人事や財務サービスを提供するワークデイは、コロナで恩恵を受けた銘柄のひとつです。在宅ワークでオンラインの需要が急増し、売上高と利益は加速しています。23年1Qの売上は前年比+17%、2Qは+16%と減速していますね。
- 「右肩上がりで成長し続け、赤字でも株価は4倍になる…」
- 「コロナ禍でも追い風で、20年3月から株価は2倍に増える…」
- 「SaaS系の超優良企業だが、予想PER63倍は割高なのか…」
ワークデイは、人事と財務関連のクラウドアプリを提供する米国企業です。フォーチュン500の40%以上が、コア人事システムに同社のサービスを採用しています。人事ソフトの市場シェアは1割前後と小さいが、業界大手からシェアを奪い急成長しています。
個人的には、ワークデイは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、売上は安定して右肩上がりで、営業CFも順調に拡大してるからです。業界最大手であるオラクルやSAPからシェアを奪う形で急成長しています。また、21年3Qの売上は前年比+20%で、営業利益率3.3%で黒字にも成功しています。
PERは割高水準にあるが、今後も現在の成長率20%を維持しそうです。
人事ソフトの市場シェアは1割前後と小さく、まだまだ成長余地が高いと言えます。また、人工知能関連にもフィールドを広げるなど積極的に投資を進めてます。23年8月の予想PERは43倍と順調に低下していますね。
大きく株価が下落する局面があれば投資したいですね。
- ワークデイの4半期決算(23年4-6月)は?
- ワークデイの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 赤字企業だが2桁成長で拡大、予想PER82倍は割高か?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
ワークデイ(WDAY)の四半期決算は?
ワークデイ(WDAY)の四半期決算を紹介します。
22年4Q決算(23年1月30日)
- 売上高:16.46億ドル(前年比+19%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:−1.26億ドル(−71%)
- 1株当たり利益:0.99ドル(+26%)
23年1Q決算(23年4月30日)
- 売上高:16.84億ドル(前年比+17%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:0.00億ドル(+100%)
- 1株当たり利益:1.31ドル(+57%)
23年2Q決算(23年7月30日)
- 売上高:17.86億ドル(前年比+16%)◯
- Subscription Services:16.23億ドル(+19%)
- Professional Services:1.62億ドル(−3.6%)
- 営業利益:0.36億ドル(前年度−0.34億ドル)
- 純利益:0.78億ドル(前年度−0.64億ドル)
- 1株当たり利益:0.30ドル(前年度−0.25ドル)◯
2Qの売上高は前年比+16%で17.86億ドル、営業利益は0.36億ドルでした。22年4Qと23年1Qに続き、2Qの売上も横ばいですね。ただし、営業利益率は2%と黒字化に成功しています。
人事と財務関連のクラウドアプリは、コロナ禍でも好調でした。しかし、経済再開後の2Q以降も引き続き好業績が続いていますね。3Qには黒字化にも成功し、営業利益率も改善していきそうです。
23年3Qのサブスク売上予想は、16.79億ドル(+12%)と弱いです。24年通期のサブスク売上予想は、65.8億ドルとしています。
Workday の共同 CEO、カール・エッシェンバッハ氏は「Workday は世界中の企業の信頼システムとしてますます注目されており、会計年度の下半期に向けて非常に有利な立場にあります。」と述べています。 「現在、6,500 万人を超える契約ユーザーを代表する当社の顧客は、重要なビジネス プロセスの管理に Workday を利用しています。当社の顧客ベースの拡大、継続的な世界的拡大、業界の成長、パートナー エコシステムの勢いにより、当社は永続的な長期的な成功を得ることができます。 これらの要因と、製品の多様性、価値提案の強さ、そして勝ち残る文化が相まって、Workday は現代において最も永続的なソフトウェア ビジネスの 1 つとなっています。」
Workday の共同創設者、共同 CEO、会長の Aneel Bhusri 氏は次のように述べています。「Workday は、従業員、顧客、そして AI と ML におけるリーダーシップを含むイノベーションに継続的に注力していることが原動力となって、今年も好調な四半期を達成しました。」 「3,000 を超える顧客が当社の ML モデルでデータを共有し、1 日あたり 5,000 万以上の ML 推論が処理され、来月の Workday Rising で発表する予定の機能を含む複数の生成 AI 機能が開発中であることから、勢いが続いています。 AI と ML の責任ある実装における信頼できるパートナーとして Workday に注目する企業が増えるにつれ、この勢いはさらに高まり続けると私たちは信じています。」
Workday の最高財務責任者であるゼーン・ロウ氏は、「第 2 四半期の業績の好調さと会計年度下半期に向けた勢いは、Workday にとって今後の魅力的な機会を浮き彫りにしています。」と述べています。 「当社は、2024年度のサブスクリプション収益ガイダンスを65億7,000万ドルから65億9,000万ドルの範囲に引き上げ、前年比18%の成長に相当します。第3四半期のサブスクリプション収益は16億7,800万ドルから16億8,000万ドル、または17%の成長になると予想しています。」 さらに、当社は2024年度の非GAAP営業利益率見通しを23.5%に引き上げており、利益率を拡大しながら長期的な成長に投資するという規律あるアプローチを維持する予定です。」
23年3Q決算(23年10月…)
23年3Q決算は、11月25日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ワークデイ(WDAY)の10年の損益計算書は?
