買い方が曖昧で、銘柄の売買基準やタイミングが分からない

自分なりの売買基準がなく、行き当たりばったりで行動してる個人投資家は少なくないですよね。明確な基準がないと、相場環境が良ければ運よく勝てても、状況が変われば負けますね。優れた投資家は、例外なく明確な売買の判断基準や独自のルールを持っています

以前にメールで相談を受けたstrongさんに、コンサルさせて貰いました。ここでは、正しい銘柄の買い方について紹介します。

コンサルの内容について
・PFと保有銘柄
後で文書形式で送らせていただきます。

・現在の株資産のみ
900万円(変動あり)

・目標とする金額と期間
1年間で5000万円を目標
3年間で1億円

・現在の問題と課題
一つ目は、個別銘柄への分散投資(PF参照)であるが、各銘柄ごとの業績や利益などの分析に時間を費やしている状況。やすさんの記事にある通り、分散するならSP500を購入した方が良いと考え、今後は個別銘柄を集中投資にシフトしたいその課題は、売るタイミングと買うタイミングにおいて、自分の決断の基準を定める必要がある。今の自分の考え方としては、タンカーを例にあげると、タンカーに需要が多く予想され投資しているが、タンカーの供給が上がれば徐々に売る。

コンサルを依頼して頂き、ありがとうございました。

優れた投資家は、明確な判断基準や独自のルールを持っています。明確な判断基準や独自のルールがない投資家は、相場環境が悪くなれば負けます。strongさんは、ご自身の売買基準がないことに強く問題意識を抱いていますね

私自身は「1株単位で売買し3段階に分けて購入する」方法に徹しています。

これは、人間は必ず判断を間違えることを前提に置いた投資手法です。私自身が銘柄の売買の決定権を持っている訳ではありません。対象の銘柄を購入するかどうかは、その銘柄自身に判断を委ねています。

この手法に辿り着いたのは、自分の判断が常に間違えている事に気付いたからです。私が値上がりを予想して購入した銘柄の68%は、評価損益(%)がマイナスに転落しています。

実に、SP&500の成績を下回る銘柄は8割を超えています

具体的な数値で目の前に現実を突きつけられると、現実主義になるしか道はありません。こうした経験を踏まえて、自分の判断に頼らない投資方法が必要でした

そして、実際に相場で勝ち続ける投資家を研究すると、彼らは自身のシナリオが想定通りに動くことを最初から期待していません間違えることを前提に軌道修正する能力が高い人が、相場で勝ち続けていますよね。そもそも、時間を掛けて銘柄選びすれば、良い銘柄が掴めると考えているのは初級者の妄想に過ぎません

ここでは、1株単位で売買する投資手法を紹介しますね。ただし、この手法は私に適した方法であり、万人に共通する最適解ではない点に注意してください。

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

なぜ、1株単位で購入すれば必ず勝てるのか?

SP&500の年利と比較した22年10月時点のPFの結果です。20年と21年はSP500のパフォーマンスも高く、誰でも勝てる相場でしたね。しかしながら、指数が下落する22年は、とても難しい局面にあります

厳しい局面でも、負けていないのは投資手法を確立したからです。

その1:売買のタイミングが分からない?

一つ目は、個別銘柄への分散投資(PF参照)であるが、各銘柄ごとの業績や利益などの分析に時間を費やしている状況。やすさんの記事にある通り、分散するならSP500を購入した方が良いと考え、今後は個別銘柄を集中投資にシフトしたい。その課題は、売るタイミングと買うタイミングにおいて、自分の決断の基準を定める必要があ。今の自分の考え方としては、タンカーを例にあげると、タンカーに需要が多く予想され投資しているが、タンカーの供給が上がれば徐々に売る。

優れた投資家は、売買の判断基準や独自のルールを持っています。

対して、負ける投資家は、明確な判断基準や独自のルールを持っていません。その結果、思考や行動に一貫性がなく、いつも行き当たりばったりですよね相場環境が良ければ運よく勝てても、状況が変わればいずれ負けます。

もちろん、万人向けの判断基準やルールはありません。

なぜならば、目標金額やリスク許容度、資産や収入、年齢は個々人で異なるからです。そのため、実践経験を積みながら、独自のやり方を確立する必要があります。私の投資手法を参考にしても、最終的には自身の性格や癖に合わせて調整が必要ですね。

私自身も様々な試行錯誤を経て、現在の手法に落ち着いています。

その2:「1株単位で売買」すれば負けない?

