21年は仮想通貨、ドローン、宇宙、環境銘柄など、様々なテーマ株が高騰しています。航空宇宙と防衛軍事企業であるハネウェル(HON)も、ドローン銘柄のひとつです。ただ、業績は不調で21年4Qは−3%、22年1Qは−1%と低迷しています。
- 「ドローン関連のHONは、20年2月から株価が2倍に上昇…」
- 「ドローンやUAM向けに、高性能の冷却システムを提供する…」
- 「EHが虚偽で62%暴落したが、ドローンは終わりなのか…」
ハネウェルは、米国の総合テクノロジー企業です。航空宇宙、建築、エネルギー、ヘルスケアなどの分野に、電子機器を提供します。ドローン関連銘柄としても知られ、UAM向けに高性能の冷却システムを提供します。
ハネウェルは、個人的には投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、サプライや原料高、人件費増などで、製造業の先が読みにくい展開だからです。ただ、優良企業なのは間違いなく、22年2月時点の予想PER21倍は割高ではありません。営業利益率も18%と製造業の中では高いですね。
20年8月にDOW30社に採用されています。
また、UAM向けに冷却システムを提供するなど、長期的にはドローン銘柄としても期待できます。株価が大きく下がる局面があれば購入したい銘柄のひとつです。
- ハネウェルの4半期決算(22年1-3月)は?
- ハネウェルの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 営業利益率は18%と高く、製造業で安定してる?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
ハネウェル(HON)の四半期決算は?

ハネウェル(HON)の四半期決算を紹介します。
21年3Q決算(21年9月30日)
- 売上高:84.73億ドル(前年比+9%)
- Aerospace:27.32億ドル(+3%)
- Building Technologies:13.70億ドル(+5%)
- Performance Materials:25.10億ドル(+11%)
- Safety and Productivity:18.61億ドル(+18%)
- 営業利益:17.00億ドル(+48%)
- 純利益:12.74億ドル(+62%)
- 1株当たり利益:1.80ドル(+68%)
21年4Q決算(21年12月31日)
- 売上高:86.57億ドル(前年比−3%)✖️
- Aerospace:28.96億ドル(−3%)
- Building Technologies:14.04億ドル(−1%)
- Performance Materials:25.10億ドル(+1.9%)
- Safety and Productivity:18.61億ドル(−10%)
- 営業利益:17.93億ドル(+4%)
- 純利益:14.42億ドル(+4%)
- 1株当たり利益:2.05ドル(+7%)○
22年1Q決算(22年3月31日)
- 売上高:83.76億ドル(前年比−1%)◯
- Aerospace:27.49億ドル(+4%)
- Building Technologies:14.29億ドル(+5%)
- Performance Materials:24.53億ドル(+5%)
- Safety and Productivity:17.44億ドル(−18%)
- 営業利益:15.05億ドル(−20%)
- 純利益:11.34億ドル(−22%)
- 1株当たり利益:1.64ドル(−20%)○
1Qの売上高は前年比−1%で83.76億ドル、営業利益は前年比−20%で15.05億ドルでした。21年3Qや4Qに引き続き、22年1Qの売上と利益は減速しています。営業利益率は18%と過去平均なみです。
経済再開により持ち直すも、サプライ混乱により4Qは再び成長が鈍化しています。航空部門が落ち込んだ理由は、米国の軍事関連が不調だからです。バックログなどの推移を見ると、業績はそこまで悪くないように思います。
22年通期の売上予想は、前年比+5.5%としています。
ノースカロライナ州シャーロット、2022年4月29日-ハネウェル(NASDAQ:HON)は本日、困難な事業環境において同社のガイダンスに適合した、またはそれを上回った第1四半期の業績を発表しました。同社はまた、通年の売上高ガイダンスの中間点を引き上げ、通年の調整後1株当たり利益のガイダンスを引き上げました。
