フロントライン(FRO)四半期決算|22年3Qは+122%に加速

コロナ以降にコンテナ運賃が高騰し、ダナオス(DAC)などのコンテナ銘柄が短期間で10倍にも高騰しています。コンテナに続きタンカー運賃も上昇基調にありますね。22年2Qの売上は前年比+76%、3Qは+122%に加速しています。

  • 「コロナによる原油低迷で、株価は50%も暴落している…」
  • PERは3.5倍と最低水準だが、株価は上昇しないのか…」
  • 「世界中の脱炭素化で、もう原油需要は回復しないのだろうか…」

フロントラインは、原油タンカーを保有するノルウェーの海運企業です。大規模なタンカーVLCC、スエズマックスを82隻、08年時点で世界1位の保有数を誇ります。

個人的には、フロントラインは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、世界的に原油需要は回復し、原油タンカーの需要も回復し始めているからですまた、需要が上向いているにも関わらず、船舶の注文数は歴史的な低水準にあります。そのため、原油タンカーの需給は逼迫し始めていますね。

実際に足元のタンカー運賃は上昇に転じています。多くの原油タンカーのCEOは、22年に強気相場に突入すると予想しています。そのため、22年11月時点の予想PER5.7倍は割安だと思います。

同社は22年4Qのタンカー相場についても、強気の予想を立てています。

FROの投資判断したい人向け
  1. フロントラインの4半期決算(22年7-9月)は?
  2. フロントラインの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. コンテナやバルク船と同様に、原油タンカーも高騰するのか?

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

このブログを通じて、投資を教えて欲しいと多くの要望を頂きました

22年9月から、月5名を上限に個別コンサルしています。12月分のコンサルも11月28日から募集を開始しています。また、12月は決算期でないため、一時的に10名に拡大しますそれから、22年1月は料金を2倍にするので、収入や資産に余裕がない人は、12月がお試し価格で受ける最後のチャンスです

締め切りは11月30日の24時までです。

コンサルの詳細は以下の記事に記載しています。

参考:【5名限定で3000円】「個別コンサル」とライン追加のお願い

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フロントライン(FRO)の四半期決算は?

フロントライン(FRO)の四半期決算を紹介します。

22年1Q決算(22年3月31日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:2.174億ドル(前年比−72%
  2. 営業利益:0.229億ドル(+87%
  3. 純利益:0.311億ドル(前年度−0.111億ドル)
  4. 1株当たり利益:0.15ドル(前年度−0.06ドル)

22年2Q決算(22年6月30日)

2Qの内容は...
  1. 売上高:3.004億ドル前年比+76%
  2. 営業利益:0.629億ドル(前年度−0.116億ドル)
  3. 純利益:0.470億ドル(前年度−0.266億ドル)
  4. 1株当たり利益:0.23ドル(前年度−0.13ドル)

22年3Q決算(22年9月30日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:3.821億ドル前年比+122%)◯
  2. 営業利益:1.105億ドル(前年度−0.192億ドル)
  3. 純利益:1.544億ドル(前年度−0.332億ドル)
  4. 1株当たり利益:0.69ドル(前年度−0.17ドル)✖️

3Qの売上高は前年比+122%で3.821億ドル、営業利益は1.105億ドルでした。1Qや2Qと比較して、3Qの売上は加速していますね。ただし、営業利益率は28.9と上向いています。

21年後半のタンカー市況は不調だが、22年には上向き始めています。スポット価格は、22年3Qと比較して4Q見込みは大幅に上向いています。

  • VLCC:25000ドル→77200ドル(+208%
  • SMAX:41100ドル→65400ドル(+59%)
  • LR2:40200ドル→58000ドル(+44%)

