GPSを搭載する製品を製造販売するガーミンは、フィットネス製品も多くコロナ禍で恩恵を受けましたね。ただ、経済再開する21年後半は業績が減速しています。21年4Qの売上は前年比+3%、22年1Qは+9%に加速しています。
- 「衛星通信銘柄で、株価は09年比で6倍に高騰している…」
- 「ブランド化戦略に成功し、利益率はアップルより高い…」
- 「営業利益率が25%だが、PER18倍は割高なのか…」
ガーミンは、GPS機能搭載の製品を開発製造する米国企業です。フィットネスやアウトドア向けのスマートウオッチ、航空機や船舶の衛星ナビも開発しています。とりあけ営業利益率が高く、iPhoneを製造するアップルよりも高いです。
個人的には、ガーミンは長期で投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、ブランド化戦略にも成功し、ガーミンは利益率が高いビジネスだからです。GPSを活用した製品を開発しているため、他の企業が参入するのは難しいですね。売上高は順調に拡大している上に、営業利益率は25%と高いです。
ただ、22年後半の業績は、フィットネスを中心に減速気味です。
部門別で好不調はあるも、長期的にはまだまだ業績を伸ばしそうです。同社の製品は競争優位性が高く、利益率は20%を超えていますね。22年5月の予想PERは18倍で割安水準にあります。
株価が下がるようならば、投資を検討したい銘柄です。
- ガーミンの4半期決算(22年1-3月)は?
- ガーミンの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 営業利益率が高く、アップルよりも優良企業なのか?
▼▼米国株1.5年で、6月末には10倍の4,727万円に増える▼▼

20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
記事の内容を簡単に知りたい
ガーミン(GRMN)の四半期決算は?

ガーミン(GRMN)の四半期決算を紹介します。
21年3Q決算(21年9月30日)
- 売上高:11.92億ドル(前年比+7.4%)
- 営業利益:2.83億ドル(−10%)
- 純利益:2.59億ドル(−17%)
- 1株当たり利益:1.34ドル(−17%)
21年4Q決算(21年12月31日)
- 売上高:13.91億ドル(前年比+3%)◯
- Fitness:4.70億ドル(+0%)
- Outdoor:3.78億ドル(−8%)
- Aviation:1.77億ドル(+13%)
- Marine:1.96億ドル(+14%)
- Auto:1.69億ドル(+21%)
- 営業利益:3.15億ドル(−16%)
- 純利益:2.86億ドル(−15%)
- 1株当たり利益:1.48ドル(−15%)✖️
22年1Q決算(22年3月31日)
- 売上高:11.72億ドル(前年比+9%)◯
- Fitness:2.20億ドル(−28%)
- Outdoor:3.84億ドル(+50%)
- Aviation:1.74億ドル(+1%)
- Marine:2.54億ドル(+21%)
- Auto:1.38億ドル(+11%)
- 営業利益:2.28億ドル(−9%)
- 純利益:2.11億ドル(−5%)
- 1株当たり利益:1.09ドル(−4%)◯
1Qの売上高は前年比+9%で11.72億ドル、営業利益は−9%で2.28億ドルでした。21年4Qと比較すると、22年1Qは売上が少し加速していますね。営業利益率は19.4%と悪くはないですね。
経済再開した2Qは+52%と好調だったが、以降は成長率が減速していますね。部門別の売上を見ると、これまで好調だったフィットネスとアウトドアが減速してますね。
22年の売上予想は、55億ドル(前年比+12%)としています。
22年2Q決算(22年6月…)
22年2Q決算は、7月28日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ガーミン(GRMN)の10年の損益計算書は?

ガーミンは2000年に9ドルで上場しました。07年に最高値120ドルを付けるも、その後は長く低迷していましたね。20年3月は66ドルに下落するも、22年5月は114ドルで推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高が順調に伸びている上に利益率も高いことが分かります。19年の営業利益率は25%と、製造業にも関わらず高いですね。これは、iPhoneを製造するアップルよりも高い水準です。
ガーミンはブランド化に成功させることで、競合企業を避けています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSもEPSも右肩上がりに増えています。利益率が高いビジネスで、EPSは5ドルを超えていますね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に上昇しています。投資CFが少ない中で営業CFが増加し、優良ビジネスであることが分かります。GPSを活用しながらブランド化戦略にも成功し、競合がほぼいないからです。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
ガーミン(GRMN)の注目すべきポイントは?

