レンディング・ツリーは、成長が期待される米国のFinTech企業です。しかし、売上高は8年で20倍に成長するも、株価は17年から伸び悩んでいますね。20年3月から株価は2倍に急騰するも、再び50%近くも下落しています。
- 「売上高は8年で20倍だが、株価は17年から低迷してる…」
- 「コロナ後に2倍に上昇するも、株価は再び下落している…」
- 「成長が期待されるFinTechだが、売上と利益は縮小している…」
レンディング・ツリーは、ローンのマーケットプレイスを提供するFinTech企業です。オンラインだけで資金提供者と消費者を結び付けています。住宅ローン向けは18年から縮小してるが、代わりに保険やクレジットカードローンが伸びています。
レンディング・ツリーは、個人的には投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、利益率が伸びてない上に、PERが高く割高だからです。売上高は19年まで伸びてるが、営業利益率は16年の13%をピークに下落しています。また、20年6月時点のPERは117倍、予想PERも75倍と割高水準にあります。
同社のビジネスは、短中期的には21年以降も成長し続けると思います。
ただし、FinTech事業は大手ハイテク企業も積極的で、長期的に勝ち続けられるかは不明です。少なくとも、利益率が下落し続ける局面では長期投資はできないですね。21年後半の米国景気再開でどのように推移するのか注視したいです。
- TREEの4半期決算(2021年4〜6月)は?
- TREEの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 急成長してるFinTechだが、投資すべきでない理由は?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
レンディング・ツリー(TREE)の四半期決算は?
レンディング・ツリー(TREE) の四半期決算を紹介します。
20年3Q決算(2020年9月31日)
- 売上高:2.20億ドル(前年比−29%)
- 営業利益:−0.094億ドル(−126%)
- 純利益:−0.246億ドル(−677%)
- 1株当たり利益:−1.89ドル(−751%)
20年4Q決算(2020年12月31日)
- 売上高:2.22億ドル(前年比−12%)
- 営業利益:−0.059億ドル(−135%)
- 純利益:−0.082億ドル(−544%)
- 1株当たり利益:−0.63ドル(−584%)
21年1Q決算(2021年3月31日)
- 売上高:2.73億ドル(前年比−3%)
- Home:1.28億ドル(+62%)
- Consumer:0.57億ドル(−52%)
- Insurance:0.86億ドル(+5%)
- 営業利益:−0.010億ドル(−108%)
- 純利益:0.190億ドル(+32%)
- 1株当たり利益:1.35ドル(+32%)
1Qの売上高は前年比−3%で2.73億ドル、営業利益は−0.01億ドルでした。20年3Qと4Qに引き続き、売り上げも営業利益も大きく下げていますね。
レンディング・ツリーは、コロナにより業績が低迷しています。オンラインで融資できるFinTech企業だが、意外にも経済停止の悪影響を受けています。原因としてあるのは、資金提供者が減ったからだと予想します。
住宅ローンは好調だが、一般消費者向けローンは急速に縮小していますね。経済が本格的に再開する21年後半は、一般消費者や保険で持ち直す可能性もあります。
21年2Q決算(2021年6月…)
21年2Q決算は、7月29日に公開予定です。
レンディング・ツリーの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
レンディング・ツリー(TREE)の損益計算書は?
レンディング・ツリーは08年に9.8ドルで上場しました。株価は順調に上昇するも、18年から伸び悩んでいます。21年6月は197ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、19年までは順調に伸びていますね。19年の売上高は11億ドル、8年で20倍にも拡大しています。ただし、営業利益率は16年から減速し、コロナで売上も大きく落ち込んでいますね。
外出規制で追い風になったFinTech企業は多く、意外な結果だったと言えます。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは緩やかに上昇するも、EPSは方向感が見えない推移ですね。ただし、直近のEPSは赤字が続いています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、19年までは順調に増えていました。20年と21年TTMはコロナ禍で状況が一変していますね。ただし、投資CFは十分に小さく、経済が本格的に再開すれば持ち直す可能性は高いです。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
レンディング・ツリー(TREE)の注目ポイントは?