• 2022 年の第 3 四半期の純利益は 1 億 5,440 万ドル、つまり基本および希薄化後 1 株あたり 0.69 ドルです。
• 2022 年第 3 四半期の調整純利益は 8,290 万ドル、または基本および希薄化後 1 株あたり 0.37 ドル。
• 2022 年 7 月 11 日に最初に発表された、Frontline による Euronav 株式の自発的な交換提案 (「公開買付け」) が完了した後にのみ、2022 年の第 3 四半期に関して現金配当を宣言し、支払う意向。この配当は、2022 年第 3 四半期の調整後純利益の 80% に相当すると予想されます
• 2022 年第 3 四半期の総営業収益は 3 億 8,220 万ドルと報告されました。
• 2022 年第 3 四半期の VLCC、スエズマックス タンカー、LR2/アフラマックス タンカーの報告されたスポット TCE は1日あたりそれぞれ25,000ドル、41,100ドル、40,200ドル。
• 2022 年の第 4 四半期のスポット TCE は、VLCC の船舶日数の 75% で 77,200 ドル、スエズマックス タンカーの船舶日数の 76% で 65,400 ドル、貨物の 70% で 58,000 ドルと見積もられます。 LR2/Aframax タンカーの船舶日数。 2022 年の第 4 四半期全体のスポット TCE は、第 4 四半期末のバラスト日数の影響により、現在契約している TCE よりも低くなると予想しています。第 3 四半期末のバラスト日数は、VLCC が 332 日、スエズマックス タンカーが 367 日、LR2/アフラマックス タンカーが 269 日でした。
2022 年 7 月に Euronav と最終的な統合契約を締結。
• 2023 年の第 1 四半期に満期を迎える既存の 2 つのターム ローン ファシリティを借り換えるため、2022 年 7 月と 10 月に合計 2 億 8,720 万ドルのシニア ターム ローン ファシリティを締結しました。
• 2022 年 8 月および 2022 年 10 月に、現代重工業 (「HHI」) から VLCC 新造船、Front Tana および Front Gaula をそれぞれ受領しました
• 2022 年 11 月、当社は、当社の筆頭株主である Hemen Holding Ltd. の関連会社との間で、最大 2 億 7,500 万ドルのシニア無担保リボルビング信用枠を 2024 年 5 月まで 12 か月間、金利 8.50% で延長しました。条項。

CEOコメント:

「市場は事実上すべてのシリンダーで発砲しており、Frontline の効率的な運用、最新のフリート、透明性のあるビジネス モデルは、市場のファンダメンタルズの変化がいかに迅速に現金生成と株主利益に反映されるかを示しています。 第 3 四半期の収益の増加とコストの削減という点で、ほとんどの競合他社を上回っており、ほぼすべての船舶が露出しているため、Frontline はこのサイクルが展開するにつれて価値を獲得し続けます。

需要側の短期的なボラティリティに関係なく、供給側は、老朽化し た世界的なタンカー船団と歴史的に低いオーダーブックによって引き続き制約されています. これは、タンカー市場の好循環が長期化するという当社の前向きな見通しの基礎を形成しており、当社は引き続き株主に価値を還元し続けることを約束します。」

CFOコメント:

「2022 年 7 月と 10 月に、2023 年の第 1 四半期に満期となる合計 2 億 6,710 万ドルのバルーン支払いで、既存の 2 つのターム ローン ファシリティを借り換えるために、総額 2 億 8,720 万ドルまでの 2 つのシニア担保ターム ローン ファシリティを締結しました。これらの新しい 資金調達により、借入コストを削減し、業界をリードするキャッシュ ブレーク イーブン レートを削減し、市場が好調な時期には大きな営業レバレッジと大きなリターンを提供し、市場が低調な時期にはキャッシュ フローを保護します。

同社はまた、最大 2 億 7,500 万ドルのシニア無担保リボルビング クレジット ファシリティを 2024 年 5 月まで 12 か月間、8.50% の金利で、それ以外は既存の条件で延長し、フロントラインは 2023 年の第 3 四半期までローンの満期を迎えることはありません。」

マーケット更新:

エネルギー情報局 (「EIA」) によると、2022 年の第 3 四半期の世界の石油消費量は、1 日あたり平均 1 億 100 万バレル (「mbpd」) で、前四半期より 1.1 mbpd 増加しました。年の第 3 四半期は季節的に「ショルダー クォーター」であり、極東地域の製油所は通常、冬の市場に先立ってメンテナンスを受けています。この第 3 四半期では、旅行活動の増加と継続的な COVID-19 の回復に関連して、消費が力強く伸びていることがわかりました。第 3 四半期の世界の石油供給量は 2.8 mbpd 増加し、平均 100.9 mbpd になりました。 EIA によると、世界の在庫は四半期中に平均 0.8 mbpd 増加しましたが、米国は同四半期中に戦略的石油備蓄 (「SPR」) を同じ平均で 0.8 mbpd 削減しました。

