フロントライン(FRO)四半期決算|22年1Qは-72%に減速

コロナ以降にコンテナ運賃が高騰し、ダナオス(DAC)などのコンテナ銘柄が短期間で10倍にも高騰しています。コンテナに続きタンカー運賃も上昇基調にありますね。21年4Qの売上は前年比+22%、22年1Qは−72%に減速していますえん。

  • 「コロナによる原油低迷で、株価は50%も暴落している…」
  • PERは3.5倍と最低水準だが、株価は上昇しないのか…」
  • 「世界中の脱炭素化で、もう原油需要は回復しないのだろうか…」

フロントラインは、原油タンカーを保有するノルウェーの海運企業です。大規模なタンカーVLCC、スエズマックスを82隻、08年時点で世界1位の保有数を誇ります。

個人的には、フロントラインは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、世界的に原油需要は回復し、原油タンカーの需要も回復し始めているからですまた、需要が上向いているにも関わらず、船舶の注文数は歴史的な低水準にあります。そのため、原油タンカーの需給は逼迫し始めていますね。

実際に足元のタンカー運賃は上昇に転じています。多くの原油タンカーのCEOは、22年に強気相場に突入すると予想しています。そのため、22年5月時点の予想PER9倍は割安だと思います。

同社は22年2Qのタンカー相場について、強気の予想を立てています。

FROの投資判断したい人向け
  1. フロントラインの4半期決算(22年1-3月)は?
  2. フロントラインの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. コンテナやバルク船と同様に、原油タンカーも高騰するのか?

▼▼米国株1.5年で、6月末には10倍の4,727万円に増える▼▼

20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。

ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています

また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。

では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

フロントライン(FRO)の四半期決算は?

フロントライン(FRO)の四半期決算を紹介します。

21年3Q決算(21年9月30日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:1.720億ドル(前年比−30%
  2. 営業利益:−0.195億ドル(−127%)
  3. 純利益:−0.332億ドル(−158%)
  4. 1株当たり利益:−0.17ドル(−158%)

21年4Q決算(21年12月31日)

4Qの内容は...
  1. 売上高:2.140億ドル前年比+22%
  2. 営業利益:0.170億ドル(+493%
  3. 純利益:0.197億ドル(+315%
  4. 1株当たり利益:0.10ドル(+350%

22年1Q決算(22年3月31日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:2.174億ドル(前年比−72%
  2. 営業利益:0.229億ドル(+87%
  3. 純利益:0.311億ドル(前年度−0.111億ドル)
  4. 1株当たり利益:0.15ドル(前年度−0.06ドル)

1Qの売上高は前年比−72%で2.174億ドル、営業利益は+87%で0.229億ドルでした。3Qや4Qと比較して、22年1Qの売上は減速していますね。ただし、営業利益率は10.5%と改善しています。

21年後半のタンカー市況は不調だが、22年には上向き始めています。スポット価格は、21年1Qと比較して2Q予想は大幅に上向く見込みです

  • VLCC:15,700→22,600ドル(+43%)
  • SMAX:16,900→32,700ドル(+93%)
  • LR2:19,000→46,300ドル(+143%)

「ボラティリティは2022年の第1四半期にタンカー市場に戻りました。市場が私たちが取引する資産クラスに対して建設的になったため、Frontlineの効果的なビジネスモデルはすぐに価値を獲得することができました。ウクライナでの紛争とそれに続く特定の西側諸国によるロシアの制裁は、既存の貿易の流れを著しく混乱させ、ヨーロッパへの石油と精製製品の新しい、より長い貿易レーンをもたらしました。タンカー市場はすでに2022年に緩やかな回復を示しており、石油はCovid以前のレベルに戻り、OECD諸国の石油需要は健全な成長を遂げていますが、短期的な進展がこの道を加速させたようです。石油価格は強い需要を示しており、世界の在庫は10年ぶりの低水準にあり、ほぼすべての市場で主要商品の全体的なタイトな入手可能性を反映しているため、石油供給の伸びは今後も不透明です。一般的に、特にタンカー市場で予想される循環的な転換を呼ぶのは時期尚早ですが、今後数年間で石油輸送能力の非常に限られた新しい供給に直面するため、魅力的な基本像は残っています。このような背景のもと、ユーロナブとの組み合わせ案に取り組んでおり、世界最大の上場タンカー所有者を形成し、市場で最も尊敬されている2隻のタンカーオペレーターの強力な融合を生み出しています。規模の経済は常にFrontlineのDNAにあり、企業が協力すれば大きな相乗効果が得られると期待されています。」

