ティーケイ・タンカーズ(TNK)四半期決算|1Qは+21%に加速

コロナ以降にコンテナ運賃が高騰し、ダナオス(DAC)などのコンテナ銘柄が短期間で10倍にも高騰しています。コンテナに続きバルク船や原油タンカーの運賃も上昇基調にありますね。実際に、22年1Qの売上は前年比+21%と上向いていますね。

  • 「コロナによる原油低迷で、20年に株価は60%も暴落…」
  • 「タンカー市況が好転し、20年11月から1.5倍になる…」
  • 「世界中の脱炭素化で、もう原油需要は回復しないのだろうか…」

ティーケイ・タンカーズは、原油タンカーを保有し海上輸送するカナダ企業です。大型船のSuezmax、中型船のAftermaxとLR2、29隻を保有しています。原油や天然ガスの輸送、浮遊式生産貯蔵出荷設備を保有するティーケイ(TK)のグループ企業ですね。

個人的には、ティーケイ・タンカーズは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、低迷する海運業界でも、着実に売上を伸ばしてるからです。19年度の売上高は過去最高水準で、営業利益率も13%まで改善しています。20年はスポット価格の上昇で得た利益で、純負債額の45%を返済した点も好感できます

中型船は前四半期比で24%も上昇し、市況回復の兆しは見え始めています。

自己資本比率も60%と高く、EPSやBPSも他の競合よりも悪くない数値を残しています。また、フリーCFの黒字に成功してる点も高く評価できます。タンカーの注文数は歴史的な低水準で、同社のCEOはタンカー市況を楽観視しています。

TNKの投資判断したい人向け
  1. TNKの4半期決算(22年1-3月)は?
  2. TNKの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 歴史的な注文数で、22年は原油タンカーも高騰か?

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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。

ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています

また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。

では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

ティーケイ・タンカーズ(TNK)の四半期決算は?

ティーケイ・タンカーズ(TNK)の四半期決算を紹介します。

21年3Q決算(21年9月30日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:1.16億ドル(前年比−31%)
  2. 営業利益:−0.407億ドル(−337%)
  3. 純利益:−0.520億ドル(−17%)
  4. 1株当たり利益:−1.54ドル(−16%)

21年4Q決算(21年12月31日)

4Qの内容は...
  1. 売上高:1.60億ドル前年比+25%
  2. 営業利益:−0.170億ドル(+5%
  3. 純利益:−0.398億ドル(+45%
  4. 1株当たり利益:−1.18ドル(+45%

22年1Q決算(22年3月31日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:1.74億ドル前年比+21%
  2. 営業利益:−0.073億ドル(+33%
  3. 純利益:−0.139億ドル(+34%
  4. 1株当たり利益:−0.41ドル(+34%

1Qの売上高は前年比+21%で1.74億ドル、営業利益は+33%で−0.073億ドルでした。21年4Qに続き、22年1Qの売上も上向いています。営業利益率は−4.1%と急速に回復していますね。

船舶の供給は歴史的な低水準で、同社CEOは将来の見通しに強気です。ロシア紛争は、原油タンカーの航路距離を長くするため、運賃の上昇圧力がありますね。

•報告されたGAAP純損失は1390万ドル、つまり1株あたり0.41ドルです。 2022年の第1四半期の調整後純損失(1)は14.0百万ドル、つまり1株あたり0.41ドルでした(このリリースの付録Aに記載されている項目を除く)。

•スエズマックス艦隊で1日あたり27,400ドル、アフラマックス艦隊で1日あたり30,900ドル、LR2艦隊で1日あたり30,400ドルという、第2四半期から現在までの強力なスポットタンカー料金を確保しました。

•2022年4月に引き渡された2隻の船舶を含む、合計4,400万ドルの収益で3隻の古い船舶の販売を完了しました。

•2022年3月と4月に、以前に発表された13隻の船舶の借り換えを、新しい低コストのセール・リースバック融資で完了しました。 これらの借り換えと2022年4月に完了した2隻の船舶の売却を含めると、Teekayタンカーのプロフォーマ流動性は2022年3月31日時点で約2億3,090万ドルでした。

