ハネウェル(HON)四半期決算|23年2Qは+2.1%に減速

21年は仮想通貨、ドローン、宇宙、環境銘柄など、様々なテーマ株が高騰しています。航空宇宙と防衛軍事企業であるハネウェル(HON)も、ドローン銘柄のひとつです。23年1Qは+5.8%、2Qは+2.1%と低迷しています。

  • 「ドローン関連のHONは、20年2月から株価が2倍に上昇…」
  • 「ドローンやUAM向けに、高性能の冷却システムを提供する…」
  • 「EHが虚偽で62%暴落したが、ドローンは終わりなのか…」

ハネウェルは、米国の総合テクノロジー企業です。航空宇宙、建築、エネルギー、ヘルスケアなどの分野に、電子機器を提供します。ドローン関連銘柄としても知られ、UAM向けに高性能の冷却システムを提供します

ハネウェルは、個人的には投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、サプライや原料高、人件費増などで、製造業の先が読みにくい展開だからですただ、優良企業なのは間違いなく、22年2月時点の予想PER21倍は割高ではありません。営業利益率も18%と製造業の中では高いですね。

20年8月にDOW30社に採用されています。

また、UAM向けに冷却システムを提供するなど、長期的にはドローン銘柄としても期待できます。株価が大きく下がる局面があれば購入したい銘柄のひとつです。

23年8月時点の予想PER22倍は割高ではありません。

HONの投資判断したい人向け
  1. ハネウェルの4半期決算(23年4-6月)は?
  2. ハネウェルの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 営業利益率は18%と高く、製造業で安定してる?

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

ハネウェル(HON)の四半期決算は?

ハネウェル(HON)の四半期決算を紹介します。

22年4Q決算(22年12月30日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:91.86億ドル(前年比+6.1%
  2. 営業利益:—億ドル(—%)
  3. 純利益:10.19億ドル(−28%
  4. 1株当たり利益:2.52ドル(+20%)

23年1Q決算(23年3月30日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:88.64億ドル(前年比+5.8%
  2. 営業利益:—億ドル(—%)
  3. 純利益:13.94億ドル(+22%
  4. 1株当たり利益:2.07ドル(+8%)

23年2Q決算(23年6月30日)

2Qの内容は...
  1. 売上高:91.46億ドル前年比+2.1%)○
  2.  Aerospace:33.41億ドル(+15%
  3.  Building Technologies:15.10億ドル(−1%)
  4.  Performance Materials:28.61億ドル(+6%
  5.  Safety and Productivity:14.33億ドル(−22%)
  6. 営業利益:19.04億ドル(+12%
  7. 純利益:15.01億ドル(+18%
  8. 1株当たり利益:2.22ドル(+20%)○

2Qの売上高は前年比+2.1%で91.46億ドル、営業利益は前年比+12%で19.04億ドルでした。22年4Qや23年1Qに続き、2Qの売上も減速しています。営業利益率は20.8%と過去平均なみです。

経済再開により持ち直すも、サプライ混乱により4Qは再び成長が鈍化しています。航空部門が落ち込んだ理由は、米国の軍事関連が不調だからです。バックログなどの推移を見ると、業績はそこまで悪くないように思います。

22年通期の売上予想は、369億ドル(+4.5%)としています

• 売上高 91 億ドル、報告売上高 2% 増加、本業売上高 は 3% 増加、営業キャッシュ フロー 72% 増加、フリー キャッシュ フロー  34% 増加
• 1 株当たり利益は 2.22 ドル、調整後 1 株当たり利益1は 2.23 ドル
航空宇宙部門の売上高は 15% 増加、オーガニック 1 の売上高は 16% 増加し、民間航空の 20% 以上の成長が牽引
• バックログは 4% 増加し、過去最高レベルの 305 億ドルに達しました
• 営業利益率は 270 ベーシスポイント増加して 20.6%。 セグメント利益率1 150ベーシスポイント増加して22.4%
• 戦略的ポートフォリオ形成の優先事項に沿った 3 件の買収を発表

