やす@米国株決算オタク(520銘柄を観察)

ブルックフィールド・エナジー(BEP)四半期決算|水力発電の大手

再生エネルギーのブルックフィールド・エナジーは、バイデン政権の環境対策で恩恵を受ける銘柄ですね。電力事業だが政府の優遇措置もあり、売上は10年で3.1倍に増えています。19年に13ドルだった株価は、21年に1月に4倍にも高騰しています。

  • 「世界的な環境期待で、株価は2年で4倍に高騰してる…」
  • 「再生可能エネは好調で、売上は10年で3.1倍に増える…」
  • バイデン政権が誕生し、さらに環境銘柄には追い風である…」

ブルックフィールド・エナジー(BEP)は、水力と風力発電所を運営する米国企業です。水力発電が売上比率の52%、風力発電22%を占め、米国、カナダ、ブラジルに電力を供給しています。米国政府の優遇措置もあり、売上高は10年で3.1倍に増え好調です。

個人的には、ブルックフィールド・エナジーは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、世界的な環境規制の期待で、再生可能エネルギーの多くは割高だからです。21年前半も業績は低迷してるが、6月時点のPERは165倍と高いです。36%だった営業利益率は、20年に14%まで低下しています。

自社株を1.6倍も発行しながら、配当金を増やしてる点も悪材料です。

ただし、中期的には業績はまだまだ上昇しそうです。なぜならば、米国政府から補助金や減税措置を利用することで、順調に風力や太陽光事業は拡大してるからです。21年にバイデン政権が当選したことで、さらに恩恵を受ける可能性も高いです。

BEPの投資判断したい人向け
  1. BEPの4半期決算(2021年4-6月)は?
  2. BEPの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 政府の補助金や減税措置で、売上は10年で3倍?

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

ブルックフィールド・エナジー(BEP)の四半期決算は?

ネクステラ・エナジー・パートナーズ(NEP)の過去四半期の決算を紹介します。

20年3Q決算(2020年9月31日)

第3Q決算の内容は...
  1. 売上高:8.79億ドル(−6%
  2. 営業利益:1.64億ドル(−41%)
  3. 純利益:−1.48億ドル(−221%
  4. 1株当たり利益:−0.31ドル(−210%)

20年4Q決算(2020年12月31日)

第4Q決算の内容は...
  1. 売上高:9.21億ドル(−2%
  2. 営業利益:1.43億ドル(−37%)
  3. 純利益:−1.06億ドル(−68%
  4. 1株当たり利益:−0.22ドル(−69%)

21年1Q決算(2021年3月31日)

第1Q決算の内容は...
  1. 売上高:10.20億ドル(−2%
  2.  Hydroelectric:3.12億ドル(−20%)
  3.  Wind:1.79億ドル(+94%
  4.  Solar:0.77億ドル(2.2倍
  5. 営業利益:2.60億ドル(−24%)
  6. 純利益:−1.19億ドル(−471%
  7. 1株当たり利益:−0.25ドル(−457%)

21年1Q決算は、5月4日に公開しています。

1Qの売上高は前年比−2%で10.20億ドル、営業利益は−24%で2.60億ドルでした。20年3Qと4Qに引き続き、売上も営業利益も落ちています。営業利益率は25%と直近2年では高い数値です。

再生可能エネルギーの事業者は、コロナからの回復が遅れています。ただし、ネクステラ・エナジー・パートナーズを見ると、事業別で大きく明暗が分かれていますね。水力発電は伸びてないが、風力や太陽光は大きく伸びていますね。

経済活動が本格的に再開する21年後半に、どう動くかに注目したいですね。

21年2Q決算(2021年6月…)

21年2Q決算は、8月3日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか

ブルックフィールド・エナジー(BEP)の損益計算書は?

