米国株や中国株、日本株など、商品やビットコインなど、投資対象は多いですよね。そのため、銘柄分析するブログを運営していると「何を基準にして銘柄を選べば良いですか?」と聞かれる機会は多いです。
ヒゲさんからツイーターで、テキスト形式のコンサルの依頼を頂きました。
ここでは、優良銘柄に絞って、具体的な決算の見方を紹介しますね。
メール1:
こんばんは。返事がおそくなりすいません。いま、仕事がたてこんでおり、時間をあけるのが難しいです。やすさんはいろんなやり方をいま模索されていると思いますがテキストという形が難しいのであればお願いしてて申し訳ありませんが仕事がたてこんでいることもあり、今回はご遠慮させてください。
ちなみに教えて欲しかったのは、やすさんのような決算分析をするにはどうすればいいか、どのような勉強をし、何を気をつけて決算をみたらよいのか買い、買わないを決めるかです。自分でやすさんをブログを見ながらいろいろ試行錯誤してますがいまひとつ自信がもてなく。他の方と違いゆるい感じですいません。
メール2:
返答ありがとうございます。 現在の資産とPF 投資に使っている資産は285万です。日本株に170万、米国株に62万、投資信託に40万です。
米国株のPFは、BHP(BHP)、デボンエネルギー(DVN)、ユーロナブ(EURN)、ガーミン(GRMN)、コカコーラ(KO)、キンダーモルガン(KMI)、ヴィーバシステムズ(VEEV)、グーグル(GOGL)、デクスコム(DXCM)です。
実績、2017年に80万で日本株を始め2021年から米国株を始めました。追加30万入金の為、約5万で170万程増えました。目標金額とかはきめてないです。 現在の問題点、2021年から米国株を始めましたが銘柄選びに苦心している。 コンサル内容 やすさんのような決算分析をするにはどの数値をみればいいか。buy.notbuyの基準。 ブログ記事にするのはokです。
コンサルを依頼して頂き、ありがとうございました。
「何を基準にして銘柄を選べば良いですか?」と聞かれる機会は多いです。
米国株、中国株、日本株と選択肢があまりにも多いですよね。また、会社員投資家の多くは、自由に使える時間も限られますよね。そのため、全ての業界を網羅的に見るのは物理的に不可能です。私がこれだけ銘柄分析できるのは専業投資家だからです。
まず重要なことは、曖昧でも目標金額をざっくり決めることです。
なぜならば、投資対象が異なると、決算で見るべき数値やポイントも異なるからです。短期間で資産を2-3倍に増やすのと、年間20-30%の利益を取るでは投資スタイルはガラリと変わりますよね。目標設定なしには、投資対象も絞れません。
銘柄を見る際には、私は2パターンに分けて区別しています。
- 長期で毎年10-30%の利益を狙う『優良銘柄』
- 短中期で需給を観察し2-3倍を狙う『景気敏感銘柄』
ヒゲさんのポートフォリオは、どちらも同じくらい混在していますよね。
ここでは、優良銘柄に限定して決算で見るべき数値を紹介しますね。
私がシンプル見る数値は、売上、EPS、営業CF、営業利益率の4つだけです。また、ヒゲさんが保有しているヴィーバ・システムズ(VEEV)の決算の数値を例にして、具体的な優良銘柄の見分け方を紹介していきますね。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
投資歴5年で「銘柄選び」に苦心してる?
コンサルを依頼して頂き、ありがとうございます。
頂いた質問内容を3つに分けました。
質問1:どんな「勉強」をすれば良いのか?