ノースカロライナ州シャーロット、2023 年 7 月 27 日 — ハネウェル (NASDAQ: HON) は本日、同社のガイダンスと一致またはそれを上回る第 2 四半期の業績を発表しました。 同社はまた、通期の本業の成長率 1、セグメント利益率 2、および調整後の EPS2 ガイダンス範囲も引き上げました
同社は、第 2 四半期の売上高が前年同期比 2% 増加し、本業売上高 1 が 3% 増加したと報告しました。これは、民間航空宇宙、プロセス ソリューション、および UOP における二桁の本業売上高の増加に牽引されました。 安全性および生産性ソリューション、ハネウェル ビルディング テクノロジーズ、航空宇宙事業の拡大により、営業利益率は 270 ベーシス ポイント拡大して 20.6%、セグメント利益率 1 は 150 ベーシス ポイント拡大して 22.4% となりました。 第 2 四半期の 1 株当たり利益は 2.22 ドルで、前年同期比 21% 増加し、調整後 1 株当たり利益1は 2.23 ドルで、前年同期比 6% 増加しました。 好調な純利益と運転資本の改善により、営業キャッシュ フローは 14 億ドル、フリー キャッシュ フロー 1 は 11 億ドルとなりました。

ハネウェルの社長兼最高経営責任者(CEO)のビマル・カプール氏は、「ハネウェルは第2四半期に非常に好調な業績を上げ、すべての指標においてガイダンスを満たしているか、それを上回っていた」と述べた。 「Organic1の売上成長は、当社の民間航空宇宙、プロセスソリューション、UOP事業の二桁成長に支えられました。これは、民間航空宇宙分野で9四半期連続の二桁成長を記録しており、当社の航空宇宙ポートフォリオ全体の強さが引き続きハネウェルの短期業績を支えています」 -長期的および長期的な成長見通し 当社の受注残は記録的な水準を維持しており、第2四半期終了時点で前年同期比4%増の305億ドルとなった 当社は商業的卓越性に引き続き注力することで、インフレ曲線を先取りし利益を拡大することができた 当社のガイダンス範囲の上限を超えています。これらの運営努力により、非現金年金の 15 セントの逆風にもかかわらず、調整後 1 株あたり利益 1 を前年同期比 6% 増の 2.23 ドルに成長させることができました。当社の強固なバランスシートにより、資本展開を実行することができました。 有意義なポートフォリオの更新を伴う戦略で、当四半期に21億ドルを配当、M&A、自社株買い、高収益の設備投資に充てました。当社は、約1年間でCompressor Controls Corporationの買収を完了するなど、堅実なM&A戦略を活用して複数の新技術や隣接企業に投資しました。 7億ドルだ。」

カプール氏はさらに、「ハネウェルのアクセラレーター・オペレーティング・システムは、当社が困難なマクロ環境を乗り切る中で、優れた業績を推進し続け、株主価値を最大化する。このオペレーティング・システムは、主要な最終市場での継続的な成長と技術的に差別化されたソリューションのポートフォリオとともに、当社に次のことを可能にしている」と述べた。 2023年通期の見通しを引き上げる。」

同社の第 2 四半期の業績と今年の残りの経営陣の見通しの結果、ハネウェルは通年の売上高、セグメント利益率 2、および調整後 1 株当たり利益 2、3 の見通しを引き上げました。 通年の売上高は 367 億ドルから 373 億ドルとなり、本業売上高 1 の伸び率は 4% ~ 6% の範囲になると予想されています。 セグメント利益率 2 は 22.4% ~ 22.6% の範囲となり、セグメント利益率 2 は 70 ~ 90 ベーシス ポイント拡大すると予想されます。 調整後の 1 株あたり利益 2,3 は、9.05 ドルから 9.25 ドルの範囲になると予想されており、以前のガイダンス範囲よりも下限が 5 セント増加します。 営業キャッシュフローは依然として 49 億ドルから 53 億ドルの範囲にあると予想されます。 フリー キャッシュ フロー 1 は、2022 年の第 4 四半期に署名された和解の純影響を除くと、依然として 39 億ドルから 43 億ドル、または 51 億ドルから 55 億ドルの範囲にあると予想されます。同社の通期見通し変更の概要は次のとおりです。 表 1 にあります。

参考:HONEYWELL 2023 Q2 Results

23年3Q決算(23年9月…)

23年3Q決算は、10月28日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

ハネウェル(HON)の10年間の損益計算書は?

