全地球GPSのソフトウェアを提供するトリンブルは、経済再開で恩恵を受ける銘柄ですね。21年には業績が回復するも、後半は少し減速しています。22年2Qの売上は前年比−0.4%、3Qは−2%と減速気味です。
- 「宇宙関連銘柄で、株価は20年3月から3倍に高騰した…」
- 「全地球GPSは、25年までに1287億ドルに成長する産業だ…」
- 「競合企業が少なく、GPS市場でトップシェアの会社だ…」
トリンブルは、全地球GPSに関連した製品やソフトを提供する米国企業です。買収を行うことでビルや土木、交通システムなどの幅広い業種に展開し業績を拡大しています。衛星ナビゲーションシステムの市場で高いシェアを持ちます。
個人的には、トリンブルは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、売上高は順調に拡大してる上に、利益率も上向いているからです。15年度の営業利益率は7.2%だけだが、21年には15.4%まで上昇しています。投資CFは低く抑えられている上に、フリーCFも順調に拡大しています。
ビルやインブラ、宇宙、交通など、成長産業で広く使われています。
競争力が高いビジネスで交通事業以外は、営業利益率が30%前後と高いです。また、22年に株価が下落したことで、11月の予想PERは16倍まで低下しています。ただし、22年後半に減速してる点は注意が必要です。
引き続き株価が下落するならば、投資したい銘柄ですね。
- トリンブルの4半期決算(22年7-9月)は?
- トリンブルの過去10年間の売上高や営業利益は?
- トリンブルは競合が少なく、優良ビジネスである?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
トリンブル(TRMB)の四半期決算は?
トリンブル・ナビゲーション(TRMB)の四半期決算を紹介します。
22年1Q決算(22年3月31日)
- 売上高:9.93億ドル(前年比+12%)◯
- Building:3.97億ドル(+15%)
- Geospatial:2.07億ドル(+14%)
- Resources:2.29億ドル(+11%)
- Transportation:1.58億ドル(+1.2%)
- 営業利益:1.56億ドル(+11%)
- 純利益:1.10億ドル(−4%)
- 1株当たり利益:0.44ドル(−3%)○
22年2Q決算(22年6月30日)
- 売上高:9.41億ドル(前年比−0.4%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:1.68億ドル(+20%)
- 1株当たり利益:0.64ドル(−11%)
22年3Q決算(22年9月30日)
- 売上高:8.84億ドル(前年比−2%)✖️
- Building:3.63億ドル(+4%)
- Geospatial:1.84億ドル(−11%)
- Resources:1.91億ドル(+3%)
- Transportation:1.45億ドル(−10%)
- 営業利益:1.22億ドル(−18%)
- 純利益:0.85億ドル(−31%)
- 1株当たり利益:0.34ドル(−31%)○
3Qの売上高は前年比−2%で8.84億ドル、営業利益は−18%で1.22億ドルでした。22年1Qや2Qと比較して、3Qの売上成長率も減速しています。営業利益率は13.8%と過去平均より高いですね。
経済再開後は、成長率が少し減速気味ですね。決算レポートにコメントがないため、サプライ供給による問題なのか、需要が減少しているか不明です。
22年通期の売上予想は、36.90億ドル(+0.8%)に下方修正しています。
22年4Q決算(22年12月…)
22年4Q決算は、23年2月3日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
トリンブル(TRMB)の10年の損益計算書は?
トリンブルは1990年に1.7ドルで上場した銘柄です。株価は順調に上昇し、常に最高値を更新し続ける銘柄ですね。20年3月は26ドルに下落するも、22年11月は53ドルで推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、順調に売上と利益を増やしている事が分かります。売上高は10年比で2倍近く上昇し、営業利益率は14%と製造業では高いです。自社製品とソフトウェアを組み合わせることで、利益率を改善しています。
トリンブルは買収することで事業範囲を拡大しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSとEPSは順調に拡大している事が分かりますね。赤字企業が多い宇宙関連の中で、トリンブルは順調に利益を積み上げている貴重な銘柄です。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、常に黒字で増加傾向にあります。投資CFは少ないが営業CFは高く、優良ビジネスであることが分かります。GPS市場は競合が多い中でも、製品とソフトウェアを組み合わせる事で差別化に成功しています。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
トリンブル(TRMB)の注目すべきポイントは?