同社は、第1四半期の本源的売上高が1%、またはCOVIDマスク量の減少の影響を除くと3%増加したと報告しました。営業利益率は、ロシアでの事業の大幅な停止に関連する1億8,300万ドルの費用により、260ベーシスポイント縮小して15.2%になりました。これは、第1四半期の売上高が約3,000万ドル減少したことを意味します。セグメントマージンは10ベーシスポイント拡大して21.1%、前年比で40ベーシスポイント(Quatinuumの影響を除く)であり、同社の商業的卓越性の努力の結果、同社のガイダンス範囲の上限を10ベーシスポイント上回った。調整後の1株当たり利益1は1.91ドルで、前年比1%減少しましたが、会社のガイダンス範囲の上限を1セント上回りました。
ハネウェルの会長兼最高経営責任者であるダリウス・アダムチクは、次のように述べています。 「有機売上高の伸びは、商用航空アフターマーケット、建築製品、生産性ソリューションとサービス、および先端材料事業の2桁の成長に支えられました。需要は引き続き堅調で、受注は前年比13%増、長期受注は2倍以上に伸びました。 20%は、2022年までの成長を促進するのに役立ちます。クロージングバックログは、Aero、HBT、およびPMTの力に牽引され、前年比9%増の285億ドル2でした。戦略的な価格設定アクションにより、引き続き先を行くことができました。インフレ曲線により、セグメントマージンを拡大し、EPSガイダンス範囲の上限を超えることができます。また、強力なバランスシートを引き続き活用し、四半期に20億ドルの総資本を投入し、実行時に10億ドルを株式買戻しに割り当てました。 2022年に40億ドルの株式を買い戻すという最新のコミットメントについて。M&Aの観点から、公安通信のハードウェアおよびソフトウェアであるU.S.DigitalDesignsの買収を完了しました。ソリューションプロバイダー。」
Adamczyk氏は続けて、「2022年の残りの期間に目を向けると、マクロ経済環境をナビゲートし、厳格な運用原則を実行し、強力な結果をもたらす能力に自信を持っています。主要な商用航空宇宙とエネルギーエンドマーケット、および持続可能なテクノロジーソリューションビジネスなどの分野への継続的な投資は、さらなる成長の源泉を提供します。当社の卓越した運用により、外部のマクロ経済要因の影響を吸収することができます。本日、販売ガイダンスの中間点であり、EPSの見通しを改善しています。」
同社の第1四半期の業績と今年の残りの経営陣の見通しの結果として、通年の売上高は現在、355億ドルから364億ドルの範囲、有機的に4%から7%の増加、または6の増加が見込まれています。 COVIDによるマスクの売上減少による1ポイントの影響と、ロシアでの売上の損失による1ポイントの影響を除いて、%から9%。セグメントマージンの拡大3は、クォンティナム事業への投資による約(30)ベーシスポイントの影響を含め、10〜50ベーシスポイントの範囲になると予想されます。調整後の1株当たり利益3は、投資家の日に発表された更新された株式買戻し目標を反映して、両端で10セント上昇し、8.50ドルから8.80ドルの範囲になると予想されます。営業活動によるキャッシュフローは57億ドルから61億ドルの範囲であり、フリーキャッシュフローは47億ドルから51億ドルの範囲であると予想されます。同社の通年のガイダンス変更の要約は表1にあります。
「最近の投資家の日に議論したように、私たちはハネウェルの成長の次の段階に焦点を合わせています。これには、制御、自動化、ソフトウェアに関する長年の専門知識に基づくイノベーションの推進や、画期的なイニシアチブの成功が含まれます」結論。 「私たちは3月に発表した資本展開のコミットメントを実行しています。これは、現在および将来の株主に大きな価値を提供しながら、より速い成長と革新を達成するのに役立ちます。」
22年2Q決算(22年6月…)
22年2Q決算は、7月30日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ハネウェル(HON)の10年間の損益計算書は?

