オンラインゲームのドラフトキングスは、パンデミックと経済再開で恩恵を受ける銘柄です。コロナ以降に賭博を合法化する州政府は増えており、同社に追い風ですね。21年2Qは前年比+320%だったが、22年は急減速しています。
- 「賭博ゲームが合法化され、+320%に成長が加速してる…」
- 「経済再開でスポーツも再開、利用者も再び増えている…」
- 「コロナ禍で州財政が悪化し、合法化する州が増えている…」
ドラフトキングスは、オンラインゲームをスマホで提供する米国企業です。スポーツ賭博でコアなファンが多く、主力事業は「Fantasy Sports」「Sports Book」「iGaming」ですね。州政府の合法化により業績は右肩上がりで急成長しています。
個人的には、ドラフトキングズは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、営業損益が売上の同規模あり、利益が出ないビジネスだからです。上場したばかりで豊富な資金はあるが、赤字を脱却できる見込みはないですね。米国のスポーツ賭博市場は急拡大してるが、競合企業が多い点にも注意が必要ですね。
ただし、合法化する州政府が増えている事は追い風です。
賭博に積極的なニュージャーシー州は、年率25%で拡大し19年は前年比+62%で拡大しています。オンラインのスポーツ賭博を合法化したのは14州だけ、残りの36州は許可していません。これは、まだまだ伸び代が高い事を示しています。
ただ、22年に同社の売上は急減速しています。
- ドラフトキングスの4半期決算(22年7-9月)は?
- ドラフトキングスの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 米国の賭博市場は成長産業だが、リスクが高い理由は?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
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ドラフトキングス(DKNG)の四半期決算は?

ドラフトキングス(DKNG)の四半期の決算を紹介します。
22年1Q決算(22年3月31日)
- 売上高:4.17億ドル(前年比+33%)◯
- B2C segment:4.04億ドル(+40%)
- 営業利益:−5.15億ドル(前年度−3.24億ドル)
- 純利益:−4.67億ドル(前年度−3.46億ドル)
- 1株当たり利益:−1.14ドル(−0.87ドル)◯
22年2Q決算(22年6月30日)
- 売上高:4.66億ドル(前年比+57%)◯
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:—億ドル(—%)
- 1株当たり利益:—-ドル(—%)
22年3Q決算(22年9月30日)
- 売上高:5.01億ドル(前年比+136%)◯
- B2C segment:4.93億ドル(+161%)
- 営業利益(EBITDA):−2.64億ドル(前年度−3.13億ドル)
- 純利益:−4.50億ドル(前年度−5.45億ドル)
- 1株当たり利益:−1.0ドル(—%)✖️
3Qの売上高は前年比+136%で5.01億ドル、営業利益は−2.64億ドルでした。22年1Qや2Qに続き、3Qの売上は加速しています。営業利益率は−52%と改善していますね。
経済再開が進む21年後半は、オンラインや賭博ゲームは逆風です。
しかし、スポーツ再開や税制目的で賭博を合法にする州政府も増えています。21年2Qの米国の売上高は2.70億ドル(前年比+376%)と好調でしたね。ただ、営業損失額は膨らむ一方で改善の兆しはありません。
22年通期の売上予想は、19.75億ドル(+48%)に引き上げています。
22年4Q決算(22年12月…)
22年4Qは、23年2月5日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうなっているのでしょうか?
ドラフトキングスの10年間の損益計算書は?

ドラフトキングスは、2019年8月に12ドルで上場しました。21年3月に最高値の71ドルを付けるも、22年11月は11.3ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上高は勢いよく成長していますね。21年2Qは前年比+320%とさらに成長が加速しています。ただし、営業利益率は−118%と売上と同規模で、縮小傾向にない点に注意が必要です。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)もEPS(1株あたり純利益)です。21年は資金調達に成功したことで、大きく上昇していますね。EPSは大幅な赤字だが、自己資本比率は50%と高く、資金調達には困ってないですね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、赤字が拡大しています。環境銘柄は資金調達がしやすいが、営業CFの赤字幅は拡大し続けています。黒字化する兆しは一向になく、個人的には好きな銘柄ではありません。
では、私たち投資家はどのように判断したら良いのでしょうか?
ドラフトキングス(DKNG)の注目ポイントは?

ドラフトキングス(DKNG)の注目ポイントを紹介します。
注目1:ドラフトキングスの3つの賭博ビジネスは?

