ノルディック・アメリカン・タンカーズ(NAT)四半期決算|1Qは-18%に減速

コロナ以降にコンテナ運賃が高騰し、ダナオス(DAC)などのコンテナ銘柄が短期間で10倍にも高騰しています。コンテナに続きバルク運賃も上昇基調にありますね。では、この流れは原油タンカー銘柄にも波及するのでしょうか?

  • 「コロナによる原油低迷で、株価は60%も暴落している…」
  • PERは9倍と最低水準だが、株価は上昇しないのか…」
  • 「世界中の脱炭素化で、もう原油需要は回復しないのだろうか…」

NATは、原油タンカーを所有し世界中に輸送するノルウェーの海運大手です。NATは大型船スエズマックスタンカーを25隻保有しています。原油タンカー運賃は過去最低水準に落ち込んでいるが、22年から上向く可能性が高いです。

個人的には、NATは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、過去最低水準のタンカー運賃は、いずれ上昇すると思うからです。タンカー運賃は原油価格には依存しません。原油の海上運搬量(需要)と船舶数(供給)で決まります。世界の原油消費量の予測を見ると、22年後半には過去最高を更新します。

実際に、足元のタンカー運賃は22年に上昇を始めていますね。世界的な原油の需要は増え始めるも、船舶の注文数は歴史的低水準にあります。中国景気減速やロシア危機など懸念材料はあるも、22年にタンカーの強気相場が訪れそうです。

ただし、22年1Qの売上は−18%に減速しています。また、市場で資金調達(ATM)を行い、配当を0.02ドルに増やすなど、好ましい経営ではありません。財務的に健全なユーロナブ(EURN)やフロントライン(FRO)の方が安心して投資できます。

NATの投資判断したい人向け
  1. NATの4半期決算(22年1-3月)は?
  2. NATの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 歴史的な注文数で、原油タンカーの強気相場到来か?

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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。

ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています

また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。

では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

ノルディック・アメリカン・タンカーズの四半期は?

ノルディック・アメリカン・タンカーズ(NAT)の四半期決算を紹介します。

21年3Q決算(21年9月30日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:931万ドル(前年比−75%)
  2. 営業利益:−2976万ドル(−1617%)
  3. 純利益:−4466万ドル(−345%)
  4. 1株当たり利益:—ドル(—%)

21年4Q決算(21年12月31日)

4Qの内容は...
  1. 売上高:1.460億ドル(前年比+6.4%
  2. 営業利益:−0.189億ドル(+15%)
  3. 純利益:−0.729億ドル(−154%)
  4. 1株当たり利益:−0.41ドル(−127%)

22年1Q決算(22年3月31日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:1.552億ドル(前年比−18%)✖️
  2. 営業利益:−2.097億ドル(前年度−1.838億ドル)
  3. 純利益:−2.698億ドル(前年度−2.503億ドル)
  4. 1株当たり利益:−0.14ドル(前年度−0.16ドル)✖️

1Qの売上高は前年比−18%で1.552億ドル、営業利益は−2.097億ドルでした。21年3Qや4Qと比較して、22年1Qの売上と利益は悪化していますね。営業利益率は−135%と過去最低水準ですね。

市況は上向きつつあるも、財務は依然として悪いですね。市場で資金調達(ATM)を行い、配当を0.02ドルに増やすなど、好ましい経営ではありません。

ただ、同社CEOは引き続き、タンカー市況について強気ですね。

1 ロシア/ウクライナの紛争によって引き起こされた不確実性は、世界の長期的なエネルギーマップを再構築しています。石油は、多くの場合、より長い(トンマイル)、したがってより有利な航海を含む、無数の場所から供給される必要があります用途の広いスエズマックスタンカーのNAT艦隊は、これらの変化する状況を利用するのに理想的な状況にあります。昨年、私たちはロシアの石油を運びませんでした。

2 世界の艦隊に加わっている2隻の新しい石油タンカーは、短期間の供給が進んでいます。主要な造船所は、2026年以前にスエズマックスタンカーを建造する能力がほとんどないか、まったくないことを報告しています。これは、長期的な市場とNATの両方にとって非常に強気なデータポイントです。

