自分なりの売買基準がなく、行き当たりばったりで行動してる個人投資家は少なくないですよね。特に、テスラ(TSLA)のようなグロース株に投資すると、ひと月で2倍になるケースも少なくないです。このような急成長株は、どのタイミングで売却すれば良いのでしょうか?
以前にメールで相談を受けたstrongさんに、コンサルさせて貰いました。ここでは、利益確定の正しいタイミングについて紹介します。
コンサルの内容について
・PFと保有銘柄
後で文書形式で送らせていただきます。・現在の株資産のみ
900万円(変動あり)・目標とする金額と期間
1年間で5000万円を目標
3年間で1億円・現在の問題と課題
一つ目は、個別銘柄への分散投資(PF参照)であるが、各銘柄ごとの業績や利益などの分析に時間を費やしている状況。やすさんの記事にある通り、分散するならSP500を購入した方が良いと考え、今後は個別銘柄を集中投資にシフトしたい。その課題は、売るタイミングと買うタイミングにおいて、自分の決断の基準を定める必要がある。今の自分の考え方としては、タンカーを例にあげると、タンカーに需要が多く予想され投資しているが、タンカーの供給が上がれば徐々に売る。
コンサルを依頼して頂き、ありがとうございました。
優れた投資家は、明確な判断基準や独自のルールを持っています。明確な判断基準や独自のルールがない投資家は、相場環境が悪くなれば負けます。strongさんは、ご自身の売買基準がないことに強く問題意識を抱いていますよね。
前回の記事で、買い方の基準やタイミングについて紹介しました。そのため、ここでは利益確定のタイミングに絞ってお話しします。
結論から述べると、売りのタイミングは購入時に決まります。
- 売るタイミングは、買う時に既に決まっている
- 大きな転換点が訪れる時を、注意深く観察する
- 天井で売り抜けることを、最初から狙わない
- 保有銘柄だけでなく、業界全体の決算を確認する
興味深いことに、多くの投資家は上昇トレンドにある銘柄を持ち続けられません。保有者を観察すると、株価が2倍になる前に大半が売り抜けます。むしろ、興味深い事実は、大多数は20-40%の利益ですら持ち続けられません。
そして、数日が経ち相場が落ち着くと、誰もがあの時に売らなければ良かったと嘆きます。それだけ、相場を冷静に見れず、情緒不安定だったということです。
反対に、売るタイミングが遅過ぎて、利益を逃す人も多いです。
ここでは、利益確定のタイミングを紹介しますね。私自身は10倍株を実際に経験する過程で、売買基準やタイミングについて多くの知見を得られました。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
ダナオス(DAC)で人生初の10倍株を経験
一つ目は、個別銘柄への分散投資(PF参照)であるが、各銘柄ごとの業績や利益などの分析に時間を費やしている状況。やすさんの記事にある通り、分散するならSP500を購入した方が良いと考え、今後は個別銘柄を集中投資にシフトしたい。その課題は、売るタイミングと買うタイミングにおいて、自分の決断の基準を定める必要がある。今の自分の考え方としては、タンカーを例にあげると、タンカーに需要が多く予想され投資しているが、タンカーの供給が上がれば徐々に売る。
優れた投資家は、売買の判断基準や独自のルールを持っています。
対して、負ける投資家は、明確な判断基準や独自のルールを持っていません。その結果、思考や行動に一貫性がなく、いつも行き当たりばったりですよね。相場環境が良ければ運よく勝てても、状況が変わればいずれ負けます。
前回の記事で、買い方の基準やタイミングについて詳しく紹介しました。タンカーの売りタイミングについては、長くなりそうなのでまた別の記事で紹介しますね。
参考:買い方が曖昧で、銘柄の売買基準やタイミングが分からない
そのため、ここでは「利益確定のタイミング」に絞って紹介しますね。
その前に、少しだけ私の過去の投資結果を振り返させてください。
20年のコロナ後に米国株に参入し、大きく資産を増やすことに成功しました。
その最大の要因は、ダナオス株が短期間で急騰し、人生初のテンバガーに遭遇したからです。実際には、途中で買い増しているため、10倍で売却できた訳ではありません。ただし、最初に取得した時点の株価からは10倍を超えています。
この銘柄のおかげで、築いた資産以上に多くの知見を得られました。
同時期に保有している個人投資家を観察することで、株価や値動きに対してどのように人々が反応するかを知れたからです。わずか6ヶ月で10倍以上に急騰する銘柄を保有する機会は、人生でそうあることではないですよね。
損切りは誰にとっても難しく、個人投資家が負ける8割以上の原因はこれです。会社員投資家が損切できない心理的な要因は、次の記事で詳しく記載しています。
損切は誰にとっても本当に難しいです。
しかしながら、上昇トレンドにある銘柄を持ち続けることは、それ以上に難しいことが良く分かりました。なぜならば、「誰もが天井で売り抜けたい」という強い欲求があるからです。
保有者を観察すると、株価が2倍になる前に売り抜けています。むしろ、2倍になるどころか、大多数の投資家は20-40%の利益ですら持ち続けられません。
そして、株価が落ち着いた頃にまた直ぐに戻ってきます。雀の涙程度の利益で満足し、何度も短期間で売り買いする彼らは、情緒不安定で保有し続けることができません。私から見れば、自らお金持ちになるのを放棄しているようにさえ見えます。
こうした過程を観察することで、いかに利益確定が難しいかを実地体験で学びました。では、私たちはどのように売りのタイミングを考えれば良いのでしょうか?