ハネウェルは1969年に3.7ドルで上場した銘柄です。常に最高値を更新し続ける銘柄ですね。20年2月はコロナで118ドルに下落するも、23年8月は1 96ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、18年から売上高が減少しています。減少した理由は、18年に2社を切り離したからです営業利益率は18%と、製造業の中ではかなり安定している水準ですね

航空宇宙に強いレイセオンテクノロジー(RTX)でも14%前後です。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSもEPSも長期トレンドでは上昇していますね。競争が激しいテクノロジー業界で、かなり安定していると言えます。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のCF(営業CF−投資CF)も安定して右肩上がりです。投資CFは常に低水準で、優良ビジネスであることが分かります。競合のレイセオンテクノロジーと比較しても安定しています。

では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?

ハネウェル(HON)の注目ポイントは?

ハネウェルに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。

注目1:防衛、軍事事業の売上高は世界で15位?

参考:防衛・軍事産業の世界ランキング

2013年の防衛、軍事部門の売上高の世界ランキングです。

航空宇宙に強いハネウェルは、防衛産業向けにも製品を輸出しています。防衛、軍事部門では、世界で15番手、米国で9番手の軍事企業です売上高は業界最大手ロッキードマーチンの8分の1程度の規模です。

では、事業別の売上高はどうなっているのでしょうか?

注目2:航空宇宙の売上高が全体の4割を占める?

参考:【米国株 銘柄分析】ハネウェル・インターナショナル

ハネウェルの事業別の売上高です。

ハネウェルは、航空機、ビル、石油、化学、ヘルスケアなど幅広い産業に、電子制御システムや自動化機器を製造・販売する総合テクノロジー企業です。特に強いのが航空宇宙向けで、売上高の4割を占めます。

航空宇宙の割合が大きいが、コロナによる影響は大きくないです。

20年1Qは売上高が前年比−19%と落ち込むも、3Qには−3%まで戻しています同じ期間のボーイング(BA)やレイセオンテクノロジー(RXT)よりも影響は少ないです。それだけ、広い分野に収益を分散できているからです

ハネウェルは、ドローン関連銘柄としても知られています。

注目3:UAM向けに冷却システムを開発してる?

参考:UAM向け冷却システム発表

ハネウェルは、UAM(無人飛行機)向けに冷却システムを開発しています。

開発したMicroVCSは、軽量でメンテナンスが少なく、エネルギー効率に優れた熱管理システムです最大の特徴は、eVTOLやエアタクシー、電動航空機向けに特別に設計されていることです。

オール電化の航空機は、機体重量が軽量化されるため重量に厳しいですね。この製品を採用することで、航空機の稼働時間を向上させ運航コストを削減できます

MicroVCSが用いられるUAVやドローンは成長産業ですね。

商用ドローン市場は年率56.5%で拡大し、25年に1290億ドルになります。市場規模が拡大すれば、ハネウェルの売上高も押し上げますね。

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:ハネウェル(HON)の四半期決算は?

ハネウェルの注目ポイントは...
  1. 1969年に上場した、米国の総合テクノロジー企業
  2. 電子機器、半導体素材、軍事や防衛の電子製品を開発する
  3. 航空宇宙、建築、エネルギー、ヘルスケア分野に提供している
  4. 世界で15位、米国で9位の軍事関連企業でもある
  5. 営業利益率は17%と、製造業では安定して高い
  6. 20年8月に、DOW30社に採用される優良企業である
  7. ドローンやUAM向けに、高性能の冷却システムを提供する

ハネウェルは、個人的には投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、サプライや原料高、人件費増などで、製造業の先が読みにくい展開だからですただ、優良企業なのは間違いなく、22年2月時点の予想PER21倍は割高ではありません。営業利益率も18%と製造業の中では高いですね。

20年8月にDOW30社に採用されています。

また、UAM向けに冷却システムを提供するなど、長期的にはドローン銘柄としても期待できます。株価が大きく下がる局面があれば購入したい銘柄のひとつです。

冷却システムを提供する企業は、UAMや軍事ドローンを開発する企業です。軍事企業のエアロバイロンメント(AVAV)などが該当します。

参考:エアロバイロンメントの四半期決算|ドローンとEV環境銘柄

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