整形外科用の医療機器メーカーであるストライカーは、高齢化社会や中間層増大で最も恩恵を受ける銘柄ですね。20年はコロナで売上が落ち込むも、21年は急回復しています。21年3Qの売上は前年比+11%、4Qも+11%、22年1Qは+8.1%と減速気味です。
- 「医療機器メーカーは、高齢化や中間層増大で恩恵を受ける…」
- 「整形系医療機器に強み、医療機器で世界10位の規模である…」
- 「米国内の売上比率が25%、将来は海外展開も期待できる…」
ストライカー(SYK)は、世界10位の医療機器メーカーです。同社は市場が急成長している再建系の整形外科に強みがあります。関節系の再建機器市場は、整形外科用機器の40%をカバーし、最も高い成長率で拡大しています。
個人的には、ストライカーは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、急成長している関節系の再建機器市場で、順調に売上高を増やしているからです。緊急性が低い医療機器でコロナ禍に減速するも、21年は力強く売上が回復していますね。変動要因は大きいが、21年2Qは+55%で回復しています。
長期的にも、関節系の再建機器市場はトレンドのひとつです。
老人人口の増加とともに、整形外科用デバイス市場の需要は増えています。現代社会は座る時間が長い上に十分な栄養を取れず、骨粗鬆症や関節炎のような骨障害の有病率の増加をもたらしているからです。
22年5月時点の予想PERは25倍と割高ではありません。株価が大きく下落する局面があれば投資したい銘柄のひとつです。
- ストライカーの4半期決算(22年1-3月)は?
- ストライカーの過去10年間の売上高や営業利益は?
- コロナ禍で需要は縮小するも、21年は力強く回復してる?
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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
ストライカー(SYK)の四半期決算は?

ストライカー(SYK)の四半期決算を紹介します。
21年3Q決算(21年9月30日)
- 売上高:41.60億ドル(前年比+11%)×
- Orthopaedics:15.29億ドル(+16%)
- MedSurg:17.55億ドル(+9%)
- Neurotechnology and Spine:8.76億ドル(+7%)
- 営業利益:8.90億ドル(−2%)
- 純利益:4.38億ドル(−29%)
- 1株当たり利益:1.14ドル(−30%)✖️
21年4Q決算(21年12月31日)
- 売上高:47.01億ドル(前年比+11%)×
- MedSurg and Orthopaedics:26.39億ドル(+8.7%)
- Neurotechnology and Spine:20.62億ドル(+12.5%)
- 米国:34.18億ドル(+10%)
- 海外:12.83億ドル(+10%)
- 営業利益:8.19億ドル(+9%)
- 純利益:6.62億ドル(+16%)
- 1株当たり利益:1.73ドル(+16%)✖️
22年1Q決算(22年3月31日)
- 売上高:42.75億ドル(前年比+8.1%)◯
- MedSurg and Orthopaedics:24.23億ドル(+10.6%)
- Neurotechnology and Spine:18.52億ドル(+5.1%)
- 米国:31.05億ドル(+11.5%)
- 海外:11.70億ドル(+0.1%)
- 営業利益:4.47億ドル(−2.6%)
- 純利益:3.23億ドル(+7.0%)
- 1株当たり利益:0.84ドル(+6.3%)◯
1Qの売上高は前年比+8.1%で42.75億ドル、営業利益は−2.6%で4.47億ドルでした。21年3Qや4Qと比較して、22年1Qの売上は減速していますね。ただし、営業利益率は10.4%と少し弱いです。
コロナなどの変動要因で、医療機器の多くは減速しています。同社の得意分野である整形外科関連の医療機器は緊急性が低く、外出規制が厳しくなると後回しにされますね。そのため、20年のコロナ禍は売上が減速していましたね。3Qや4Qが減速しているのは、変異株の影響もあるかもしれません。
22年通期の売上予想は、+7%前後だとしています。
会長兼最高経営責任者(CEO)のケビンA.ロボは、次のように述べています。 「手術量の着実な改善と当社の資本製品に対する旺盛な需要に勇気づけられていますが、サプライチェーンの課題は年間を通じて続くと予想しています。」
2022年の見通し:動的なサプライチェーンの圧力、COVID-19のパンデミックの不確実性、資本設備の強力な注文を考慮し、第1四半期の結果を考慮すると、2022年通年のオーガニック純売上高はガイダンス範囲の上限である6%から8%に向かって成長すると予想しています。為替レートが現在の水準に近い場合、通年の純売上高は約1.2%の悪影響を受け、希薄化後1株当たり調整後純利益(2)は通年で約0.10ドルから0.15ドルの悪影響を受けると予想されます。最初の3か月の業績に基づき、サプライチェーンの圧力とインフレ環境を考慮すると、1株あたり9.60ドルから10.00ドルのガイダンス範囲の下限で、希薄化後1株あたりの調整後純利益(2)が見込まれます。
22年2Q決算(22年6月…)
22年2Q決算は、7月28日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ストライカー(SYK)の損益計算書は?

