1億円と配当450万が目標、高配当戦略は資産形成に向かない?

個人投資家の多くは、配当金を目的に投資する人が多いですよね。1億円の資産を作れたならば、配当だけで3-500万円のキャッシュを得られるからです。そうすれば、日々の労働から解放されて好きな人生を歩めます。永続的なものではないが、私自身も22年は600万円前後の配当を得ています。

投資歴10年以上のTさんから、3年後に配当金450万円、8年後に資産1億円にしたいと相談を受けました

この目標設定は、現実的に実現可能なのでしょうか?

【現在の資産】
日本株:約1,300万円
株主優待・配当株中心。
配当+株主優待の総合利回り6%以上で購入し、4%以下になった時に売却している。そのため、残っているものはマイナスのものがほとんど

米国株:約500万円
① GOGL/PBR/VALE/BHP/JEPI/CCL/HIMX/RIO/RPRX
② TDOC/DLDE/DOCS/MNSO/MQ/U/WIMI/WISH/FUBO/PUBM
は積立購入中。高配当株を選考。
② は大きくマイナス中。

中国株:約45万円
00941
安いときに配当狙いで購入。現状はプラス。

投資信託:約200万円
カード積立中。

【目標】
①3年後に年間配当:450万円(税抜き360万円)
②50歳(8年後)に資産1億円を目指したい

興味を持った株を配当やチャートだけ見て買ってきました。
これからはしっかりとファンダメンタルも見て買っていきたい。
また、なぜ上がったか下がったかを明確に理解して、損切・利確をしたい

現状であれば、TDOC/DLDE/DOCS/MNSO/MQ/U/WIMI/WISH/FUBO/PUBMは大きくマイナス。
過去の実績としてJMIA/テンセントは大きく勝てたが、アフリカのAmazon。中国のYahooだと思って買っただけ。(タイミングがよかっただけ)

やすさんの考え方はすごく良い、人生を楽しむために株式投資をしている。忙しく見るのではなく長期で成長する株に積立投資など。私も自信を持ってやっていきたい。
自信を持って購入・売却をしたい。しっかり決算や数値を見て判断したい。
そのために何を見れば良いか、何を勉強すれば良いか。をこのコンサルで明確にしていきたい。

コンサルを依頼して頂き、ありがとうございました。

結論から述べると、8年後に資産1億円に増やすことは難しくないです

なぜならば、現時点の資産が2千万円と十分に大きいからです。過去の実績は負けているが、奥さんと共働きで収入が多いのだと想像できます。その意味において、改善できる余地は大きく、伸び代は普通の投資家よりも何倍も高いですよね

ただし、目標がコンフリクト(競合)してる点は注意が必要です。

現在保有してる「6%」を超える高配当銘柄の多くは、成長を犠牲にしています。そのため、年間の配当利回り以上に株価は下落していますね。また、保有銘柄を見ると、成長の穴埋のために「小型グロース株」にも投資しています。

当然ですが、グロース株は安定した資産形成と相反しています

私がTさんにお薦めしたい銘柄は「低配当+優良銘柄」です。これらの銘柄は、配当は1-2%前後で成長を犠牲にしないからです。また、売上やEPSも増加してるため、高配当銘柄とは違い株価も上昇トレンドにありますね。

更には、配当金も順調に切り上がってる点も魅力です。

22年はこのような優良銘柄が、割安に放置されてる点も好材料です。ここでは、過去に負け続けた原因と「低配当+優良銘柄」戦略について紹介します。

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

8年後に資産1億、配当「450万」が目標?

Tさんからコンサルの感想を頂きました。

こちらこそ、コンサルを受けて頂き、本当にありがとうございました。素直に現在のTさんの状況はとても恵まれています。投資でずっと勝てていないと仰っていましたが、既に資産は2千万円を超えていますね。

その意味において、改善する余地は十分に高いと思います。

焦らなくても、近い将来に配当金だけで生活するのは難しくないです。そのためには、不必要にリスクを負わずに、安定して資産形成することが重要ですね。銘柄選びについて、質問があればまたいつでも気軽に聞いてください。

質問1:8年後に資産「1億円」は可能なのか?

