ITサービスを提供するアクセンチュアは、米国や欧州の大手企業のハイテク投資を見る指標にもなります。21年4Qの売上高は前年比+23%、22年1Qは+27%で成長が加速しています。経済再開後は全事業がハイテク投資を加速させています。
- 「業績は急回復し、22Q1は前年比+27%で成長が加速…」
- 「通信、金融、ヘルス、資源など、全ての事業が成長…」
- 「欧米大手企業のハイテク投資は、22年も加速する…」
アクセンチュア(ACN)は、世界最大のITコンサルのアイルランド企業です。社員は世界で67万人、拠点は56カ国200都市に進出しています。顧客は欧米諸国の売上比率が高く、大手企業のハイテク投資を見る指標にもなります。
個人的には、アクセンチュア株は保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、世界的に知名度が高く、世界中の顧客にITサービスを提供してるからです。コロナ禍で−2%に鈍化するも、21年1Qには早くも反転しています。22年1Qは前年比+27%、2Qは予想を引き上げています。
中長期的には、同社の業績はまだまだ拡大すると思います。
なぜならば、世界はデジタルやクラウド化、セキュリティなど、IT投資の需要は加速度的に増えています。人材アウトソースにも関わらず、営業利益率が15%と高い点も好材料です。ただし、21年12月時点のPERは43倍と高いです。
株価が大きく下落する局面があれば投資したいです。
- ACN直近の4半期決算(21年8月-11月)は?
- ACNの過去10年間の売上高や営業利益は?
- コロナ後も成長は加速、PER43倍は割高なのか?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
アクセンチュア(ACN)の四半期決算は?
アクセンチュア(ACN)の四半期の決算を紹介します。
21年3Q決算(21年5月30日)
- 売 上 高 :132.6億ドル(前年比+21%)
- Communications:27.0億ドル(+23%)
- Financial Services:25.9億ドル(+21%)
- Health & Public:25.1億ドル(+25%)
- Products:36.7億ドル(+22%)
- Resources:17.6億ドル(+8%)
- 営業利益:21.1億ドル(+23%)
- 純 利 益 :15.6億ドル(+25%)
- 1株利益:2.40ドル(+21%)
21年4Q決算(21年8月30日)
- 売 上 高 :134.19億ドル(前年比+23%)
- 営業利益:19.59億ドル(+26%)
- 純 利 益 :18.1億ドル(+9%)
- 1株利益:2.20ドル(+10%)
22年1Q決算(21年11月30日)
- 売 上 高 :149.6億ドル(前年比+27%)◯
- Communications:30.8億ドル(+32%)
- Financial Services:29.1億ドル(+24%)
- Health & Public:27.3億ドル(+23%)
- Products:42.8億ドル(+34%)
- Resources:19.5億ドル(+17%)
- 営業利益:24.3億ドル(+28%)
- 純 利 益 :18.1億ドル(+19%)
- 1株利益:2.40ドル(+19%)◯
22年1Qの売上高は前年比+27%で149.6億ドル、営業利益は+28%で24.3億ドルでした。21年3Qと4Qに引き続き、22年1Qも売上と利益は好調です。営業利益率は16.2%と過去最高に高い水準です。
アクセンチュアは、ハイテク業界の動向を見る上で重要な銘柄です。
21年1Qは前年比+3%だったが、成長率は加速していますね。通信を中心に、全ての業界がIT投資を加速させています。また、米国、欧州、新興企業の成長率は28%前後と、全ての地域でも投資は増えています。
22年2Qの売上予想は、145.2億ドル(+23%)と大幅に引き上げています。経済再開により、全業界が積極的にIT投資を行なっているからです。
アクセンチュアの会長兼最高経営責任者であるジュリー・スウィートは、次のように述べています。当社の卓越した第1四半期の財務実績と市場機会を活用する能力は、継続的な市場シェアの拡大を反映しています。これは、ビジネスをデジタル、クラウド、セキュリティにローテーションする戦略を何年にもわたって実行し、世界中の非常に才能のある人材を採用してスキルアップし、世界の大手企業とテクノロジーパートナーの両方との深い関係を育んできた直接の結果です。従業員の強力な経験を反映して、今四半期に50,000人が従業員に加わり、現在は674,000人になったことを特に誇りに思います。これにより、優れた人材を引き付け、成長させることができます。」
22年2Q決算(22年2月…)
22年2Qは、3月17日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうなっているのでしょうか?
アクセンチュア(ACN)の10年間の損益計算書は?