世界の石油市場はロシアに対する制裁の影響を受け続けており、その結果、当四半期中にロシアの石油が流れました。石油の生産量が増加するにつれて、それが移動する距離は大幅に増加しました。ヨーロッパは原料の代替ソースを探しており、アジアはロシア産原油の輸入を徐々に増やしています。この期間中、特定の所有者が制裁のリスクまたは自己制裁のためにロシアの石油の輸送を避け、他の所有者が従事することを選択したため、貨物の二層市場の発展が進展しました。一方、用船者は、ロシアの歴史を持つ船舶を避けようとする可能性があり、貿易の非効率性を高めます.さらに、SPR から放出された米国の石油は、業界筋によると、大部分が極東および中国の市場に流れており、長期の貨物需要をさらに増加させています

タンカーの発注は引き続き抑制されており、業界筋によると、昨年 6 月以降、VLCC の発注はありません。スエズマックス タンカーについては、2022 年の第 3 四半期に 2 件の注文が行われたことが確認されましたが、LR2 タンカー セグメントでは、2022 年に 15 件の注文が行われ、ある程度の活動が見られました。過去 6 四半期の全体的な傾向はそのままであり、所有者からの躊躇もありました。他の資産クラスの注文書に一見満足しているように見える新しい注文と造船所にコミットする。 VLCC の場合、現在までに 38 隻の船舶が納入されており、発注書は既存の艦隊の 3.5% に相当する 30 隻です。スエズマックス タンカーは 32 隻が納入され、合計で 11 隻が発注されており、これは既存船隊の 1.8% に相当します。 LR2 タンカー セグメントでは、2022 年に 18 隻が納入され、発注書は 51 隻、または既存の艦隊の 13% になります。業界筋によると、フロントラインが取引するセグメントの現在のオーダーブック、および一般的なタンカーの全体的なオーダーブックは、今後数年間で艦隊のマイナス成長を示唆しています

参考:FRO – 2 Quarter and Full Year 2022 Results

22年4Q決算(22年12月…)

22年4Q決算は、23年2月1日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

フロントライン(FRO)の10年の損益計算書は?

フロントラインは2001年8月に69ドルで上場しました。株価は08年6月に最高値356ドルを付けるも、その後は一貫して下落基調にあります。22年11月は13.8ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、浮き沈みながらも売上高を増やしていますね。19年の売上高は過去最高で営業利益率は39%と高いです。ただし、20年はスポット価格による一時的な上昇で、投資判断には考慮すべきではありません。

他のタンカー企業と比較して、黒字が多い点は高く評価できますね。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。過去10年間は原油タンカーにとって不調だったと言えます。BPSは下落か横ばいが続き、EPSも多くの年で赤字に陥っています。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、多くの年で赤字でしたね。ただし、フロントラインは14〜16年、19年と20年に積極的に設備投資を行なっています。そのため、タンカー市況が反転した時に大きく収益を上げる可能性が高いです

自己資本比率は14%と高く、倒産を危惧する水準にはありません。では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?

フロントライン(FRO)の注目点は?

フロントラインに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。フロントラインは石油タンカーを所有し、原油や石油製品を世界中に輸送する会社です。そのため、原油タンカーの運賃価格に比例して、売上高や利益が増えます。

注目1:原油タンカー運賃は過去10年で最低水準?

参考:不定期船・タンカー運賃指標の推移(BDI/WS)

日本郵船による、不定期船(水色)とタンカー運賃(青色)の推移です。

タンカー運賃は、20年3月に一時的に200まで急騰しています。その理由は、20年3月に陸上の貯蔵タンクが一杯になり、洋上タンカーのスポット価格が高騰したからです。しかしながら、5月以降はタンクの問題が解消され、運賃は過去10年で最も低水準です

世界的に原油の消費量が急減したことで、船舶の数が過剰だからです。

タンカー運賃は原油価格には依存せず、原油の海上運搬量(需要)と船舶数(供給)に依存します。20年5月から原油価格は急回復しているが、原油タンカーの需給は緩いです

コロナによる影響で、20年の原油消費量は過去水準ですね。では、原油タンカーの運賃の指標は何を見れば良いのでしょうか?

注目2:タンカー運賃の指標はサイズ毎に確認できる?

