航空輸送のフォワード航空は、コロナによる輸送高騰の最も恩恵を受けた銘柄です。コンテナ運賃の高騰により、航空輸送費も上昇し売上高と利益が上昇しています。その結果、株価は20年3月に43ドルに下落するも、1年後には2倍に急騰しています。
- 「コロナで業績が加速、株価は1年で2倍に高騰してる…」
- 「Eコマースの拡大で、売上高は8年で3倍に増えている…」
- 「運賃高騰は21年末まで続き、輸送会社の業績を押し上げる…」
フォワード航空は、トラックと航空輸送や小包の集荷、それから配達を行います。陸上輸送、倉庫保管、通関、貨物仕分けなどの物流サービスを提供し、米国87都市で貨物ターミナルを運営してます。
個人的には、フォワード航空は投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、売上高は順調に拡大してるが、利益率は低下してるからです。売上高は19年がピークで、8年で3倍にも拡大しています。ただし、11年に14%だった営業利益率は、20年には5.8%まで低下しています。
輸送や配送業界の多くは、将来的にアマゾンにシェアを奪われます。
もしくは、提携してアマゾン向けに物流サービスを提供するかです。物流サービスを提供するフォワード航空は、需要が消えることはないです。しかしながら、陸上や航空輸送業務の多くは、大手配送業社やアマゾンに吸収される可能性が高いです。
- フォワード航空の4半期決算(2021年4-6月)は?
- フォワード航空の過去10年間の売上高や営業利益は?
- 売上高は8年で3倍だが、投資すべきでない理由は?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
フォワード航空(FWRD)の四半期決算は?
フォワード航空(FWRD)の過去四半期の決算を紹介します。
20年3Q決算(2020年9月31日)
- 売上高:3.32億ドル(+5%)
- 営業利益:0.235億ドル(−19%)
- 純利益:0.166億ドル(−25%)
- 1株当たり利益:0.60ドル(−23%)
20年4Q決算(2020年12月31日)
- 売上高:3.50億ドル(+9%)
- 営業利益:0.289億ドル(−2%)
- 純利益:−0.044億ドル(−118%)
- 1株当たり利益:−0.17ドル(−120%)
21年1Q決算(2021年3月31日)
- 売上高:3.62億ドル(+18%)
- Expedited Freight:3.04億ドル(+19%)
- Intermodal:0.58億ドル(+11%)
- 営業利益:0.226億ドル(+49%)
- 純利益:0.111億ドル(+33%)
- 1株当たり利益:0.40ドル(+33%)
1Qの売上高は前年比+18%で3.62億ドル、営業利益は+49%で0.226億ドルでした。20年3Qと4Qと比較して、21年1Qは売上も利益も好調ですね。ただし、営業利益率は6.2%と高い訳ではありません。
フォワード航空は、航空とトラックで貨物輸送を請け負う企業です。
貨物輸送業社は、パンデミックの恩恵を受けている銘柄です。都市封鎖や貨物増による海運運賃の高騰により、航空や陸上運賃も上昇してるからです。21年前半もコンテナ運賃の上昇は続き、おそらく後半も輸送業は追い風を受ける可能性が高いです。
21年2Q決算(2021年6月…)
21年2Q決算は、7月29日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか
フォワード航空(FWRD)の損益計算書は?
フォワード航空は93年に3.7ドルで上場しました。株価は順調に上昇し続け、常に最高値を更新する銘柄です。20年3月は43ドルまで急落するも、21年6月は93ドルまで上昇しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上高は順調に上昇しています。19年が売上高の最高値で14.1億ドル、過去8年で3倍にも高騰しています。世界的なEコマースの拡大により、配送業者の業績は好調です。
20年はコロナ禍で一時的に減少するも、再び成長軌道に乗りそうです。ただし、20年の営業利益率は5.8%と低く、下落基調にある点は懸念材料です。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
BPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは緩やかに上昇傾向にあります。ただし、EPSは19年をピークに減少しています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、19年までは順調に拡大しています。コロナ禍では、設備投資を抑制するも営業CFも減少しています。しかし、貨物輸送費は上昇してるため、再び営業CFは上向く可能性が高いです。
では、私たち投資家はどのように投資判断したら良いのでしょうか?
