海底油田向けに無人探査機を提供するオーシャニアリングは、原油価格の高騰で恩恵を受ける銘柄ですね。20年以降はシェール企業の生産が増えず、再び海上油田も注目を浴びつつあります。21年3Qは前年比+6%、4Qは+9%と若干上向いています。
- 「世界各国の経済活動再開で、エネルギー株は恩恵を受ける…」
- 「コロナによる経済停止で、株価は−87%も暴落した…」
- 「シェールが増産しなければ、海洋油田は恩恵を受けられる…」
オーシャニアリング(OII)は、海底油田生産者向けに無人探査機を提供する企業です。無人探査機では世界シェアの50%を占めます。また、海洋プロジェクトの実行者でもあり、航空や軍事産業向けにも製品を開発しています。
個人的には、オーシャニアリングは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、22年以降は海上油田の投資が活発化すると思うからです。原油価格は21年12月時点で70ドルと回復基調にあり、米国シェール企業の生産が遅れています。米国リグ数はコロナ前よりもー32%も低い水準にあります。
また、原油生産を多様化するために、投資する国や企業も増えています。
北海地域の生産量は20年代をピークに低下しています。また、脱炭素化によりアフリカ地域での投資が抑制されています。しかし、中東や南米などの地域では、シェールや海上油田などの投資に積極的です。同社のCEOは22年はさらに投資を増やすと述べています。
原油価格が80ドルを超えるならば、同社の業績も増えていきます。ただし、22年2月の予想PERは97倍と割安ではありません。
- オーシャニアリングの4半期決算(21年10-12月)は?
- オーシャニアリングの過去10年間の売上高や営業利益は?
- シェール企業の生産量は低く、海上油田は生産を増やす?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
オーシャニアリング(OII)の四半期決算は?
オーシャニアリング(OII)の四半期決算を紹介します。
21年2Q決算(21年6月30日)
- 売上高:4.98億ドル(前年比+16%)
- 営業利益:0.228億ドル(+540%)
- 純利益:0.062億ドル(+125%)
- 1株当たり利益:0.06ドル(+124%)
21年3Q決算(21年9月30日)
- 売上高:4.67億ドル(前年比+6%)
- Subsea Robotics:1.43億ドル(+20%)
- Manufactured Products:0.74億ドル(−32%)
- Offshore Projects:0.95億ドル(+30%)
- Digital Solutions:0.62億ドル(+16%)
- Aerospace and Defence:0.89億ドル(+8%)
- 営業利益:0.157億ドル(+179%)
- 純利益:−0.073億ドル(+90%)
- 1株当たり利益:−0.07ドル(+91%)
21年4Q決算(21年12月31日)
- 売上高:4.66億ドル(前年比+9%)✖️
- Subsea Robotics:1.34億ドル(+17%)
- Manufactured Products:1.02億ドル(+36%)
- Offshore Projects:0.85億ドル(−11%)
- Digital Solutions:0.60億ドル(−4%)
- Aerospace and Defence:0.83億ドル(−7%)
- 営業利益:−0.125億ドル(前年度0.004億ドル)
- 純利益:−0.388億ドル(前年度−0.25億ドル)
- 1株当たり利益:−0.39ドル(−0.25)○
4Qの売上高は前年比+9%で4.66億ドル、営業利益は−0.125億ドルでした。2Qと比較すると、3Qの売上は上向いていますね。営業利益率は−2.6%と赤字に転落しています。
米国のシェール企業が価格競争力が高いため、海上油田は投資が縮小されていました。しかし、コロナ以降はシェールの生産は増えていません。21年後半の原油価格の回復に伴い、海洋ロボティクス(無人探査機)、製品製造事業は好調でしたね。
同社CEOは、22年は21年よりも投資が増えると述べています。
Oceaneeringの社長兼最高経営責任者であるRoderickA。Larsonは、次のように述べています。ガイダンスの中間点は14%です。より長いサイクルの市場ドライバーに結びついている製造製品を除いて、すべての事業セグメントは2021年に改善された連続年間業績を達成しました。2021年に堅調なフリーキャッシュフローを提供し、 2024年のシニアノートの1億ドルを買い戻し、2021年12月31日には年間で8600万ドル増加して5億3800万ドルになりました。2021年に出現した市場のファンダメンタルズに勇気づけられ、これが全体の活動の増加を促進すると期待しています。 2022年のすべてのセグメント。
「2021年第4四半期の結果に向けて、当社は四半期の初めに提供されたガイダンス範囲内の4,670万ドル。典型的な季節性に加えて、四半期の業績および関連するEBITDAは、四半期中に認識された医療および情報技術コストの大幅な増加と、当社の強力なフリーキャッシュフローおよび年間業績に関連する追加のインセンティブ報酬の発生によっても影響を受けました。製造製品の大幅な増収が他の各セグメントの減収を相殺したため、第3四半期の連結売上高は4億6,700万ドルで横ばいでした。 1億4000万ドルの営業活動によって生み出された現金は、1億2600万ドルの強力なフリーキャッシュフローにつながりました。
「私たちは第4四半期に、財政的に困窮している開発者であるChina Evergrande Groupとその関連会社(Evergrande)との多くのエンターテインメントライドシステム契約を終了することを決定しました。その結果、第4四半期の決算では、これらのEvergrande契約に関連して3,000万ドルの純損失を計上しました。
セグメント結果:
「2021年第4四半期の海底ロボティクス(SSR)の営業利益は、収益が減少したものの、順次改善しました。業績は、ROVおよび工具事業の価格設定の改善に牽引されました。第4四半期のSSR EBITDAマージンは29%から改善しました。 2021年の第3四半期に達成され、2021年の最初の9か月間に達成された平均マージンと一致していました。
