ASMLの四半期決算|21年3Qは前年比+32%で加速

半導体製造装置のASMLは、経済再開の恩恵を受ける銘柄ですね。半導体製造装置は米中貿易摩擦やコロナ禍でも事業を拡大しています。21年2Qは前年比+20%、3Qは+32%と好調です。

  • 「95年に2.5ドルで上場、株価は305倍に高騰してる…」
  • 「露光装置はASMLが独占、営業利益率は34%と高い…」
  • 「大手インテルやTSMが、300億ドルの設備投資を発表…」

ASMLは、世界2位の半導体製造装置メーカーです。ASMLは露光装置に強みを持つため、業界最大手のアプライドマテリアル(AMAT)とは競合していません。1台1億ドルの最新露光装置では、90%のシェアを獲得しています。

個人的には、ASMLは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、露光装置では独占的な地位にあり、収益性が高いビジネスだからです最新の露光装置では90%を超えるシェアを持ち、営業利益率は34%と高いです。1台1億ドルの製品は、インテルやサムソン、TSMに納品されます。

世界経済は回復に向かっており、22年も市況は良いです。

ただ、市況サイクルは3-4年で、長期的には懸念材料も多いですね。米中貿易摩擦により、設備投資は米国と中国の両方で過剰に増えていますね。コロナ後の経済再開で実需が高いのは事実だが、いずれは市況の転換点に立ちますね。市況関連銘柄に投資するならば、サイクルの最悪期に投資するべきです。

22年1月時点の予想PERは39倍と割高です。しかし、露光装置で独占的な地位であるため、株価は割高だとは思いません。今すぐに投資したい局面ではないが、大きく下がるならば投資したい銘柄です。

ASMLの投資判断したい人向け
  1. ASMLの4半期決算(21年7-9月)は?
  2. ASMLの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 経済再開で半導体は強いが、22年も継続するか?

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ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています

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では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

ASMLの四半期決算は?

KLAテンコール(KLAC)の四半期決算を紹介します。

21年1Q決算(21年4月30日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:43.64億ユーロ前年比+78%
  2. 営業利益:15.61億ユーロ+265%
  3. 純利益:13.31億ユーロ(+240%
  4. 1株当たり利益:3.20ユーロ(+244%

21年2Q決算(21年7月30日)

2Qの内容は...
  1. 売上高:40.20億ユーロ前年比+20%
  2. 営業利益:12.39億ユーロ+36%
  3. 純利益:10.38億ユーロ(+38%
  4. 1株当たり利益:2.52ユーロ(+40%

21年3Q決算(21年10月30日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:52.41億ユーロ前年比+32%
  2. 営業利益:19.19億ユーロ+57%
  3. 純利益:17.40億ユーロ(+63%
  4. 1株当たり利益:4.26ユーロ(+68%

Qの売上高は前年比+32%で52.41億ユーロ、営業利益は+57%で19.19億ユーロでした。21年2Qと比較して、3Qの売上は加速しています。営業利益率は36%と過去最高に高い水準です。

半導体は需給が逼迫し、コロナ禍でも業績が好調でしたね。経済再開後は需給がさらに増し、供給制約はあるも依然として強いですね。米中貿易摩擦の影響もあり、米国と中国でそれぞれ半導体製造装置の需要が増していました。

台湾TSMCや米国インテルが設備投資を増やすなど、半導体製造装置には追い風です。供給制約で部品は不足しているが、依然として需要は強いですね。4Qの売上予想は、50.5億ユーロ(前年比+18%)としています

TSMC:

台湾積体電路製造(TSMC)の今後3年間にわたる巨額設備投資は、ASML に最も大きな 追い風となり、レーザーテック、東京エレクトロン、アドバンテストの売り上げ増にも つながると見られている。TSMC は、自動車用半導体の不足感は 7-9 月(3Q)までには緩和するとの見方を示している。一方で、同社の成熟ノード半導体の供給不足は 2022 年まで続く可能性が高い

台湾積体電路製造(TSMC)が今後 3 年で 1000 億ドルの設備投資計画。半導体受託生産を手掛ける台湾積体電路製造(TSMC)は 4 月 1 日、半導体の生産能力を 強化するため今後 3 年で 1000 億ドル(約 11 兆円)を投じる計画を明らかにした。旺盛 な需要に対応する。