フォワード航空(FWRD)の注目ポイントは?
フォワード航空(FWRD)の注目すべきポイントを紹介します。フォワード航空は、トラックと航空輸送や小包の集荷、それから配達を行います。陸上輸送、倉庫保管、通関、貨物仕分けなどの物流サービスを提供し、米国87都市で貨物ターミナルを運営してます。
注目1:業界最大手はドイツのDHLで7.45兆円?
2018年時点の物流企業の世界ランキングです。
業界最大手はドイツのDHLで、売上高は7.45兆円です。業界2位は米国のUPSで6.83兆円、3位はFedExで6.75兆円、4位は仏国のSNCF、5位はスイスのキューネと続きます。日本通運も7位にランクインしています。
フォワード航空の売上高は1400億円程度と小さくランク外です。世界的なEコマースの拡大もあり、物流業界は急速に成長しています。
注目2:オンライン小売の売上高は6年で3倍に拡大?
地域別世界のオンライン小売の売上高推移です。
2019年のオンライン小売の売上高は3.30兆ドルまで拡大しています。過去6年で3倍に拡大し、アジア太平洋が世界の66%を占めています。中国のEC化率は44%で、米国の11%よりも遥かに市場は大きいです。
中国だけではなく、東南アジアのEC化も急速に進んでいます。東南アジアのEコマース企業であるSEの売上高は、前年比+121%で拡大しています。
参考:シー(SE)の四半期決算|東南アジアのEコマース前年比+121%
大手ハイテク企業も物流業界に参入してる点は注意が必要です。
注目3:競合のアマゾンの配送料は年率は68%で拡大?
競合ユナイテッドパーセル(UPS)とアマゾンの労働者数の推移です。
新しい倉庫を急速に構築しているため、アマゾンの労働者数はUPSよりも急速に増えています。21年のUPSの労働者は43万人、アマゾンは61万人とすでに追い抜いています。また、年間配達個数でも、22年にはアマゾンが追い抜く見込みです。
米国の配送業社は、大きく分けて2つの道に進みそうです。一方はFedExのようにアマゾンと競合するか、もしくは提携してサービスを提供するかです。
米モルガン・スタンレーの調査を基に伝える米CNBCの記事によると、アマゾンの物流業務は、同社が米国で販売するネット通販商品のほぼ5割を手がけるまでに拡大したという。この比率は1年前で2割程度だった。同社は現在、年間25億個の荷物を自前の物流事業で配達している。これに対しUPSの年間配達個数は47億個、フェデックスでは30億個。
アマゾンの物流事業の規模は今のところ、競合の5分の1以下にとどまるという状況。しかし、その2018年から2022年までの年平均増加率は68%になるとモルガン・スタンレーは推計している。これにより、2022年の同社の年間配達個数は65億個に達し、同年のUPSとフェデックスの配達個数(それぞれ50億個と34億個と予測)を大きく上回る見通しだという。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:フォワード航空(FWRD)の四半期決算は?
- 93年に上場した、物流サービスを提供する米国企業
- 配送や小包の集荷、87都市で貨物ターミナルを運営する
- 世界的なEコマース拡大により、売上は8年で3倍に拡大
- 売上は上昇してるが、20年の営業利益率は5.8%と低い
- アマゾンが配送網を拡大し、大手シェアを奪われている
個人的には、フォワード航空は投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、売上高は順調に拡大してるが、利益率は低下してるからです。売上高は19年がピークで、8年で3倍にも拡大しています。ただし、11年に14%だった営業利益率は、20年には5.8%まで低下しています。
輸送や配送業界の多くは、将来的にアマゾンにシェアを奪われます。
もしくは、提携してアマゾン向けに物流サービスを提供するかです。物流サービスを提供するフォワード航空は、需要が消えることはないです。しかしながら、陸上や航空輸送業務の多くは、大手配送業社やアマゾンに吸収される可能性が高いです。
業界2位のユナイテッドパーセルは、営業利益率が10%前後と価格決定権があります。21年コロナ禍では業績が加速し、営業利益率は28%と高いです。アマゾンと競合するも、業界3位のFedExよりも競争力が高いです。
参考:ユナイテッド・パーセル(UPS)四半期決算|運賃高騰で利益率28%
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。