ハネウェルは1969年に3.7ドルで上場した銘柄です。常に最高値を更新し続ける銘柄ですね。20年2月はコロナで118ドルに下落するも、22年5月は193ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、18年から売上高が減少しています。減少した理由は、18年に2社を切り離したからです。営業利益率は18%と、製造業の中ではかなり安定している水準ですね。
航空宇宙に強いレイセオンテクノロジー(RTX)でも14%前後です。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSもEPSも長期トレンドでは上昇していますね。競争が激しいテクノロジー業界で、かなり安定していると言えます。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のCF(営業CF−投資CF)も安定して右肩上がりです。投資CFは常に低水準で、優良ビジネスであることが分かります。競合のレイセオンテクノロジーと比較しても安定しています。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
ハネウェル(HON)の注目ポイントは?

ハネウェルに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。
注目1:防衛、軍事事業の売上高は世界で15位?
2013年の防衛、軍事部門の売上高の世界ランキングです。
航空宇宙に強いハネウェルは、防衛産業向けにも製品を輸出しています。防衛、軍事部門では、世界で15番手、米国で9番手の軍事企業です。売上高は業界最大手ロッキードマーチンの8分の1程度の規模です。
では、事業別の売上高はどうなっているのでしょうか?
注目2:航空宇宙の売上高が全体の4割を占める?
ハネウェルの事業別の売上高です。
ハネウェルは、航空機、ビル、石油、化学、ヘルスケアなど幅広い産業に、電子制御システムや自動化機器を製造・販売する総合テクノロジー企業です。特に強いのが航空宇宙向けで、売上高の4割を占めます。
航空宇宙の割合が大きいが、コロナによる影響は大きくないです。
20年1Qは売上高が前年比−19%と落ち込むも、3Qには−3%まで戻しています。同じ期間のボーイング(BA)やレイセオンテクノロジー(RXT)よりも影響は少ないです。それだけ、広い分野に収益を分散できているからです。
ハネウェルは、ドローン関連銘柄としても知られています。
注目3:UAM向けに冷却システムを開発してる?
ハネウェルは、UAM(無人飛行機)向けに冷却システムを開発しています。
開発したMicroVCSは、軽量でメンテナンスが少なく、エネルギー効率に優れた熱管理システムです。最大の特徴は、eVTOLやエアタクシー、電動航空機向けに特別に設計されていることです。
オール電化の航空機は、機体重量が軽量化されるため重量に厳しいですね。この製品を採用することで、航空機の稼働時間を向上させ運航コストを削減できます。
MicroVCSが用いられるUAVやドローンは成長産業ですね。
商用ドローン市場は年率56.5%で拡大し、25年に1290億ドルになります。市場規模が拡大すれば、ハネウェルの売上高も押し上げますね。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:ハネウェル(HON)の四半期決算は?

- 1969年に上場した、米国の総合テクノロジー企業
- 電子機器、半導体素材、軍事や防衛の電子製品を開発する
- 航空宇宙、建築、エネルギー、ヘルスケア分野に提供している
- 世界で15位、米国で9位の軍事関連企業でもある
- 営業利益率は17%と、製造業では安定して高い
- 20年8月に、DOW30社に採用される優良企業である
- ドローンやUAM向けに、高性能の冷却システムを提供する
ハネウェルは、個人的には投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、サプライや原料高、人件費増などで、製造業の先が読みにくい展開だからです。ただ、優良企業なのは間違いなく、22年2月時点の予想PER21倍は割高ではありません。営業利益率も18%と製造業の中では高いですね。
20年8月にDOW30社に採用されています。
また、UAM向けに冷却システムを提供するなど、長期的にはドローン銘柄としても期待できます。株価が大きく下がる局面があれば購入したい銘柄のひとつです。
冷却システムを提供する企業は、UAMや軍事ドローンを開発する企業です。軍事企業のエアロバイロンメント(AVAV)などが該当します。
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