利益確定タイミングの4つのポイントは?
20年8月に上昇に転じ、3ドルだった株価はわずか数ヶ月で20倍にも急騰した。再び、個人投資家が注目したのは21年の3月以降でしたね。ここでは、ダナオス株を例に、利益確定のタイミングを紹介します。
重要なポイントは次の4点です。
- 売るタイミングは、買う時に既に決まっている
- 大きな転換点が訪れる時を、注意深く観察する
- 天井で売り抜けることを、最初から狙わない
- 保有銘柄だけでなく、業界全体の決算を確認する
その1:売タイミングは「買う時」に決まる?
中国EV車のニオ(NIO)は、20年5月から半年で株価が20倍に急騰しています。しかしながら、22年現在は高値から−78%も下落しています。このような銘柄は、いつ売り時を判断したら良いのでしょうか?
「利益が出ている銘柄をいつ売れば良いですか?」とよく質問されます。
この質問をする人は、過去に失敗経験があるからです。「利益確定したタイミングが早過ぎて、その後の2-3倍の利益を逃した」もしくは「売り時を逃したことで、2倍だった利益が半分以下になった」ですよね。
その結果、どうしたら効率良く売れるか頭を悩ませています。
正解を言うと、購入を決めた理由がなくなれば売りを考えます。
私たちが銘柄を購入する時には、必ずその時々の理由やストーリーがあります。具体的には、「売上成長率が2倍ペースで拡大している」「原油株ならば原油の供給が足りていない」もしくは「有名インフルエンサーが勧めたから」ですよね。
売りタイミングは、買いのシナリオが崩れた時です。
利益確定のタイミングは、購入時点ですでに決めている必要があります。購入した時点で決めてない人は、常に売りのタイミングで頭を悩ますことになります。そして、その買いシナリオとは投資家や銘柄毎に異なるため、正解はありません。
例えば、ジムクレイマー氏は、取得単価の2倍になれば半分売ると言います。これも、買いの時点で明確に売りを決めていますよね。自分が決めたルールに従って売買すれば、期待と外れても後悔はありません。優れた投資家は、過去の経験から過ちを分析し、より適切なルールを採用します。
私自身は、グロース株の多くは投資対象ではありません。
その最大の理由は、売りのタイミングが読めないからです。
例えば、ダナオスに投資する前の20年半は、グロース株の全盛期でしたよね。テスラ(TSLA)に続き、ニオ(NIO)やプラグ(PLUG)などの環境銘柄が、わずか半年で10倍以上に急騰していた時代です。質問者のstrongさんも、実際にこれらの銘柄を保有し、売り時が分からなかったと教えてくれました。
私自身も当時、テスラやニオ、プラグなどの銘柄に注目していました。しかし、最終的にこれらグロース株に投資しないと決断したのは、売りのタイミングが読めないと判断したからです。
具体的には、テスラは売上も営業利益、フリーCFも右肩上がりで、19年に黒字化しましたね。SNSなどで期待値や注目度も高く、20年時点のPERは300倍を超えていました。ニオも同様に、爆発的に売上前年比が、2倍のペースで急拡大しています。ニオは営業赤字だったが縮小傾向にあり、いずれは黒字化しそうです。
「このようなグロース株は、いつ売れば良いのでしょうか?」
ニオは21年1月に61ドルの最高値を付けた後、22年には−78%まで急落しています。株価が急落に転じた1月時点では、売上成長率は過去最高水準でしたね。ファンダメンタルに何か大きな問題や転換点があった訳ではありません。
株価が急落した最大の原因は、個人投資家が突然に悲観的になったからです。過剰に期待されている銘柄は、その時々の相場の雰囲気で株価が乱高下します。このような投資家の心理を正確に掴むことは、現実的なやり方ではないですよね。
「テスラやニオのような成長株は、いつ売れば良いのでしょうか?」
私の答えは、売り時が分からない銘柄は、最初から投資するべきではないです。先が読めない銘柄に関しては、投資したいとは思いません。
では、どのようにして、各銘柄の転換点を読めば良いのでしょうか。私が投資していたダナオス株は、相場の転換点を読むのに良い教材になります。
その2:相場の「転換点」だけに注目する?