「今年の弱いスタートに続いて、スポットタンカーの料金は第1四半期の終わりに大幅に上昇しました。これは主に、ロシアのウクライナ侵攻に起因する世界的な石油貿易の混乱によるものです。ロシアからのヨーロッパの原油輸入の減少と他の場所からの交換用バレルの調達により、航海期間が大幅に長くなり、多くのルートからロシア所有のタンカーが効果的に撤去され、タンカー市場がはるかにタイトになりました。これらの変更は、トン数の柔軟性とVLCCに比べてはるかに広い範囲の港に寄港できることを考えると、当社が運航する中型タンカーにとって特に前向きです」とTeekayタンカーの社長兼CEOであるKevinMackayはコメントしています。

「最近のスポットタンカー率の前向きな傾向に勇気づけられていますが、中国の最新のCOVID-19ロックダウンの期間と範囲、東部の地政学的状況など、タンカー市場の見通しには多くの重要な変数が残っていることに注意してください。ヨーロッパ、OPEC +が石油を市場に戻すと予想されるペース、タンカー燃料価格の上昇、および世界的な経済成長の低下の可能性。同時に、タンカーの供給については、複数年にわたる良好な可視性があります。この10年間の半ばまで造船所の容量が不足していたため、小さな注文書は、どの市場でも堅実で前向きなファンダメンタルズを表しています。」

「TeekayTankersでは、バランスシートの強化とフリートの管理に引き続き積極的に取り組んでいます。低コストのセール・リースバック融資で13隻の船舶を借り換え、2022年に3隻の古い船舶を売却したことにより、2億3,090万ドルの強力なプロフォーマ流動性と、42%の純負債対資本比率があります。また、スポット市場へのエクスポージャーを最大化しました。スポット市場では、強力な営業レバレッジにより、タンカー料金の引き上げから大幅なキャッシュフローを生み出すことができます。」

Tanker Market:

オミクロンCOVID-19バリアントの石油需要への影響、一時的な生産停止による予想よりも低い石油供給の伸び、および原油価格の高騰により、2022年の最初の2か月間、原油タンカーのスポット率は比較的弱かった。バンカーコストの増加。しかし、2月下旬にロシアがウクライナに侵攻したことにより、貿易の混乱と貨物のルート変更により、特にアフラマックスとスエズマックスのセクターで原油タンカーの料金が急上昇しました。それ以来、タンカー市場は大幅なレート変動とより強い原油タンカースポットレートを示してきました。
タンカー市場の短期的な見通しは不透明ですが、ロシアとウクライナの紛争による貿易パターンの変化により、タンカーのトンマイル需要が増加しています。過去数週間の間に、ヨーロッパへのロシア原油の輸出は減少し、それに対応してアジア、特にインドへのロシア原油の輸出も増加しましたこれは、航海距離が長いため、タンカーのトンマイルの需要にプラスになっています。同様に、ヨーロッパはロシアの原油を、米国湾岸、西アフリカ、中東などの遠方からの輸入品に置き換える必要があります。これもタンカーのトンマイル需要にプラスです。今後6か月間ですべてのロシア原油の輸入を段階的に廃止するという欧州連合の最近の提案、および2022年末までに精製された製品を考えると、当社はこれらの変更された貿易パターンが長期間続く可能性があると予想しています。さらに、世界のアフラマックス艦隊の約5%を占めるロシアが所有および運航する船舶の艦隊は、貿易がより困難になっているため、利用可能な艦隊の供給がさらに厳しくなっています。

