ナノ・ディメンションは3Dプリンター銘柄で、21年1月に株価が10倍に高騰しましたね。他の3Dプリンター銘柄も同様に高騰しています。ナノ・ディメンションはARK銘柄でもあり、グロース株投資家にも人気が高い銘柄です。
- 「21年1月に、3ヶ月で株価が10倍に高騰した…」
- 「ARK銘柄でもあり、グロース株投資家に人気が高い…」
- 「21年は米国経済が加熱し、再び3Dブームが起きるのか…」
ナノ・ディメンションは、3Dプリンターを開発するイスラエル企業です。高性能なAME3Dプリンターを製造し、一般には広く普及していません。そのため、競合企業がいない特殊なマーケットで、ARKが最大株主でもあります。
しかしながら、個人的にはストラタシスは投資したい銘柄でないです。
なぜならば、売上高の12倍を超えるほど、巨額な営業損失を抱えているからです。高性能なAME3Dプリンターを開発するため、研究開発費用が大きく利益が出ていません。また、20年は製造業の業績が悪く、営業損失額は拡大し続けています。
しかしながら、長期的にはナノ・ディメンションに対して楽観視しています。
なぜならば、3Dプリンターの将来的な市場は巨大で、ナノ・ディメンションは競合がいない製品を開発しているからです。現時点では購入したい銘柄ではないが、一般に広く普及し利益率が改善したら投資を検討したいです。
- NNDMの4半期決算(2020年9-12月)は?
- NNDMの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 20年4Qに業績が急回復、21年も好調が続くのか?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
ナノ・ディメンション(NNDM)の四半期決算は?
ナノ・ディメンション(NNDM)の四半期決算を紹介します。
20年2Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:28万ドル(前年比−75%)
- 営業利益:−381万ドル(−8%)
- 純利益:−826ドル(−595%)
- 1株当たり利益:−0.27ドル(+40%)
20年3Q決算(2020年9月30日)
- 売上高:43万ドル(前年比−80%)
- 営業利益:−1989万ドル(−507%)
- 純利益:−2071ドル(−380%)
- 1株当たり利益:—ドル(—%)
20年4Q決算(2020年12月31日)
- 売上高:197万ドル(前年比−1%)
- Sales of Printers:64%
- Support services:19%
- Consumables:16%
- 営業利益:−853万ドル(−172%)
- 純利益:−1743ドル(−1162%)
- 1株当たり利益:−0.20ドル(+60%)
4Qの売上高は前年比−1%で197万ドル、営業利益は−853万ドルでした。
ナノ・ディメンションは、コロナの悪影響を受け20年は売上高は大きく落ち込んでいます。3Dプリンターは製造業向けが多く、コロナで最も被害を受けた業界だからです。しかしながら、4Qあたりから業績は回復し始めています。
営業損失額は売上高の4倍を超えるほど大きいです。
しかし、公募増資を繰り返すことで資金調達を行い、自己資本比率は96%と高いです。資金調達に成功している理由は、競合がいない高性能なAME3Dプリンターを開発研究してるからです。
21年1Q決算(2021年3月…)
21年1Q決算は、6月10日に公開予定です。
ナノ・ディメンションの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ナノ・ディメンション(NNDM)の損益計算書は?
ナノ・ディメンションは16年に69ドルで上場しました。上場直後に株価は最高値84ドルを付けるも、その後は急落していますね。20年2月に最安値0.6ドルを付けた後に大きく反発しています。21年5月は7ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、19年までは売上高は順調に増えています。しかしながら、コロナで製造業が打撃を受けたことで、売上高は減少しています。20年の営業損失額は、売上高の12倍を超えるほど拡大しています。
21年に再び売上高が増えても、赤字経営を続けるのは変わらないですね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。16年をピークにBPSは下落していますね。ただし、EPSの赤字幅は順調に縮小しています。巨大な赤字企業だが、自己資本比率は96%と高いです。
高性能なAME3Dプリンターを製造しているため、資金調達には困っていません。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、常に赤字を抱えています。AME3Dプリンターは実用性が低く、まだ一般に広く普及していないからです。研究開発に力を入れている段階で、営業CFはまだまだ改善しそうにありません。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
ナノ・ディメンション(NNDM)の注目すべきポイントは?
