ディズニー(DIS)四半期決算|23年2Qは+13%に加速

世界的企業であるディズニーは、コロナ禍で悪影響と恩恵を受けた銘柄ですね。コロナ禍では動画配信サービスが好調で、会員数は1.18億人に増えました。23年1Qの売上前年比は+7%、2Qは+13%と加速しています。

  • 「20年3月は85ドルに暴落、21年は2倍に上昇する…」
  • 「動画配信サービスが好調で、売上は横ばいを維持してる…」
  • 「Diney+は好調な上に、経済再開で恩恵を受けられる…」

ディズニー(DIS)は、米国の総合エンターテイメント企業です。テーマパークの運営、映画の制作、有料のケーブルチャンネル、動画配信サービスなど、幅広く事業を展開しています。コロナ禍でテーマパークは落ち込むも、動画配信は会員数が1.79億人に達しています。

個人的には、ディズニーは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、動画配信に事業を拡大したため、利益率が低下しているからです18年に25%だった営業利益率は、フォックスの買収により19年に17%、動画配信サービスの参入で20年は5.4%まで急落しています。

経済再開が進む21年4Q決算でも、営業利益率は8.5%と低いです。ただ、22年1Qはテーマパークが好調で、利益率は14.6%まで急回復しています。

ディズニーは動画配信に力を入れているが、営業損失額は5.93億ドル(前年比−27%)と足を引っ張ります。動画配信はネットフリックス(NFLX)だけではなく、大手ハイテクのアップルやアマゾンとも競合するため、今後も収益化は難しそうです。

しかし、映画業界で独占的な地位を持つなど魅力も多いです。

23年5月の予想PERは24倍と割高ではありません。動画配信の赤字など懸念点はあるも、引き続き競争力が高い優良企業で、株価が大きく下落するならば投資を検討したいです。

DISの投資判断したい人向け
  1. ディズニーの4半期決算(23年1-3月)は?
  2. ディズニーの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 21年の経済再開で、テーマパーク事業は急回復する?

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

ディズニー(DIS)の四半期決算は?

ディズニー(DIS)の四半期決算を紹介します。

22年4Q決算(22年9月30日)

4Qの内容は...
  1. 売上高:201.5億ドル(前年比+8.7)✖️
  2.  Disney Media:127.25億ドル(−2.7%)
  3.   Linear Networks:63.35億ドル(−5%)
  4.   DIrect to Consumer:49.07億ドル(+8%
  5.    Disney+:1.64億人(+39%)
  6.    ESPN+:0.24億人(+42%)
  7.    Hulu:0.47億人(+8%)
  8.   Content Sales:17.36億ドル(−15%)
  9.  Disney Parks and Products:74.25億ドル(+36%
  10. 営業利益:3.76億ドル(+30%
  11. 純利益:1.62億ドル(+1%
  12. 1株当たり利益:0.30ドル(−19%)✖️

23年1Q決算(22年12月30日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:235.12億ドル(前年比+7
  2. 営業利益:—億ドル(—%
  3. 純利益:12.79億ドル(+15%
  4. 1株当たり利益:0.99ドル(—%)

23年2Q決算(23年3月30日)

2Qの内容は...
  1. 売上高:218.15億ドル(前年比+13)◯
  2.  Disney Media:140.39億ドル(+3%
  3.   Linear Networks:66.25億ドル(−7%)
  4.   DIrect to Consumer:55.14億ドル(+12%
  5.    Disney+:1.57億人(−2%)
  6.    ESPN+:0.25億人(+2%)
  7.    Hulu:0.48億人(+0%)
  8.   Content Sales:21.97億ドル(+18%
  9.  Disney Parks and Products:77.76億ドル(+17%
  10. 営業利益:21.23億ドル(+92%
  11. 純利益:12.71億ドル(+170%
  12. 1株当たり利益:0.93ドル(−14%)✖️

2Qの売上高は前年比+13%で218.15億ドル、営業利益は+92%で21.23億ドルでした。22年4Qや23年1Qと比較すると、2Qの売上は加速しています。営業利益率は9.7%まで回復しています。

経済再開に伴い、テーマパークの売上が急回復していますね。コロナ以前は収益性が高いビジネスで、営業利益率は20%を超えていましたね。テーマパークが営業利益の75%を稼ぎ出しています。

コロナ以降は動画配信(Direct to Consumer)が収益の柱でしたね。ただ、営業損失額は大きく、収益の足を引っ張っています。動画配信サービスは、ネットフリックス(NFLX)だけではなく、アップルやアマゾンとも競合するため、今後も収益化するのは難しそうです。

ロバート・A・アイガー氏は「ストリーミング事業の財務成績の改善を含め、今四半期の業績に満足している。これはディズニーの持続的な成長と成功に向けて全社的に行ってきた戦略的変更を反映している」と述べた。 ウォルト・ディズニー・カンパニー最高経営責任者。 「映画からテレビ、スポーツ、ニュース、そしてテーマパークに至るまで、当社はより効率的で、調整され、合理化された運営アプローチを確立しながら、消費者に提供し続けています。」

参考:The Walt Disney Company Reports 2Q for Fiscal 2023

23年3Q決算(23年6月…)

23年3Q決算は、8月11日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

ディズニー(DIS)の損益計算書は?