ワークデイは12年に55ドルで上場しました。株価は順調に上昇し続けていますね。20年3月に116ドルに急落するも、21年2月に最高値281ドルを付けています。23年8月は231ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上高は順調に上昇しています。過去10年間で売上高は32倍も増加しています。また、営業損失額も徐々に縮小傾向にあり、21年の営業利益率は−5.8%です。近い将来に黒字化するのは間違いないですね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。赤字企業だがBPSは順調に拡大しています。ただし、BPSの赤字幅の縮小は緩やかで、黒字化にはまだ時間が掛かりそうですね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に増加しています。人事や財務のクラウドアプリは、設備投資が少ない優良ビジネスですね。赤字決算は継続しているが、早い段階で営業CFは黒字化に成功しています。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
ワークデイ(WDAY)の注目ポイントは?
ワークデイ(WDAY)に投資する上で注目すべきポイントを紹介します。ワークデイは、人事と財務関連のクラウドアプリを提供するSaaS系です。フォーチュン500の40%以上が、コア人事システムに同社のサービスを採用しています。
注目1:サブスク型が売上高の85%を占めている?
ワークデイの四半期毎の事業別売上高推移です。
ワークデイは順調に売上高を増やしてきた事が分かります。サブスク型で提供しているサービスは、売上高全体の85%を占めています。プロフェッショナルはコロナ禍で減速しています。その理由は、外出規制で営業やサポートが難しいからです。
全体的には、オンラインだけで完結できる同社のサービスは需要が高いです。
順調に顧客数を増やし、世界で8000社以上がワークデイのサービスを利用しています。フォーチュン50の60%、フォーチュン500の40%以上が、人事基盤に「ワークデイ」を採用しています。
では、ワークデイは人事管理システムでどれだけの市場シェアを持つでしょうか?
注目2:業界最大手はワークデイで1割のシェアを持つ?
人的資本管理ソフト(Human Capital Management)の上位10社です。
ワークデイは人的資本管理ソフトで最大のシェアを持ちます。2番手にはドイツのSAP、マイクロソフトなどの大手ハイテク企業、人事管理の米国ADPが続きます。HCM市場は寡占化されておらず、その他に占める割合が大きいですね。
業界最大手のワークデイの成長率は34%と最も高いです。過去にワークデイは、大手SAPやオラクルのシェアを奪う形で成長してきました。
注目3:オラクルとSAPからシェアを奪い急成長した?
少しデータが古いが、13年から16年の業界シェアです。
業界大手のSAPやオラクルから、シェアを奪う形で成長してきました。16年のワークデイのシェアは7%まで拡大しています。現在ではフォーチュン500の40%以上の企業がコア人事システムにワークデイを採用している。
ワークデイはAIの活用も積極的に導入し始めています。具体的には、顧客企業の優秀な従業員が1年以内に辞める確率を高い精度で予測できます。AIに強いマイクロソフトのLinkedInが競合になりそうです。
まだまだ成長期にある企業で、今後も売上高は増えそうです。
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:ワークデイ(WDAY)の四半期決算は?
- 12年に上場した、人事と財務サービスを提供する米国企業
- フォーチュン500の40%以上が、人事システムに採用してる
- 人事ソフトの市場シェアは1割と小さいが、業界最大手である
- 業界大手のオラクルやSAPからシェアを奪い、急成長した
- 赤字企業だが、売上高は過去10年で32倍に増加している
- 16年からフリーCFは黒字、投資が少ない優良ビジネスだ
個人的には、ワークデイは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、売上は安定して右肩上がりで、営業CFも順調に拡大してるからです。業界最大手であるオラクルやSAPからシェアを奪う形で急成長しています。また、21年3Qの売上は前年比+20%で、営業利益率3.3%で黒字にも成功しています。
PERは割高水準にあるが、今後も現在の成長率20%を維持しそうです。
人事ソフトの市場シェアは1割前後と小さく、まだまだ成長余地が高いと言えます。また、人工知能関連にもフィールドを広げるなど積極的に投資を進めてます。22年3月時点の予想PERは63倍と高いが、割高だとは思っていません。
大きく株価が下落する局面があれば投資したいですね。
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