ちなみに教えて欲しかったのは、やすさんのような決算分析をするにはどうすればいいか、どのような勉強をし、何を気をつけて決算をみたらよいのか買い、買わないを決めるかです。自分でやすさんをブログを見ながらいろいろ試行錯誤してますがいまひとつ自信がもてなく。他の方と違いゆるい感じですいません。
決算の見方については、次の章で詳しく説明しますね。
何を勉強するかは、ご自身に興味ある分野が1番だと思います。
私自身は、経済やビジネスに関心があり、世界がどう動くかに強い興味を惹かれます。また、自分の足で世界を見て回りたいという欲求も強いです。その結果、投資関連の書籍だけではなく、歴史や地政学、哲学や社会科学と幅が広いです。また、世界のお金を動かしているのは企業なので、銘柄分析も純粋に楽しいです。
私のライフワークは読書で、知的好奇心を満たすことに情熱があります。
また、書籍や経験で得た知識を活用して、社会に貢献したい気持ちもあります。私が銘柄分析を公開したり、時間を費やしてコンサルする理由はここにあります。社会に貢献したい気持ちがあるからこそ責任も生まれ、書籍を読むときも真剣に学ぶ気持ちが生まれます。
これらは、やらなければいけない義務ではなく、自ら進んでやりたいことです。
しかし、20代の頃は好きではないことに、一生懸命に貴重な時間を費やしていました。例えば、仕事に関連する資格やスキル、語学も必死に習得する時期もありました。しかし、30歳で会社員を辞めてしまうと、過去に勉強したことはもう必要ではありません。私の人生においては、実はそれほど重要でなかったということです。
何を勉強したいかは、義務ではなく直感に従うのが正しいと思います。
普段からIT関連に興味があれば、ハイテク業界を調べる方が良いですよね。料理や食べる事に興味があれば、食品会社の業界が理解しやすいですよね。会社員投資家は時間が限られるため、全ての業界を深く調べるのは物理的に無理です。
また、私が興味ある分野の勉強を勧めても、ひげさんも興味あるとは限りません。
投資自体に興味がなければ、無理に勉強する必要はないと思います。その場合は、SP&500などに積立投資して、株式に費やしていた時間で好きなことをすれば良いですよね。8割の投資家はSP&500を下回るため、これが合理的な選択肢だとも思います。
「何を勉強すれば良いか」という質問は、義務感にも見えます。効率良く稼ぐための最短距離を求めているようですね。勉強したくないと思えば、勉強しないと決断することも大切なことだと思います。
会社員は時間が限られるため、引き算しないと生活が成り立たないからです。
質問の答えになっているか分からないですが、私の答えは「自分が好きなこと、自発的に学びたいことを積極的に勉強しましょう」です。
質問2:投資歴5年で「銘柄選び」に苦心?
現在の資産とPF 投資に使っている資産は285万です。日本株に170万、米国株に62万、投資信託に40万です。実績、2017年に80万で日本株を始め2021年から米国株を始めました。追加30万入金の為、約5万で170万程増えました。目標金額とかはきめてないです。 現在の問題点、2021年から米国株を始めましたが銘柄選びに苦心している。
銘柄選びに苦心しているとご質問を頂きました。
銘柄選びに苦心している理由は、目標金額を決めてないからだと思います。また、投資において、将来的に何を実現したいかなども明確でないと思います。だからこそ、何を基準にして銘柄を選べば良いか悩んでいますよね。
ただし、ヒゲさんの質問を読んでも、私自身はあまりピンときていません。
保有銘柄を見ると、割と良い優良銘柄をしっかり掴んでいますよね。また、20年と21年に好調だったエネルギー株にも投資していますよね。現在の資産に目を向けても、5年で170万円も増やすなど、順調に資産形成できていますよね。
銘柄選びという点で言えば、何に問題があったのか分かりません。
過去5年の相場環境では、20年コロナで資産を減らし、21年のグロース急落や22年のナスダック急落で退場してる人も多いですよね。そんな中で、SP500以上の運用成績を上げているのは凄いことですよね。
ヒゲさんは仕事の都合で、テキスト形式でコンサルしました。
しかしながら、基本的には通話でのコンサルを想定しています。なぜならば、質問の背景が分からないと、何に悩んでいるか分からず適切なアドバイスができないからです。表面上は銘柄選びに悩んでいても、その裏側には別の悩みがあります。そういう深い話については、やはり直接お話しないと聞き出せないからです。
今回はテキストで受けましたが、是非ご興味があれば次は通話でご依頼ください。また、このブログの内容についても質問があれば、いつでもご連絡ください。
質問3:決算の「数値」は何を見たら良いのか?