その手法は、具体的には「1株単位で売買」することです。

私の投資スタイルは、まず負けないことを第一優先に考えます。なぜならば、定期収入がある会社員とは違い、負けが許されない状況にあるからです。

また、私自身の投資哲学として、誰しも人間は判断や予想を間違えることを前提に置いています。「1銘単位で購入する」という手法も、この哲学を前提にしたやり方です。

私が米国株に参入したのは、20年にコロナで株価が大暴落した後です。

結婚したばかりで、これから家族を養っていく必要もあります。絶対に損を出せない状況にいたので、フルタイムで銘柄研究を始めました。過去の決算や業界の動向を誰よりも深く研究すれば、株価がどう動くかある程度は予想できると思ったからです

しかしながら、私の期待に反して、予想通りに動くことはありません。

むしろ、上昇を期待して購入した銘柄でも、過半数がマイナスに転落します。どれだけ丹念に銘柄研究しても、値上がりする銘柄は予想できない現実に直面します。20年は暴落後の典型的な上昇相場だったが、私の評価益はマイナスが拡大する一方でした。

そこで、著名投資家の投資方法を研究するに至ります。

常に勝ち続ける投資家を研究すると、未来予想に長けている訳ではないと知ります。むしろ、彼らは自身のシナリオが想定通りに動くことを最初から期待していません。間違えることを前提に軌道修正する能力が高い人が、相場で勝ち続けていますよね。

「1銘単位で購入する」という手法は、この考えを軸にしています。その具体的な方法は、次の章で詳しく紹介しますね。

ただし、それを説明する前に、幾つか前提条件があります。

その3:短中期で需給を観察し2-3倍を狙う?

投資対象の銘柄は、大きく分けて2パターンあります。

  1. 長期で毎年10-20%の利益を狙う『優良銘柄
  2. 短中期で需給を観察し2-3倍を狙う『景気敏感銘柄

①と②では、銘柄の売買基準や買い方は大きく異なります。

①はバフェット氏が好む銘柄を想像すると分かりやすいですね。対して②は、ジョージソロス氏など、アクティブの機関投資家が好む投資対照です。

安定した優良銘柄は、右肩上がりで業績と株価が上がり続けます。そのため、決算が事前予想を外すなど、株価が予想外に下落した局面こそ買うべき銘柄ですね。下落局面でも安心して買い迎えるのは、競争優位性が高い優良銘柄だからです。

基本的には①は、売るタイミングを想定せず、優位性が崩れない限り長期保有します。また、優良銘柄は数が少なく、100銘柄分析して1-2銘柄見つかれば良い方です。それは、バフェットのPFを見ても明らかでしょう。インフルエンサーが優良銘柄として紹介する銘柄の多くは、実際には優良銘柄ではありません。

対照的に②は、短中期で資産を大きく増やすために狙います。私がこれから紹介する方法は、②の投資対象を前提としています

②はリスクが高くいつでも有効な投資対照ではありません。20年や21年のような歴史的なボーナス相場において、最大限に効果を発揮します。実際に、お金持ちになる人の多くは、最適な時期に最大限のリスクを取りに行きます

しかしながら、22年や23年のような景気後退では、資産を大きく増やすのは難しいです。変動期ではない通常相場では、①の優良銘柄を狙うべきです。その意味において、私自身は②から①にPFを移していく予定です。

①と②では、決算でも見るべきポイントは大きく異なりますよね。優良銘柄を判定する場合に見る指標は、また別の記事で詳しく紹介しますね

参考:決算でどの数値を見れば優良銘柄と判定できるか?

以上を踏まえた上で、「1銘単位で購入する」方法を紹介します。

「1株単位」で3段階に分けて投資する方法は?

私も20年のコロナ後に米国株に参入し、大きく資産を増やすことに成功しました。ただし、20年や21年は単に稼ぎやすい時期だったと言えます。こうした恵まれた環境は、10年に1度程度しか巡って来ないですね。

効率良く資産を増やせたのは、独自の投資手法を確立していたからです。

段階1:まずは「1株だけ」購入する

少しでも気になる銘柄があれば、まずは1株単位で購入します。

この時点では、深く業界や銘柄を研究する必要はありません。なぜならば、時間を掛けて研究したところで、購入した銘柄が値上がりするとは限らないからですそもそも、時間を掛けて銘柄選びすれば、良い銘柄が掴めると考えているのは初級者の妄想に過ぎません。

