決済サービスを提供するマルケタは、コロナ禍でEC拡大で恩恵を受ける銘柄です。アファームやスクエアの事業は好調で、22年2Qは前年比+52%、3Qは+46%に減速しています。
- 「コロナ禍でデジタル化が進み、EC決済は右肩上がりで拡大…」
- 「BNBL市場は年率20%、世界中で急拡大している…」
- 「主要顧客は急成長しているアファームとスクエアだ…」
マルケタは、決済サービスのプラットフォームを提供するIT企業です。従来の銀行を介さない決済サービスで、主要顧客はスクエア(SQ)、アファーム(AFRM)、コインベース(COIN)などの新興企業が多いですね。
個人的には、マルケタは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、市場が拡大している中でも、売上が減速してる上に損失額も拡大してるからです。21年3Qは売上成長率は55%まで拡大し、営業利益率は−34%と大幅な赤字です。また、営業CFが低下した点も懸念材料です。
短期的には、同社の事業は軌道に乗れてない可能性が高いです。
例えば、同社がサービスを提供する主要顧客はアプリのシェアを落としています。アファームとスクエアに買収されたアフターペイは18年に95%だったが、21年には42%まで低下しています。
アフターペイ市場は競合も多く、新興企業が多く台頭しています。そのため、世界経済が落ち込み、米国債金利が上昇する局面では投資したい銘柄ではありません。
- マルケタの4半期決算(22年7-9月)は?
- マルケタの過去10年間の売上高や営業利益は?
- BNPL市場は年率20%で急拡大している?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
スクエア(SQ)の四半期決算は?

スクエア(SQ)の四半期決算を紹介します。
22年1Q決算(22年3月31日)
- 売上高:1.661億ドル(前年比+55%)◯
- 営業利益:−0.492億ドル(前年度−0.106億ドル)
- 純利益:−0.605億ドル(前年度−0.128億ドル)
- 1株当たり利益:−0.11ドル(前年度−0.10ドル)✖️
22年2Q決算(22年6月30日)
- 売上高:1.87億ドル(前年比+52%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:−0.44億ドル(+34%)
- 1株当たり利益:—ドル(—%)
22年3Q決算(22年9月30日)
- 売上高:1.916億ドル(前年比+46%)◯
- 営業利益:−0.594億ドル(前年度−0.456億ドル)
- 純利益:−0.531億ドル(前年度−0.457億ドル)
- 1株当たり利益:−0.10ドル(前年度−0.08ドル)✖️
3Qの売上高は前年比+46%で1.916億ドル、営業利益は−0.594億ドルでした。22年1Qや2Qと比較して、3Qの売上も好調ですね。営業利益率は−31%と悪化していますね。
欧州を中心に業績は好調だと述べています。
4Qの売上予想は2.02億ドル(+30%)と好調が続きますね。
カリフォルニア州オークランド – 2022 年 11 月 9 日 – グローバルな最新のカード発行プラットフォームである Marqeta, Inc. (NASDAQ: MQ) は本日、2022 年 9 月 30 日に終了した第 3 四半期の決算を報告しました。総処理量 (TPV) は 420 億ドルでした。 、純収益は 1 億 9,200 万ドルです。 売上総利益は 8,000 万ドルで、前年比 36% 増加し、売上総利益率は 42% になりました。 GAAP 純損失は 5,300 万ドル、調整済み EBITDA 損失は 1,400 万ドルでした。
「この最近の四半期は、当社の継続的な成功とマルケタの前での巨大な市場機会の好例です。米国とヨーロッパの両方で革新的な新規顧客と契約し、当社を補完する新しい銀行機能を立ち上げてプラットフォームを拡大しました。 最新のカード発行でリーダーシップを発揮し、ヨーロッパのデータ レジデンシー プログラムで当社のプラットフォームの世界的な有用性を高めました」と、Marqeta の創設者兼 CEO であるジェイソン ガードナーは述べています。
Marqeta は、現在のビジネスの勢いを示すいくつかの最近のビジネス アップデートを強調しました。
• Marqeta は、7 つの銀行商品のポートフォリオである Marqeta for Banking の立ち上げを発表し、最新のカード発行プラットフォームの拡大を続けています。 Marqeta for Banking は、Marqeta の銀行パートナーを通じて提供されるアカウント、ACH、即時資金調達、および直接預金商品の完全なセットを顧客に提供し、顧客が同社のプラットフォーム上でエンド ユーザー向けの完全な銀行商品を構築できるようにします。
• Marqeta は、ヨーロッパでの新しいデータ レジデンシー サービスを発表しました。これにより、ヨーロッパの顧客の個人データの最も機密性の高い要素をヨーロッパのデータ サーバーに保存するための追加の保護手段が提供されます。
• Marqeta は Raiffeisen Centrobank との新しい提携を発表し、Raiffeisen Digital Bank を強化し、ポーランドとルーマニアの顧客が合理化されたデジタル口座とデビットカードで最新の包括的なバンキング体験を活用できるようにします。
• Marqeta は、新しいカード プログラムを大規模に立ち上げようとしているイノベーターに選ばれるカード プラットフォームであり続けました。これには、ユーザーが使用可能な暗号通貨の残高を利用して法定通貨での購入資金を提供する新しい Blockchain.com Visa カード、新しい Uber Pro カード、Branch が含まれます。 、および Stash Core バンキング システムとアップグレードされた Stock-Back® Debit Mastercard® で Stash と連携するパートナーのエコシステムの一部です。
22年4Q決算(22年12月…)
22年4Q決算は、23年11月10日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
マルケタ(MQ)の10年間の損益計算書は?

