やす@米国株決算オタク(520銘柄を観察)

キャノピー・グロースの四半期決算|純損失額が売上高の4倍?

バイデン政権が誕生したことで、規制緩和が全州で進むと期待されています。栽培製品を販売するキャノピーは、20年4月から株価が3倍も高騰していますね。州合法化が進むならば、21年も上昇が続くのでしょうか?

  • 「政権交代の期待で上昇し、20年4月から3倍に高騰した…」
  • 「年率27%で市場が拡大し、22年には320億ドルになる…」
  • 「20年に4州が合法化し、娯楽目的の利用は15州に増えた…」

キャノピーは医療用麻の栽培と販売するカナダ企業です。

カナダ市場でシェア1位の会社で、食品、化粧品、繊維、工業用に供給しています。アルコール飲料大手のコンステレーション社が、36%保有する最大株主です。参入した理由は、嗜好品用に麻入り炭酸飲料や酒を販売するためです

しかしながら、個人的にはキャノピーは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、売上高の4倍を超える規模で赤字だからですキャノピーに限らず、麻栽培企業の多くは巨額の赤字を抱えています。なぜならば、麻栽培は参入障壁が低く、コモディディ化しやすいからです

業界最大手のキャノピーは、2番手のオーロラよりも財務的には悪くないですね。しかしながら、赤字額が大きく投資対象外です。

業界全体は、競合企業が多く寡占化が進んでいません。

ただし、麻業界全般に関しては楽観的に見ていますなぜならば、21年には米国で合法化する州が加速し需要が増えるからです。コロナで経済が落ち込み、州政府は税収を立て直す必要がありますね。

キャノピーの投資判断したい人向け
  1. キャノピーの4半期決算(2020年9-12月)は?
  2. キャノピーの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 21年に全米で合法化すれば、株価はさらに上昇する?

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

キャノピー・グロース(CGC)の四半期決算は?

キャノピー・グロース(CGC)の四半期決算を紹介します。

21年1Q決算(2020年6月31日)

2Qの内容は...
  1. 売上高:1.1億ドル(前年比+22%
  2. 営業利益:−1.57億ドル(—)
  3. 純利益:−1.09億ドル(—)
  4. 1株当たり利益:—(—)

21年2Q決算(2020年9月31日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:1.35億ドル(前年比+76%
  2. 営業利益:−2.34億ドル(—)
  3. 純利益:−0.32億ドル(−112%)
  4. 1株当たり利益:−0.09ドル(−136%)

21年3Q決算(2020年12月31日)

3Qの内容は...
  1. 売上高:1.69億ドル(前年比+25%
  2. 営業利益:−5.53億ドル(前年度−1.92億ドル
  3. 純利益:−9.04億ドル(前年度−9.13億ドル)
  4. 1株当たり利益:−2.43ドル(前年度−0.26)

3Qの売上高は前年比25%増で1.69億カナダドル、営業利益は−5.53億カナダドルでした。売上ベースでは1Qと2Qに引き続き、3Qも順調に伸びていますね。しかしながら、営業損失額も大きく拡大しています。

キャノピーに限らず、麻栽培企業の多くは赤字決算ですね。21年もこの傾向は大きく変わらないと思います。

21年4Q決算(2021年12月…)

20年4Q決算は、21年5月11日に公開予定です。

では、MARAの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

キャノピー・グロースの10年間の損益計算書は?

キャノピーは2014年に3ドルで上場しています。18年に株価は50ドルまで高騰するも、その後は下落しています。20年3月に10ドルをつけるも、21年2月現在は36ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、順調に売上が伸びている事が分かります。しかしながら、売上以上に損失額も大きく膨らんでいます。純損失額は売上高の4倍を超える規模で赤字ですね。

利益率が低い理由は、麻栽培は参入障壁が低く、コモディティ化しやすいからです。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは18年以降に下落に転じています。EPSは赤字が続く上に、17年以降から悪化しています。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)を見ると、赤字額は年々拡大傾向にあります。営業CFで利益が出ない上に、設備投資で投資CFも膨らんでいますね。規制緩和が期待される業界だが、競合企業も多く儲からないビジネスです

では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?

キャノピー・グロース(CGC)の注目ポイントは?

キャノピー・グロース(CGC)に投資する上で注目すべきポイントを紹介します

注目1:キャノピーはカナダ市場でシェア23.1%?

参考:市場で注目を集める「麻関連銘柄」とは?

麻栽培が盛んなカナダのマーケットシェア上位です。

市場シェアを見ると、業界最大手はキャノピー(CGC)で23.1%です次いで、オーロラ(ACG)が10.5%、Aphriaが9.5%、CannTrustが7.8%と続きます。麻市場は寡占化が進んでおらず、多くの競合がいる事が分かりますね。

では、麻市場はどのように拡大しているのでしょうか?