実践すれば分かるが、大半の保有銘柄は予想に反して逆に動きます

例えば、私が現在保有している1株単位も含めた全銘柄数は97です。その中で、評価損益がプラスに増えたのは31銘柄、マイナスは66銘柄もあります。つまりは、値上がりを予想して購入したにも関わらず、実際には68%の確率で負けています

購入した銘柄は、決算ブログで取り上げ楽観的な評価をしたものです。

ちなみに、評価損益がトップの銘柄はダナオス(DAC)で+408%です。対して、マイナスのトップは、アップスタート(UPST)で−93%まで下落しています。100万円をアップスタートに集中投資していたら、資産は7万円と大暴落していますよね。実際に、20年後半はグロース株バブルで、多くの個人投資家がこの銘柄に集中投資していましたね。

私が自分の判断を信じない理由は、こうした経緯があるからです。

具体的な数値で目の前に現実を突きつけられると、現実主義になるしか道はないですよね。とても重要なことなのでもう一度いうが、時間を掛けて銘柄選びすれば、良い銘柄が掴めると考えるのは初級者の妄想に過ぎません

しかし、手数料や手間を理由に、1株単位で購入しない人は非常に多いです。

彼らの理屈によると、後からチャートを見返せば良く、所有までする必要はないと考えるからです。しかし、1株単位の購入で最も重要な点は、「欲しいと思った時点」からどれだけ株価が動いたかを観察することです。さらには、他の同様に欲しいと思った銘柄とリアルタイムで評価損益(%)の比較もできますね。

また、1株単位でも保有することで、PFを見る度にその銘柄を思い出せます。実際に保有しなければ、1週間も経てばその銘柄の存在を忘れます

例えば、私は20年半ばにダナオス(DAC)の大きな転換点を見逃していません。この時点でコンテナを含めた海運株に、注目していたのは私だけではないですよね。広瀬隆雄氏も20年8月のダイヤモンドの記事で取り上げ、多くの個人投資家も目にしていたはずです。

もちろん、海運株を取り上げていた人は彼以外にも大勢います。

しかしながら、多くの個人投資家は海運株の上昇を見逃しています。彼らが再度ダナオスに注目したのは、株価が20倍に上昇した後の21年初めです。1株単位でも購入し、保有銘柄リストに加えていたら、20年後半の大きな初動を逃してないですよね。

保有銘柄リストに加えることで、広くアンテナを張ることができます。逆にいうと、アンテナを張らなければ、何度でも転換点を見逃すことになります。

私から見れば、彼らの多くは自ら10倍株を逃したに過ぎません。タンカーも同様の理由で、株価が動くのを確認してから私はポジションを置いています。多くの投資家は、株価上昇を待ち切れずに途中で売却していますね。

2段階へは、期待通りの値動きを確認してから進みます。

段階2:「少額投資」で値動きを観察する

20年8月に上昇に転じ、3ドルだった株価はわずか数ヶ月で20倍にも急騰した。再び、個人投資家が注目したのは21年の3月以降でしたね。1株でも保有していれば、最初の初動を見逃していません。

参考:Danaos Corporation (DAC)

2段階目は、期待通りに動いたら少額で資金を投入します。

期待通りとは、具体的には1-2週間で株価が5-10%上昇した時です。少額というのは、損しても痛手にならない程度の金額です。資産総額が500万円ならば、10万円前後が妥当な水準かもしれません。

少額投資することで、自然とより注意深く値動きを観察します

実際に、試してみるとすぐに分かるが、二段階目に進む銘柄は決して多くはありません。銘柄の多くは、期待通りに上昇せずに下落する方が圧倒的に多いからです。

では、なぜ上昇すると予想しても株価は下がるのでしょうか?

私たちが購入を検討する銘柄の多くは、必然的に誰かが勧めた銘柄です。SNS社会では、能動的に情報を得たつもりでも、実際には受動的に得ています。

つまり、自分の判断で業績や株価を分析したつもりでも、誰かの後追いに過ぎません。すると、調べた材料は全て株価に織り込み済で、次に上昇するには新たな好材料を必要とするからです。

また、少額投資の段階を踏むことで、損切のハードルも下がります。

2段階目に突入しても、方向転換することは何度もあります。なぜならば、「上昇に転じたと期待してもただの調整局面だった」、「短期では上昇トレンドに見えても、中期では下落トレンドだった」というケースが往々にあるからです。