「2021年第4四半期のROV雇用日数は、主に季節的な船舶活動の典型的な低下により、2021年第3四半期と比較して12%減少しました。フリート使用率は2021年第3四半期の63%から2021年第4四半期には55%に減少しました。四半期中のフリート使用は、ドリルサポートで62%、船舶ベースのサービスで38%でしたが、第3四半期ではそれぞれ57%と43%でした。2021年第4四半期の8,162ドルの雇用での1日あたりの平均ROV収益は4%でした。 2021年の第3四半期よりも高い。
「製造製品の2021年第4四半期の売上高は1億300万ドルで、2021年の第3四半期より37%増加しました。調整後営業利益と調整後営業利益率9%は、主に固定費の吸収の改善とプロジェクト構成の好調により、前四半期比で大幅に増加しました。2021年12月31日の製造製品のバックログは3億1800万ドルでしたが、2021年9月30日のバックログは3億3400万ドルでした。2021年第4四半期のバックログの減少は、エバーグランデ契約の終了に関連する3800万ドルの減少を反映しています。 2021年9月30日の過去12か月の帳簿対請求額が1.0であったのに対し、請求額に対する比率は2021年通年で1.1でした。
「続いて、2021年第4四半期のオフショアプロジェクトグループ(OPG)の営業利益は、収益の減少により減少しました。メキシコ湾(GoM)の季節性と、アンゴラライザーレスライトウェル介入プロジェクトの第3四半期の完了により、収益は11%減少しました。
2021年第4四半期の営業利益率8%は、介入、保守、修理(IMR)活動による利益率の改善が、収益の減少による固定費利益率の影響をプラスに相殺したため、2021年第3四半期と同じままでした。
「IntegrityManagementand Digital Solutions(IMDS)の2021年第4四半期の営業利益は、収益がわずかに減少したため、順次増加しました。事業の利益が継続したため、2021年の第4四半期の営業利益率は2021年の第3四半期の9%から10%に改善しました。 2020年の初めから実施された運用改善から。
22年1Q決算(22年3月…)
22年1Q決算は、5月25日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
オーシャニアリング(OII)の損益計算書は?
オーシャニアリングは1985年に0.75ドルで上場しました。シェールが盛り上げる前の13年に、株価は最高値86ドルをつけています。22年2月は14ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、14年をピークに売上は減少しています。陸上のシェールの方が価格競争力が高く、シェアを奪われてきたからです。ただ、コロナ後の21年の営業利益率は3.0%と持ち直していますね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは減少傾向にあるも、自己資本比率は27%です。EPSは20年が最悪期だが持ち直していますね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、19年から持ち直していますね。コロナ以降はシェールよりも、海上油田が少し活発化していますね。同社CEOによると、22年の投資CFは増えるといいます。
では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?
オーシャニアリング(OII)の注目ポイントは?
オーシャニアリング(OII)の注目ポイントを紹介します。
注目1:海洋ロボティクスが売上比率の28%?
20年Q2以降、同社の業績は改善傾向にあります。
事業別に見ると、海洋ロボティクス(無人探査機)の売上比率が28%と最も高いです。次いで、海上プロジェクトが22%、防衛や軍事産業が21%と続きます。調整EBITDAを見ると、海洋ロボティクスが利益の49%を占めます。
ROV(無人探査機)は、世界シェアの50%を占めています。
注目2:海外比率が最も大きいのはメキシコ湾?
オーシャニアリングの地域別の売上推移です。
オーシャニアリングの海外比率が最も大きいのはメキシコ湾ですね。次いで、北海とアフリカ地域が続きます。注意すべき点は、北海地域の生産量は20年代をピークに低下しています。また、脱炭素化によりアフリカ地域での投資が抑制されています。
対照的に、生産地を多様化するためにブラジル油田は活発化しています。海上油田が盛り上がるには、シェールが増産されないことが前提になります。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:オーシャニアリング(OII)の決算は?
- 1965年に設立した、海底油田に製品を提供する米国企業
- アジア、アフリカ、ブラジル、オーストラリアで活動している
- 海底の無人探査機を製造し、世界シェアの50%を持つ
- 事業は多角化されており、航空や軍事産業向けに製品を製造
- シェール企業は増産しておらず、海底油田の投資が増えている
個人的には、オーシャニアリングは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、22年以降は海上油田の投資が活発化すると思うからです。なぜならば、原油価格は21年12月時点で70ドルと回復基調にあり、米国シェール企業の生産が遅れているからです。米国リグ数はコロナ前よりもー32%も低い水準にあります。
また、原油生産を多様化するために、投資する国や企業も増えています。
北海地域の生産量は20年代をピークに低下しています。また、脱炭素化によりアフリカ地域での投資が抑制されています。しかし、中東や南米などの地域では、シェールや海上油田などの投資に積極的です。同社のCEOは22年はさらに投資を増やすと述べています。
原油価格が80ドルを超えるならば、同社の業績も増えていきます。
海底油田への投資は、米国シェール企業の動向次第だと言えます。ヘルマリックは米国最大のリグ保有者で、シェール企業の動向を見るのに最適ですね。21年3Qは前年比+65%で業績を回復しつつあります。
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