画像SNSのピンタレストは、パンデミックで恩恵を受けた銘柄ですね。経済再開で広告費は回復するも、iOSの広告制限で成長は鈍化しています。22年2Qの売上は前年比+8.6%、3Qは+8.1%と横ばいです。
- 「コロナに強い銘柄で、20年4月から株価は6倍に高騰…」
- 「コロナ後に1.2億人が追加、ユーザー数は4.3億人…」
- 「割高なハイテク銘柄だったが、PERは24倍まで低下…」
ピンタレストは、画像を軸にした米国のSNS企業です。ユーザー数は3.7億人、Twitterの次に多く世界で15番手です。パンデミック後に1.2億人が追加され、21年末で4.3億人に到達しています。また、デジタル広告と相性が良く収益性も高い点も魅力です。
個人的には、ピンタレストは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、高い売上成長率だが、他のSNS企業と同様に株価が割高だからです。経済再開で21年2Qの売上は前年比+125%に回復するも、4Qは+20%まで低下しています。また、ユーザー数が−6%と減少に転じた点も懸念材料です。
ただ、22年も同社は力強く成長すると思います。
画像SNSはデジタル広告と相性が良く、競合スナップ(SNAP)と同様に収益性を改善しそうです。4Qの営業利益率は20%まで急上昇していますね。
22年11月時点の予想PERは、43倍と割高水準にありますね。
- ピンタレストの4半期決算(22年7-9月)は?
- ピンタレストの過去10年間の売上高や営業利益は?
- デジタルピーク後の21年でも、業績や株価は好調なのか?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
ピンタレスト(PINS)の四半期決算は?

ピンタレスト(PINS)の四半期決算を紹介します。
22年1Q決算(22年3月31日)
- 売上高:5.74億ドル(前年比+18%)◯
- United States:4.70億ドル(+15%)
- Europe:0.87億ドル(+27%)
- Rest of World:0.17億ドル(+152%)
- 営業利益:−0.036億ドル(前年度−0.229億ドル)
- 純利益:−0.052億ドル(前年度−0.216億ドル)
- 1株当たり利益:−0.01ドル(−0.03ドル)◯
22年3Q決算(22年9月30日)
- 売上高:6.66億ドル(前年比+8.6%)◯
- 営業利益:−0.69億ドル(前年度0.98億ドル)
- 純利益:−0.65億ドル(前年度0.93億ドル)
- 1株当たり利益:−0.10ドル(前年度0.14ドル)◯
22年3Q決算(22年9月30日)
- 売上高:6.84億ドル(前年比+8.1%)◯
- United States:5.75億ドル(+9%)
- Europe:0.86億ドル(−4%)
- Rest of World:0.24億ドル(+36%)
- 営業利益:−0.69億ドル(前年度0.98億ドル)
- 純利益:−0.65億ドル(前年度0.93億ドル)
- 1株当たり利益:−0.10ドル(前年度0.14ドル)◯
3Qの売上高は前年比+8.1%で6.84億ドル、営業利益は−0.69億ドルでした。2Qに続き、3Qの売上も横ばいですね。営業利益率は−10%と急落していますね。
iOSの広告制限はあるが、1人あたりの収益は増加しています。APRU(1人当たり単価)は1.56ドル(+11%)、米国6.13ドル(+15%)、欧州0.72ドル(−3%)、その他0.11ドル(+38%)と順調に増えています。
ただし、ユーザー数が減少に転じてる点は注意が必要です。世界4.45億人(前年比+0%)、米国は0.95億人(−2%)、欧州1.20億人(+1%)、その他2.30億人(+1%)です。
22年4Qの売上予想は、5%前後としています。
22年4Q決算(22年12月…)
22年4Q決算は、23年1月28日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ピンタレスト(PINS)の損益計算書は?

ピンタレストは19年4月に24ドルで上場しました。20年3月はコロナで最安値12ドルになるも、その後は反発して上昇していますね。22年11月は24ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、ピンタレストは順調に売上高を伸ばしています。20年の売上高は16.9億ドル、4年で4倍に増加しています。20年4Qは利益も急速に増え、営業利益率は29%を記録しています。
コロナによるパンデミックで、最も恩恵を受けたSNSだと言えそうです。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSもEPSも大きな動きはなく、基本的には横ばいです。ただし、20年後半に業績が上向いたため、21年はEPSも黒字化する可能性が高いです。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、20年に黒字化に成功しています。ハイテク企業であるピンタレストは、設備投資を必要としないビジネスです。そのため、1度業績が上向けば、キャッシュを積み上げられる可能性が高いです。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
ピンタレスト(PINS)の注目ポイントは?