具体的には、アリババなどの中国ハイテク株は頻繁に反発したように見えますよね。フィンテックなどのグロース株は、中長期的な上昇トレンドに見えても、実際には短期で上昇が終了します。

高リスク銘柄に大金を投入して、資産を大きく溶かした投資家は多いです。

段階的に購入するならば、損切のハードルは低いです。なぜならば、上昇トレンドに乗る前の少額投資で、損切してもダメージが小さいからです。

私の場合は、評価損益がマイナスに転じたら、黄色信号に変わります。

評価損益が−10%に転じたなら、赤信号に変わりタイミングを見て売却しますただし、少額投資から損切する場合も、1銘柄は必ず残します。なぜならば、その後も値動きを観察することで、再び少額投資の対象に戻ることもあるからです

最終的に、3段階目に進む銘柄は非常に限られます。

私自身は、この段階にきて初めて「銘柄を保有している」と考えます。そして、中長期的なシナリオを思考し、売りのタイミングを考えて買い増します。逆にいうと、売りのタイミングが明確でないと、期待通りに上昇しても購入しません。

段階3:上昇を確認し「本格的」に投資を開始する

上昇トレンドを確認した後に、本格的に投資を開始します。

具体的には、2段階で購入し値動きを観察していた銘柄が、更に5-10%上昇した時です投資すべき金額は、その時々の期待するシナリオやPFの状況次第で、一概には言えません。一括で大きく購入するときもあれば、他の銘柄を売却しながら段階的に買い進める場合もあります。

ただし、次の点に注意する必要があります。

  • 追加投資を検討するのは、評価損益(%)が高い銘柄を優先
  • 買い増す資金がなければ、評価損益が小さい銘柄から売却する
  • 株価の天井は予想せず、上昇トレンドにあれば持ち続ける
  • 追加投資した後に、期待と違う値動きをすればまた1株に戻す
  • 評価益がマイナスに転じれば、躊躇なく損切し1株に戻す

個人投資家の多くは、資金が潤沢にある訳ではありません。そのため、新しい銘柄に投資する際には、基本的には別の銘柄を売却する必要があります。

感覚的に多くの投資家は、すでに利益が乗っている銘柄から売却します

しかし、これは間違った選択で、正しくは「評価損益(%)」が低い銘柄から順に売却を検討します。なぜならば、評価損益が高い銘柄の多くは、優良銘柄でこれからも上昇し続けるからです。対照的に、評価損益が低い銘柄は、劣等銘柄でこれからも下落し続けます。

保有銘柄リストは、必ず評価損益の高い順に並べてください

これは、クラス生徒を成績順に並べるのと同じです。誰が優良生で、誰が劣等生か一目瞭然で把握できますよね。現実の世界では、優等生はいつも優等生だが、劣等生はいつも劣等生です。劣等生が這い上がり人生逆転するのは、映画やドラマの世界だけで、現実にはそうあることではありません。

私が1株単位で銘柄を購入するのは、成績表の一覧を作成するためです

中級者以上は、値上がりする銘柄を段階的に買い増します(順張り)。

対して、初級者は値下がりする銘柄に対して、積極的に買い増します(逆張り)。その結果、初級者は逆張りに失敗して大金を失い退場していきますね。運よく逆張りで大きく稼いでも、それが長続きすることはありません。

上級者以上は両方やるが、逆張りは細心の注意を払います。初級者は、対した経験や知識もないのに、上級者と同じような投資のやり方を選択し、取り返しが付かない失敗をします。

基本的には、上昇トレンドにある銘柄は天井を予想しません。

そうすると、「どのタイミングで利益確定すれば良いのか?」と疑問になりますよね。私の場合は、想定するシナリオが崩れない限りは、基本的には持ち続けます。ダナオス株が10倍でも持ち続けられたのは、株価の水準で売りを判断しないからです。

利益確定のタイミングについては、また別の記事で詳しく説明しますね

参考:10倍株を逃した、利益確定のタイミングが分からない

ただし、シナリオが継続していても、評価損益がマイナスになれば損切を検討します。なぜならば、自分の判断が間違っている可能性も十分にあるからです。その意味において、私は引き続き原油株に強気だが、評価益がマイナスに下回るならば躊躇なく損切します。

そして、再び株価が上昇に転じた時に、また買いタイミングを探ります。

このやり方を徹底すれば、PF全体の評価益がマイナスに陥ることはありません。なぜならば、評価損益が0%以下の銘柄を持ち続けないからです。

損切できない人は、評価益はマイナスで損失が常に拡大し続けます。一方で、損切ができる人は、途中で損失を確定し勝ち馬に資金を振り向けられます。そうすることで、勝ち馬だけがPFの上位を占め、評価益は増え続ける一方ですよね