ストライカーは84年に0.4ドルで上場しています。株価は常に右肩上がりで最高値を更新し続けています。20年3月は139ドルに減速するも、22年5月は255ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上は右肩上がりで成長しています。コロナの影響で20年は落ち込むも、その後は力強く回復しています。営業利益率は20%前後と、十分に競争力が高いと言えますね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。自己資本比率は41%と高く、BPSとEPSも安定して推移しています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、上昇基調にありますね。コロナ禍は売上が落ち込むも、営業CFは変わらずに増えています。競争力が高い医療機器を製造していると言えますね。
では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?
ストライカー(SYK)の注目ポイントは?

ストライカー(SYK)の注目すべきポイントを紹介します。
注目1:医療機器メーカー世界3位でシェア5.0%?
21年の医療機器部門の売上高ランキングです。
業界最大手はメドトロニックで294億ドルです。次いで、2位はジョンソン(JNJ)で230億ドル、3位はアボット(ABT)で226億ドルです。ストライカーは業界10位で、144億ドルの売上規模です。
医療機器市場は引き続き高い成長率を維持しています。医療施設の数の増加、医療費や高齢化に支えられ、20年の医療機器市場規模は4569億ドル、25年は6127億ドルに成長すると試算されています。
ストライカーは脊髄手術器具で高いシェアを持ちます。
注目2:脊髄手術器具で29%の高いシェアを持つ?
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参考:Today´s Spine Market Shares Estimate and Full year Revenues
19年時点の脊椎市場シェアです。
MIS脊椎市場で最大シェアはメドトロニックで、29%の高いシェアを持ちます。次いで、2位はジョンソンで16%、3位はNuVasive(NUVA)で13%、4位はストライカーで12%です。
脊椎市場は90億ドルで、前年比で+3%で拡大しています。MIS脊椎手術の需要の高まり、3D印刷インプラントの導入、ロボット工学により、新たなトレンドのひとつです。
では、ストライカーが得意とする整形外科用の医療機器はどれくらいの市場規模があるのでしょうか?
注目3:整形外科用医療機器は24年に530億ドル?
米国内の整形外科用の医療機器の推移です。
整形外科用の医療機器市場は、年率3%で拡大し24年末には530億ドルになると試算されています。老人人口の増加とともに、整形外科用デバイス市場の需要は増えています。現代社会は座る時間が長い上に十分な栄養を取らず、骨粗鬆症や関節炎のような骨障害の有病率の増加をもたらしています。
ストライカーが得意とする関節再建機器市場は、比較的短いスパンで目覚ましく拡大しています。15年に世界の整形外科用機器市場の40%をカバーしています。この分野は、24年にかけて年率3.5%で拡大する予想されています。
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20年3月に米国株を初めて、1.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、資産が大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。集中投資した銘柄が大きく反発し、短期間で数倍に高騰したに過ぎません。私には投資の才能がないのは明らかで、会社員時代は日本株で200万円も損失を出しています。
また、世界の株式市場が暴落した時に、運良く時間とお金がありました。31歳で無収入で会社員を辞めた私は、2年6ヶ月後にアフィリで月130万円稼ぐ事に成功しています。実は、アフィリで稼げたのも運の要素が大きいです。
では、どのような過程を経て、米国株の運用額を10倍に増やしたでしょうか?
まとめ:ストライカー(SYK)の決算は?

- 84年に上場した、世界10位の医療機器メーカーである
- 関節や脊髄など、再建系の整形外医療機器に強みを持つ
- 関節系の再建機器市場は、整形外科用機器の40%を占める
- デスクワークの増加などで、整形外科の需要は伸びている
- 20年はコロナ禍で減速するも、21年は力強く回復している
個人的には、ストライカーは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、急成長している関節系の再建機器市場で、順調に売上高を増やしているからです。緊急性が低い医療機器でコロナ禍に減速するも、21年は力強く売上が回復していますね。変動要因は大きいが、21年2Qは+55%で回復しています。
長期的にも、関節系の再建機器市場はトレンドのひとつです。
老人人口の増加とともに、整形外科用デバイス市場の需要は増えています。現代社会は座る時間が長い上に十分な栄養を取れず、骨粗鬆症や関節炎のような骨障害の有病率の増加をもたらしているからです。
22年2月時点の予想PERは24倍と割高ではありません。株価が大きく下落する局面があれば投資したい銘柄のひとつです。
業界最大手はメドトロニック(MDT)ですね。メドトロニックは心血管、医療外科、神経科学、糖尿病など事業が幅広く、特にペースメーカーとインスリンポンプでトップシェアを持ちます。
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