するでしょう」と、Sunrun の最高経営責任者である Mary Powell は述べています。 「1 四半期に設置された太陽光発電容量の速度と規模を、公共事業の太陽光発電の開発と比較するのは驚くべきことです。 平均的なユーティリティ ソーラー プラントは 5 メガワットで、建設には最低 6 ~ 12 か月かかりますが、Sunrun の設置容量は 1 四半期で 240 メガワットです。 今年は、屋上で 1 ギガワット以上を追加する予定です。 これを踏まえると、今年追加する容量は、建設に数十年かかる平均的な原子力発電所に相当します。 これは、一戸建ておよび集合住宅を利用して、集中型ユーティリティ方式でこれを行うために必要となる少なくとも 5,000 エーカーの土地の混乱を回避し、コストのかかる送電および配電インフラストラクチャを回避することによって実現します。 ストレージと電気自動車の採用が加速する中、スマートに制御可能な負荷を活用する機能は強力です。

「Sunrun のチームは強力な第 1 四半期を達成し、インストール数と純加入者価値のガイダンスの両方を大幅に上回りました。 2023 年の純加入者価値の増加により、力強い成長を遂げる予定です。 サンランの最高財務責任者であるダニー・アバジアンは、次のように述べています。

MARKET:

ソーラー産業の成長機会は膨大です。 現在、米国内の 8,800 万戸の住所指定可能な住宅のうち、太陽光発電を備えているのはわずか 4% です。 米国の家庭用電力市場は年間 1,940 億ドルを超えており、継続的な公共料金の支出により、小売料金が上昇し、当社の価値提案が高まり、対応可能な市場が拡大しています。 電気自動車を採用する家庭は、約 2 倍の電力を消費し、当社の市場機会と価値提案をさらに拡大します。 優れたエネルギー体験とより手頃な価格の電気サービスを提供することに加えて、私たちは最大のストレージ容量ネットワークの 1 つを急速に蓄積しています。 この派遣可能なエネルギー資源のセットは、かさばる集中型インフラストラクチャよりも回復力と精度の高い可能性を提供します。

ネットワーク効果と密度の利点、運用規模の効率性の向上、ブランド力の向上、資本調達能力、および高度な製品とサービスの提供により、Sunrun は引き続きリーダーシップの地位を拡大すると確信しています。 ここにいくつかのハイライトがあります:

Sunrun は現在、全国に 58,000 を超える太陽光発電および蓄電システムを設置しており、住宅所有者はクリーンで信頼性の高い家庭用エネルギーで数日間の停電を乗り切ることができます。 太陽光発電システムと蓄電システムは、電力の購入時またはグリッドへの供給時にも最適化し、ピーク時のグリッドの制約を管理するのに役立ちます。 Sunrun は、ストレージの設置が今後数四半期で急速に増加すると予想しています。

2022 年 8 月、インフレ抑制法 (IRA) が議会を通過し、バイデン大統領が署名して法律が成立しました。 IRA は、Sunrun が利用できる投資税額控除 (ITC) を強化および拡張します。 IRA は、30% のソーラー ITC の 10 年間の延長と、新しい電気自動車に 7,500 ドルのクレジット、中古の電気自動車に 4,000 ドルのクレジットを効果的に提供します。 低所得地域に設置されたソーラーおよびストレージ プロジェクトは、追加の 10% の税額控除を受け取ることができ、手頃な価格の集合住宅に設置されたプロジェクトは、追加の 20% の税額控除を受け取ることができます。これは、米国財務省によって確立されたクォータ割り当てとプログラム ガイドラインの両方に従います。 さらに、十分な量の国産コンテンツを使用するプロジェクトと、指定されたエネルギー コミュニティ内にあるプロジェクトは、追加の 10% クレジットの資格を得ることができます。 これらの加算器は、セクション 48 および 48E に基づいて税額控除を主張する商業団体のみが利用でき、セクション 25D に基づいて住宅用クリーン エネルギーの控除を主張する住宅所有者は利用できないため、市場シェアをサービスとしてのソーラーに向けて推進する必要があります。

OUTLOOK:

経営陣は、必要な運転資金を慎重に管理しながら、持続可能で収益性の高い成長を通じて市場をリードし、単位現金生成能力を優先することに重点を置いています。

経営陣は、2023 年通年の太陽エネルギー導入容量の伸びが 10% から 15% の範囲になると引き続き予想しています。経営陣は現在、この範囲の成長を達成する上で、下向きのリスクよりも上向きの機会の方が多いと考えており、2023 年には市場シェアが増加すると予想しています。

経営陣は、2023 年の第 2 四半期に、設置された太陽エネルギー容量の増加が 270 から 290 メガワットの範囲になると予想しています。純加入者価値は、第 2 四半期に順次増加し、2023 年上半期と比較して 2023 年下半期には大幅に増加すると予想されます。

参考:Sunrun Reports 1Q 2023 Financial Results

 

23年2Q決算(23年6月…)

23年2Q決算は、8月4日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか

サンラン(RUN)の損益計算書は?