【目標】
①3年後に年間配当:450万円(税抜き360万円)
50歳(8年後)に資産1億円を目指したい。

②の8年後に資産1億円について解答しますね。

結論から述べると、8年後に1億円を作ることは現実的に難しくないです。なぜならば、すでに現在の金融資産が2000万円を超えており、複利効果を十分に発揮できるからです。年間利回りが20%でも、毎年400万円が加算されますね。

では、目標を到達に必要な利回りはいくらでしょうか?

初期投資額2千万円、毎月の積立額を「10万円」、利回り「18%」で計算すると、8年後には1.04億円になりますね。積立10万円という金額は、Tさんのご年齢やこれまでの金融資産を考慮すると難しくないと思います。

ただし、投資歴は長い割に、過去の実績はあまり良くないですね。その意味では、次の8年間で、平均して18%を上回る方が難しそうですねまずは、現状を認識した上で、どのように攻略すれば良いか、一緒に考えていきましょう。

まず、目標がコンフリクト(競合)してる点が、修正すべきポイントです。

質問2:高配当戦略「配当450万円」は破綻してる?

【現在の資産】
日本株:約1,300万円
株主優待・配当株中心。
配当+株主優待の総合利回り6%以上で購入し、4%以下になった時に売却している。そのため、残っているものはマイナスのものがほとんど。

Tさんの投資対象やスタイルは、客観的に見て一貫性がないです。

その最大の原因は、目標の2つがコンフリクトしているからです。①年間配当450万円を得たいと、②8年後に資産1億円を作りたいは完全に競合しています。

なぜならば、6%を超える高配当銘柄の多くは、成長を犠牲にしているからです。もしくは、独占企業だが斜陽産業のため新たな投資先がなく、株主に還元しているかです。その意味で、資産形成するという目的に対して、明らかに逆光していますね。

年間6%の配当金を得ても、6%以上に株価が下落すれば本末転倒です

現在保有してる日本株も、すでに大半がマイナスなのは成長犠牲が理由ですよね。また、配当が4%以下で売却してるとのお話ですが、その時点ではもう手遅れで、株価は既に下落した後ですよね。

必ずしも、高配当銘柄という投資対象が悪い訳ではありません。

ご自身の目的や資産規模によっては有効な投資対象です。

例えば、既に資産が1億円を超えている人には、配当6%で600万円ものキャッシュを得られます。不動産ほど安定はしてないが、資産の置き所がない人には有効です。不動産は安定して収入が得られるが、管理が煩雑だというデメリットがあるからです。

Tさんは①と②を同時に達成しようとしていますよね。

その過程で、どっちつかずの投資スタイルになっています。高い利回りの銘柄が欲しいからこそ、成長を犠牲にした高配当銘柄を購入します。しかしながら、そのやり方では資産形成のスピードを減速させるだけです。その結果、不必要にリスクが高い銘柄(小型グロース株)に手を出し、さらに損失を拡大させています

①と②の目標は、優先順位を変えるだけで解決できます。

例えば、資産を1億円を達成した後に、配当450万円(利回り4.5%)の銘柄に投資する。もしくは、成長を犠牲にしない配当銘柄に投資し、資産1億円達成までの期間を伸ばすですね。

どちらが良いかは、コンサル後にご自身で再考してみてください。

Tさんは投資歴は10年以上と長いですが、過去の成績は負け続けています。では、なぜTさんが負け続けたのか、その原因を一緒に考えてみましょう

質問3:過去に負け続けた要因は「4つ」ある?