3 2022年の第1四半期におけるアクティブな艦隊の平均TCEは、1隻あたり1日8,870ドルでした。 2022年の第2四半期には、フリートの70%が1ベッセルあたり1日あたり約20,000ドル(+ 125%)の平均TCEで予約されています。これは、私たちのスエズマックスタンカーにとって有利な市場で可能な最高のイラストです。

4 世界の石油在庫が非常に低いレベルにあり、現在の政治的不確実性により、タンカー市場の改善が加速しています。

5 私たちは2022年の第1四半期に-$27Millionの純損失または-$0.14のEPSを記録しました。昨年の同じ四半期は-$25.0Millionの純損失と、卓越した株式の平均数に基づいて-$0.16の対応するEPSを見ました。四半期に。

6 2022年第1四半期の現金配当は、1株あたり2セント($ 0.02)で、2022年7月6日水曜日に、2022年6月14日火曜日に株主に支払われます。これは99回目の四半期連続配当です。

7 NATは、上場しているタンカー企業の中で最も低い債務レベルの1つです。 2022年3月31日現在の会社の純負債は2億2690万ドルまたは1隻あたり11.3百万ドルです。これにより、会社に財務上の柔軟性がもたらされます。私たちの目的は、無借金になることです。

8 サムスンが韓国で構築した「NORDICHARRIER」は、2022年5月13日のスケジュールで配信されました。2回目の新規構築は6月末に配信されます。両方のベッセルは、ヤードからの配達の直後に6年間のチャーターを開始し、収益、キャッシュフロー、および財務の安定性を確保します。船は完全に資金を供給されています。

私たちは2022年の最初の4か月の間に、2002年に製造された船舶の3つを販売しました 船は、それぞれ2022年2月18日、3月23日、4月12日に新しい所有者に配達されました。 艦隊を刷新する計画を発表して以来、合計4隻の船舶が販売されました。 約6000万ドルを合計したこれらの販売からの収益は、債務の返済に使用されました。 2002年のスエズマックスを約1600万ドルでもう1つ販売する予定です。

10 2022年の第1四半期およびその他の期間の財務情報は、このレポートの後半に含まれています。

Out Feet:

3月31日の時点で、当社の船隊は22隻(2隻の新造船を含む)の手入れの行き届いたスエズマックスタンカーで構成されており、それぞれ100万バレルの石油を積むことができます。 私たちの艦隊にはスエズマックスしかありません。
私たちは、乗組員、貨物、環境の安全のために、船舶を最高水準に維持するために細心の注意を払っています。 石油会社による当社の船舶の検査(「審査」)の結果は、当社の船隊の質の高さと維持を反映しています。
パンデミックの間、そして現在ウクライナでの紛争に伴う主な運用上の課題は、乗組員と、船員と船を保護するための私たちの仕事に関連しています。
NATには、世界最大のスエズマックスタンカーの艦隊があります。 私たちのような資本集約的な業界では、船の慎重なメンテナンスと拡張のタイミングと資金調達が、財務の安定と現金配当の支払いの両方を確保するための重要な要素です。

Out Finance:

2022年3月31日現在、当社の純負債(負債合計から流動資産を差し引いたもの)は2億2,690万ドルで、20隻に基づく1隻あたり11.3百万ドルに相当します。2つの貸し手との資金調達の取り決めの詳細は次のとおりです。

1)CLMG /ビール銀行への未払い残高の合計(債務の現在の部分を含む)は、2022年3月31日現在で1億8,980万ドルです。これには、2019年2月からの元の3億600万ドルのローンとアコーディオンローンの残りのローン残高が含まれます。 2020年12月から3000万ドル。1250万ドルの制限付き現金は、借入契約に従い、当社の船舶の将来のドライドッキングのために保有される預金に関連しています。 2022年4月12日にもう1隻の船舶が売却された後、このレポートの日付時点でのCLMG/ビール銀行への未払い残高の合計は1億7,330万ドルです。