アクセンチュアは01年に41ドルで上場しています。20年3月は143ドルまで下落するも、常に最高値を更新し続ける銘柄ですね。21年12月は400ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上と利益は順調に拡大しています。粗売上率は32%と利益率が高いビジネスではないが、安定して成長していますね。経済再開後も事業は好調で、21年の営業利益率は15.1%と高いです。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSとEPSも安定して拡大していることが分かります。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CFー投資CF)も、順調に拡大しています。コンサルとアウトソース事業のため、設備投資が少ない安定したビジネスです。利益率は大きくはないが、順調にCFを稼いでいますね。
では、私たち投資家はどのように投資判断をすれば良いのでしょうか?
アクセンチュア(ACN)の注目ポイントは?
アクセンチュアに投資する上で、注目すべきポイントを紹介します。
注目1:通信、金融など全事業が成長を加速してる?
業種 | 21Q1 | 21Q3 | 22Q1 |
---|---|---|---|
通信・メディア | −2% | +23% | +32% |
金融 | −3% | +21% | +24% |
ヘルスケア・公共 | +11% | +25% | +23% |
製造・小売 | −3% | +22% | +34% |
電力・石油・化学 | −6% | +8% | +17% |
21Q1と22Q3と22Q1の事業別の売上前年比です。
コロナが直撃した21年1Qは、ヘルスケア以外の全ての事業が赤字でした。しかしながら、3Q(21年5月期)には、全ての事業がプラス成長しています。22年1Qは通信と小売が特に好調ですね。
経済再開後に大手企業の多くは、IT投資を積極的に再開させています。では、地域別の売上高はどのように推移してるでしょうか?
注目2:世界拠点は58カ国で右肩上がりに成長?
アクセンチュアは、世界にバランス良く事業展開しています。
授業員数は世界で48万人、拠点は世界56カ国、200都市に進出しています。地域別の売上高を見ると、北アメリカ、ヨーロッパ、途上国で全ての売上高が右肩上がりに成長していますね。ただし、経済が低迷しているヨーロッパでは、2018年以降の成長率は低いです。
全世界でバランス良く事業展開しているため、経済危機が起きても安心感がありますよね。2008年の金融危機の時は、先進国の成長率が著しく鈍化しました。しかしながら、中国や東南アジアなどの途上国が、世界経済を牽引していた時期もあります。
経済再開すれば、経済が強い北米と途上国の売上高が再び増加します。
注目3:売上高は329億ドルで世界で5番目のIT企業?
日本市場では、アクセンチュアの知名度はそこまで高くはありません。しかしながら、世界的には売上高の上位5社に入るほど存在感があります。1位のIBMの売上高は799億ドル、アクセンチュアは329億ドル(3.61兆円)を上げています。
日本市場でのアクセンチュアの立ち位置は、10番手前後と上位ではありません。業界トップには、富士通やNEC、日立製作所、NTTデータなど大手SIerが占めています。
アクセンチュアは、日本法人の売上高を公式に公開していません。あるサイトによると、2016年度の日本市場の売上高は1650億円だったと言います。全世界の売上高の4%しかないが、5年前と比較して1.5倍に増えたとも言います(参考:アクセンチュアが売上額成長率で3年連続の1位)。
日本や中国などのアジア圏では、まだまだアクセンチュアの伸び代は高いと言えます。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:アクセンチュア(ACN)の四半期決算は?
- 業界別の売上高を見れば、業界全体のコロナの影響度が分かる
- 世界拠点は58カ国で、世界中で売上高を上げている
- 売上高は329億ドルで、世界で5番目に大きいIT企業である
- 10年間の株価の伸びは10倍近く、マイクロソフトと同水準である
個人的には、アクセンチュア株は保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、世界的に知名度が高く、世界中の顧客にITサービスを提供してるからです。コロナ禍で−2%に鈍化するも、21年1Qには早くも反転しています。22年1Qは前年比+27%、2Qは予想を引き上げています。
中長期的には、同社の業績はまだまだ拡大すると思います。
なぜならば、世界はデジタルやクラウド化、セキュリティなど、IT投資の需要は加速度的に増えています。人材アウトソースにも関わらず、営業利益率が15%と高い点も好材料です。ただし、21年12月時点のPERは43倍と高いです。
株価が大きく下落する局面があれば投資したいです。
アクセンチュアのライバル企業は、世界的にシステム導入をサポートするIBMです。IBMはハードウェア系に強く、近年はクラウド事業に集中しています。