負け続けた要因は...
  1. 過去に大きな損失を出し、資産が増えていない
  2. 配当が4%以下で売却など、売り時が分かっていない
  3. 配当利回を基準に購入など、銘柄選びが下手くそ
  4. 原油株やグロースなど、PERの適正値が分からない

上記はすべて、Tさんに挙げてもらった負け要因です。

私が指摘しなくても、何を改善すべきか理解していますね。配当が4%になったら売却するルールなどは、投資本から得た知識ではなく、ご自身が考えたやり方ですね。仰る通り、このような損切の仕方は、あまり合理的とは言えません。

売買の基準については、次の記事を参考にしてください。売買の判断基準やルールは投資家によって異なりますが、ひとつの考え方を示しています。

参考:買い方が曖昧で、銘柄の売買基準やタイミングが分からない

PERの適正値については、決算や業績を見ながら経験値を増やすしかないです。才能や直感というよりも、単純に時間や勉強量の問題です。銘柄分析に情熱を燃やす必要はなく、私がまとめている決算記事を見るだけでも十分です。

負けている原因について、私からも3点を追加させてもらいます。

  1. 明確な目標を作れず、投資スタイルに一貫性がない
  2. 投資歴は長いが、過去の記録がなく分析もしていない
  3. 銘柄数が多すぎて、労力の割に費用対効果が悪い

ひとつ目については、すでにご指摘した通りですね。

投資歴が長いけれども、負け続けている個人投資家は多いですよね。彼らに共通していることは、過去の記録を付けず負けた要因を分析しないことです。現状を分析し問題点を改善しない人は、その後も負け続けます。

ビジネスでは特に重要な考えで、PDCAサイクルを回せない人は致命的です。1年目はまぐれで商売が繁盛しても、2年目や3年目で必ず退場します。

負けた要因を振り返ることの重要性や、なぜ分散投資がダメなのかは、次の記事で詳しく記載しています。

参考:5年で3000万円が目標、分散投資はなぜダメなのか?

ただ、あえて楽観的に述べると、負け続けた中でも、これだけの資産を築けているの点は非常に素晴らしいですよね。収入が多い仕事に就いている上に、奥さんと共働きで安定しているからだと思います。

その意味で、改善できる余地は大きく、伸び代は普通の投資家より何倍も高いですねただ、利回り18%以上を目指す以上は、劇的な変化を必要としますよね。

以上を踏まえた上で、現在のPFに対してのコメントとお薦めの銘柄を紹介します。

事前にお伝すると、私がTさんにお薦めしたい銘柄は、「低配当+優良銘柄」と「連続増配銘柄」です。これからは決算を見て優良企業を探しましょう」と言っても、あまり気が乗らないと思います。おそらく、Tさんは配当が大好きで、配当がある銘柄の方が興味を示すと思うからです。

では、「18%」を上回るためにどのような戦略が良いのでしょうか?

「低配当+優良銘柄」「連続増配銘柄」が最適解?

米国株:約500万円
① GOGL/PBR/VALE/BHP/JEPI/CCL/HIMX/RIO/RPRX
② TDOC/DLDE/DOCS/MNSO/MQ/U/WIMI/WISH/FUBO/PUBM
は積立購入中。高配当株を選考
は大きくマイナス中。

現状であれば、TDOC/DLDE/DOCS/MNSO/MQ/U/WIMI/WISH/FUBO/PUBMは大きくマイナス。過去の実績としてJMIA/テンセントは大きく勝てたが、アフリカのAmazon。中国のYahooだと思って買っただけ。(タイミングがよかっただけ)

ポートフォリオについて、辛口にコメントしますね。

まず率直に、配当目的ならば日本株よりも、やはり米国株の方がいいですよね。「連続増配銘柄」などは、米国株の方が日本より遥かに多いです。

その意味において、今後は日本株から米国株に比重をシフトすべきですね

すでにご存じだと思いますが、米国株だと配当課税は3割だが、確定申告で1割を取り返せます。また、配当課税は譲渡損失で通算して、残りの2割の課税分も取れますね。譲渡損失は3年間有効なので、損失を抱える日本株をタイミング良く売却していくのが良いですね

ただ、現在は円安局面なので、タイミング良くドル転したいですね。当然ですが、140円を超えている段階でドル転すると、円高局面に移行した時に逆行します。私ならば、ドル転のタイミングはもう少し待ちたいです。