売りタイミングを見極めるために、相場の転換点を注視します。
私がダナオスに投資したのは、コロナ後の需要に対してコンテナ船の供給が足りていないからです。しかし、当時はその状況をよく理解していた訳ではなく、株価が大きく動いたから購入し、後からコンテナ船の供給問題があることを知ります。
私がダナオスの初動を見逃さなかったのは、1株だけ購入し値動きを観察していたからです。買い方や売買基準については、次の記事に詳しく紹介しています。
参考:買い方が曖昧で、銘柄の売買基準やタイミングが分からない
実は、相場の転換点を観察するのは、それほど難しくないです。
なぜならば、FBXという指標があり、コンテナ運賃の動向を追えるからです。FBX以外にも、上海発コンテナ運賃指数(SCFI)など、地域別の指標もあります。
コンテナに限らず、どのような相場でも見るべき指標は必ずあります。
このような業界特有の情報は、業界人でなくてもSNSで検索すれば簡単に見つかります。実際に、コンテナ船に投資していた人は、皆これらの指標を見ていました。しかし、同じ指標を同じ時期に見ていても、その銘柄で得られる利益には天と地ほど差があります。
Freightos Baltic Indexは、バルチック海運取引所とFreightosが発行する毎日の貨物コンテナインデックスです。このインデックスは、12のグローバルトレードレーンで40フィートのコンテナのスポットレートを計算することにより、グローバルコンテナの運賃を測定します。(ただし、FBXは21年に途中で料金改定されています)
FBXが大きく動き始めたのは、20年10月あたりです。
しかしながら、ダナオスの株価は運賃に先行して上がり始めます。株価が先に動く理由は、業界の第一線で働く人たち(インサイダー)から、徐々に情報が漏れて金融関係者の耳に入るからです。
株価が先行指標と言われる所以ですよね。
例えば、業界一人者が発信する情報を見ると、運賃が上昇する前に何度も警告を発しています。「コロナ禍の巣篭もりで医療関連やPC機器の需要が急増するも、コロナ直後の低需要で船舶のスクラップ化が進み、さらに都市封鎖やリストラで海運労働者が不足、コンテナ業界が混乱に陥るかもしれない」などです。
もちろん、同じようなストーリーは、海運以外にもあります。
そうすると、大きな転換点となるのは、混乱や不足が解消された時ですよね。
具体的には、コンテナ運賃が下落に転じた時ですよね。コンテナ運賃が上昇する理由は、需要に対して供給が足りていないからです。逆に、コンテナ運賃が下落する理由は、需要に対して供給が足りている時に起こります。
FBX指数を見ると、21年9月に天井を付けていますよね。
対して、ダナオスの株価を見ると、21年8月に1度天井を付けた後に、22年3月にも再び天井を付けています。ただ、FBX指数の上昇トレンドが9月には終了したと認識できれば、それ以降は無理に持ち続けるべきではありません。21年8月の86ドルは、1年前から20倍にも右肩上がりで急騰しています。
FBXを「素直に読めば」、売り時を間違えていないですよね。
21年後半の株価を見ると、上昇トレンド終了後も個人投資家の期待値が高いことが分かります。21年夏以降はSNSやメディアでも数多く取り上げられ、明らかに魅力的な相場ではなくなりました。上昇トレンドは明らかに終了したのに、割安なPERや配当目的に、先行きを楽観視する個人投資家は大勢いましたね。
分別ある投資家の多くは、21年9月前後に売り抜けています。
後から情報を整理して、言葉にすると非常にシンプルですよね。
しかしながら、実際にその渦中にいて、これを実行できるかどうかは別問題です。コンテナ株を保有していた投資家は同じ指標を見ていたが、実際には数十%程度で早々に利益確定し、大半は大きな利益を逃しています。
なぜならば、「誰もが天井で売り抜けたい」という欲求があるからです。
私自身は、10倍株を観察する過程で、非常に多くのことを学べました。保有者のツイートを観察することで、上昇トレンドにある銘柄を持ち続けるのが如何に難しいか分かりました。多くの投資家は損切もできないが、適切なタイミングで利益確定するのはもっと難易度が高いです。
その3:「天井で売り抜ける」ことを狙わない?
