カミンズ(CMI)四半期決算|22年3Qは+10.5%に加速

エンジン大手のカミンズは、コロナ後の景気回復で恩恵を受ける銘柄ですね。商用トラックや鉄道は経済再開で期待されるも、サプライ問題で不調です。22年2Qの売上は前年比+7.7%、3Qは+10.5%に加速しています。

  • コロナで急落するも、株価は1年で2倍に高騰してる…」
  • 「顧客が影響を受けるも、20年後半には業績が急回復した…」
  • 「ディーゼル排出規制もあり、PER12倍で割安水準にある…」

カミンズは、エンジン関連製品を製造する米国大手メーカーです。トラック向けエンジンは北米1位のシェアで36.7%を占めます。ただし、自動車メーカーにシェアを奪われてる上に、ディーゼルエンジンは世界的な環境規制に逆行します。近年は天然ガスエンジンを搭載するトラックなども開発しています。

個人的には、カミンズは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、環境規制に逆行する銘柄で、長期的に成長し続けるのは難しいからです。トラック向けはディーゼルエンジンが主流だが、将来的には電気や水素に移行する可能性もあります。好業績でもPERが低い理由は、近年のディーゼル排出規制によるものです

長期的には、どちらに動くか予想するのは難しいですね。

経済再開後は成長が期待されるも、サプライ問題で業績は上向いていません。21年4Qは前年比+0.3%まで後退、特に売上比率が5割を超える北米市場で不調です。22年は中国以外の全地域で売上が上向くとしています。

22年11月時点の予想PERは13倍は割安だと思います。

CMIの投資判断したい人向け
  1. カミンズの4半期決算(22年7-9月)は?
  2. カミンズの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. ディーゼル排出規制が強まるが、業績が好調な理由は?

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

カミンズ(CMI)の四半期決算は?

カミンズ(CMI)の過去四半期の決算を紹介します。

22年1Q決算(22年3月31日)

1Q決算の内容は...
  1. 売上高:63.85億ドル(+4.8%)◯
  2.  Engine:27.53億ドル(+11%
  3.   北米:+15%、海外:+4%
  4.  Distribution:21.17億ドル(+15%
  5.   北米:+17%、海外:+13%
  6.  Components:19.88億ドル(−8%)
  7.   北米:+8%、海外:−21%
  8.  Power System:11.60億ドル(+13%
  9.  New Power:0.31億ドル(−12%)
  10. 営業利益:6.04億ドル(−26%)
  11. 純利益:4.18億ドル(−31%
  12. 1株当たり利益:2.92ドル(−29%)✖️

22年2Q決算(22年6月30日)

2Q決算の内容は...
  1. 売上高:65.86億ドル(+7.7%
  2. 営業利益:—億ドル(—%)
  3. 純利益:7.02億ドル(+17%
  4. 1株当たり利益:4.77ドル(+16%)

22年3Q決算(22年9月30日)

3Q決算の内容は...
  1. 売上高:65.96億ドル(+10.5%)◯
  2.  Engine:27.79億ドル(+7%
  3.  Distribution:22.39億ドル(+14%
  4.  Components:19.71億ドル(+9%
  5.  Power System:13.49億ドル(+15%
  6.  New Power:0.45億ドル(+95%)
  7. 営業利益(EBITDA):9.23億ドル+7%
  8. 純利益:4.68億ドル(−12%
  9. 1株当たり利益:3.30ドル(−11%)✖️

3Qの売上高は前年比+10%で65.96億ドル、営業利益(EBITDA)は+7%で9.23億ドルでした。22年1Qや2Qと比較して、3Qの売上は加速しています。営業利益率は14%と悪くはないですね。

商用トラックや鉄道機関に使われるため、景気敏感株として知られてます。

ディーゼルエンジンを製造するカミンズは、経済再開で期待される銘柄です。同社CEOによると、中国とロシア市場を除くと全ての地域で需要は高いと述べています。

22年通期の売上成長率は8%としています。

第 3 四半期の総収益は 73 億ドルでした。 2022 年 8 月 3 日に買収が完了した Meritor, Inc. 事業の貢献を除くと、第 3 四半期の収益は 66 億ドルで、2021 年の同四半期から 11% 増加しました。北米での売上は 19% 増加しました。国際売上高は、2021 年の同じ四半期と比較して 1% 減少しました。これは、すべてのグローバル市場での強い需要が、中国とロシアでの市場の減速によって相殺され、無期限に操業が停止されたためです。