ガーミンに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。ガーミンは、航空、船舶、自動車、フィットネスやスポーツ、アウトドアなどのさまざまな市場に向けて、GPS技術を提供しています。最近では、VisaやAmazon Music、Sportify、Suicaとも提携しています。
注目1:全地球GPSは25年に1287億ドルに拡大?
地球GPS(全地球測位システム)の市場規模です。
全地球測位システム(GPS)とは、地球上の4つ以上のGPS衛星への見通し線が途切れない場所で、衛星ナビゲーションを提供する事です。GPSは、世界中の軍事、民間、商用ユーザーに重要な機能を提供しています。
GPS市場は年率20.3%で拡大し、25年までに1287億ドルになると予想されています。用途で多いのは、消費者用デバイス、自立型追跡機器、自動車用GPS、持ち運び可能なGPSです。ガーミンは、シェアが最も多い消費者用デバイスを提供する企業です。
では、ガーミンの事業別の売上高を見てみましょう。
注目2:フィットネスの売上高が全体の28%を占める?
ガーミンの2019年度の事業別の売上高です。
最も売上比率が高いのはフィットネス、売上高10.4億ドルで全体の28%を占めます。次いで、アウトドアが24%、航空機が20%、自動車が15%、船舶が13%と続きます。バランス良くリスク分散できている点も高評価です。
最も営業利益率が高いのはアウトドアで36%です。全ての事業の利益率が高く、全事業の営業利益率は25%もあります。
では、フィットネスの市場シェアはどれくらいあるのでしょうか?
注目3:スマートフィットネスでアップルと競合?
世界のスマートフィットネスの市場シェアです。
細かい数値は公表されてないが、ガーミンはスマートフィットネスのトップ企業です。競合企業には大手IT企業のアップル、日本のソニー、韓国のサムソンやLGがあります。ガーミンは日本では広く知られてないが、世界的には有名なスマートウォッチのメーカーです。
アップルよりも高いシェアを持ちますね。
ガーミンはGPS機能搭載の様々な製品を開発しています。衛星ナビゲーション全般の製品販売で、高いシェアを持ちます。
注目4:衛星ナビゲーションの製品販売でトップシェア?
衛星ナビゲーションシステムの市場シェアです。
細かい数値は公開されてないが、ガーミンは衛星ナビでトップシェアの企業です。競合企業には、5Gの通信機器に強いクアルコム(QCOM)、米国のロックウェル(ROK)、GNSSがありますね。
▼▼米国株1.5年で、6月末には10倍の4,727万円に増える▼▼

20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
まとめ:ガーミン(GRMN)の四半期決算は?
- 2009年に上場した、GPS製品を製造開発する米国企業
- フィットネスやアウトドア、航空機や船舶のGPS製品を開発
- スマートフィットネスでは、アップルより高いシェアを持つ
- 売上高は伸び続け、営業利益率は25%とアップルより高い
- ブランド化戦略に成功し、投資CFが小さく営業CFが大きい
- GPS搭載の製品を開発するため、競合が参入しにくい
個人的には、ガーミンは長期で投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、ブランド化戦略にも成功し、ガーミンは利益率が高いビジネスだからです。GPSを活用した製品を開発しているため、他の企業が参入するのは難しいですね。売上高は順調に拡大している上に、営業利益率は25%と高いです。
ただ、22年後半の業績は、フィットネスを中心に減速気味です。
部門別で好不調はあるも、長期的にはまだまだ業績を伸ばしそうです。同社の製品は競争優位性が高く、利益率は20%を超えていますね。22年2月の予想PERは18倍で割安水準にあります。
株価が下がるようならば、投資を検討したい銘柄です。
営業利益率25%は製造業の中ではとりわけ高い水準です。iPhoneを製造しているアップルでも、営業利益率は23%前後で低下傾向にあります。アップルの利益率が低下している理由は、韓国サムソンや中国Huaweiの格安スマホがシェアを伸ばしてるからです。
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