決算で何を見るべきかは、どんな銘柄に投資するかで変わります。
銘柄を見る際には、私は2パターンに分けて区別しています。
- 長期で毎年10-30%の利益を狙う『優良銘柄』
- 短中期で需給を観察し2-3倍を狙う『景気敏感銘柄』
ひげさんの質問を伺うと、上記を整理できていないと思います。
①と②では、銘柄の売買基準や買い方は大きく異なります。
①はバフェット氏が好む銘柄を想像すると分かりやすいですね。対して②は、ジョージソロス氏など、アクティブの機関投資家が好む投資対象です。
安定した優良銘柄は、右肩上がりで業績と株価が上がり続けます。そのため、決算が事前予想を外すなど、株価が予想外に下落した局面こそ買うべき銘柄ですね。下落局面でも安心して買い迎えるのは、競争優位性が高い優良銘柄だからです。
対照的に②は、相場を機敏に読み短中期で資産を増やす銘柄です。
②はリスクが高くいつでも買える訳ではないですね。20年や21年のような歴史的なボーナス相場において、最大限に効果を発揮します。実際に、お金持ちになる人の多くは、最適な時期に最大限のリスクを取りに行きます。
ただし、22年や23年はリスクを取りに行く局面ではありません。
ヒゲさんの銘柄を分類すると、次のように分けられますね。
- 優良銘柄:GRMN、KO、VEEV、GOGL、DXCM
- 景気敏感銘柄:BHP、DVN、EURN、KMI
ここでは、優良銘柄に限定して決算で見るべき数値を紹介しますね。②はその時々の世界経済や商品相場によって変わるため、一概には言えません。②の銘柄の具体的な買い方については、次の記事に詳しく紹介しています。
参考:買い方が曖昧で、銘柄の売買基準やタイミングが分からない
優良銘柄の数は非常に少なく、銘柄分析しても簡単に見つかりません。
もちろん、優良かどうかの判定は個々人の好みでも異なります。しかし、インフルエンサーが優良銘柄として紹介する銘柄の多くは、実際には優良ではありません。
優良銘柄を判定するにあたって、私自身は具体的な数値を優先します。
対して、多くの個人投資家やインフルエンサーは、銘柄のストーリーを重視しますよね。彼らが妄想する成長のストーリーや物語はどうでも良いです。
対して私は、具体的な数値を見た後で、なぜ他の銘柄にはない競争優位性があるかを探ります。粉飾決算などを除けば、数値は嘘をつかないからです。多くの個人投資家が期待する成長ストーリーは、常に誰かの明確な意図で歪められています。
では、優良銘柄の決算で見るべきポイントについて紹介します。ここでは、ヒゲさんが保有しているヴィーバ・システムズ(VEEV)を例に紹介しますね。
「優良銘柄」を見分ける決算のポイントとは?
ヴィーバ・システムズは、製薬業界向けにソフトを提供する米国のSaaS企業です。20年3月のコロナ以降に株価は急伸するも、22年9月現在は高値から半分以下まで暴落しています。
同社を参考にして、優良銘柄の見分け方を紹介します。
その1:売上とEPS、営業CFが伸びている?
最初に見るのは、売上、EPS、営業CFが伸びているかです。
売上が右肩上がりに増えてる企業は、順調に事業規模を拡大してることを示唆してます。EPSが増えてる企業は、事業規模を拡大しながらも、順調に利益も積み増していますね。
営業CFが伸びてる企業は、手元に残るキャッシュが多く、銀行や投資家から新たな資金調達を必要としないことを示唆してます。フリーCF(営業CF−投資CF)がプラスならばなお良いですよね。
ヴィーバ・システムズは、上記3つを満たしている数少ない企業です。多くの銘柄を分析すると分かるが、この3つを満たす企業は非常に少ないです。
また、私が最も重視する指標は営業利益率です。
その2:業界平均より「営業利益率」が高いか?
