ビュージックスは、ARスマートグラスで注目されている銘柄です。売上高は前年比3桁で拡大し、株価は1年間で28倍にも拡大しています。VR&AR市場は25年に9倍になると予測されているが、21年も継続して成長できるのでしょうか?
- 「コロナは追い風で、21年3月から株価は28倍に高騰した…」
- 「スマートグラスの売上高は、前年比3倍ペースで拡大してる…」
- 「VR&AR市場は年率59%、25年には9倍に拡大する….」
ビュージックスは、AR技術を活用したスマートグラスを開発する米国企業です。同社のスマートグラスは、主に製造業や医療機関で使われています。20年からスマートグラスの売上高が好調で、前年比+3倍で増えています。
しかしながら、個人的にはビュージックスは投資したい銘柄ではないです。
なぜならば、売上高は伸びているが、巨額の営業損失を抱えているからです。20年の営業損失額は、売上高の1.5倍を超えるほど大きいです。また、スマートグラスは世界的なハイテク企業が多く、ビュージックスが将来的にも利益を得るのは難しいです。
ただし、AR&VR技術は最も成長が期待される分野です。VR&ARの市場規模は年率59%で拡大し、25年には9倍の280億ドルになると予想されています。
そのため、ビュージックスがどれだけ売上高を増やせるか注目したいですね。ただし、基本的にはVRやARを開発しているGoogleやFacebookに投資すべきだと思います。
- ビュージックスの4半期決算(2020年9-12月)は?
- ビュージックスの過去10年間の売上高や営業利益は?
- スマートグラスが前年比3倍でも、投資すべきでない理由は?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
ビュージックス(VUZI)の四半期決算は?
ビュージックス(VUZI)の四半期決算を紹介します。
20年2Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:303万ドル(前年比+38%)
- 営業利益:−424万ドル(+16%)
- 純利益:−423万ドル(+16%)
- 1株当たり利益:—ドル(—%)
20年3Q決算(2020年9月30日)
- 売上高:277万ドル(前年比+139%)
- 営業利益:−474万ドル(+14%)
- 純利益:−476万ドル(+13%)
- 1株当たり利益:—ドル(—%)
20年4Q決算(2020年12月31日)
- 売上高:423万ドル(前年比+116%)
- 営業利益:−486万ドル(+49%)
- 純利益:−359万ドル(+62%)
- 1株当たり利益:−0.10ドル(+69%)
4Qの売上高は前年比+116%で423万ドル、営業利益は−486万ドルでした。2Qと3Qに引き続き、売上高は3桁成長で利益も大きく改善しています。ただし、営業損失額は依然として大きく、売上高と同水準もあります。
ビュージックスのスマートグラスの売上高は、20年のコロナ禍で急速に売れています。20年4Qの売上高は、前年比3倍と大きな伸びです。また、人工膝関節全置換手術用のスマートグラスが、21年5月にFDA認可を得ています。
21年以降も高い成長率を維持できるかに注視したいですね。
21年1Q決算(2021年3月…)
21年1Q決算は、5月10日に公開予定です。¥
ビュージックスの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ビュージックス(VUZI)の損益計算書は?
ビュージックは10年に12ドルで上場しました。上場時点が最高値で、20年3月には最安値1ドルまで下落します。しかし、コロナ後に大きく反発し、21年5月は19ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、16年が売上の底値でその後に反発しています。20年の売上高は120万ドルで、6年で6倍に増えています。しかし、営業損失額が大きく、20年の営業利益率は−165%と大きいです。
スマートグラス開発は、大きな赤字事業である事が分かりますね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。15年から資金調達に成功し、BPSは上向いています。しかし、EPSは横ばいで黒字化する見込みはないですね。自己資本比率は92%と倒産を危険視する水準ではないです。
将来性が期待される分野なので、資金調達のハードルは高くはありません。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、大きな赤字を抱えています。営業CFが大きなマイナスで、21年時点では事業として成り立っていません。それでも事業を継続できるのは、将来性が高い分野だからですね。
競合は資本が豊富なハイテク企業が多く、ビュージックが利益を得るのは難しいかもしれません。では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
ビュージックス(VUZI)の注目ポイントは?
