バルク船運賃が2〜3倍に高騰し、海運会社の株価が急上昇しています。ナビオス株も20年10月から、3ヶ月で株価が3倍に高騰しています。では、21年にコロナが終息すればバルク運賃も下がり、ナビオス株も下落するのでしょうか?
- 「バルク船運賃が高騰し、ナビオス株が3ヶ月で3倍に高騰した…」
- 「世界経済が不調だが、好調な中国経済がバルク市況を支えてる…」
- 「21年に世界経済が回復すれば、バルク市況は押し上げられる…」
ナビオス・マリタイム・パートナーズは、コンテナとドライバルク、原油タンカーの海運会社です。鉄鉱石、石炭、穀物、肥料などの輸送、それから、船舶チャーターも行います。ドライバルクは54隻、コンテナ船は47隻、原油タンカーは49隻を保有しています。
個人的には、ナビオス株は投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、21年以降もバルク船の高い運賃が維持すると思うからです。20年にバルク船が高騰した理由は、中国経済の好調と商品市況の高騰によるものです。ロシア紛争、中国経済の減速、インフレはあるも、22年も世界経済は順調に回復し、海運の強気相場は続くと見ています。
そのため、22年5月時点のPER1.7倍は割安です。
ただし、バルク銘柄に投資するならば、スターバルク(SBLK)やゴールデンオーシャン(GOGL)に投資します。また、コンテナならばダナオス(DAC)やZIM、原油タンカーならばユーロナブ(EURN)やトーム(TRMD)に投資します。それぞれの市況に合わせて投資した方が、高いリターンを得られるからです。
- ナビオスの4半期決算(22年1-3月)は?
- ナビオスの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 世界的なドライバルク市況の高騰は、いつまで続くのか?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
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ナビオス(NMM)の四半期決算は?
ナビオス・マリタイム・パートナーズ(NMM)の四半期決算を紹介します。
21年3Q決算(21年9月30日)
- 売上高:2.28億ドル(前年比+253%)
- 営業利益:1.07億ドル(+642%)
- 純利益:1.62億ドル(+2218%)
- 1株当たり利益:5.92ドル(+870%)
21年4Q決算(21年12月31日)
- 売上高:2.68億ドル(前年比+287%)
- 営業利益:1.05億ドル(+729%)
- 純利益:1.18億ドル(+334%)
- 1株当たり利益:3.81ドル(+187%)
22年1Q決算(22年3月31日)
- 売上高:2.366億ドル(前年比+264%)
- 営業利益:1.261億ドル(+275%)
- 純利益:0.856億ドル(−38%)
- 1株当たり利益:2.78ドル(−64%)
1Qの売上高は前年比+264%で2.366億ドル、営業利益は+275%で1.261億ドルでした。3Qや4Qに引き続き、22年1Qも売上は好調ですね。営業利益率は53%と過去10年で最も高い水準です。
同社は、海運会社上位10社に入る規模で98隻の船舶を持ちます。ドライバルク、コンテナ、原油タンカー船を所有しています。
業績が好調な理由は、パンデミックによる物流の混乱で運賃が高騰してるからです。コンテナ運賃は過去最高水準、バルク運賃は10年以来の高さです。業績好調により、同社はコンテナ船6隻の注文を出しています。
NaviosPartnersの会長兼最高経営責任者であるAngelikiFrangouは、次のように述べています。 85.7百万ドル、つまり共通ユニットあたりの収益は2.78ドルです。」
アンゲリキ・フラングは、次のように続けています。これがどのように進化するかを理解するための水晶玉はありません。その間、政府や企業は、これらの不確実性に照らして長期的な政策を検討するため、短期的なニーズを満たすために迅速に行動します。」
アンゲリキ・フランゴウはまた、次のように述べています。以前に発表したように、今四半期は、投資適格債のカウンターパーティからのチャーターコミットメントに基づいて、4隻のアフラマックス/LR2タンカーを取得することに合意しました。これらの船は最新の技術で設計されており、原油または製品のいずれかを運ぶことができます。この取引を通じて、リスクが軽減され、長期的な見通しが優れた新しいサブセグメントに参入しました。」
Navios Partnersは、54隻のドライバルク船、47隻のコンテナ船、49隻のタンカー船で構成される艦隊を所有および運航しています。 2023年前半までに引き渡される予定の2隻の新造パナマックス船は2022年後半と2023年前半までに引き渡される予定であり、1隻の新造VLCCベアボートチャーターイン船は2022年後半までに引き渡される予定です。新造Aframax/LR2船は、2024年と2025年前半に引き渡される予定であり、10隻の新造コンテナ船は2023年後半と2024年に引き渡される予定であり、2隻のコンテナ船は販売に合意し、下半期に引き渡される予定です。 2022年。
Navios Partnersは、船舶の短期、中期、長期の用船契約を締結しており、残りの平均期間は約1。8年です。 Navios Partnersは現在、2022年の残りの9か月間で利用可能な日の55.4%と2023年の29.0%を固定しています。NaviosPartnersは、2022年の残りの9か月間と2023年の契約収益をそれぞれ約5億6,330万ドルと5億4,270万ドルと見込んでいます。。フリートの1日の平均チャーターアウト率は、2022年の残りの9か月と2023年でそれぞれ28,697ドルと38,253ドルです。
21年3Q決算(21年9月…)
21年3Qは、21年10月27日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ナビオス(MMM)の10年間の損益計算書は?