ドラフトキングスは、2012年に設立したオンラインギャンブルを提供する会社です。ゲーム技術を提供するSBテックと統合し、2019年12月に企業価値約33億ドルで上場しました。
同社は18年8月に、ニュージャージー州でDraftKings Sportsbookを立ち上げ、州で最初の合法的なモバイルスポーツオペレータになります。その後は、ウェストバージニア州、ペンシルベニア州、インディアナ州でモバイルスポーツ賭博事業を開始しています。
ドラフトキングスは、3つの賭博事業を抱えています。
「Fantasy Sports」は、現実世界のサッカー選手や野球選手を自分で選んで作り、他の参加者が作るチームリアルマネーを賭けて1シーズン戦います。「Sports Book(スポーツベッティング)」は、サッカーや野球などスポーツに関する試合毎の勝敗に賭けられます。
「iGaming」はオンライン上で遊べるカジノです。リアル店舗のカジノと同様に、ブラックジャックやルーレットで賭けができますね。
各事業の売上を公開してないが、主力ビジネスはFantasy Sportsです。米国でFantasy Sportsは、ドラフトキングスと「FanDuel」の2社で市場を独占しています。両社は合弁に同意していたが、市場シェア90%を占めるため連邦取引委員会によって拒否されました。
2017年でDraftKingsのユーザー数は800万人、19年は1200万人まで増えています。しかしながら、ユーザー1人当りの売上高は月41ドルと多くはないです。
では、賭博が拡大している米国のオンラインギャンブル市場は、どれくらいの規模になるのでしょうか?
注目2:米国オンラインギャンブル市場は年率11%で拡大?
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参考:Online Gambling Market Size, Share & Trends Analysis Report By Type
米国のオンラインギャンブルは、年率11%で拡大する成長産業です。
2020年の市場規模は596億ドル、27年には1273億ドルまで拡大すると予測しています。しかしながら、カジノと比較すると市場規模はまだまだ小さいです。18年時点で世界のカジノ市場は1800億ドル、日本のパチンコ市場は1900億ドルあります(参考:世界のカジノ市場18兆円)。
ドラフトキングスの資料によると、20年のリアルカジノ市場は4000億ドルです。
そう考えると、2027年後もオンラインギャンブルはまだまだ拡大の余地が大きいと言えますね。コロナウイルス による経済自粛や自宅待機が続けば、オンラインギャンブル市場が加速する可能性も高いです。スマホ1台でできるオンライン市場は、リアル賭博の市場を奪う形で拡大しますね。
では、世界的にはオンラインギャンブルの市場はどれくらいあるのでしょうか?
注目3:オンラインギャンブル市場はEUが49%を占める?
オンラインギャンブル市場で、最もシェアが高いのはEU28カ国です。
EU28カ国だけで全体の49.2%、次にアジアと中東で27.8%、次に北米の11.2%と続きます。北米は州によってギャンブルを禁止しているため、意外と市場規模は大きくないですね。今後米国市場は税収増加を見込んで、賭博を解放する州が増えると予想されています。
パチンコ市場が大きい日本でも、カジノの合法化が国会で議論されていますね。
EU28で人気が高いオンラインギャンブルは、スポーツベッティングで42.5%、次に多いのがカジノで32.4%と続きます。サッカー大国であるヨーロッパは、スポーツベッティングの過半数近くがサッカーです。ヨーロッパサッカーは、巨大な賭博市場だとも言えますね。
では、オンラインギャンブル会社の上位10社を見てみましょう。
注目4:米国企業で上位10社に入るのは1社だけ?
オンラインギャンブルでシェア獲得している上位10社です。
上位10社を見ると、賭博市場が最も大きいヨーロッパが7社もランクインしています。米国企業でランクインしてるの、ナスダックに上場している「Scientific Games」1社だけです。オンラインギャンブルというカテゴリーでは、ドラフトキングは上位10社圏外です。
市場規模が大きいギャンブル市場は、ライバルが多い点にも注意が必要ですね。
オンラインギャンブルに投資する上では、ニュージャジー州の動向が重要です。なぜならば、米国で最もギャンブルに積極的なのはニュージージー州だからです。大幅な税収増を見込める賭博ビジネスは、他の州も追随する可能性が高いですね。
注目5:ニュージャーシー州は年率23%で拡大してる?

参考:Draftkigns analyst day presentation
ドラフトキングスが最初にモバイル賭博を始めたのは、ニュージャーシー州です。同州のiGaming(オンラインカジノ)市場は年率25%で拡大し、19年には62%増で4.83億ドルに達しています。同州の伸び率を考慮すると、米国のiGaming市場は210億ドルのポテンシャルがあります。
賭博ビジネスは州によって決まるため、合法化されてない地域も多いです。
ドラフトキングスの資料によると、スポーツベッティングが合法なのは全50州のうち21州だけです。その中で、オンラインの賭けが許可されてるのは14州です。人口比にすると、全米の24%に過ぎません。以上を踏まえると、ドラフトキングスの課題は多いと言えるし、まだまだ伸び代があるとも言えます。
ドラフトキングスに投資するならば、今後の州による合法化の流れを見る必要があります。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:ドラフトキングス(DKNG)の四半期決算は?

- 12年に設立し19年に上場した、オンラインカジノを提供する
- Fantasy Sportsが強みで、2社で米国市場を独占している
- 赤字経営で営業損益は、売上高の2倍以上におよぶ
- 年率11%で拡大する産業だが、ライバル企業が多い
- 米国よりも、市場が大きい欧州企業に競争優位性がある
- 世界オンラインギャンブルでは、上位10社に入っていない
個人的には、DKNGは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、営業損益が売上の同規模あり、利益が出ないビジネスだからです。上場したばかりで豊富な資金はあるが、赤字を脱却できる見込みはないですね。米国のスポーツ賭博市場は急拡大してるが、競合企業が多い点にも注意が必要ですね。
ただし、合法化する州政府が増えている事は追い風です。
賭博に積極的なニュージャーシー州は、年率25%で拡大し19年は前年比+62%で拡大しています。オンラインのスポーツ賭博を合法化したのは14州だけ、残りの36州は許可していません。これは、まだまだ伸び代が高い事を示しています。
しかし、21年3Qの売上高は前年比+60%で失速しています。同社のCEOは失速した理由について言及していません。
オンラインゲームは、米国や欧州の経済再開は逆風ですね。しかし、中長期的に見たら市場が拡大するのは間違いありません。スキルズは、ゲーム開発者向けのプラットフォームを提供します。
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