マルケタは21年6月に30ドルで上場しています。22年11月は6.7ドル前後で推移していますね。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上は順調に拡大しています。過去2年間で売上は3倍に拡大しているが、営業利益率は−30%と低いです。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。自己資本比率は88%と高いが、利益はまだまだ赤字ですね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、20年に黒字に成功しています。ただし、市場が順調に拡大しているはずだが、21年に営業CFは大きく落ち込んでいます。事業に何か問題を抱えている可能性があります。
では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?
マルケタ(MQ)の注目ポイントは?

マルケタ(MQ)の注目すべきポイントを紹介します。
注目1:20年の決済総額は前年比+177%で拡大?
マルケタは順調に顧客を拡大しています。
マルケタの主要顧客はスクエア(SQ)、アファーム(AFRM)、ウーバー(UBER)、ドアダッシュ(DASH)、コインベース(COIN)、やJPモルガンなど、大手金融から仮想通貨取引所まで多岐に渡ります。
14年にAPIをリリースして以降、TPV(決済総額)も順調に拡大しています。20年には60億ドルを超え、20年は前年比+177%で拡大しています。16年に顧客となったスクエアが大きく貢献しています。
カード発行数は3.2億枚を超え、36カ国で使用されています。
注目2:米国のBNPL市場は年率20.7%で拡大?
後払い方式(Buy Now Pay Later)は、世界的なトレンドですね。
世界のBNPL市場規模は、20年に40.7億ドルで年率22.4%で拡大すると予想されています。対して、米国のBNPL市場は9.45億ドル、年率20.7%で拡大する見込みです。
BNPLはオンライン店舗との相性が良いです。また、銀行与信がない若い世代で需要が拡大しています。
注目3:アファームは21年に16%にシェアが低下?
BNPLのアプリのダウンロード数の割合です。
18年までは、アファームが米国のBNPL市場をほぼ独占していましたね。しかし、21年にはシェアは18%まで落ち込み、スクエアが買収したアフターペイに加え、ユニコーン企業のKlarnaやQuadpayも伸ばしています。
BNPL市場は、多数のプレーヤーが参入し利益を得るのは難しそうです(参考:世界の「後払い決済」50社 急成長市場に参入相次ぐ)
プラットフォームを提供するマルケタは、競合が増えても利益を得られます。ただし、他のプレイヤーも参入すれば、サービス提供側も競争が激しくなります。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:マルケタ(MQ)の四半期決算は?

- 21年に上場した、決済サービスを提供するIT企業
- 従来の銀行を介せず、ECやオンライン店舗で需要拡大
- 主要顧客はスクエアとアファーム、コインベースなど
- BNPL市場は世界的なトレンドで、年率20%で拡大
- TPV決済総額は60億ドル、前年比+117%で拡大
個人的には、マルケタは投資したい銘柄ではありません。
マルケタは、決済サービスのプラットフォームを提供するIT企業です。従来の銀行を介さない決済サービスで、主要顧客はスクエア(SQ)、アファーム(AFRM)、コインベース(COIN)などの新興企業が多いですね。
個人的には、マルケタは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、市場が拡大している中でも、売上が減速してる上に損失額も拡大してるからです。21年3Qは売上成長率は55%まで拡大し、営業利益率は−34%と大幅な赤字です。また、営業CFが低下した点も懸念材料です。
短期的には、同社の事業は軌道に乗れてない可能性が高いです。
例えば、同社がサービスを提供する主要顧客はアプリのシェアを落としています。アファームとスクエアに買収されたアフターペイは18年に95%だったが、21年には42%まで低下しています。
アフターペイ市場は競合も多く、新興企業が多く台頭しています。そのため、世界経済が落ち込み、米国債金利が上昇する局面では投資したい銘柄ではありません。
主要顧客であるアファーム(AFRM)も、21年後半は株価が低迷しています。
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