トリンブル・ナビゲーションに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。トリンブルは、無線通信やソフトウェアと組み合わせることで、先端的なGPSを開発する企業です。
注目1:全地球GPSは25年に1287億ドルに拡大?
全地球GPS(全地球測位システム)の市場規模です。
全地球測位システム(GPS)とは、地球上の4つ以上のGPS衛星への見通し線が途切れない場所で、衛星ナビゲーションを提供する事です。GPSは、世界中の軍事、民間、商用ユーザーに重要な機能を提供しています。
GPS市場は年率20.3%で拡大し、25年までに1287億ドルになると予想されています。用途で多いのは、商用デバイス、自立型追跡機器、自動車用GPS、持ち運び可能なGPSです。
では、トリンブル・ナビゲーションの市場シェアはどうでしょうか?
注目2:衛星ナビゲーションシステムのトップ企業?
衛星ナビゲーションシステムの市場シェアです。
細かい数値は公開されてないが、トリンブルは衛星ナビでトップシェアの企業です。競合企業には、5Gの通信機器に強いクアルコム(QCOM)、ブロードコム(AVGO)、スウェーデンのヘキサゴンがあります。
衛星ナビは、通信機器を開発する半導体企業が強いです。
他の競合企業と違い、トリンブルは半導体メーカーではありません。個別の顧客用途に応える無線通信やソフトウェアを組み合わせることで、GPSの用途を拡大しています。
では、事業別売上高の推移はどうでしょうか?
注目3:ビルやインフラ事業は前年比で31%も増加?
トリンブルの事業別の売上高推移です。
トリンブルの強みは、センサー、GIS、リモートナビゲーション、測量の専門性が高いことです。専門領域を生かすことで、ソフトウェアとサービスを活用し現場の自動化に貢献しています。特にビルやインフラ関連が強く、18年は前年比31%も増加しています。
トリンブルは基本的には買収を通じて規模を拡大しています。ビルやインフラが伸びたのは、18年にe-BuilderとViewpointを買収したからです。これにより、建築および建設もGPS観測のソフトウェアに追加されています。
今後も衛星関連のビジネスが拡大することが予想されます。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:トリンブル(TRMB)の四半期決算は?
- 1990年に上場した、全地球GPSを提供する米国企業
- 無線通信やソフトと組み合わせて、GPSの用途を拡大している
- センサー、GIS、リモートナビゲーション、測量の専門性が高い
- 半導体の通信企業が大半を占める衛星ナビ市場で、高いシェアを持つ
- ソフトウェアを組みわせる事で、営業利益率が14%と高い
- 投資CFが少なく営業CFが高い、他者と差別化ができている
- 全地球GPS市場は、25年に1287億ドルに拡大する
個人的には、トリンブルは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、売上高は順調に拡大してる上に、利益率も上向いているからです。15年度の営業利益率は7.2%だけだが、21年には15.4%まで上昇しています。投資CFは低く抑えられている上に、フリーCFも順調に拡大しています。
ビルやインブラ、宇宙、交通など、成長産業で広く使われています。
競争力が高いビジネスで交通事業以外は、営業利益率が30%前後と高いです。また、22年に株価が下落したことで、2月の予想PERは24倍まで低下しています。引き続き株価が下落するならば、投資したい銘柄ですね。
GPSなど測定関連の企業は、通信衛生と関係が深い事業ですね。イリジウム(IRDM)は、通信衛星でトップシェアの企業です。ただ、営業利益率は6.1%と宇宙産業は停滞しています。