ブルックフィールド・エナジーは05年に7ドルで上場しました。株価は緩やかに上昇するも、環境銘柄期待で19年に大きく伸びていますね。20年3月は19ドルに急落し、21年6月は36ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上は順調に拡大しています。20年の売上高は38.1億ドル、過去10年で3.1倍にも上昇しています。ただし、コロナ禍は大きく利益が減速しています。21年の営業利益率は14%まで低下しています。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは横ばいで、EPSは赤字の年も多いです。配当金は過去10年で1.4倍に増えているが、配当性向は100%を超え持続可能ではないです。

12年以降に配当を年率6%増加させ、今後も年率5-8%増やす見込みだと言えます(参考:注目すべき米国再生可能エネルギー銘柄7選)。株式発行数が1.6倍に増えている中での増配です。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、19年までは順調に増えています。20年以降は営業CFは横ばいだが、設備投資が増えていますね。バイデン政権の環境規制の期待で、さらに投資を増やしていますね。

経済活動が再開する21年後半に、営業CFを押し上げるかに注目したいですね。では、私たち投資家はどのように投資判断したら良いのでしょうか?

ブルックフィールド・エナジーの注目ポイントは?

ブルックフィールド・エナジー(BEP)の注目ポイントを紹介します。ブルックフィールド・エナジーは、水力と風力発電所を運営する米国企業です。水力発電が売上比率の52%、風力発電22%を占め、米国、カナダ、ブラジルに電力を供給しています。

注目1:水力発電が売上全体の52%を占める?

参考:Brookfield revenue Q1 2021

ブルックフィールド・エナジーの事業別と地域別売上高です。

事業別で最も売上比率が高いのは、水力発電で全体の52%を占めます。次いで、風力発電が22%、太陽光が16%、エネルギー転換事業が10%です。地域別では北米が最大で61%、南米が21%、欧州が16%と続きます。

同社は水力発電の影響を大きく受けますね。では、米国の再生可能エネルギーはどのように推移してきたでしょうか?

注目2:21年の再生可能エネルギーのシェアは10%?

参考:Despite 40% Price Rise, I’m Still Long NextEra Energy

14年から21年までの米国の電力事業の割合推移です。

14年時点では、石炭燃料の割合が最も大きく40%を占めていました。しかし、石炭燃料は21年に減少し、代わりに天然ガスが37%で1位となります。再生可能エネルギーは14年時点で5%前後だったが、21年には2倍の10%に伸びています。

ただし、水力発電は6年前と比較して伸びてない点に注意が必要です。

天然ガスが大幅に上昇したのは、シェール革命によるものです。シェール革命による技術革新で、地中深くにある天然ガスや原油を安価に採掘できます。しかし、バイデン政権はシェールに反対で、21年以降はどのように変わるか注目したいですね。

では、米国の再生可能エネルギーはどれくらい伸びるでしょうか?

注目3:米国の再生可能エネルギーは年率7.9%で拡大?

参考:Renewable Power Generation Market Size

米国内の再生可能エネルギーの市場予測です。

20年時点の再生可能エネルギーは9317TWhです。年率7.9%で拡大し、27年には12630TWhになると試算されています。最も市場が大きいのは水力発電で5割未満、風力と太陽光は3割程度です。

長期的には水力発電の市場も大きくなると予想されています。また、世界的なCO2排出規制もあり、さらに加速する可能性もあります。

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:ブルックフィールド・エナジーの決算は?

BEP株の特徴は...
  1. 05年に上場した、水力と風力発電の米国企業である
  2. 再生可能エネルギーを、北米とブラジルに供給してる
  3. 売上比率は水力発電が52%、風力発電22%を占める
  4. 政府の優遇措置もあり、売上高は10年で3.1倍
  5. 営業利益率は36%だが、コロナで14%に減速
  6. 自社株を新規発行しながら、配当金を増額している

個人的には、ブルックフィールド・エナジーは投資したい銘柄でないです。

なぜならば、世界的な環境規制の期待で、再生可能エネルギーの多くは割高だからです。21年前半も業績は低迷してるが、6月時点のPERは165倍と高いです。36%だった営業利益率は、20年に14%まで低下しています。

自社株を1.6倍も発行しながら、配当金を増やしてる点も悪材料です。

ただし、中期的には業績はまだまだ上昇しそうです。なぜならば、米国政府から補助金や減税措置を利用することで、順調に風力や太陽光事業は拡大してるからです。21年にバイデン政権が当選したことで、さらに恩恵を受ける可能性も高いです。

ネクステラ・エナジーはフロリダを拠点とする電力事業です。北米全土に風力や太陽光発電の再生エネルギーを提供する競合企業です同社も政府の優遇政策で売上と利益が安定しています。

参考:ネクステラ・エナジー(NEE)四半期決算|再生可能エネの電力会社

モバイルバージョンを終了