世界経済と石油需要の見通しは、インフレの上昇、ロシアのウクライナ侵攻、特に中国でのCOVID-19感染の復活により、年初から悪化しています。 2022年4月の「世界経済見通し」レポートで、国際通貨基金(IMF)はGDP成長見通しを4.4%から3.6%に引き下げ、リスクはマイナス面に重きを置いていると警告しました。さらに、国際エネルギー機関(IEA)は、世界の石油需要の伸びの見通しを、年初の320万バレル/日(mb / d)から2022年4月のレポートでは1.9 mb/dに格下げしました。世界経済と石油需要の見通しが弱まっていることは、今後数ヶ月のタンカー料金の逆風となる可能性があります。しかしながら、これらの悪影響は、ロシアとウクライナの紛争による平均航海距離の増加によって相殺される可能性があり、当社は、金利の変動が短期的に続くと予想している。

タンカー船隊の供給の見通しは引き続き非常に前向きであり、20年以上にわたって見られる最高の供給ファンダメンタルズのいくつかがあります。 2022年4月の時点で、タンカーの注文書は既存の船隊サイズの6.4%に過ぎず、これはクラークソンズが1996年に注文書のデータの追跡を開始して以来最低です。2009年以来最高である新造船の価格の上昇と造船所の容量の不足2022年の第1四半期に出された新規注文のデッドウェイト(mdwt)はわずか20万で、少なくとも1996年以来最低です。ほとんどの主要造船所は2025年半ばまで定員に達しており、利用できるものは限られています。今後3年間で配達用の新しいタンカーを注文する能力。これは、急速に老朽化した世界的なタンカー艦隊と相まって、中期的に非常に低い艦隊の成長の基礎を築くはずです。

要約すると、ロシアのウクライナ侵攻後、スポットタンカーの料金は上昇しており、状況が進展し続ける中、今後数週間から数か月は不安定な状態が続くと見られています。短期的な見通しは非常に不確実ですが、タンカーの注文書が少なく、タンカーの注文レベルが非常に低く、世界的なタンカーの船隊が老朽化しているため、長期的な見通しは明るいように見えます。

参考:TEEKAY TANKERS LTD. REPORTS 1Q 2022 RESULTS

22年2Q決算(22年6月…)

22年2Q決算は、8月19日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

ティーケイ・タンカーズ(TNK)の損益計算書は?

ティーケイ・タンカーズは2007年に166ドルで上場しました。08年5月に最高値194ドルをつけた後は、一貫して下落しています。22年5月の株価は19ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は順調に増加しています。18年以降は営業利益も改善し、営業利益率は13%まで回復しています。20年はスポット価格の一時的な急騰もあり利益を押し上げています。

21年後半に市況が上向けば、業績は好調を維持しそうですね。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。原油タンカーは過去10年間、厳しい状況だったことが分かりますね。しかしながら、他の原油タンカー企業と比較すると、数値はそこまで悪くはありません。

1株あたりの資産も利益を減らさずに、健闘していると言えます。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、黒字の年も多く競合と比較して好調だと言えますね。フリーCFがマイナスなのは、大きく設備投資した15年だけです。自己資本比率は60%と高いし、20年には45%の純債務削減に成功しています

では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?

ティーケイ・タンカーズ(TNK)の注目点は?

ティーケイ・タンカーズに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。 スコーピオ・タンカーズは石油タンカーを所有し、原油や石油製品を世界中に輸送する会社です。そのため、原油タンカーの運賃価格に比例して、売上高や利益が増えます。

注目1:原油タンカー運賃は過去10年で最低水準?

参考:不定期船・タンカー運賃指標の推移(BDI/WS)

日本郵船による、不定期船(水色)とタンカー運賃(青色)の推移です。

タンカー運賃は、20年3月に一時的に200まで急騰しています。その理由は、20年3月に陸上の貯蔵タンクが一杯になり、洋上タンカーのスポット価格が高騰したからです。しかしながら、5月以降はタンクの問題が解消され、運賃は過去10年で最も低水準です

世界的に原油の消費量が急減したことで、船舶の数が過剰だからです。

タンカー運賃は原油価格には依存せず、原油の海上運搬量(需要)と船舶数(供給)に依存します。20年5月から原油価格は急回復しているが、原油タンカーの需給は緩いです

コロナによる影響で、20年の原油消費量は過去水準ですね。では、原油タンカーの運賃の指標は何を見れば良いのでしょうか?