ビュージックス(VUZI)に投資する上で注目すべきポイントを紹介します。ビュージックスは、AR技術を活用したスマートグラスを開発しています。同社のスマートグラスは、製造業や医療機関で使われています。
注目1:VR&AR市場は25年に9倍の280億ドル?
ARK社のレポートによる、VR&ARの市場規模の推移です。
VR&ARの市場規模は年率59%で拡大し、25年には9倍の280億ドルになると予想しています。AR単体では30年に130倍の1300億ドルになると言います。AR Glassの方がARスマホ市場よりも急速に拡大します。
VRとは仮想現実(Virtual Reality)で、現実世界を遮断し仮想現実だけを見せる技術です。対して、ARとは拡張現実(Augmented Reality)と言い、現実世界の一部に仮想の情報を重ねる技術です。
VRヘッドセットでシェア1位はフェイスブックです。同社は19年10月に「Oculus Quest 2」を発売しています。20年4Qのその他の収益8億ドルの何割かは、VRヘッドセットによるものです。
では、米国内だけでのAR市場はどれくらい大きいのでしょうか?
注目2:ARヘッドセットは25年に16倍の785億ドル?
米国のヘッドセットARの市場規模の予測です。
20年時点のAR市場は49億ドルです。年率73%で急拡大し、25年には16倍の785億ドルになると予想しています。種別で見ると周辺機器に接続されたヘッドセットが最も多く、次いで単独で動作するヘッドセットが続きます。
では、ビュージックスが製造するスマートグラスの市場シェアはどうでしょうか?
注目3:スマートグラスの競合は世界的なハイテク企業?
参考:Smart Glasses Market to explore excellent development deals
具体的な数値は公開されてないが、スマートグラスの世界シェアです。
スマートグラスのトッププレイヤーは、世界的な大手ハイテク企業が多いですね。米国のグーグル、マイクロソフト、アップル、日本のソニー、韓国のサムソン、中国のバイドゥです。資金豊富なハイテク企業と、ビュージックスはシェアを奪い合う形になります。
では、ビュージックスの業績はどうでしょうか?
注目4:スマートグラス売上は前年比3倍に急増している?
ビュージックスのスマートグラスの売上高推移です。
17年から20年1Qまでは、売上高は120万ドルだけでした。しかし、20年2Q以降は売上高が大きく増え、350万ドルまで上昇していますね。コロナによる経済封鎖は追い風で、急速に売上高を伸ばしています。
人工膝関節全置換手術用のスマートグラスも開発し、21年5月にFDA認可(510k)を得ています。スマートグラスの売上高は、経済が本格的に再開する21年以降も増えそうです。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:ビュージックス(VUZI)の四半期決算は?
- 10年に上場した、ARスマートグラスを開発する米国企業
- 開発したスマートグラスは、製造業や医療機関で使われている
- VR&AR市場は年率59%、25年には9倍の280億ドル
- 売上高は前年比+116%だが、営業損失額は売上と同水準
- 20年のスマートグラスの売上高は、前年比3倍で増えている
- 競合はGoogle、Facebook、Baidu、ソニー、サムソンなど強い
しかしながら、個人的にはビュージックスは投資したい銘柄ではないです。
なぜならば、売上高は伸びているが、巨額の営業損失を抱えているからです。20年の営業損失額は、売上高の1.5倍を超えるほど大きいです。また、スマートグラスは世界的なハイテク企業が多く、ビュージックスが将来的にも利益を得るのは難しいです。
ただし、AR&VR技術は最も成長が期待される分野です。VR&ARの市場規模は年率59%で拡大し、25年には9倍の280億ドルになると予想されています。
そのため、ビュージックスがどれだけ売上高を増やせるか注目したいですね。ただし、基本的にはVRやARを開発しているGoogleやFacebookに投資すべきだと思います。
Facebookは、VR&AR技術だけではなく、Eコマース分野にも新規参入しています。VR&AR技術、Eコマースの売上を含むその他は、前年比+156%で拡大しています。
参考:Facebookの四半期決算|21年4Qは前年比33%増でPER26倍で割安
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。