ファストリー(FSLY)の競合企業と市場シェア
個人的には、営業利益率が高い企業が最も好きです。
ただし、利益率の水準は業界によって異なるため、一概には言えません。業界全体の企業を見た上で、高いか低いかを判断する必要があります。後で競合と比較するが、ヴィーバの利益率25%は、間違いなく高いですよね。
営業利益率が高い企業は、現時点で競合企業が極端に少ないことを示唆しています。具体的には、「市場を独占や寡占化している」「シェアトップで価格決定権がある」「高い技術力で競合が追随できない」「ニッチな分野で競合が参入してこない」などですね。
営業利益率が高い企業は、銘柄分析すればいずれかに該当します。
Youtubeやブログ記事の銘柄分析を見ると「あの企業は技術力が高い」「競争優位性が高い」と安易に発言するインフルエンサーは大勢いますよね。私の経験上、彼らの多くは嘘を言っています。というよりも、自分が間違っていることすらも認知できず、株価が急落した後にようやく気付きます。
その企業の営業利益率を見て、それが低ければ間違いなく嘘です。
「競争優位性が高いのに、なぜ販売価格を低く設定するのでしょうか?」
例えば、20年後半のグロース株バブルの時に、ファストリー(FSLY)という銘柄が話題になりましたね。同社はコンテンツ配信(CDN)を提供する企業です。インフルエンサーの多くは、Googleも同社のサービスを利用しており、技術力に定評があると言ってました。
しかし、20年時点の営業利益率は−36%と大赤字です。
その理由は業界分析すると一目瞭然で、CDN業界には競合企業が山のようにいるからです(上図)。同社の営業利益が赤字なのは、大手の優良ハイテク企業も参入する中で、極端な価格競争に陥っているからですね。
実際に、22年10月時点の株価は、高値から95%も大暴落しています。
インフルエンサーの多くは、売上成長率だけを見て銘柄を紹介します。CDN業界の競合シェアは見ていないですよね。似たような事例は、グロース株バブルの時に腐るほど目にしました。
別の例をあげると、アマゾンも創業して以来、EC事業は赤字か低利益率が続いていますよね。EC事業には大きな競合はいないが、物理領域では世界最大のウォルマートからシェアを奪う必要があるからです。
アマゾンが優良企業なのは間違いないが、私自身は少し悲観的に見ます。
営業利益率が高い企業とは、競争が少ない分野で美味しい思いをしています。もちろん、その状況を作り出すために、他の企業よりも何倍も知的な努力をしています。研究開発費や設備投資に、巨額の資金を投じる必要もあります。
個人的な話をすると、私自身は汗を掻かない企業が大好きです。
なぜならば、20代の頃はブラック企業で働いて苦労したからです。ブラック企業の労働時間が長い上に給料が低い理由は、競合が多い分野で常に低価格で競争しているからです。その経営者の多くは、どうしたら利益が上がるかに頭を使いません。その結果、労働時間を増やして、なんとか売上を確保しようとします。
こうした競争過多の状況で、最も苦しいのは労働者ですよね。
私自身は、ブラックで働いていた頃から、どうしてもっと利益が上がるように工夫しないのか常に疑問でした。むしろ、自ら競争相手が多い分野に突入し、積極的に穴に落ちに行くようにも見えたのです。
しかしながら、10年も働くとその理由が次第に分かってきます。
ブラックの経営者自身は、悪意があって労働者から搾取しようと考えている訳ではありません。そうではなく、根本的に頭が良くなく、自ら「頭を使って考える」という行為が苦手なのです。
そして、周囲の役員や上司も同じ質の人たちが集まります。なぜならば、優秀な社員が運よく入社しても、すぐに状況を察して辞めていくからです。また、頭が悪い人が権力(役職)を持つと、その立場を維持すること労力を費やします。だから、根本的に問題を抱えている企業は、存続する限りは永遠に問題を抱えています。
こうした私自身の経験も踏まえて、利益率が低い企業は避けます。
売上高成長率が3桁で拡大していても、余程の理由がない限りは投資対象から外します。3桁で拡大できてるのは、単に企業の規模が小さいだけでプラスとは限りません。事業をしたことがある人なら分かるが、粉飾でなくても売上は簡単に作れる数値のひとつです。
ベンチャーや新興株への投資を否定したい訳ではありません。しかしながら、具体的な数値の根拠がなく、将来の期待だけで投資先を選ぶのはギャンブルと変わらない行為だと、個人的には思います。
以上の数値を踏まえた上で、その後の業界動向や競合を研究します。
すでに具体的な数値を見ているので、その理由を探りにいきます。そうすると、その企業の利益率が高い理由、もしくは低い理由を知ることができます。
その3:業界全体の動向や「競合」を調べる?
