中国の消費者金融であるイレンダイは、経済再開の恩恵を受ける銘柄です。しかしながら、同社は中国当局の規制もあり、株価は最高値から97%も暴落しています。21年6月時点の予想PERは3.4倍と、割安水準にありますね。
- 「成長が期待されるが、株価は最高値から97%も暴落した…」
- 「中国当局の規制を受けるも、営業利益率は7%と悪くはない…」
- 「その他の事業は前年比3.3倍、予想PER3.4倍は割安なのか…」
イレンダイは、オンライン消費者金融の中国企業です。個人や中小企業に対して、金融機関を介さずに少額でP2P融資するプラットフォームを提供します。19年12月の中国当局の規制で売上は大きく減少しています。
個人的には、イレンダイは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、中国当局の規制から1年経過するが、売上高はまだ減少が続いているからです。20年の売上高は前年比−50%で、20年4Qも継続して減少しています。主力だったローン事業は、前年度の16.0億元から3.9億元に急落してます。
しかしながら、株価が急落したことで逆張りを狙える銘柄でもあります。
注目すべきはその他の売上高で、20年4Qは前年比3.3倍で総収入の44%を占めます。P2Pレンディング以外で、収益を大きく伸ばしてる可能性がありますね。21年6月時点の予想PERは3.4倍と狙いやすい水準でもあります。
中国当局の規制は、新興企業の参入を防ぎ既存企業には追い風となるかもしれません。売上高が下げ止まり、継続して他事業が伸びるならば投資を検討したいですね。
- イレンダイの4半期決算(2021年4-6月)は?
- イレンダイの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 当局規制で暴落するも、予想PER3.4倍は割安なのか?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
イレンダイ(YRD)の四半期決算は?
イレンダイ(YRD)の過去四半期の決算を紹介します。
20年2Q決算(2020年9月31日)
- 売上高:7.55億元(前年比−65%)
- 営業利益:−2.60億元(−254%)
- 純利益:−2.32億元(−250%)
- 1株当たり利益:−2.50元(−251%)
20年3Q決算(2020年12月31日)
- 売上高:10.23億元(前年比−50%)
- 営業利益:1.13億元(−50%)
- 純利益:0.798億元(−64%)
- 1株当たり利益:0.85元(−65%)
20年4Q決算(2021年3月31日)
- 売上高:11.61億元(前年比−50%)
- Loan facilitation services:3.93億元(−76%)
- Post-origination services:2.01億元(+71%)
- Account management services:0.50億元(−90%)
- Other:5.14億元(3.3倍)
- 営業利益:0.881億元(−82%)
- 純利益:−5.60億元(−238%)
- 1株当たり利益:−6.66元(−253%)
4Qの売上高は前年比−50%で11.61億元、営業利益は−82%で0.881億元でした。3Qに引き続き、売上と営業利益が大きく落ち込んでいます。営業利益率は7%と直近決算では、そこまで悪くありません。
イレンダイが大きく低迷してる原因は、中国政府による規制です。
中国は19年11月に P2Pレンディングの取り締まりを発表した。P2Pレンディングとは、既存の金融機関を介さずに、貸し手が中小企業などにネット経由で少額の融資を行う事です。ローン承認基準が厳しくなった事で、同社の取引量は激減しています。
主力だったローン事業は、前年度の16.0億元から3.9億元に急落してます。ただし、その他の売上高が3.3倍の5.14億元に増えてるのは注目すべきポイントですね。
21年1Q決算(2021年6月…)
21年1Q決算は、6月9日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
イレンダイ(YRD)の損益計算書は?
イレンダイは17年11月に13ドルで上場しました。上場後は下落し続け、20年3月に1.4ドルを付けた後に大きく反発しています。21年6月は8.6ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上高は19年に最高値を付けて20年に大きく沈んでいます。中国当局の規制がいかに大きいかが分かりますね。20年の営業利益率も−1.3%まで急落しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは19年に落ち込むも、再び上昇基調にあります。EPSは赤字に転落し、まだまだ低迷しそうですね。ただし、20年の自己資本比率は56%と高いです。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、18年から下落しています。ただし、P2P融資規制の後も、営業CFは黒字ですね。基本的には、個人向け融資は投資CFが少ない、優良ビジネスであると言えます。
では、私たち投資家はどのように投資判断したら良いのでしょうか?
イレンダイ(YRD)の注目ポイントは?
イレンダイ(YRD)の注目すべきポイントを紹介します。イレンダイは、オンライン消費者金融の中国企業です。個人や中小企業に対して、金融機関を介さずに少額でP2P融資するプラットフォームを提供します。中国当局の規制で売上は大きく減少しています。
注目1:18年のフィンテック投資は前年比9倍に拡大?
世界的なフィンテック企業の投資額の推移です。
世界のフィンテック企業で先頭を走るのは中国ですね。18年には中国での取引額が9倍に増加し、255億ドルになりました。これは、17年の世界の全てのフィンテック投資と同規模です。18年5月にアリペイは、140億ドルの資金調達に成功しました。
しかし、中国当局の規制でアリペイは、20年の香港上場を逃しています。ただ、アリペイ以外にも、中国国内ではフィンテック投資が加速しています。
では、消費者金融のフィンテック企業で上位はどこでしょうか?
注目2:個人向け消費者金融のトッププレイヤーは?
オンラインの消費者金融のライバル企業の推移です。
消費者金融で最も伸びているのは、360ファイナンス(QFIN)ですね。売上順に左から並べると、2番手はレキシンフィンテック(LX)、3番手はクディアン(QD)、4番手はフィンボリューション(FINV)と続きます。
将来的にも順調に売上と利益を伸ばすのは、360ファイナンスだと言えますね。
イレンダイはランキングに入っていないが、事業規模と内容はクディアンと類似しています。クディアンも個人向けP2P融資の規制で影響を受けています。
参考:クディアン(QD)の四半期決算|中国当局の規制で売上が61%下落
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:イレンダイ(YRD)の四半期決算は?
- 15年12月に上場した、消費者金融の中国企業である
- 人工知能を活用して、割賦クレジットサービスを提供してる
- 個人や中小企業に、金融機関を介さずに少額でP2P融資する
- 中国当局の規制で、20年の売上高は55%も減少した
- 営業利益率は7%に減少するも、依然として悪くはない
- 主力事業が76%暴落するも、その他事業は前年3倍に拡大
- 21年6月の予想PERは3.4倍、逆張りを狙える局面かも
個人的には、イレンダイは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、中国当局の規制から1年経過するが、売上高はまだ減少が続いているからです。20年の売上高は前年比−50%で、20年4Qも継続して減少しています。主力だったローン事業は、前年度の16.0億元から3.9億元に急落してます。
しかしながら、株価が急落したことで逆張りを狙える銘柄でもあります。
注目すべきはその他の売上高で、20年4Qは前年比3.3倍で総収入の44%を占めます。P2Pレンディング以外で、収益を大きく伸ばしてる可能性がありますね。21年6月時点の予想PERは3.4倍と狙いやすい水準でもあります。
中国当局の規制は、新興企業の参入を防ぎ既存企業には追い風となるかもしれません。売上高が下げ止まり、継続して他事業が伸びるならば投資を検討したいですね。
中国フィンテック企業で最も好調なのは、360ファイナンスです。利益率が高いプラットフォーム事業の売上高は前年比3倍で加速しています。中国リスクもあり、360ファイナンスのPERも7.6倍と割安です。
参考:360ファイナンス(QFIN)四半期決算|プラットフォーム売上が3倍
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。