サンランは15年に10ドルで上場しました。株価は伸び悩むも、20年後半から大きく上昇しています。20年3月は8ドルまで急落するも、21年1月は96ドルまで上昇していますね。23年5月は19ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上は右肩上がりで上昇しています。20年の売上は9.22億ドル、過去7年で16倍にも増えています。ただし、1度も黒字化に成功した事がない上に、営業利益率は18年がピークで低下しています。

競合が増えたことで利益率が低下、営業損失額は売上高の半分です。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは資金調達に成功し、21年に大きく上昇しています。EPSは20年に再び赤字に転落していますね。21年の自己資本比率は44%と高いです。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、赤字幅が拡大し続けています。太陽光発電は設備投資が大きく利益が出にくい上に、競合が増えたことで営業CFも低下しています。大規模な環境対策の予算を目的に、新規参入者が増えてるからですね。

では、私たち投資家はどのように投資判断したら良いのでしょうか?

サンラン(RUN)の注目ポイントは?

サンラン(RUN)の注目すべきポイントを紹介します。サンランは、太陽光エネルギーを供給する米国企業です。住宅向けにソーラーパネルシステムを設置し、安価でクリーンな電力をリースか電力購入契約(PPA)で提供します。

注目1:太陽光発電設備の容量シェアで1位の10%?

参考:Tesla slips to third place for solar installations in the U.S

19年までの住宅用の太陽光発電設備の容量ベースのシェアです。

サンランは太陽光発電設備で10%にシェアを伸ばし、18年に1位を獲得しています。競合のVivint Solar(FSLR)やテスラ(Solar City)からシェアを奪う構図です。しかし、19年以降の発電設備の設置数では、サンランも競合にシェアを奪われています。

注目2:19年以降は設置数でシェアを奪われている?

参考:Sunrun retains its title as the largest residential solar installer

米国の住宅用ソーラー設置業者の市場シェア推移です。

住宅用ソーラー1位の設置数は、サンランで15%前後のシェアを持ちます。競合企業にはテスラエネルギー、freedom forever、titan solar powerがあります。テスラとtitan solar powerは勢いよく上昇し、サンランや競合からシェアを奪っています。

太陽光発電装置は寡占化企業がおらず、競合が激化しています。では、世界的には太陽光発電はどれくらい伸びるのでしょうか?

注目3:世界の太陽発電は30年に2.6倍の1582GW?

参考:Global solar photovoltaic capacity expected

30年までの世界的な太陽光の発電力の地域別推移です。

主要国の19年の太陽光発電の容量は593GWです。しかし、30年には2.6倍の1582GWに上昇すると試算されていますアジア太平洋地域が最も大きく、18年時点で全世界の58.1%を占めていますね。

中国、インド、日本市場が拡大し、さらに押し上げそうですね。

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:サンラン(RUN)の四半期決算は?

サンラン株の特徴は...
  1. 15年に上場した、太陽光発電のクリーン米国企業
  2. 住宅向けにソーラーを設置、クリーンな電力を提供
  3. 20年の売上は9.2億ドル、7年で16倍に増える
  4. 営業利益率は18年がピーク、20年は−50%赤字
  5. シェアを伸ばすが、19年からテスラなど競合が強い
  6. 政府の環境対策の恩恵を受けるが、新規参入も多い

個人的には、サンランは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、売上は順調に上昇するも、営業損失額も拡大してるからです。売上は7年で16倍に増えるも、21年の営業損失額は売上の半分を占めます。太陽光発電は利益が得にくいビジネスの上に、政府の支援金目的に競合も増えてるからです。

太陽光などのクリーンエネルギーは、価格競争に陥っていますね。競合からシェアを奪う形で急成長してきたが、19年以降はサンランも奪われています。

ただし、短期的には21年後半は業績が上向きそうです。コロナで売上が減速するも、20年12月期決算では反転し、3月期はさらに加速しています。営業損失額も拡大しているが、21年後半の売上成長率はさらに加速しそうですね。

競合ソーラエッジは制御装置だけではなく、発電最適化するシステムで提供しています。米国市場ではエンフェーズ・エナジーのシェアを奪い急成長していますね。ただし、世界的には中国企業が強く、ソーラエッジは7番手と低いです。

エンフェーズ・エナジーは、太陽光発電向けに制御装置を開発する米国企業です。太陽エネルギーを供給する企業は競合が多いが、発電事業者向けのビジネスは好調です。エンフェーズ・エナジーの営業利益率は24%と高く、売上もプラスに反転しています。

参参考:エンフェーズ(ENPH)四半期決算|太陽発電装置で利益率24%

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