セールスフォース(CRM)の売上推移です。ヴィーバ・システムズは「製薬業界のセールスフォース」と言われてます。ただし、顧客層が明確に異なるため、直接的な競合ではありません。
営業利益率が高いことを確認した上で、業界全体の動向を探ります。
ヴィーバ・システムズは、製薬業界向けにソフトを提供する米国のSaaS企業ですね。営業担当者の顧客関係を管理するCRMなどの営業ツールや、製薬特有の文書の収集や管理などのソフトを提供します。
営業利益率を見る限りは、何らかの競争優位性が高いことが想像できますよね。顧客は世界的な大手製薬会社やバイオ企業で、業界特有の特殊なデータを多く扱い、乗り換えコストも高く、他企業が参入しにくい分野です。
ただ、CRMなどのSaaS企業という観点では、競合は数多くあります。
間接的な競合は、世界最大のCRM企業はセールスフォース(CRM)ですね。同社の営業利益率は2%前後と、極端に低いことが分かります。ビジネスモデルが同じでも、これだけ差が大きいのは理由がありますよね。
例えば、セールスフォースは営業費用が売上高の45%を占めます。
同社は顧客層の幅が広いため、営業とマーケティングに費用を使うことで売上を伸ばしています。逆にいうと、営業費用を増やさなければ、新規顧客を捕まえるのが難しいです。専門的にいうと、新規顧客獲得コストが高い企業だと言えます。
対して、ヴィーバ・システムズの営業費用は売上の17%だけです。
これは、特定の分野に絞っているため、営業費用が少なくても、売上を増やせることを示唆しています。もちろん、ヴィーバ・システムズの売上は20分の1と小さく、単純に両企業を比較することは適切ではないです。
個人的には、苦労せず高い利益を得られるヴィーバを好みます。
優良企業だと判定した場合、PERはそれほど重要ではありません。22年9月時点でPERは68倍だが、それだけ成長性が高く評価されているからです。
この銘柄に投資するならば、買い時は株価が下落した局面になります。
例えば、20年3月のコロナショック、21年後半の金融引き締め後もチャンスですよね。なぜならば、指数全体が下がる下落局面では、普段買えないような優良銘柄も割安に購入できるからです。
特に、22年現在は大きくのハイテクやグロース株が下げています。これらの新興企業の多くは、銀行からの借入額も大きく、金利上昇で返済コストが増え経営が圧迫されます。しかしながら、同社のようにキャッシュフローが潤沢な企業は、金利上昇の影響は小さいですよね。
投資家が悲観的になる局面では、一切合切売られるので逆にチャンスです。
競争優位性を維持している限りは、いずれは上昇トレンドに戻ります。それは、バフェット氏が投資するコカコーラなどを見ても明らかでしょう。
ただし、未来永劫保有できると考えるのは間違いです。
例えば、製薬業界のCRM市場が急拡大して、競争力がある大手企業が本格的に参入する未来も考えられます。ただ、事前に銘柄分析をしていれば、転換点を読むのはそれほど難しくないですよね。
同社の営業利益率が高い理由は、競合が少ない分野でサービスを提供しているからです。そのため、構造的な問題が起きれば、利益率は継続的に低下し始めます。構造的な問題とは、競合企業が参入してシェアを拡大し始めた時ですね。
私たちに必要なのは、絶えず決算を観察し変化を見逃さないことです。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:3年で資産を「1億円」に増やしたい
コンサルを依頼して頂き、ありがとうございました。
「何を基準にして銘柄を選べば良いですか?」と聞かれる機会は多いです。
米国株、中国株、日本株と選択肢があまりにも多いですよね。また、会社員投資家の多くは、自由に使える時間も限られますよね。そのため、全ての業界を網羅的に見るのは物理的に不可能です。
まず重要なことは、曖昧でも目標金額をざっくり決めることです。
なぜならば、投資対象が異なると、決算で見るべき数値やポイントも異なるからです。短期間で資産を2-3倍に増やすのと、年間20-30%の利益を取るでは投資スタイルはガラリと変わりますよね。目標設定なしには、投資対象も絞れません。
ここでは優良銘柄に絞って、決算の見方を紹介しました。
私がシンプルに見る数値は、売上、EPS、営業CF、営業利益率の4つだけです。その中でも最も重要視する数値は営業利益率ですね。業界全体や競合を分析するのは、具体的な数値を見た後です。
具体的に分析してほしい銘柄があれば、またいつでも相談してください。
他の株式投資に関するコンサル内容は次の通りです。