金融機関向けにプラットフォームを提供するエヌシーノは、経済再開後も順調に事業を拡大しています。米国大手ウェルズ・ファーゴ、日本大手銀行からも契約を獲得しています。22年2Qの売上は前年比+49%、3Qは+50%と好調です。
- 「20年7月に91ドルで上場、株価は55ドルまで急落…」
- 「セールスフォースと同様に、年率30%前後で安定して拡大…」
- 「日本法人も設立し、日本の大手銀行も利用している…」
エヌシーノ(NCNO)は、金融機関向けにプラットフォームを提供する米国SaaS企業です。セールスフォース(CRM)のサービスを基盤として、世界1100社以上に提供しています。サービスを利用することで、新規顧客の獲得、融資、預金などに関わる顧客体験を改善できます。
個人的には、エヌシーノは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、順調に事業規模を拡大し、大手の金融機関も同社のサービスを利用し始めているからです。具体的には、21年9月には資産規模1.9兆ドルのウェルズ・ファーゴ(WFC)、資産規模530億ドルのきらぼし銀行(旧八千代銀行)も提携しています。
営業赤字は続くが、売上成長率は年率30%前後で拡大しています。
22年以降も順調に規模を拡大し、セールスフォースと同様に安定成長すると見ています。ただし、営業CFが赤字である点で、基盤元のセールスフォースとは異なります。金利上昇する局面では持ちたい銘柄ではなく、黒字化が見えてから投資したいですね。
安定成長を継続できるならば、どこかの時点で保有したい銘柄です。
- エヌシーノの4半期決算(22年8-10月)は?
- エヌシーノの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 年率60%で成長率は高く、経済再開後も好調を維持?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
エヌシーノ(NCNO)の四半期決算は?

エヌシーノ(NCNO)の四半期決算を紹介します。
22年1Q決算(22年4月30日)
- 売上高:9421万ドル(前年比+51%)◯
- Subscription:7918万ドル(+55%)
- Professional:1502万ドル(+32%)
- 営業利益:−2723万ドル(前年度−1547万ドル)
- 純利益:−3068万ドル(前年度−1500万ドル)
- 1株当たり利益:−0.28ドル(前年度−0.16ドル)◯
22年2Q決算(22年7月30日)
- 売上高:0.996億ドル(前年比+49%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:−0.272億ドル(−99%)
- 1株当たり利益:−0.04ドル(—%)
22年3Q決算(22年10月30日)
- 売上高:1.052億ドル(前年比+50%)◯
- Subscription:0.882億ドル(+54%)
- Professional:0.170億ドル(+31%)
- 営業利益:−0.184億ドル(前年度−0.127億ドル)
- 純利益:−0.235億ドル(前年度−0.136億ドル)
- 1株当たり利益:−0.21ドル(前年度−0.14ドル)◯
3Qの売上高は前年比+50%で1.052億ドル、営業利益は−0.184億ドルでした。22年1Qと2Qと比較して、3Qの売上も好調ですね。営業利益率は−17.4%と悪化していますね。
クラウドバンキングのリーダーで、順調に事業規模を拡大しています。同社は中小の金融機関を中心に世界1100の金融向けにサービスを提供しています。
21年9月には資産規模1.9兆ドルのウェルズ・ファーゴ(WFC)も、同社のプラットフォームを提供すると発表しています(参考:クラウド型統合プラットフォームを採用)。また、資産規模530億ドルのきらぼし銀行(旧八千代銀行)とも提携しています。
買収にも積極的で、高い成長率は今後も継続しそうです。
4Qの売上予想は、1.045億ドル(+39%)と悪くないですね。23年通期は4.045億ドルとしています。
nCino の会長兼最高経営責任者であるピエール ノーデは、次のように述べています。 「上場企業として第 1 四半期の非 GAAP 営業利益を計上できたことを特に嬉しく思います。 困難なマクロ環境にもかかわらず、世界中の金融機関のデジタルトランスフォーメーションをリードし続けるために、適切なビジョン、戦略、製品ポートフォリオ、および人々を備えた独自の立場にあると確信しています。」
22年4Q決算(23年1月…)
22年4Q決算は、23年2月1日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
エヌシーノ(NCNO)の損益計算書は?

エヌシーノは20年7月に91ドルで上場しました。金利上昇する21年は株価が伸び悩み、22年11月は26ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上は順調に拡大しています。また、営業利益率は徐々に改善傾向にあるも、21年は21%と少し悪化していますね。当面は、収益性よりも事業規模拡大を優先しそうですね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。自己資本比率は70%と高いが、EPSは改善の兆しはないですね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、改善傾向にあります。ただし、20年の営業CFは黒字になるも、21年は再び赤字ですね。22年以降に営業CFの黒字化に成功するかに注目したいですね。
では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?
エヌシーノ(NCNO)の注目ポイントは?

エヌシーノ(NCNO)の注目ポイントを紹介します。
注目1:年間契約額は毎年順調に拡大してる?
エヌシーノの年間契約額(ACV)の推移です。
事業を開始して以降、年間契約額は順調に拡大しています。同社のサービスを契約すれば、基本的には長く使い続けることになります。そのため、顧客が増えるほど、同社の売上は右肩上がりで増えていきます。
エヌシーノは米国だけではなく、海外の顧客も増やしています。
注目2:21年1Qの海外売上比率は9.5%に拡大?
エヌシーノの米国と海外の売上比率です。
エヌシーノが海外展開を開始したのは18年ですね。18年に0.1%だった海外率は、21年1Qには9.5%まで拡大しています。21年3Qには日本法人の設立、ニュージーランドや英国にも販路を拡大しています。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:エヌシーノ(NCNO)の決算は?

- 20年7月に上場した、金融機関向けの米国SaaS企業
- セールスフォースを元に、プラットフォームを提供する
- 顧客は中小金融機関が多く、1100社が利用している
- 大手ウェルズ・ファーゴ、日本きらぼし銀行も提携開始
- 売上成長率は平均して30%前後、安定して成長してる
個人的には、エヌシーノは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、順調に事業規模を拡大し、大手の金融機関も同社のサービスを利用し始めているからです。具体的には、21年9月には資産規模1.9兆ドルのウェルズ・ファーゴ(WFC)、資産規模530億ドルのきらぼし銀行(旧八千代銀行)も提携しています。
営業赤字は続くが、売上成長率は年率30%前後で拡大しています。
22年以降も順調に規模を拡大し、セールスフォースと同様に安定成長すると見ています。ただし、営業CFが赤字である点で、基盤元のセールスフォースとは異なります。金利上昇する局面では持ちたい銘柄ではなく、黒字化が見えてから投資したいですね。
安定成長を継続できるならば、どこかの時点で保有したい銘柄です。
同社もセールスフォースと同様に、事業規模を拡大していく可能性が高いです。セールスフォースは16年に黒字化に成功し、21年も30%前後で成長を続けています。
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