「2022年の第2四半期に、1つの既存のタームローンファシリティを借り換え、2023年の第1四半期に合計9,120万ドルのバルーン支払いを行いました。新しいファシリティは、SOFRの金利に180ベーシスポイントのマージンを加えたもので、LIBORに相当します。 154ベーシスポイントの同等のマージン1。既存のファシリティは、LIBORの金利に190ベーシスポイントのマージンを加えたものでした。借り換えにより、借入コストと業界をリードする損益分岐点のレートが削減され、債務返済費用後の1株あたりの潜在的なキャッシュフローが最大化されます。満期前の2023年の第1四半期に合計2億6,710万ドルのバルーン支払いを行う、さらに2つの既存のタームローンファシリティを借り換える予定です。」

参考:FRO – Fourth Quarter and Full Year 2021 Results

22年1Q決算(22年3月…)

22年1Q決算は、5月31日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

フロントライン(FRO)の10年の損益計算書は?

フロントラインは2001年8月に69ドルで上場しました。株価は08年6月に最高値356ドルを付けるも、その後は一貫して下落基調にあります。22年5月は8.5ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、浮き沈みながらも売上高を増やしていますね。19年の売上高は過去最高で営業利益率は39%と高いです。ただし、20年はスポット価格による一時的な上昇で、投資判断には考慮すべきではありません。

他のタンカー企業と比較して、黒字が多い点は高く評価できますね。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。過去10年間は原油タンカーにとって不調だったと言えます。BPSは下落か横ばいが続き、EPSも多くの年で赤字に陥っています。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、多くの年で赤字でしたね。ただし、フロントラインは14〜16年、19年と20年に積極的に設備投資を行なっています。そのため、タンカー市況が反転した時に大きく収益を上げる可能性が高いです

自己資本比率は14%と高く、倒産を危惧する水準にはありません。では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?

フロントライン(FRO)の注目点は?

フロントラインに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。フロントラインは石油タンカーを所有し、原油や石油製品を世界中に輸送する会社です。そのため、原油タンカーの運賃価格に比例して、売上高や利益が増えます。

注目1:原油タンカー運賃は過去10年で最低水準?

参考:不定期船・タンカー運賃指標の推移(BDI/WS)

日本郵船による、不定期船(水色)とタンカー運賃(青色)の推移です。

タンカー運賃は、20年3月に一時的に200まで急騰しています。その理由は、20年3月に陸上の貯蔵タンクが一杯になり、洋上タンカーのスポット価格が高騰したからです。しかしながら、5月以降はタンクの問題が解消され、運賃は過去10年で最も低水準です

世界的に原油の消費量が急減したことで、船舶の数が過剰だからです。

タンカー運賃は原油価格には依存せず、原油の海上運搬量(需要)と船舶数(供給)に依存します。20年5月から原油価格は急回復しているが、原油タンカーの需給は緩いです

コロナによる影響で、20年の原油消費量は過去水準ですね。では、原油タンカーの運賃の指標は何を見れば良いのでしょうか?

注目2:タンカー運賃の指標はサイズ毎に確認できる?

参考:Tanker Worldscale Rate

原油タンカー運賃の指標を見るには、SIMPSONというサイトが掲示しています。船舶サイズごとに、過去6ヶ月間のタンカー運賃を調べられます。最も小さい37000サイズの運賃を見ると、21年あたりから価格が上昇しています。

では、20年3月のコロナショックでは、どれだけ石油需要が急落したのでしょうか?

