コロナを機に、鉄鉱石、銅、プラチナ、穀物などの商品が高騰しています。世界3位の銅生産社のフリーポート・マクモラン(FCX)は、20年2月から株価が8倍にも高騰しています。では、商品価格の高騰はいつまで続くのでしょうか?
- 「銅価格が高騰し、20年2月から株価は5倍に高騰した…」
- 「PERは76倍と割高水準、21年も株価は上がるのか…」
- 「コロナが終息すれば、商品価格の高騰も終わるのか…」
フリーポート・マクモランは、銅の生産量が世界3位の米国採掘企業です。銅以外では金、モリブデンも採掘し、北米、南米、インドネシア、アフリカで操業し、主要鉱山はインドネシアのグラスベルグ鉱山です。
個人的には、フリーポート・マクモランは保有したい銘柄です。
なぜならば、世界経済は回復し、22年も資源高騰が続くと思うからです。21年10月に銅価格が再び最高値を取りにいく局面です。22年1Qの営業利益率は42%で、過去10年で最も高い水準にあります。
21年5月以降に銅価格は伸び悩むも、22年は再び高値をつけています。
銅価格が伸び悩んでいた原因は、好調だった中国経済が減速してるからです。また、中国政府は資源高騰の抑制に動いています。しかし、21年後半の世界経済とEVの需要は引き続き好調ですね。EVは従来の車と比較して、4倍の銅を消費します。
そのため、短期的には調整したとしても、中長期的にはまだまだ伸びると期待しています。22年4月時点の予想PER22倍は割安だと思います。
- フリーポートの4半期決算(22年1-3月)は?
- フリーポートの過去10年間の売上高や営業利益は?
- コロナ禍からの世界的な商品高騰は、いつまで続くのか?
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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
記事の内容を簡単に知りたい
フリーポートマクモラン(FCX)の四半期決算は?

フリーポート・マクモラン(FCX)の四半期決算を紹介します。
21年3Q決算(21年9月30日)
- 売上高:60.83億ドル(前年比+57%)
- 営業利益:24.62億ドル(2.7倍)
- 純利益:13.99億ドル(4.2倍)
- 1株当たり利益:0.94ドル(4.2倍)
21年4Q決算(21年12月31日)
- 売上高:61.64億ドル(前年比+37%)
- 銅:1033百万ポンド(+19%)
- 金:405千オンス(+48%)
- モリブデン:22百万ポンド(+15%)
- 営業利益:23.05億ドル(+34%)
- 純利益:11.06億ドル(+56%)
- 1株当たり利益:0.74ドル(+54%)
22年1Q決算(22年3月31日)
- 売上高:66.03億ドル(前年比+36%)○
- 銅:1009百万ポンド(+10%)
- 金:415千オンス(+39%)
- モリブデン:21百万ポンド(+5%)
- 営業利益:28.09億ドル(+83%)
- 純利益:15.27億ドル(+112%)
- 1株当たり利益:1.04ドル(+116%)○
1Qの売上高は前年比+36%で66.03億ドル、営業利益は+83%で28.09億ドルでした。21年3Qと4Qに続き、22年1Qの売上と利益も好調です。営業利益率は42%で、過去10年で最も高い数値です。
銅価格は22年3月に、再び過去最高額を更新しています。
金融危機前の08年の商品高騰時代よりも、現在の銅価格は高いですね。中国経済の失速、ウクライナ紛争や欧州危機があるも、引き続き銅市況はタイトです。個人的には、22年も資源高は続くと見ています。
アリゾナ州フェニックス、2022年4月21日-Freeport-McMoRan Inc.(NYSE:FCX)は、2022年第1四半期の普通株式に起因する純利益15億ドル、1株あたり1.04ドル、および普通株式に起因する調整後純利益16億ドルを報告しました。主に行政罰金の決済およびPT-FIでの前期の輸出税の調整に関連する純費用を除いた1株あたり1.07ドル、合計3,800万ドル、1株あたり0.03ドル。詳細については、VIページの補足スケジュール「調整後純利益」を参照してください。
会長兼最高経営責任者のリチャード・C・アドカーソンは、次のように述べています。責任を持って銅を生産する世界的リーダーであり、大規模で長寿命の埋蔵量と魅力的な有機的成長機会のポートフォリオにより、インフラ開発に対する世界的な銅需要の増加とクリーンエネルギー投資の加速から利益を得ることができるという強い立場にあります。世界クラスの銅資産のポートフォリオ、経験豊富で意欲的なグローバルチーム、強力な財務基盤に支えられた長期的な成功の基盤。フリーポートは、すべての利害関係者に価値を提供し、自信と興奮をもって未来に近づくことに重点を置いています。」
22年2Q決算(22年6月…)
22年2Q決算は、7月22日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
フリーポートマクモラン10年間の損益計算書は?