ナノ・ディメンション(NNDM)に投資する上で注目すべきポイントを紹介します。ナノ・ディメンションは、高性能なAME3Dプリンターを製造する企業です。実用性が進んでいないため、競合がいない特殊なマーケットです。
注目1:年率27.8%で拡大し27年に55.1億ドル?
参考:3D Printing Metal Market Size, Share & Trends Analysis Report
世界の金属用3Dプリンターの市場推移です。
3Dプリンターは最も成長が期待される市場で、特に製造業界で注目を集めているのが金属用です。20年の金属用3Dプリンター市場は10.4億ドルでした。年率27.8%で拡大し、27年には55.1億ドルになると試算されています。
航空宇宙や軍事、医療関係、自動車での用途が急速に加速すると言います。では、2016年時点で3Dプリンターには、どのような用途があるのでしょうか?
注目2:自動車業界の用途が多く全体の21%を占める?
参考:Global 3D Printers Market Projected to Showcase a CAGR of 35%
16年時点の3Dプリンター用途と成長率の推移です。
3Dプリンターの用途で最も大きいのが自動車で21%です。次いで、消費財が18%、ヘルスケアが16%、航空宇宙が14%、産業向けが12%と続きます。最も伸び率が高いのは航空宇宙で+38%で拡大しています。
しかしながら、全体としては産業別で大きな優劣はないですね。3Dプリンターの用途は、全業種で幅広く伸びています。
では、ナノ・ディメンションはどのような3Dプリンターを製造しているのでしょうか?
注目3:AME3Dプリンター製造では競合がいない?
ナノ・ディメンションは、AME3Dプリンターを製造しています。
AME3Dプリンターとは、電子回路PCB基板用の3次元電子回路基板印刷技術(Additive Manufacturing Electronics)を活用したプリンターです。立体的な導体回路を基板内部に形成し、高周波に対してさまざまな機能を搭載できます。
しかしながら、この技術は実用性が低く広く普及していません。実用性が進んでいないため、競合もいない特殊なマーケットです。
ナノ・ディメンションは、少数企業向けに少数を生産しています。ハイエンド機器に需要があり、宇宙、防衛、医療、自動車向けが多いです。実用性がはっきりしてないため、AME3Dプリンタの応用例を公表しています。
ただし、専門用語が多く業界に精通してない人には分かりにくいですね。
- チューナブルアンテナ:
- オムニアンテナ
- 位相配列アンテナ
- Low Pass Filter
- ポスト壁ウエーブガイド
- メタマテリアル
注目4:製造業が持ち直し20年4Qに業績が急回復?
参考:マネックス証券
ナノ・ディメンションの四半期毎の売上高推移です。
ナノ・ディメンションは17年から19年までに着実に売上を増やしています。しかしながら、コロナで製造業が打撃を受けたことで、20年は大きく減速しています。ただ、20年4Qを見ると、業績は急回復しています。
需要のある製品を製造してるならば、21年は再び成長軌道に乗りますね。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:ナノ・ディメンションの四半期決算は?
- 2016年に上場した、3Dプリンターのイスラエル企業
- AME3Dプリンターを製造、ニッチな分野で競合はいない
- 20年の営業損失額は、売上高の13倍を超える赤字企業
- 赤字企業だが資金調達は強く、自己資本比率は96%と高い
- コロナから製造業が回復し、20年4Qの業績は急回復する
個人的には、ストラタシスは投資したい銘柄でないです。
なぜならば、売上高の12倍を超えるほど、巨額な営業損失を抱えているからです。高性能なAME3Dプリンターを開発するため、研究開発費用が大きく利益が出ていません。また、20年は製造業の業績が悪く、営業損失額は拡大し続けています。
しかしながら、長期的にはナノ・ディメンションに対して楽観視しています。
なぜならば、3Dプリンターの将来的な市場は巨大で、ナノ・ディメンションは競合がいない製品を開発しているからです。現時点では購入したい銘柄ではないが、一般に広く普及し利益率が改善する兆しを見せたら投資を検討したいです。
21年1月あたり、3Dプリンター銘柄の多くが急騰しています。
短期的にだけれども、業界最大手の3Dシステムズの業績も上向いていますね。業績が上向いたことで、3Dシステムズの株価も10倍に高騰しています。ただし、3Dプリンターが本当に強気相場入りしたかはまだ分かりません。
今後の短期的な動向を注視する必要があります。
参考:3Dシステムズ(DDD)四半期決算|21年1月に株価は10倍に高騰
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。