注目2:年成長率27%で22年に320億ドルに拡大?

参考:市場で注目を集める「麻関連銘柄」とは?

合法の麻ビジネスは北米を中心に拡大傾向にあります。

合法麻の市場規模は、年平均成長率27.5%で22年には320億ドルに達する見込みです。米国では麻を合法化する州が増え、成長速度は増しています。また、カナダでは18年10月に、麻を娯楽用にも合法化しています。

カジノの世界市場規模は1千億ドル、たばこは9千億ドルです。麻もそれなりに大きな市場になることが予想できますね。

では、米国ではどれくらいの州で合法化されているでしょうか?

注目3:娯楽目的で利用可能は15/47州に増加?

参考:INVESTOR PRESENTATION(Grow Generation)

グロウジェネレーションの資料による20年時点の合法化地域です。

医療目的で合法化された地域は33州、完全に合法化されたのは11州、使用が禁止されているのは3州です。医療目的ならばすでに多くの地域で合法化されてます。一方で、娯楽目的で合法化してない地域はまだ36州もありますね

21年に誕生したバイデン大統領は、合法化に積極的だと言われています。

大統領選と同時に行なわれた住民投票で、新たにアリゾナなど4州で合法化が決定しました。20年11月の記事によると、全米15州で娯楽目的で合法化されると言います今後は全米で解禁となる可能性も十分にあります。

参考:バイデン新大統領で米国は麻解禁加速

米国で合法化が加速してる理由は、コロナで落ち込んだ州の税収を確保するためです。麻以外でも、オンラインカジノの合法化も議論されていますね。

こうした米国の動きは世界中でも拡大する可能性があります。

注目4:世界中で合法化が進むかもしれない?

参考:合法の国と非犯罪化の国々

2017年時点の合法性を表した世界地図です。

完全に合法化した国(青)は、米国、南アフリカ、ウルグアイなど一部の地域に限られます。しかし、違法だが非犯罪化(オレンジ)や寛容(ピンク)な国は意外と多い事も分かりますね。カナダも18年には合法した国となります。

完全に違法としている国(赤色)の方が少ない事が分かります。

医療目的では、既にドイツ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、チェコ、南ア、キプロスなどで合法化されています。全米で合法化が進めば追随する国は多いですね。例えば、日本は米国の占領下で禁止された歴史があります。

また、国際連合と世界保健機関は、健康に関する科学的審査を進めています。この結果でも状況が変わる可能性が高いですね。

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:キャノピー・グロース(CGC)の四半期決算は?

キャノピーの注目ポイントは...
  1. 2014年に上場した、医療用麻を栽培販売するカナダ企業
  2. アルコール飲料大手が、17年に36%保有する最大株主になる
  3. カナダ市場では業界1番手で、23.1%のシェアを持つ
  4. 赤字企業で純損失額は、売上高の4倍を超えるほど拡大
  5. 麻栽培は参入障壁が低い、競合が多く差別化できる要素がない
  6. 20年に4州が合法化され、15州が娯楽目的で利用できる
  7. バイデン政権の誕生で、21年は合法化が加速するかも

個人的には、キャノピーは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、売上高の4倍を超える規模で赤字だからですキャノピーに限らず、麻栽培企業の多くは巨額の赤字を抱えています。なぜならば、麻栽培は参入障壁が低く、コモディディ化しやすいからです

業界最大手のキャノピーは、2番手のオーロラよりも財務的には悪くないですね。しかしながら、赤字額が大きく投資対象外です。

業界全体は、競合企業が多く寡占化が進んでいません。

ただし、麻業界全般に関しては楽観的に見ていますなぜならば、21年には米国で合法化する州が加速し需要が増えるからです。コロナで経済が落ち込み、州政府は税収を立て直す必要がありますね。

麻関連企業で投資できるのは、水耕栽培機器を販売するグロウジェネレーション(GRWG)だけです。なぜならば、栽培企業に製品を販売するため、確実に実利を得られる数少ない企業だからです。

GRWGは、売上高も利益も3桁ペースで急拡大しています

参考:グロウジェネレーションの四半期決算|20年3Qは前年比+152%

会社員が株式投資で成功できない理由とは?

参考:個人投資家の年収は? – 年収300万円未満は49%

会社員投資家が勝てない理由は...
  1. 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
  2. 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
  3. 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
  4. お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
  5. お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
  6. お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
  7. 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
  8. 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
  9. 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない

会社員が株式投資で勝つのは難しいです。

なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます

実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。

会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。

ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。

私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。

21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?

いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。

しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました

実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした

私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。

ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月ですまた、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。

しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます

ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます

私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです

コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です

3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです

もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。

ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。

なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです

だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。

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