2)2022年3月31日現在のOcean Yieldの未払い残高の合計は118.7百万ドルで、これには2つの新造船に関連する配達前融資から引き出された12.8百万ドルの債務の現在の部分が含まれます。

貸借対照表の長期債務の現在の部分には、売却目的で保有されている船舶に関連する予想債務返済のための1,460万ドルが含まれています。 CLMG /ビール銀行に関連する長期債務の現在の部分は13.9ドルであり、1280万ドルはオーシャンイールドの資金調達に関連しています。これは貸借対照表に表示され、取引費用を差し引いた合計は3,920万ドルです。

1つは2022年5月13日に配達され、もう1つは2022年6月末に配達された、2つの新造船は、OceanYieldを介して完全に資金提供されています。納品前に、2022年第1四半期に納品前の資金調達で1650万ドルを引き出しました。
この日付の時点で、2022年2月14日付けの6000万ドルのAt-The-Market(「ATM」)登録のうち、総額1680万ドルを利用しました。2022年5月25日現在、発行済み株式数は201,672,862株です。今後は、ATMの使用は少なくなると予想しています。

2022年の第1四半期には、1株あたり2セント(0.02ドル)の現金配当が宣言されました。四半期配当は99回連続です。当社の船舶の市場が拡大する中で、より高い配当が期待できます。配当金の支払いは、2022年7月6日に、2022年6月14日に登録された株主に行われます。

タンカーマーケット:

世界経済と世界貿易の前向きな発展が見られます。ウクライナでの紛争によって引き起こされた政治的不確実性により、世界のエネルギー地図が書き直されており、輸送距離が長くなっていることを示唆しています。この課題を解決するための鍵は輸送であり、当社の多用途で柔軟なスエズマックス石油タンカーはこのタスクに適しています。

石油需要はパンデミック前のレベルに近づいています。 2014年以降の石油生産への投資不足は石油供給の増加を鈍化させていますが、石油価格の高騰を背景としたE&Pの活動の増加は、最終的にはより多くの石油を市場にもたらすでしょう。 OPECと非OPECの両方の石油生産は、今後数ヶ月でさらに増加すると予想されます。

世界のスエズマックス艦隊(シャトル、製品、ジョーンズ法のタンカーを除く)は、2022年3月31日時点で552隻を数え、28隻が順番に並んでいますこれは歴史的に低い注文書です。 2022年の残りの期間、20隻の従来型スエズマックスタンカーが配達されますが、2023年には造船所からの配達は7隻のみであり、これまでのところ2024年の本には1隻のスエズマックスしかありません。

これに加えて、造船所の容量はバルク船、ガス船、コンテナ船によって予約されており、2026年のこちら側に高品質のヤードを備えた追加のスエズマックスタンカーを建造する能力は非常に限られています。これは、業界の長期的な市場力学にとって非常に朗報です。 タンカー市場の改善が加速しているとの見方です。タンカーのトン数の供給は短期的には弾力性がありません。ある地域に船が多すぎると、料金が下がる傾向があります。船が不足すると料金が上がる傾向があります。短期のスポットタンカーの料金は変動すると予想される場合があります。

参考:NAT 1Q2022 report

22年2Q決算(22年6月…)

21年2Q決算は、9月1日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

ノルディック・アメリカン・タンカーズの計算書は?

NATは1997年に18ドルで上場した銘柄です。2005年2月に最高値53ドルを付けるも、その後は一貫して下落基調にあります。22年5月は2.0ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、15年が売上高と利益のピークでしたね。利益が出にくい構造で、営業利益と純利益は赤字の年が多いです。20年はスポット価格上昇の恩恵を受けて、一時的に営業利益率が30%まで上昇しています。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。原油タンカーは過去10年間、厳しい状況だったことが分かりますね。BPSは長く下落基調にあり、EPSも多くの年で赤字です。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、赤字の年が多いです。10年と11年、14年〜16年に積極的に設備投資をしています設備投資を減らしてからは、フリーCFも黒字に転じています。

では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?

ノルディック・アメリカン・タンカーズの注目点?