天井で売り抜けることを、最初から狙わないことが重要です。
なぜならば、不本意な形で利益確定する投資家の多くは、天井で売り抜けようとして失敗しているからです。調整局面で株価が急落すると動揺するし、逆に何か好材料が出て10%近く高騰すると、今度は利益確定せずにはいられません。10%も予想外に上昇したら、また元の水準に戻ることが苦痛になるからです。
保有者を観察すると、株価が2倍になる前に売り抜けています。むしろ、2倍になるどころ、大多数は20-40%の利益ですら持ち続けられません。
そして、利益確定した後に、また暫くすると買いに戻ります。短期間で小さい利益を何度も繰り返すことで、雀の涙程度しか儲けていません。そして、「あの時に売らずに持ち続ければ良かった」と多くの投資家が後悔しています。
適切なタイミングで売るコツは、現在の株価に注目しないことです。
すでに述べた通り、私たちはトレンドの転換点だけに注目すべきです。なぜならば、上昇トレンドにある銘柄は、常に力強い上昇圧力が掛かり続けているからです。もちろん、一方向に上がり続ける訳ではなく、調整局面を迎えながら力強く上昇トレンドを形成します。
20年や21年の海運業界は、多くの調整局面がありましたね。また、不思議と様々な事故やアクシデントが多発し、相場は短期間で乱高下していました。それでも、上昇局面にあるうちは、苦難を乗り越えて株価は上昇し続けます。
例えば、スエズ運河にコンテナ船が座礁する、大型コンテナ船が荷崩れする、中国港でコンテナのクレーンが落下するなどです。
実は、このような事故は、起こるべくして起きています。
なぜならば、コンテナ運賃が歴史的水準に高騰しているため、利益を得るために無理に運転を稼働するからです。例えば、本来であればメンテナンスすべきタイミングでも、船舶はそのまま運行を続けます。同様に、労働者の不満が出たとしても、無理にでも少ない人数で深夜労働させて稼働を増やします。
その結果、これまで以上に事故が多発しますよね。
そうした事故が起きる度に、運賃に上昇圧力が働き株価は乱高下します。ひと晩で株価が10%も上昇すると、投資家は利益確定せずにはいられません。なぜならば、座礁事故が解消すれば、今度は逆に運賃が下落に転じると予想する投資家もいるからです。
短期的なニュースが出る度に、常に自信暗鬼に陥りますよね。
しかしながら、長期的な目線を持っていたならば、過度に動揺することはありません。事故やアクシデントが発生しながらも、業界全体としては船舶が足りない状態は解消せず、常に運賃には上昇圧力が掛かり続けるからです。
悲観的なニュースが出ても、不思議と株価はすぐに値を戻します。
私自身は、最初の買値から10倍でも売らずに持ち続けました。なぜならば、最初から相場の天井で売り抜けることを期待してないからです。上昇トレンドには、何も構造的な変化はなく、売る理由は何も見つかりません。
しかしながら、大半の投資家はそうではないですよね。
「株価が1日で予想外に上昇したから」「4半期決算を跨いだから」「インフルエンサーが”売り”と発言したから」「来週にFOMCの会合があるから」など、よく理解できない理由で売り始めます。そして、数日が経ち相場が落ち着くと、誰もがあの時に売らなければ良かったと嘆きます。
それだけ、相場を冷静に見れず、情緒不安定だったということです。
では、どうすれば心理的に惑われずに、保有を続けられるのでしょうか?
その4:「業界全体の決算」を観察する?