同社は 2021 年に最大 280 億ドルの記録的な設備投資を既に計画していたが、4 月 15 日、計画を 7%上方修正し、過去最高の 300 億ドル(約 3 兆 3 千億円)にすると発表し た。20 年比で 74%増え、旺盛な需要に対応する。ただ世界的な半導体不足は依然、業界 全体で深刻で年内は続くとみている。解消時期はスマートフォン向けなどの先端品が 22 年、自動車向けなどの一般品が 23 年になるとの見通しを示した。

積極投資は業界全体で進むものの、半導体不足は厳しい状況が続く。魏 CEO は「半導体 不足の解消が進むのは来年からだろう。新型コロナウイルスの影響による生産活動への 不安から、顧客が半導体在庫を必要以上に多く手元に持つことも不足問題に拍車をかけ ている」との認識を示した。

TSMC の投資は、主に高速通信規格「5G」対応のスマホやサーバーに搭載する高性能な 半導体の増産などに充てる見通しだ。新型コロナの感染拡大でパソコンやゲーム機など 在宅需要が膨らんでおり、当面、需給の逼迫は続くとみて、投資を一気に拡大する。今 年 1 月に公表した従来の設備投資計画は280 億ドルだった。わずか3カ月間で 20 億ドルを積み増した。関連する素材メーカーや装置メーカーにも好影響を与えそうだ。

インテル:

インテルが 200 億ドルを投じてアリゾナ州に 2 工場を新設。半導体大手のインテルが 3 月 23 日夕に新工場の建設を発表し、装置需要が増えるとの 見方が広がった。半導体製造装置株が軒並み大幅上昇。

インテルは 200 億ドルを投じてアリゾナ州に 2 工場を新設する。稼働は 2024 年を目指 す。あわせて、他社から半導体の製造を請け負うファウンドリー事業を始める方針も示 した。ファウンドリー市場は 25 年に 1000 億ドル規模に成長する見通しという。現在は 台湾積体電路製造(TSMC)や韓国サムスン電子などアジア企業に集中しているが、インテルは欧米で事業拡大を狙う。

参考:マネックス証券 – 2021/4/22

21年4Q決算(22年1月…)

21年4Q決算は、2月2日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

ASMLの損益計算書は?

ASMLは95年に2.5ドルで上場しています。株価は右肩上がりで常に最高値を更新し続けていますね。20年3月は216ドルに下落するも、22年1月は763ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上と利益は右肩上がりで伸びています。露光装置はASML1社が独占しているため、21年の営業利益率は34%と高いですね。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。自己資本比率は42%と高く、BPSもEPSもよく伸びていますね。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に拡大しています。露光装置は巨額の設備投資を必要とするが、それ以上に十分な営業CFを稼いでいますね。実質的に競合は存在せず、市場を独占しています。

では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?

ASMLの注目ポイントは?

ASMLの注目ポイントを紹介します。

注目1:ASMLは半導体製造装置で世界2位?

参考:2020 Top Semiconductor Equipment Suppliers

20年時点の半導体製造装置の売上ランキングです。

世界最大の半導体製造装置は、米国アプライドマテリアル(AMT)です。2位はオランダのASML、3位もオランドのラムリサーチ(LAM)、4位は東京エレクトロン、5位に米国KLAと続きます。

半導体製造装置は日本企業も強く、アドバンスと、スクリーン、テラダインがランクインしています。

ASMLは露光装置市場を独占しています。

注目2:ArF液浸露光装置で90%のシェア?

参考:半導体製造装置メーカーシェアと業界動向

  • 【製造前工程シェア】
  •  コータ/デベロッパ(フォトレジスト/感光剤の塗布と現像)
  •  → ELT:90%
  •  プラズマエッチング装置
  •  → LAM:48%、AMT:20%、ELT:23%、日立:5%
  •  枚葉式成膜装置
  •  → AMT:52%、LAM:21%
  •  熱処理成膜装置
  •  → ELT:59%、日立:30%
  •  洗浄装置
  •  → SCREEN:42%、ELT:24%、セメス:19
  •  ウェーハプローバ(電気的検査の際に使用する装置)
  •  → 東京機密:55%、ELT:35%、セメス:10%
  •  ArF液浸露光装置
  •  → ASML:90%、ニコン:8%
  •  KrF露光装置(前世代)
  •  → ASML:62%、キャノン:30%、ニコン:8%
  •  KrF露光装置(前世代)
  •  → キャノン:57%、ASML:23%、ニコン:20%
  •  フォトマスク欠陥検査装置
  •  → レーザーテック50%、KLA50%
  • 【製造後工程シェア】
  •  メモリテスタ
  •  → アドバンテスト:42%、テラダイン:24%
  •  非メモリテスタ
  •  → テラダイン:53%、アドバンテスト:37%
  •  ダイシングマシン(ウェーハを切り分ける)
  •  → ディスコ:80%