ナビオス・マリタイム・パートナーズは、2007年に283ドルでNYSEに上場しています。その後は、20年3月の5ドルまで一貫して下落トレンドにあります。22年5月は28ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上も利益も安定していません。バルク船市況は動向が激しく、安定して収益を得るのが難しいからです。18年以降は中国経済の減速で、再び下落トレンド入りしています。
ただし、21年以降のバルク市況は反転する可能性が高いです。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)は、下落しています。ドライ船市況は2008年をピークに下落トレンドにあるからです。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
全体的に安定しないがフリーCF(営業CF−投資CF)は年々改善しています。営業CFが縮小する以上に、投資CFも低く抑えているからです。全体的に不況にあるドライ船の中で、ナビオスは健闘していると言えます。
では、私たち投資家はナビオス株をどのように判断すれば良いのでしょうか?
ナビオス(NMM)の注目すべきポイントは?
20年のコロナ以降、ドライ船運賃は2〜3倍に高騰しています。そのため、20年や21年の海運業界は10数年ぶりの強気相場が到来していますね。では、なぜドライ船市況は上向いているのでしょうか?
注目1:世界の海上輸送量と船腹量は増え続けている?
参考:海運業の発達と現状
世界的なトレンドとして、海上輸送量と船腹量は増え続けています。2010年以前は中国などの新興国で急拡大し、13年以降は緩やかに上昇しています。
船舶には大きく分けて、次の3つの種類があります。
- バルク船:47,039万トン(33.6%)
- オイルタンカー:28,689万トン(20.5%)
- コンテナ船:24,690万トン(17.7%)
ナビオスが扱うバルク関連船は、海上輸送量の33.6%を占めます。バルク船が運搬するものは、主に鉄鉱石、石炭、大豆などの穀物です。同業者のスターバルクの決算書資料によると、バルク市況は2022年に大幅反発すると予想しています。
注目2:バルク市況はリバウンドして4.4%に急回復?
20年のバルク市況は、パンデミックにより−2.3%でした。しかしながら、21年には大幅に反発し、+4.4%に転換すると予想しています。
20年は中国だけが世界経済を牽引し、記録的な量の鉄鉱石、大豆、ボーキサイトを輸入しています。しかしながら、21年や22年はワクチンの普及により、世界経済が力強く回復することを期待しています。
その結果、バルク市況は大幅に回復する見込みです。20年のバルク市況の流れは、三井商船のブログで分かりやすく解説しています。
では、バルク市況の動向を見るには、どの指数を見れば良いのでしょうか?
注目3:バルチック海運指数は11年以来で最高値?
バルク市況を見る際には、バルチック海運指数が先行指標になります。
バルチック海運指数は、3199ドルで11年以来の最高水準です。20年3月に底値の400ドルを付けた後、21年8月時点で8倍にも高騰しています。高騰した要因は、コロナからいち早く回復した中国が、鉄鉱石や石炭などを大量に輸入してるからです。
世界中の商品価格は高騰しており、21年後半も高いと予想します。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:ナビオス(NMM)の四半期決算は?
- 2007年に設立した、ドライバルクを扱う海運会社
- ギリシャ、シンガポール、モナコが拠点で31隻を所有してる
- 20年後半は、中国が鉄鉱石や穀物を買い支えていた
- 21年春以降は、世界経済が回復しバルク指数は上昇に転じる
- 鉄鉱石、プラチナ、大豆など、商品全般が高騰している
- 20年のバルク市況は−2.3%だが、21年は+4.4%と予想
個人的には、ナビオス株はコロナ後も保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、21年以降もバルク船の高い運賃が維持すると思うからです。20年にバルク船が高騰した理由は、中国経済の好調と商品市況の高騰で支えられいました。21年以降は世界経済が本格的に回復します。
また、財政出動により、ドル安と商品高のトレンドにある事も好材料です。
市場動向が激しいドライバルク市況を予測するのは難しいです。しかし、ライバル企業のスターバルクによると、ドライ市況は20年の−2.3%成長から4.4%に転じると予測しています。
ドライバルク船の競合企業はスターバルクです。
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