この投資手法だと、必然的に相性が良い投資先も見えてきます。

短期間で売買を繰り返し、変動幅が小さい銘柄は向いていません。それよりも、中長期的で上昇トレンドが続き、上昇幅が大きい銘柄に最適です。コロナ後の20年後半に、海運株や原油などの資源株に投資してる理由はここにあります。

もちろん、これが誰にとっても最適なやり方だとは思っていません。

目標金額やリスク許容度、資産や収入、年齢は個々人で異なるため、最適な投資手法も違います。しかし、現時点で売買基準がない人は、独自のルールを確立する必要があります。明確な基準がないと、相場環境が変わればいずれ負けます。

売買手数料について、少し補足しますね。

補足:手数料は無視できるほど小さい?

1株単位で売買してたら、手数料負担が増える」と言う人は多いです。

しかし、手数料負担は十分に無視できるほど小さいです。

実は、1株単位の売買が現実的に可能になったのは、19年と最近のことです。なぜならば、最低取引手数料が撤廃され、取引手数料が「0.45%」まで落ちたからです。最低取引手数料が撤廃される以前は、1回の取引手数料は25ドルと高額でした(参考:最低取引手数料が撤廃)。

現在は、1万円の銘柄を購入しても、取引手数料は「45円」に過ぎません。また、取引手数料の上限は20ドルで、金額が大きな取引でも十分に小さいですよね。

数百円前後の手数料で、私たちは大きな損失を簡単に回避できます。

なぜならば、損失を拡大する最も多いケースが、1回の売買で大量に銘柄を購入し、その後に損切できずに持ち続けた時だからです。1株単位で購入し値動きを観察するだけならば、私たちは損切する必要性はありません。このブログで発言している通り、会社員の8割が投資で負ける理由は、損切ができないからです。

参考:暴落で700万の損失、なぜ会社員は損切が下手なのか?

昔からの投資本を読むと、取引回数を減らす重要性が書かれています。

それだけ、少し前までは手数料の負担が大きかったからです。ただし、ネットが普及し米国株利用者が増えた結果、いま現在も手数料は下落し続けていますね。

実は、私が日本株に積極的ではない理由のひとつは、1株単位で購入できないからです。1銘柄購入するだけでも、40万円前後の資金が必要になります。これでは、値動きを観察するための、成績表を作るコストが高過ぎますよね。

ただ、22年10月現在は、日本株でも1株単位で購入できる証券会社が増えてますね。そのため、最近は日本株でも優良銘柄を幾つか購入しています。

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:3年で資産を「1億円」に増やしたい

コンサルを依頼して頂き、ありがとうございました。

優れた投資家は、明確な判断基準や独自のルールを持っています。明確な判断基準や独自のルールがない投資家は、相場環境が悪くなれば負けます。strongさんは、ご自身の売買基準がないことに強く問題意識を抱いていますね

私自身は「1株単位で売買し3段階に分けて購入する」方法に徹しています。

これは、人間は必ず判断を間違えることを前提に置いた投資手法です。私自身が銘柄の売買の決定権を持っている訳ではありません。対象の銘柄を購入するかどうかは、その銘柄自身に判断を委ねています。

この手法に辿り着いたのは、自分の判断が常に間違えている事に気付いたからです。私が値上がりを予想して購入した銘柄の68%は、評価損益(%)がマイナスに転落しています。

実に、SP&500の成績を下回る銘柄は8割を超えています

具体的な数値で目の前に現実を突きつけられると、現実主義になるしか道はありません。こうした経験を踏まえて、自分の判断に頼らない投資方法が必要でした

そして、実際に相場で勝ち続ける投資家を研究すると、彼らは自身のシナリオが想定通りに動くことを最初から期待していません間違えることを前提に軌道修正する能力が高い人が、相場で勝ち続けていますよね。そもそも、時間を掛けて銘柄選びすれば、良い銘柄が掴めると考えているのは初級者の妄想に過ぎません

ここでは、1株単位で売買する投資手法を紹介しました。ただし、この手法は私に適した方法であり、万人に共通する最適解ではない点に注意してください。

売買基準やルールについて、意見が聴きたければまたいつでも質問してください。

他の株式投資に関するコンサル内容は次の通りです。

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