ピンタレスト(PINS)の注目すべきポイントを紹介します。
注目1:SNSアクティブユーザー数で世界15位?
SNSアクティブユーザー数の世界ランキングです。
SNSは米国と中国が強く、世界最大のSNSはFacebookで24.9億人が利用します。2番手はYoutubeとWhatsAppで20億人、4番手はFacebook Messengerで13億人、5番手に中国のWeChatで11.7億人と続きます。
ピンタレストのユーザ数は3.7億人、Twitterの次に多いですね。では、ピンタレストはどのようなSNSなのでしょうか?
注目2:ピンタレストは未来を軸にした画像SNS?
ピンタレストは、ユーザー同士で画像を共有するSNSです。具体的には、Webサイトやピンタレスト上にある画像を自分のボードにブックマークして集められます。
他の画像SNSとの違いは、時間軸にあります。
FacebookやInstagramは過去に起きた事を共有するのに対し、ピンタレストは未来の自分のために使う事を想定しています。例えば、旅行を計画するとき、外出用のコーデを調べるとき、DIYに必要な準備を集めるときなどです。
感覚的には、Google検索に近い使い方になると言います。ピンタレストのユーザー数は、他のSNSと同様にパンデミック後に拡大しています。
注目3:ユーザーは20年に1.2億人増え4.59億人?
2016年から20年までのピンタレストのユーザ数の推移です。
ピンタレストのアクティブユーザー数は、20年に4.59億人まで増えています。20年だけで1.2億人を獲得していますね。米国では月間ユーザーが0.98億人、海外では3.61億人が利用しています。
また、時価総額は20年3月から8倍にも増加しています。
マイクロソフトがTikTokの買収に失敗したこともあり、代わりにピンタレストが注目されていますね。ピンタレストの画像ツールは、デジタル広告と相性が良く売上高は順調に伸びています。では、デジタル広告市場はどれくらい拡大するのでしょうか?
注目4:デジタル広告市場は27年に1518億ドルに拡大?
デジタル広告のソフトウェアの市場規模の推移です。
19年のデジタル広告市場は438億ドルでした。年率17.4%で市場が拡大し、27年には1518億ドルにもなると言います。CRM(顧客管理)、Eメール、SNS、検索エンジンなど、全ての分野で大幅に市場が拡大しています。
ピンタレストは、近年最も急速に成長しているSNSのひとつです。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:ピンタレスト(PINS)の四半期決算は?
- 19年4月に上場した、画像専門SNSの米国企業である
- パンデミック後に1.2億人追加、20年末で4.5億人が利用
- SNSアクティブユーザー数で、Twitterに次ぐ世界15位
- デジタル広告と相性が良く、20年は利益が大幅に増加
- 19年の営業利益は−8%だが、20年4Qは29%に上昇
- Googleの広告表示のアルゴリズム変更の影響を受けない
個人的には、ピンタレストは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、高い売上成長率だが、他のSNS企業と同様に株価が割高だからです。経済再開で21年2Qの売上は前年比+125%に回復するも、4Qは+20%まで低下しています。また、ユーザー数が−6%と減少に転じた点も懸念材料です。
ただ、22年も同社は力強く成長すると思います。
画像SNSはデジタル広告と相性が良く、競合スナップ(SNAP)と同様に収益性を改善しそうです。4Qの営業利益率は20%まで急上昇しています。株価が大きく下落したことで、予想PER24倍も買いやすい水準まで落ちています。
22年2Qの売上予想は+10%後半と弱いが、さらに下落する局面があれば投資を検討したいですね。
ピンタレストの競合は、フェイスブックではなく同じ画像SNSのスナップチャット(SNAP)です。なぜならば、フェイスブックは圧倒的なシェアを持ち、残りの中堅SNSはニッチな分野で競争するからです。ピンタレストもコロナ後に急成長し、前年比+46%と高いです。
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