社長兼最高経営責任者(CEO)のジェニファー・ラムジーは、次のように述べています。 「当社製品の品質と性能、および中国を除くほとんどの市場での堅調な状況を反映して、顧客からの需要は依然として強いです。第 3 四半期の EBITDA は前年同期比で改善しましたが、2022 年の第 2 四半期と比較すると減少しました。これは、中国での合弁事業の収益の低迷、困難な状況で顧客の需要を満たすという絶え間ないコミットメントを認識する従業員への 1 回限りのボーナスを反映しています。 Meritor の買収と計画されているろ過事業の分割の両方に関連する費用。 Meritor と Cummins の合計の結果は、第 4 四半期に改善すると予想しています。」

第 3 四半期のカミンズに帰属する純利益は 4 億ドル、希薄化後 1 株あたり 2.82 ドルでした。 Meritor 事業と関連する買収および統合費用を除くと、第 3 四半期の純利益は 4 億 5,600 万ドル、希薄化後 1 株あたり 3.21 ドルでしたが、2021 年の 5 億 3,400 万ドル、希薄化後 1 株あたり 3.69 ドルでした。第 3 四半期の税率は 32.7 でした。 5,700 万ドル、希薄化後 1 株あたり 0.40 ドル、主にろ過事業の分割計画に関連する不利な個別項目を含むパーセント。

第 3 四半期の利子、税金、減価償却費および償却前利益 (EBITDA) は 8 億 8,400 万ドルで、売上高の 12.1% でした。 Meritor 事業と関連する買収および統合費用を除くと、EBITDA は 9 億 700 万ドル (売上高の 13.8%) でしたが、1 年前は 8 億 6,200 万ドル (売上高の 14.4%) でした。第 3 四半期の業績には、ろ過事業の分離に関連する 1,600 万ドル、希薄化後 1 株あたり 0.09 ドルの費用が含まれています。さらに、過去数年間の課題における従業員の並外れた努力を認識し、労働市場が逼迫した時期に定着を促進するために、第 3 四半期に 1 回限りの従業員表彰ボーナスが発表され、記録されました。 5,600 万ドルのコスト影響。

同社の第 3 四半期の業績には、Meritor 買収後の 2 か月間の運用が含まれています。第 3 四半期の Meritor の業績には、7 億 3,700 万ドルの収益、200 万ドルの EBITDA、3,700 万ドルの GAAP1 純損失が含まれます。 Meritor の業績には、仕入会計で必要とされる在庫評価調整が含まれており、これにより 3,200 万ドルのマイナスの影響が生じました。第 3 四半期の結果には、2,500 万ドル (希薄化後 1 株あたり 0.13 ドル) の買収関連費用も含まれています。これには、コンサルティング費用と銀行手数料、および従業員の離職と引き留め金が含まれます。 Meritor 事業の EBITDA は、購買会計、買収および統合費用を除いて、第 3 四半期で 5,400 万ドル、または売上高の 7.3% でした。

参考:CUMMINS REPORTS 3Q 2022 RESULTS

22年4Q決算(22年12月…)

22年4Q決算は、23年2月4日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか

カミンズ(CMI)の10年の損益計算書は?

カミンズは1973年に5ドルで上場しました。株価は順調に上昇し、常に最高値を更新し続ける銘柄です。20年3月は116ドルまで急落するも、22年11月は232ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は緩やかに上昇しています。20年はコロナ禍で大きく減速するも、後半には回復し始めています。営業利率も10%前後で安定していますね。ディーゼル排出規制がありながらも、業績は好調だと言えます。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSもEPSも順調に上昇していますね。景気動向に影響を受ける景気敏感株です。10年で24%の自社株買を行い、配当金も4倍に増えています。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に上昇しています。エンジンを開発する製造業であるため、設備投資は少なくないビジネスですね。しかしながら、十分に営業CFを稼いでいるため、比較的に安定したビジネスだと言えます。

環境に逆行するビジネスで、新規参入者が少ないと予想できます。では、私たち投資家はどのように投資判断したら良いのでしょうか?