ディズニーは85年に2ドルで上場しています。20年3月は96ドルまで下落するも、21年2月に最高値197ドルをつけています。23年5月は96ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、19年をピークに売上は伸びていません。20年はコロナ禍でテーマパークの売上が減るも、動画配信にシフトしたことで横ばいです。ただ、21年の営業利益率は5.4%まで低下しています。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは横ばいが続き、EPSは20年から大きく減少していますね。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、19年から縮小しています。経済再開が進む22年以降は、どれくらい業績を回復できるかに注目したいですね。

では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?

ディズニー(DIS)の注目ポイントは?

ディズニー(DIS)の注目ポイントを紹介します。

注目1:18年に1.5億人がテーマパークを訪れた?

参考:Annual Disney Park Attendance Statistics

ディズニーの年間来場者数の推移です。

来場者数は右肩上がりで増え続け、18年に1.5億人がテーマパークに訪れています。しかしながら、19年は減少に転じ、20年は7-8割減少しています。21年4Qの売上ベースでは、19年比で8割程度戻しています。

ディズニーは、フォックスを買収し映画業界で独占的なシェアを持ちます。え

注目2:映画業界で33%のシェアを保有する?

参考:Disney-Fox Deal to Shake Up the Movie Industry

映画業界の市場シェアの推移です。

18年時点では、ディズニーのシェアは1位で16%を占めています。2位はAT&Tが保有するワーナーで15%、3位はソニーで12%、4位はフォックスと続きます。ディズニーは19年3月にフォックスを買収し、市場シェアは33%を超えています

参考:Disney’s Rise to Box Office Dominance

しかしながら、動画配信サービスでは苦戦しています。

注目3:Disney+は米国人の52%が利用してる?

参考:Where Americans Get Their Stream On

米国の有料オンラインビデオの契約率です。

米国内では多くの米国人が、79%がネットフリックスを利用しています。次いで、アマゾンプライムが69%、Huluが55%、ディズニー+が52%と続きます。Disney+は19年11月に参入したが、着実にシェアを伸ばしています。

ただし、動画配信は大手ハイテクも参入し競争が激化していますね。21年後半は経済再開により、早くも成長率は鈍化し始めています。

注目4:Disney+は前期比で+2%まで減速?

参考:ディズニープラス会員数の伸び鈍化【21年第4四半期】

Disney+の会員数の前期比の成長率です。

コロナ禍の20年3Qは前期比+72%で最も高い成長率ですね。しかし、経済再開に伴い21年4Qは+2%まで減速しています会員数は1.18億人と、わずか2年で4倍に拡大したが、今後は成長力が鈍化しそうですね。

動画配信の営業損失額は大きく、ディズニーの業績を圧迫しそうです。

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:ディズニー(DIS)の決算は?

ディズニーの注目ポイントは...
  1. 85年に上場した、米国の総合エンターテイメント企業
  2. テーマパーク、映画制作、有料チャンネル、動画配信を提供
  3. コロナ特需もあり、動画配信は会員数が1.79億人に到達
  4. フォックスを買収し、映画業界で33%のシェアを保有
  5. 19年以降は収益化に課題、営業利益率は5.4%に低下

個人的には、ディズニーは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、動画配信に事業を拡大したため、利益率が低下しているからです18年に25%だった営業利益率は、フォックスの買収により19年に17%、動画配信サービスの参入で20年は5.4%まで急落しています。

経済再開が進む21年4Q決算でも、営業利益率は8.5%と低いです。ただ、22年1Qはテーマパークが好調で、利益率は14.6%まで急回復しています。

ディズニーは動画配信に力を入れているが、営業損失額は5.93億ドル(前年比−27%)と足を引っ張ります。動画配信はネットフリックス(NFLX)だけではなく、大手ハイテクのアップルやアマゾンとも競合するため、今後も収益化は難しそうです。

映画業界で独占的な地位を持つなど魅力も多いです。22年2月の予想PERは30倍まで低下していますね。動画配信の赤字など懸念点はあるも、引き続き競争力が高い優良企業で、株価が下落するならば投資したいです。

動画配信に参入したことで、当面はネットフリックスが競合になります。契約者数は2.13億人と巨大で、コンテンツ制作に力を入れていますね。

参考:ネットフリックス(NFLX)四半期決算|3Q会員数は+440万人に増加

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