レンディング・ツリー(TREE)に投資する上で注目すべきポイントを紹介します。レンディング・ツリーは、ローンのマーケットプレイスを提供するFinTech企業です。オンラインだけで資金提供者と消費者を結び付け、保険と住宅ローンの割合が大きいです。
注目1:20年には保険の売上比率が36%を占める?
レンディング・ツリーの事業別売上高の推移です。
レンディング・ツリーは順調に売上高は増やしている事が分かりますね。住宅ローンは18年から減少傾向にあるが、その代わりクレジットローンや保険が増えています。20年時点では保険が売上比率の36%、住宅が35%、消費者向けが27%です。
ただし、短期的にはコロナで住宅向けが好調です。
レンディング・ツリーは、ローンのマーケットプレイスを提供します。オンラインだけで資金提供者と消費者を結び付ける事ができますね。レンディング・ツリーの収益はマッチングに対する手数料と、取引に成功したら資金提供者から手数料を得ています。
では、レンディング・ツリーの競合企業はどこでしょうか?
注目2:レンディング・ツリーは世界的なFinTech企業?
参考:Financial Technology (FinTech) Market Is Booming Worldwide
世界のFinTech(金融×IT)の市場シェアの推移です。
レンディング・ツリーは、フィンテック企業の上位企業ですね。競合には、米国のアメリカンエキスプレス、学生ローンのNelnet、個人向けローンのAvant、それから中国のアントフィナンシャルと世界的な企業が並びます。
FinTechは今後も成長が期待される市場です。
注目3:フィンテック市場は18年で553億ドルに拡大?
18年時点のフィンテックの市場規模です。
世界的なフィンテック市場は、18年に553億ドルにも及びます。フィンテック市場は中国が最も急成長している分野で、すでに北米市場よりも大きいですね。中国はすべてのフィンテック投資の46%を占めるほど加速しています。
ただし、20年11月に中国アントの上場が延期されるなど、少し不透明な市場でもありますね。21年以降は米国企業も中国に追随できるのか注目したいですね。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:レンディング・ツリーの四半期決算は?
- 08年に上場した、個人向け融資の米国FinTech企業
- マーケットプレイスで、資金提供者と消費者を結び付ける
- 保険が売上比率の36%、住宅が35%、消費向けが27%
- 18年から住宅ローンは縮小、Creditカードや保険が増加
- 営業利益率は16年の13%から、21年は−1.8%に下落
- コロナで業績悪化、景気低迷で資金提供者が減少したかも
- 景気が急回復する21年は、業績が急回復するかもしれない
レンディング・ツリーは、ローンのマーケットプレイスを提供するFinTech企業です。オンラインだけで資金提供者と消費者を結び付けています。住宅ローン向けは18年から縮小してるが、代わりに保険やクレジットカードローンが伸びています。
レンディング・ツリーは、個人的には投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、利益率が伸びてない上に、PERが高く割高だからです。売上高は19年まで伸びてるが、営業利益率は16年の13%をピークに下落しています。また、20年6月時点のPERは117倍、予想PERも75倍と割高水準にあります。
同社のビジネスは、短中期的には21年以降も成長し続けると思います。
ただし、FinTech事業は大手ハイテク企業も積極的で、長期的に勝ち続けられるかは不明です。少なくとも、利益率が下落し続ける局面では長期投資はできないですね。21年後半の米国景気再開でどのように推移するのか注視したいです。
レンディング・ツリーの業績は低迷しているが、他のFinTech企業は好調です。3大信用調査機関の1社である、エクィファクスは売上も利益も好調ですね。独占企業の1社で、21年以降も順調にシェアを伸ばしそうです。
参考:エクィファクス(EFX)の四半期決算|3大信用調査機関で2位
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。