カミンズ(CMI)の注目すべきポイントは?

カミンズ(CMI)の注目すべきポイントを紹介します。カミンズは、エンジン関連製品を製造する米国大手メーカーです。トラック向けエンジンは北米1位のシェアで36.7%を占めます。ただし、ディーゼルエンジンは世界的な環境規制に逆行します。

注目1:北米最大のトラックエンジンのシェアで36.7%?

参考:Cummins Maintains Engine Share Lead

15年時点の北米でトラックに搭載されてるエンジンのシェアです。

カミンズのトラックエンジンのシェアは36.7%で1位です。2位はドイツのダイムラーで27.7%、3位はスウェーデンのボルボで11.7%、4位は米国のパッカー(PCAR)、と続きます。2-4位は自動車会社がランクインしていますね。

1位のカミンズは、2位以下の自動車会社にシェアを奪われていますね。

カミンズはエンジンを開発するが、自社でも最終形態のトラックの販売もしています。そのため、エンジンを供給している顧客が競合企業でもあります。15年のエンジンシェアを見ると、自動車のOEM(純製品の製造業者)にシェアを奪われてる事が分かります。

では、カミンズの売上構成はどうなっているでしょうか?

注目2:エンジンの売上比率が32%と最も高い?

参考:First Quarter 2021 Earnings Teleconference

21年1Q時点のカミンズの売上構成比率です。

売上比率が最も大きいのはエンジンで32%を占めます。次いで多いのが、完成品を販売するSistribution事業で28%、エンジン部品を販売するComponents事業が26%、家庭用発電機などのパワーシステム事業が14%です。

カミンズはディーゼル向けのエンジンをトラックメーカーに販売しています。また、自社製品のトラックなどの完成品も製造しています。

では、地域別の売上高はどうでしょうか?

注目3:地域別の売上比率は北米市場が56%と高い?

参考:First Quarter 2021 Earnings Teleconference

カミンズの地域別の売上構成比です。

カミンズは北米の売上比率が56%と最も高いです。次いで、中国が16%、欧州が11%、アジア太平洋が6%と積極的に海外にも進出しています。カミンズが売上高を増やすには、中国やアジア市場が重要になりそうですね。

ただし、環境規制の問題もあり、将来どう動くかを予想するのは難しいです。

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:カミンズ(CMI)の四半期決算は?

カミンズ株の特徴は...
  1. 73年に上場した、エンジン製造する米国大手メーカー
  2. トラック向けエンジンで、北米1位でシェアは36.7%
  3. 売上高はコロナで急落するも、20年後半に回復する
  4. 営業利益率は10%前後、製造業の中ではとりわけ高い
  5. ディーゼル排出規制もあり、将来的には業績は低迷するかも

個人的には、カミンズは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、環境規制に逆行する銘柄で、長期的に成長し続けるのは難しいからです。トラック向けはディーゼルエンジンが主流だが、将来的には電気や水素に移行する可能性もあります。好業績でもPERが低い理由は、近年のディーゼル排出規制によるものです

長期的には、どちらに動くか予想するのは難しいですね。

経済再開後は成長が期待されるも、サプライ問題で業績は上向いていません。21年4Qは前年比+0.3%まで後退、特に売上比率が5割を超える北米市場で不調です。22年は中国以外の全地域で売上が上向くとしています。

22年2月時点の予想PERは12倍は割安だと思います。

商用トラックや鉄道機関で利用されるディーゼルエンジンは、景気敏感株として知られます。景気敏感株の動向は、今後の米国経済の動向を見る上で重要な銘柄ですね。農業機械を製造するディーア(DE)も景気敏感株として知られます。

ディーアも20年後半に業績が反転し、営業利益は+187%に加速しています。

参考:ディーア(DE)四半期決算|歴史的な食品高騰で営業利益は+187%

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