注目2:タンカー運賃の指標はサイズ毎に確認できる?

参考:Tanker Worldscale Rate

原油タンカー運賃の指標を見るには、SIMPSONというサイトが掲示しています。船舶サイズごとに、過去6ヶ月間のタンカー運賃を調べられます。最も小さい37000サイズの運賃を見ると、21年あたりから価格が上昇しています。

では、20年3月のコロナショックでは、どれだけ石油需要が急落したのでしょうか?

注目3:21年Q3にコロナ以前の水準まで回復する?

参考:World Crude Oil Supply and Demand Forecast, 2020-2021

21年以降の原油の供給と需要予測です。

世界の原油消費量(緑色)を見ると、19年Q4の101百万バレルから、20年2Qに84百万バレルまで急落しました。しかしながら、21年Q3には98百万バレルまで回復し、22年Q3には過去最高水準を更新します

消費量が回復するということは、原油タンカーの需要が上昇しますね。

需要が上昇する中でも、タンカーの供給量はあまり伸びません。なぜならば、コンテナ船やバルク船と同様に、環境規制で新しい船舶が作られていないからです。鉄鉱石の価格が2倍に上昇したことで、新たな設備投資には膨大な資金が必要になります。

そのため、コンテナやバルク運賃で起きた上昇は、いずれは原油にも波及します。

環境問題で原油の需要が落ち込んだように見えます。しかしながら、世界規模で見ると、原油の需要や消費量は伸び続けていますそのため、原油タンカーの数が増えなければ、タンカー運賃は上昇するしかありません。

参考:世界のエネルギー消費と資源

ティーケイ・タンカーズのチャーター料金は、前四半期と比較して増加しています。

注目4:中型船のチャーター運賃は24%も増加?

参考:Fourth Quarter and Annual 2020 Earnings Presentation

ティーケイ・タンカーズの定期船とスポット運賃の前四半期の比較です。

20年4月をピークにタンカー運賃は下落基調にありました。しかしながら、21年2月あたりから、中型船を中心に運賃が反転し始めています。LR2は前四半期比で24%、Aftermaxは11%、大型船のSuzemaxは3%上昇しています。

市況が反転した時に、最初に影響を受けるのが中小型船ですね20年1Qを機に、タンカー運賃が上向く可能性は高いです。

まとめ:ティーケイ・タンカーズ(TNK)決算は?

ティーケイ・タンカーズの注目ポイントは...
  1. 2007年に上場した、原油タンカー保有するカナダの海運企業
  2. 大型船のSuezmax、中型船のAftermaxとLR2を29隻保有
  3. 低迷する海運業界でも、売上高は右肩上がりで増えている
  4. 19年の売上高は過去最高で、営業利益率は13%まで改善
  5. 20年のスポット価格上昇で、純負債額を45%も返済する
  6. 自己資本比率が60%と高く、EPSとBPSも競合より良い
  7. 海運の多くはフリーCFが赤字だが、黒字を維持している
  8. 前四半期比で、中型船のチャーター運賃が24%も上昇してる
  9. 環境規制で船舶が作られず、需給はタイトになる可能性が高い

個人的には、ティーケイ・タンカーズは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、低迷する海運業界でも、着実に売上を伸ばしてるからです。19年度の売上高は過去最高水準で、営業利益率も13%まで改善しています。20年はスポット価格の上昇で得た利益で、純負債額の45%を返済した点も好感できます

中型船は前四半期比で24%も上昇し、市況回復の兆しは見え始めています。

自己資本比率も60%と高く、EPSやBPSも他の競合よりも悪くない数値を残しています。また、フリーCFの黒字に成功してる点も高く評価できます。タンカーの注文数は歴史的な低水準で、同社のCEOはタンカー市況を楽観視しています。

参考:ユーロナブ(EURN)の四半期決算|20年4Qの売上高は−61%

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