業界全体の決算を観察すれば、短絡的なニュースに惑わされません。
私自身は決算を見る際には、CEOなどの見通しに注目しています。
その理由は、コンテナ業界を最もよく理解しているのは、企業の経営者自身だからです。また、設備投資や従業員の採用に大金を使い、実際にリスクを背負っているのも彼らですよね。彼らのひとつの選択次第で、従業員の家族も路頭に迷わせます。
だからこそ、投資家やアナリストの見通しよりも何倍も信頼できます。
逆にいうと、彼ら以外から発信される情報は何も重要ではありません。証券会社のアナリスト、プロの機関投資家、会社員などの個人投資家、テレビの経済評論家やコメンテーターなどは、ただの部外者に過ぎません。
当然ながら、信用すべき1次情報の大半は、現場の第一人者からです。
例えば、20年後半の強気相場に転じる前、全てのコンテナ企業のCEOは同じ発言をしていました。「強い需要に対して船舶が足りず、21年も22年も問題が解消されない」と述べていましたね。
これを素直に取るならば、間違いなくコンテナは強気で買いです。
しかしながら、CEOの強気な発言にも関わらず、買いに向かった投資家はほぼいません。21年初期も強気な発言を繰り返してたが、逆に個人投資家の多くはは売りに向かっていましたね。
もちろん、特定の1社だけが強気発言をしていたならば、私たちは十分に注意する必要があります。その企業は、財政的に何か緊急で問題を抱えている可能性が高いです。しかし、業界全てのCEOが同じ発言をしていたらどうしょう?
それは間違いなく正しい相場の見通しを述べていますよね。また、まともな企業の多くは、裏付けとなる具体的な根拠となる数値も掲示してくれます。業界全体を観察すれば、信憑性を判断するのは難しくないですよね。
逆に、決算やCEOに対して、懐疑的に見る人が多いことに驚きました。
特にグロース投資家に多いが、会社側が発表する都合の良い情報には騙されないと最初から信用してません。また、SNSなどでも人一倍に警戒心が強く、誰よりも早く売り抜けることに情熱を燃やします。そのため、SNSで誰かが売りを発言したら、真っ先に売り逃げようとしますよね。
個人的には、信憑性を見極めるのは難しいと思っていません。
例えば、グロース株などの赤字企業は、都合が良いように数値を並べます。なぜならば、事業が赤字が続き、銀行や投資家の資金なしには、事業が継続できないからです。誰が正しい情報を述べているかは、決算の数値や競合企業を見れば割と簡単に見分けられます。
冷静に考えると、SNSや個人投資家ほど信頼できない情報はないです。
しかし、多くの個人投資家は、SNSなどの個人の情報を過度に信用しています。というよりもむしろ、常に疑心暗鬼になっており、関連した情報を見ると過剰反応してしまいます。
特定業界で30年も働き続けCEOになった人の見通しと、素性が分からない個人投資家のブログやツイッターを同列に考えるのは馬鹿げています。普通に考えれば、個人投資家の見通しよりも、業界の第一人者の方が何百倍も信頼できます。
業界全体の決算を見通せば、盛大に間違えることはありません。
以上をまとめると、利益確定のタイミングは難しくないですね。
売りタイミングは、銘柄を購入する時点で決まっています。重要なのは、天井で売り抜けることを目指すのではなく、相場の転換点を見逃さないことです。心理的に不安を感じるならば、業界の第一人者の見通しを参考にしましょう。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:3年で資産を「1億円」に増やしたい
コンサルを依頼して頂き、ありがとうございました。
結論から述べると、売りのタイミングは購入時に決まります。
- 売るタイミングは、買う時に既に決まっている
- 大きな転換点が訪れる時を、注意深く観察する
- 天井で売り抜けることを、最初から狙わない
- 保有銘柄だけでなく、業界全体の決算を確認する
興味深いことに、多くの投資家は上昇トレンドにある銘柄を持ち続けられません。保有者を観察すると、株価が2倍になる前に大半が売り抜けます。むしろ、興味深い事実は、大多数は20-40%の利益ですら持ち続けられません。
そして、数日が経ち相場が落ち着くと、誰もがあの時に売らなければ良かったと嘆きます。それだけ、相場を冷静に見れず、情緒不安定だったということです。
売りタイミングは、銘柄を購入する時点で決まっています。重要なのは、天井で売り抜けることを目指すのではなく、相場の転換点を見逃さないことですね。心理的に不安を感じるならば、業界の第一人者の見通しを参考にしましょう。
現在所有している銘柄で、利確のタイミングが分からなければ、またいつでもご相談ください。
他の株式投資に関するコンサル内容は次の通りです。