化粧品・香水業界で世界3位のエスティローダーは、コロナ後も業績は好調です。中国の中産階級の増加で恩恵を受け、米国では高所得者層に力を入れています。22年1Qは前年比+23%、2Qは+14%、3Qは+10%と減速しています。
- 「95年に8ドルで上場し、株価は46倍に高騰してる…」
- 「最大の市場は欧州だが、中国のEC向けが好調で拡大…」
- 「競合が多いコスメ業界だが、利益率は25%と高い…」
エスティローダー(EL)は、世界3位の化粧品・香水の米国企業です。米国では富裕層向けに力を入れおり、中国はEC市場の拡大で恩恵を受けています。コスメ業界は競合が強いが、営業利益率は上昇基調で19%を超えています。
個人的には、エスティローダーは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、競合が多いコスメ業界で、順調に売上と利益を増やしてるからです。売上は過去10年で2倍に増え、21年の営業利益率は19%まで上昇しています。中国でも高い市場シェアを持ち、順調にシェアを拡大しています。
高所得者向けが好調、中間層の増大で恩恵を受けています。
ただ、競合が強くレッドオーシャンなのは難点ですね。業界最大手はフランスのロレアル、英国ユニリーバ、米国P&G、日本資生堂など、世界的な有名企業が競争しています。ただ、競争力が高いのは間違いなく順調にシェアを拡大しています。
22年5月時点の予想PERは30倍と少し高いです。しかし、株価が大きく下がる局面があれば積極的に投資したい銘柄ですね。
- エスティローダの4半期決算(22年1-3月)は?
- エスティローダの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 中国ECと中間層の拡大で恩恵、22年も好調は続く?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
エスティローダー(EL)の四半期決算は?

エスティローダー(EL)の四半期決算を紹介します。
22年1Q決算(21年9月30日)
- 売上高:43.92億ドル(前年比+23%)◯
- Skin Care:24.49億ドル(+20%)
- Makeup:11.74億ドル(+20%)
- Fragrance:6.09億ドル(+50%)
- Hair Care:1.48億ドル(+9%)
- Other:0.13億ドル(+86%)
- 米国:11.9億ドル(+37%)
- 欧州中東:18.7億ドル(+22%)
- アジア:13.3億ドル(+15%)
- 営業利益:9.39億ドル(+32%)
- 純利益:6.92億ドル(+32%)
- 1株当たり利益:1.88ドル(+32%)○
22年2Q決算(21年12月31日)
- 売上高:55.39億ドル(前年比+14%)◯
- Skin Care:31.59億ドル(+12%)
- Makeup:13.86億ドル(+11%)
- Fragrance:7.99億ドル(+29%)
- Hair Care:1.80億ドル(+17%)
- Other:0.16億ドル(+7%)
- 米国:13.00億ドル(+24%)
- 欧州中東:23.38億ドル(+15%)
- アジア:19.02億ドル(+7%)
- 営業利益:14.18億ドル(+33%)
- 純利益:10.88億ドル(+25%)
- 1株当たり利益:2.97ドル(+25%)○
22年3Q決算(22年3月31日)
- 売上高:42.45億ドル(前年比+10%)✖️
- Skin Care:23.95億ドル(+6%)
- Makeup:11.14億ドル(+9%)
- Fragrance:5.79億ドル(+28%)
- Hair Care:1.47億ドル(+15%)
- Other:0.11億ドル(−27%)
- 米国:10.53億ドル(+15%)
- 欧州中東:19.90億ドル(+17%)
- アジア:12.03億ドル(−4%)
- 営業利益:7.38億ドル(+20%)
- 純利益:5.73億ドル(+25%)
- 1株当たり利益:1.53ドル(+24%)○
3Qの売上高は前年比+10%で42.45億ドル、営業利益は+20%で7.38億ドルでした。22年1Qや2Qと比較して、3Qの売上は減速するも好調でしたね。営業利益率は17.3%と少し低下しています。
売上は減速するも、同社は全事業と全地域でプラス成長でした。
地域別で見ると、富裕顧客層から支持されている米国で高い成長率です。中国などのアジア向けは、経済停止も多く低い成長率ですね。オンライン販売は、20年1Qと比較して2倍に拡大したと述べています。
22年通期の売上予想は、前年比+8%と少し弱いです。
ニューヨーク-(BUSINESSWIRE)-(ビジネスワイヤ)-エスティローダーカンパニーズインク(NYSE:EL)は本日、2022年3月31日に終了した第3四半期の純売上高が42.5億ドルで、前の38.6億ドルから10%増加したと報告しました。年の期間。本源的純売上高は9%増加しました。純売上高はすべての製品カテゴリーで増加しました。これは主に、アメリカとヨーロッパ、中東およびアフリカ(「EMEA」)地域での二桁成長と、グローバルオンライン2。当社は、2022年3月中旬から中国でCOVID関連の規制が強化されたことを背景に、売上を大幅に伸ばしました。これらの一時的な規制により、消費者の交通量と旅行が減少し、配送施設からの注文を発送する当社の能力が制限されました。
当社は、前年同期の純利益3が4億6000万ドルであったのに対し、純利益3は5億6000万ドルと報告しました。希薄化後の普通株式1株当たり純利益は、前年同期の1.24ドルに対し、1.53ドルでした。 3ページに詳述されているリストラおよびその他の費用と調整を除くと、調整後の希薄化後普通株式1株当たり利益は1.90ドルで、恒常通貨で18%増加しました。
社長兼最高経営責任者のファブリツィオ・フレダは、次のように述べています。 。フレグランスの世界的な卓越したパフォーマンスと西部市場でのメイクアップのルネッサンスに牽引されて、すべてのカテゴリーが有機的に成長しました。 11のブランドが2桁の本源的売上成長に貢献し、成長戦略の複数のエンジンによって強化された多様化をさらに実証しました。このよりインフレの激しい環境においても、消費者需要は引き続き堅調でした。
22年4Q決算(22年6月…)
22年4Q決算は、8月4日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
エスティローダー(EL)の損益計算書は?