注目3:21年Q3にコロナ以前の水準まで回復する?

参考:World Crude Oil Supply and Demand Forecast, 2020-2021

21年以降の原油の供給と需要予測です。

世界の原油消費量(緑色)を見ると、19年Q4の101百万バレルから、20年2Qに84百万バレルまで急落しました。しかしながら、21年Q3には98百万バレルまで回復し、22年Q3には過去最高水準を更新します

消費量が回復するということは、原油タンカーの需要が上昇しますね。

需要が上昇する中でも、タンカーの供給量はあまり伸びません。なぜならば、コンテナ船やバルク船と同様に、環境規制で新しい船舶が作られていないからです。鉄鉱石の価格が2倍に上昇したことで、新たな設備投資には膨大な資金が必要になります。

そのため、コンテナやバルク運賃で起きた上昇は、いずれは原油にも波及します。

環境問題で原油の需要が落ち込んだように見えます。しかしながら、世界規模で見ると、原油の需要や消費量は伸び続けていますそのため、原油タンカーの数が増えなければ、タンカー運賃は上昇するしかありません。

参考:世界のエネルギー消費と資源

では、ツァコス・エナジーはどれくらい船舶を所有しているのでしょうか?

注目4:大型船の運賃は前四半期より+81%も増加?

参考:Fourth Quarter Presentation Feb 2021

2021年2月に公開されたフロントラインの資料です。

フロントラインによると、定期船の運賃は少しずつ上向き始めています。大型船のVLCCの運賃は前四半期よりも+31%、Suezmaxの運賃は+81%に増加しています21年1Qの業績は、20年4Qよりも上向く事を示唆していますね。

世界中の経済活動が活発化し、21年は原油消費量は力強く回復します。

まとめ:フロントライン(FRO)の決算は?

フロントラインの注目ポイントは...
  1. 2001年に上場した、原油タンカーのノルウェー企業
  2. VLCC、スエズマックスを82隻、世界1位の保有数である
  3. 競合と比較して、営業利益率が高く20年は39%もある
  4. 陸上のタンク不足で、20年の売上高は過去最高水準に上昇
  5. 低迷する業界でも、競合よりも積極的に設備投資している
  6. 環境規制で船舶が作られず、需給はタイトになる可能性が高い

個人的には、フロントラインは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、世界的に原油需要は回復し、原油タンカーの需要も回復し始めているからですまた、需要が上向いているにも関わらず、船舶の注文数は歴史的な低水準にあります。そのため、原油タンカーの需給は逼迫し始めていますね。

実際に足元のタンカー運賃は上昇に転じています。多くの原油タンカーのCEOは、22年に強気相場に突入すると予想しています。そのため、22年5月時点の予想PER9倍は割安だと思います。

実現するかは不明だが、同社はユーロナブと統合する話があります。

参考:ユーロナブ(EURN)の四半期決算|20年4Qの売上高は−61%

4 件のコメント

  • いつもお世話になります。
    僕はあなたの情報を見て株投資に当たってとても助かっています。
    株投資に関して個人的に質問することも可能ですか?
    よろしくお願いします。

    • 金記範 さん

      コメントありがとうございます!!
      私で答えられる質問であれば、可能な限り回答しますよ!

      • お忙しいと思い返信頂けると思わなかったのですが、あなたから返信頂いてとても嬉しいです。
        僕は現在32歳で将来にはあなたのようにサラリーマンを辞めて本格的に株を初めたいと思っています。
        自分の現在の株のポートフォリオを共有してあなたからご指導頂ければなと思っています。
        誠に勝手ですが、宜しくお願い致します。

        • コメントありがとうございます。

          > 自分の現在の株のポートフォリオを共有してあなたからご指導頂ければなと思っています。
          期待に答えられるか分かりませんが、私で答えられる範囲でコメントしますよ!
          「問い合わせ」ページがあるので、そこから送って頂ければメールで返信します。
          よろしくお願いします。

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