フリーポートマクモランは95年に13ドルで上昇しています。08年に最高値58ドルを付けるも、15年には6ドルまで下落しています。22年4月は45ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、世界経済の影響を大きく受けています。20年後半は世界的な資源価格の高騰により、営業利益は大きく上向いていますね。21年5月の銅価格は過去最高値で、営業利益率は24.4%まで上昇しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは15年に下落し、以降は横ばいが続いています。20年に銅価格は上昇し、EPSも上向いています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、景気減速した19年に赤字です。しかし、20年と21年は再び黒字化していますね。銅鉱山は活発に投資されておらず、20年後半に営業CFが拡大しています。
では、私たち投資家はどのように投資判断すれば良いでしょうか?
フリーポート・マクモラン(FCX)の注目ポイントは?

フリーポートマクモランに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。フリーポートマクモランは、銅生産量が世界2位です。そのため、銅の市況を見ることで業績も予想できますね。
注目1:フリーポートの銅生産量は世界2位?
20年時点の銅鉱山会社の市場シェアです。
銅の世界シェアで1位は、チリのコデルコで8.59%です。2位はBHPグループで8.58%、3位にフリーポート・マクモランで7.2%と続きます。BHPグループの銅の売上高は2割程度です。
銅は4番目に多い鉱物資源で、生産量は1709万トンです(参考:鉱物資源)。
銅生産量1位はチリで542万トン/1年、世界全体の30%を占めます。次いで、ペルーが122万トン、中国が119万トン、アメリカが112万トン、オーストラリアが94万トンと続きます。
また、銅は熱伝導性(熱)と導電性(電気)に優れた金属です。
そのため、熱交換器や電子機器の材料に多用されています。主な用途は、電線(60%)、屋根ふき材および配管(20%)、産業機械(15%)です。銅は住宅や自動車などで多用されるため、世界経済の先行指標としても知られてます。
では、銅価格は今後どのように推移するのでしょうか?
注目2:銅価格は21年10月に再び過去最高値?
過去25年間の銅先物の価格推移です。
銅価格は21年5月に最高値4.75ドル/Lbsを付けています。これは、2008年のリーマンショック以前の商品高騰時代よりも高いです。7月には伸び悩むも、10月には再び最高値を越えようとしてますね。
銅価格が高騰した理由は、中国経済が好調で需要が拡大していたからです。また、パンデミックにより新興国の供給が抑制されていました。7月に伸び悩んでいるのは、中国経済が落ち着き政府が価格統制に動いてるからです。
ただし、世界経済が力強く回復する21年後半や22年は、再び上昇すると見ています。みずほ証券のマーケット・フォーカスも引き続き堅調だと予想しています。
脱炭素化にともなう環境インフラの構築に係るニーズ 等から、欧米を中心とした銅需要は拡大するとみられる。目先は上値一服となるも、 引き続き旺盛な買い需要から堅調相場が続きそうだ。以上のことから、2021年後半 の銅価格の予想レンジを1トン=8,500~10,500ドルと想定している。
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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
まとめ:フリーポートマクモラン(FCX)決算は?

- 1995年にNYSEに上場した、銅を採掘する米国企業
- 銅生産が世界2位で、金とモリブデンの採掘量も多い
- 北米、南米、インドネシア、アフリカ、インドネシアで採掘する
- 15年に業績が落ち込むも、18年の営業利益は24%まで改善
- 銅価格は07年に上昇するも、その後は横ばいが続い続いてる
- EVで需要が急増し、20年2月以降は価格が60%も上昇する
- 中国経済は好調で、21年も商品価格の高騰が続く見込み
個人的には、フリーポート・マクモランは保有したい銘柄です。
なぜならば、世界経済は回復し、21年後半や22年も資源高騰が続くと思うからです。21年10月に銅価格が再び最高値を取りにいく局面です。21年3Qの営業利益は2.7倍で、営業利益率は40%と過去10年で最大です。
しかし、21年5月以降の株価は伸び悩んでいますね。
銅価格が伸び悩む原因は、好調だった中国経済が減速してるからです。また、中国政府は資源高騰の抑制に動いています。しかし、21年後半の世界経済とEVの需要は引き続き好調ですね。EVは従来の車と比較して、4倍の銅を消費します。
そのため、短期的には調整したとしても、中長期的にはまだまだ伸びると期待しています。21年10月時点の予想PER14倍は十分に割安だと思います。
世界最大の鉱山企業BHPビリトンは、銅生産量が世界3位です。また、鉄鉱石の売上高が最も大きく、20年2月から価格が2倍に上昇しています。
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