エスティローダーは95年に8ドルで上場しています。株価は常に右肩上がりで最高値を更新し続けていますね。20年3月は144ドルに下落するも、22年5月は245ドルで推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上は右肩上がりで拡大しています。20年のコロナ禍は売上が落ち込むも、すぐに力強く回復しています。営業利益率は19%と切り上がっており、競争が激しいコスメ業界で最も成功してる企業です。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。自己資本比率は28%と高く、BPSとEPSも右肩上がりです。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に拡大しています。20年は少しだけ落ち込むも、オンライン販売が好調で力強く回復していますね。競合が激しい分野にありながらも、競争優位性が高いと言えます。
では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?
エスティローダー(EL)の注目ポイントは?

エスティローダー(EL)の注目ポイントを紹介します。
注目1:化粧品業界で世界3位で3.6%のシェア?
20年の化粧品・香水メーカーの市場シェアです。
業界最大手はフランスのロレアルで、8.4%のシェアを持ちます。次いで、2位は英国ユニリーバで5.8%、3位にエスティローダーで3.6%、4位に米国P&G(PG)で3.4%、5位に資生堂で2.2%と続きます。
化粧品などのブランドメーカーは、伝統的に欧州が強いですね。では、エスティローダーの事業別の売上シェアは次いでどうでしょうか?
注目2:事業別では化粧品部門が21.3%のシェア?
製品別の市場シェアの推移です。
21年時点では、化粧品事業が市場シェアの21.3%を獲得しています。次いで、スキンケアが10.2%、香水が8.3%、ヘアケアが1.5%です。競合企業が多いながらも、高いシェアを獲得していると言えます。
では、地域別の売上高の推移はどうでしょうか?
注目3:欧州の売上比率が全体の42%を占める?
過去10年間の地域別売上高の推移です。
最も売上比率が高いのは欧州で、全体の42%を占めています。次いで、アジア太平洋地域が33%、米国が23%と続きます。アジア地域はECが急拡大する中国を中心に大きく売上を増やしています。
中国ではアリババ(BABA)のTモールにも出店しています。米国では、単価が高い富裕層向けに力を入れています。
では、中国ではどれくらいの市場シェアを獲得してるでしょうか?
注目4:中国市場で5位で5.2%のシェアを持つ?
中国のコスメ業界の市場シェアです。
中国のコスメ業界で最大シェアは、P&Gで25.8%を獲得しています。次いで、2位はフランスのロレアルで21.5%、資生堂が7.1%、ユニリーバが7.9%、エスティローダーは6.3%と続いています。
エスティローダーは中国で大きな市場シェアを獲得しています。しかし、業界大手の企業も参入しているため、競争は激化していますね。
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:エスティローダー(EL)の決算は?

- 95年に上場した、化粧品と香水でトップの米国企業
- 欧州市場が42%だが、中国のEC拡大で恩恵を受ける
- 競合が多いコスメ業界だが、利益率は19%と高く急成長
- 先進国では高所得者向け、中国では中間層向けに市場拡大
- 売上は10年で2倍に拡大、競合からシェアを奪っている
個人的には、エスティローダーは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、競合が多いコスメ業界で、順調に売上と利益を増やしてるからです。売上は過去10年で2倍に増え、21年の営業利益率は19%まで上昇しています。中国でも高い市場シェアを持ち、順調にシェアを拡大しています。
高所得者向けが好調、中間層の増大で恩恵を受けています。
ただ、競合が強くレッドオーシャンなのは難点ですね。業界最大手はフランスのロレアル、英国ユニリーバ、米国P&G、日本資生堂など、世界的な有名企業が競争しています。ただ、競争力が高いのは間違いなく順調にシェアを拡大しています。
22年2月時点の予想PERは40倍と少し高いです。しかし、株価が大きく下がる局面があれば積極的に投資したい銘柄ですね。
スキンケアやコスメ業界は、美容意識の高まりで急成長している分野です。先進国でもまだ飽和状態にない上に、後進国では中間層の増大で恩恵を受けます。美容シャンプーに特化したオラプレックスも、利益率が54%と高いです。
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