次に、現在の米国保有株についてコメントします。

①は高配当銘柄ですが、鉱山や原油などは値動きが激しく、配当目的の長期保有には向いていないです特に、ペトロブラス(PBR)は超高配当だが、今後のブラジル政権や経済次第で大きく揺れ動きます。

その意味で、優良企業かつ配当銘柄で長期保有の対象となるのは、ロイヤルティ・ファーマ(RPRX)くらいです。

また、利回り10%のJEPI(JPMorgan Equity Premium Income ETF)は、高い利回りが最優先ならば、悪い選択肢ではありません。ただし、キャピタルではSP500を大きく下回るため、資産形成には向いていません。私ならば、資産1億円を超えたあたりに、配当目的で保有を検討するかも程度の銘柄です

②については、既に損失を抱えているが、大半が「ギャンブル枠」ですよね。

安定した資産形成とは、対局に位置する銘柄ですよね。Tさんのご年齢や資産、収入、投資スタイルには向いていないと個人的には思います。現在の業績や株価を見ながら、どこかの時点で損切をお薦めします。1度に売却するよりも、損失繰越を見据えて売っていく方が良いですね

私がお薦めしたい銘柄は、「低配当+優良銘柄」と「連続増配銘柄」です。

低配当+優良銘柄とは...
  1. 配当は1-2%前後で、成長を犠牲にしていない
  2. 年率20-30%の成長で、株価も安定している
  3. 長期で安心して保有でき、景気動向の影響を受けにくい
  4. 売上と利益も右肩上がりで、配当金も切り上げている
  5. 配当銘柄に投資しておけば、1億超えた後も移行しやすい

具体的には、すでに保有してるロイヤルティ・ファーマ(RPRX)ですね。

他には、ユニオン・パシフィック(UNP)なども該当します。UNPは配当も2.4%と高い上に、株価も過去20年右肩上がりで上昇しています。日本の高配当銘柄とは違い、EPSやCFが今も成長を続けているからです。

22年現在はこれら優良銘柄も、割安に放置されてる点も好材料です。

経済が拡大し続ける米国企業には、このような優良銘柄が沢山みつかります。優良銘柄のリストアップは、たぱぞうさんの書籍で多く紹介されています。本のタイトルも、Tさんの目標や投資スタイルに合致していますね。

参考:「図解でよくわかる たぱぞう式米国株投資 ~目指せ! 資産1億円!」

また、連続増配銘柄については、バフェット太朗さんの書籍を参考にしてください。連続増配の年数や配当利回りを一覧にして、30銘柄をリストアップしてくれています。成長性よりも配当を重視するならば、こちらの方が目的に合致すると思います。

参考:バカでも稼げる 「米国株」高配当投資

まずは、ご自身で「低配当+優良銘柄」と「連続増配銘柄」でリストアップしてみてください。その後に、株価や配当利回り、成長性を見て、今後のPFの比率を考える方がいいかと思います。また、投資成績を改善したいならば、過去の記録や分析は必須になります

ピックアップした銘柄について、意見を聞きたければまたご連絡ください。

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:8年後に「資産1億」に増やしたい?

コンサルを依頼して頂き、ありがとうございました。

結論から述べると、8年後に資産1億円に増やすことは難しくないですただし、目標がコンフリクト(競合)してる点は注意が必要です。

現在保有してる「6%」を超える高配当銘柄の多くは、成長を犠牲にしています。そのため、年間の配当利回り以上に株価は下落していますね。また、保有銘柄を見ると、成長の穴埋のために「小型グロース株」にも投資しています。

私がTさんにお薦めしたい銘柄は「低配当+優良銘柄」です。これらの銘柄は、配当は1-2%前後で成長を犠牲にしないからです。また、売上やEPSも増加してるため、高配当銘柄とは違い株価も上昇トレンドにありますね。

更には、配当金も順調に切り上がってる点も魅力ですね。22年はこのような優良銘柄が、割安に放置されてる点も好材料です

優良銘柄のピックアップで質問があれば、またお気軽に相談ください。

他の株式投資に関するコンサル内容は次の通りです。

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