参考:Tanker Worldscale Rate

原油タンカー運賃の指標を見るには、SIMPSONというサイトが掲示しています。船舶サイズごとに、過去6ヶ月間のタンカー運賃を調べられます。最も小さい37000サイズの運賃を見ると、21年あたりから価格が上昇しています。

では、20年3月のコロナショックでは、どれだけ石油需要が急落したのでしょうか?

注目3:21年Q3にコロナ以前の水準まで回復する?

参考:World Crude Oil Supply and Demand Forecast, 2020-2021

21年以降の原油の供給と需要予測です。

世界の原油消費量(緑色)を見ると、19年Q4の101百万バレルから、20年2Qに84百万バレルまで急落しました。しかしながら、21年Q3には98百万バレルまで回復し、22年Q3には過去最高水準を更新します

消費量が回復するということは、原油タンカーの需要が上昇しますね。

需要が上昇する中でも、タンカーの供給量はあまり伸びません。なぜならば、コンテナ船やバルク船と同様に、環境規制で新しい船舶が作られていないからです。鉄鉱石の価格が2倍に上昇したことで、新たな設備投資には膨大な資金が必要になります。

そのため、コンテナやバルク運賃で起きた上昇は、いずれは原油にも波及します。

環境問題で原油の需要が落ち込んだように見えます。しかしながら、世界規模で見ると、原油の需要や消費量は伸び続けていますそのため、原油タンカーの数が増えなければ、タンカー運賃は上昇するしかありません。

参考:世界のエネルギー消費と資源

では、ツァコス・エナジーはどれくらい船舶を所有しているのでしょうか?

注目4:大型船の運賃は前四半期より+81%も増加?

参考:Fourth Quarter Presentation Feb 2021

2021年2月に公開されたフロントラインの資料です。

フロントラインによると、定期船の運賃は少しずつ上向き始めています。大型船のVLCCの運賃は前四半期よりも+31%、Suezmaxの運賃は+81%に増加しています21年1Qの業績は、20年4Qよりも上向く事を示唆していますね。

世界中の経済活動が活発化し、21年は原油消費量は力強く回復します。

まとめ:フロントライン(FRO)の決算は?

フロントラインの注目ポイントは...
  1. 2001年に上場した、原油タンカーのノルウェー企業
  2. VLCC、スエズマックスを82隻、世界1位の保有数である
  3. 競合と比較して、営業利益率が高く20年は39%もある
  4. 陸上のタンク不足で、20年の売上高は過去最高水準に上昇
  5. 低迷する業界でも、競合よりも積極的に設備投資している
  6. 環境規制で船舶が作られず、需給はタイトになる可能性が高い

個人的には、フロントラインは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、世界的に原油需要は回復し、原油タンカーの需要も回復し始めているからですまた、需要が上向いているにも関わらず、船舶の注文数は歴史的な低水準にあります。そのため、原油タンカーの需給は逼迫し始めていますね。

実際に足元のタンカー運賃は上昇に転じています。多くの原油タンカーのCEOは、22年に強気相場に突入すると予想しています。そのため、22年5月時点の予想PER9倍は割安だと思います。

実現するかは不明だが、同社はユーロナブと統合する話があります。

参考:ユーロナブ(EURN)の四半期決算|20年4Qの売上高は−61%

4 件のコメント

  • いつもお世話になります。
    僕はあなたの情報を見て株投資に当たってとても助かっています。
    株投資に関して個人的に質問することも可能ですか?
    よろしくお願いします。

    • 金記範 さん

      コメントありがとうございます!!
      私で答えられる質問であれば、可能な限り回答しますよ!

      • お忙しいと思い返信頂けると思わなかったのですが、あなたから返信頂いてとても嬉しいです。
        僕は現在32歳で将来にはあなたのようにサラリーマンを辞めて本格的に株を初めたいと思っています。
        自分の現在の株のポートフォリオを共有してあなたからご指導頂ければなと思っています。
        誠に勝手ですが、宜しくお願い致します。

        • コメントありがとうございます。

          > 自分の現在の株のポートフォリオを共有してあなたからご指導頂ければなと思っています。
          期待に答えられるか分かりませんが、私で答えられる範囲でコメントしますよ!
          「問い合わせ」ページがあるので、そこから送って頂ければメールで返信します。
          よろしくお願いします。

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