NATに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。NATは石油タンカーを所有し、原油や石油製品を世界中に輸送する会社です。そのため、原油タンカーの運賃価格に比例して、売上高や利益が増えます。

注目1:原油タンカー運賃は過去10年で最低水準?

参考:不定期船・タンカー運賃指標の推移(BDI/WS)

日本郵船による、不定期船(水色)とタンカー運賃(青色)の推移です。

タンカー運賃は、20年3月に一時的に200まで急騰しています。その理由は、20年3月に陸上の貯蔵タンクが一杯になり、洋上タンカーのスポット価格が高騰したからです。しかしながら、5月以降はタンクの問題が解消され、運賃は過去10年で最も低水準です

世界的に原油の消費量が急減したことで、船舶の数が過剰だからです。

タンカー運賃は原油価格には依存せず、原油の海上運搬量(需要)と船舶数(供給)に依存します。20年5月から原油価格は急回復しているが、原油タンカーの需給は緩いです

コロナによる影響で、20年の原油消費量は過去水準ですね。では、原油タンカーの運賃の指標は何を見れば良いのでしょうか?

注目2:タンカー運賃の指標はサイズ毎に確認できる?

参考:Tanker Worldscale Rate

原油タンカー運賃の指標を見るには、SIMPSONというサイトが掲示しています。船舶サイズごとに、過去6ヶ月間のタンカー運賃を調べられます。最も小さい37000サイズの運賃を見ると、21年あたりから価格が上昇しています。

では、20年3月のコロナショックでは、どれだけ石油需要が急落したのでしょうか?

注目3:21年Q3にコロナ以前の水準まで回復する?

参考:World Crude Oil Supply and Demand Forecast, 2020-2021

21年以降の原油の供給と需要予測です。

世界の原油消費量(緑色)を見ると、19年Q4の101百万バレルから、20年2Qに84百万バレルまで急落しました。しかしながら、21年Q3には98百万バレルまで回復し、22年Q3には過去最高水準を更新します

消費量が回復するということは、原油タンカーの需要が上昇しますね。

需要が上昇する中でも、タンカーの供給量はあまり伸びません。なぜならば、コンテナ船やバルク船と同様に、環境規制で新しい船舶が作られていないからです。鉄鉱石の価格が2倍に上昇したことで、新たな設備投資には膨大な資金が必要になります。

そのため、コンテナやバルク運賃で起きた上昇は、いずれは原油にも波及します。

環境問題で原油の需要が落ち込んだように見えます。しかしながら、世界規模で見ると、原油の需要や消費量は伸び続けていますそのため、原油タンカーの数が増えなければ、タンカー運賃は上昇するしかありません。

参考:世界のエネルギー消費と資源

まとめ:ノルディック・アメリカン・タンカーズ決算

NATの注目ポイントは...
  1. 2001年に上場した、原油タンカーのノルウェー企業
  2. スエズマックスタンカー25隻を保有、100万バレルの輸送量
  3. 営業経費が高く、20年4Qは売上げ以上の営業損失額を出す
  4. 利益が出にくい構造で、過去10年で営業利益が赤字の年も多い
  5. 10年と11年、14〜16年に積極的に設備投資を行う
  6. 陸上のタンク不足で、20年の売上高は過去最高水準に上昇
  7. 環境規制で船舶が作られず、需給はタイトになる可能性が高い

個人的には、NATは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、過去最低水準のタンカー運賃は、いずれ上昇すると思うからです。タンカー運賃は原油価格には依存しません。原油の海上運搬量(需要)と船舶数(供給)で決まります。世界の原油消費量の予測を見ると、22年後半には過去最高を更新します。

実際に、足元のタンカー運賃は22年に上昇を始めていますね。世界的な原油の需要は増え始めるも、船舶の注文数は歴史的低水準にあります。中国景気減速やロシア危機など懸念材料はあるも、22年にタンカーの強気相場が訪れそうです。

原油タンカーの大手企業は、ベルギーのユーロナブですね。

参考:ユーロナブ(EURN)の四半期決算|20年4Qの売上高は−61%

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