18年時点の半導体製造の各工程のシェアです。

ASMLはArF液浸露光装置で90%のシェアを獲得しています。前世代の露光装置ではキャノンやニコンも善戦していたが、現世代は事業を縮小しています。露光装置は巨額の設備投資を必要とするビジネスです。

では、どのようにシェアを奪われたのでしょうか?

注目3:計測検査機器で62.6%のシェアを獲得?

参考:How ASML became chipmaking’s biggest monopoly

露光装置の出荷台数のシェアです。

露光装置の出荷台数では、ASMLが62%でキャノンやニコンを圧倒していますしかし、08年以前は日本企業2社も善戦していましたね。

露光装置は巨額の設備投資を必要とする装置です。そのため、自前にこだわっていたニコンと違い、ASMLはモジュール化とアウトソーシング戦略を取ります。ASMLは露光装置を土台、ステージ、レンズ、光源などに分割し外部委託し、本体設計に集中する低コスト戦略ですね。

出遅れたニコンは、16年に半導体装置事業を縮小しています。

1社が寡占化する状況は、半導体メーカーには好ましい状況ではありません。そこで、インテルやサムソン、TSMは出資する形でASMLの研究開発に参加しています。

注目4:半導体市況は3-4年のサイクルがある?

参考:Fab Equipment Spending

半導体製造装置の設備投資額の推移です。

基本的には、半導体市況は3-4年のサイクルがあります。ただ、今サイクルに関しては、コロナもあり不規則な動くをしていますね。コロナ後の経済再開もあり、半導体の好市況は21年や22年も続きそうです。

では、半導体製造装置はどのように市場規模を拡大してきたのでしょうか?

注目5:世界半導体製造装置は年率13%で拡大?

参考:Global Semiconductor Manufacturing Equipment

世界的な半導体製造装置の市場規模の推移です。

半導体製造装置は21年以降も年率13%で、力強く成長する産業です。クラウドやAI、IoTデバイスの増加により、21年以降も続く力強いトレンドです。北米、欧州、アジアなど、全ての地域で市場が拡大しますね。

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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。

ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています

また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。

では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:ASMLの銘柄分析は?

ASMLの注目ポイントは...
  1. 95年に上場した、世界2位の半導体製造装置である
  2. 業界1位はAMAT、3位はLAM、4位は東京エレク
  3. 最新型の露光装置で90%のシェアを獲得している
  4. 1台1億ドルと高額で、営業利益率は34%と高い
  5. 半導体は3-4年サイクルがあり、22年も好調が予想

個人的には、ASMLは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、露光装置では独占的な地位にあり、収益性が高いビジネスだからです最新の露光装置では90%を超えるシェアを持ち、営業利益率は34%と高いです。1台1億ドルの製品は、インテルやサムソン、TSMに納品されます。

世界経済は回復に向かっており、22年も市況は良いです。

ただ、市況サイクルは3-4年で、長期的には懸念材料も多いですね。米中貿易摩擦により、設備投資は米国と中国の両方で過剰に増えていますね。コロナ後の経済再開で実需が高いのは事実だが、いずれは市況の転換点に立ちますね。市況関連銘柄に投資するならば、サイクルの最悪期に投資するべきです。

22年1月時点の予想PERは39倍と割高です。しかし、露光装置で独占的な地位であるため、株価は割高だとは思いません。今すぐに投資したい局面ではないが、大きく下がるならば投資したい銘柄です。

半導体製造装置で業界最大手はアプライドマテリアルです。ただし、半導体製造装置は製造工程が異なっており、領域ごとでシェアが異なります。大手5社で市場の8割を占めるが、直接的な競合とは限りません。

そのため、半導体製造装置の大手は利益率が30%を超えています。

参考:アプライドマテリアル(AMAT)四半期決算|4Qは+30%に減速

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