やす@米国株決算オタク(520銘柄を観察)

ノーブル(NE)の四半期決算|23年2Qは+132%と好調

海洋油田掘削リグを提供するノーブルは、原油市況の回復で恩恵を受ける銘柄です。21年後半は原油高が続くも、米国シェールは生産量を増やしていないですね。ただ、海洋油田の投資が回復するには至らず、業績はまだ上向いていません。

  • 「世界各国の経済再開で、原油価格は21年に70ドルになる…」
  • 「米国シェールの生産が増えず、海洋油田の投資は増えている…」
  • 上場廃止や破綻した企業も多く、同社は利益を得られる銘柄だ…」

ノーブル(NE)は、英国の海洋油田掘削サービスを提供する企業です。

個人的には、ノーブルは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、原油市況が上向く中で米国シェールの生産量は増えず、再び海底油田の投資が注目されているからです。海底油田は14年から低迷していた業界で、上場廃止や破綻した企業が数多く存在します。

そのため、再び海洋油田が盛り上がるならば、同社の業績は急回復します。

Seeking Alphaのレポートによると、深海の海底油田はシェールよりもコストが低いといいます。また、米国シェールの生産量が増えず、少しずつ海底油田の投資が増えているともいいます。いつ反転するか不明だが、競合が少なく期待できる環境ですね。

RIGの投資判断したい人向け
  1. ノーブルの4半期決算(23年4-6月)は?
  2. ノーブルの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 原油市況は23年に回復し、海底油田の投資は増えている?

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

ノーブル(NE)の四半期決算は?

ノーブル(NE)の四半期決算を紹介します。

23年1Q決算(23年3月30日)

1Qの内容は...
  1. 売上高:6.10億ドル(—%
  2. 営業利益:—億ドル(—%
  3. 純利益:1.08億ドル(—%)
  4. 1株当たり利益:0.19ドル(—%)

23年2Q決算(23年6月30日)

2Qの内容は...
  1. 売上高:6.38億ドル(前年比+132
  2.  Contract drilling services:6.06億ドル(+131%)
  3.  Reimbursables and other:0.32億ドル(+166%)
  4. 営業利益:1.09億ドル(+131%
  5. 純利益:0.65億ドル(+75%)
  6. 1株当たり利益:0.45ドル(+0%)

2Qの売上高は前年比+132%で6.38億ドル、営業利益は1.09億ドルでした。23年2Qの売上成長率は好調ですね。営業利益率は17%と高いですね。

契約残高は50億ドル(+9%)と需要は強いです。

同社CEOは海底油田の持続的なアップサイクルについて強気の姿勢です。

23年通期の売上予想は、24.5億ドルとしています。

第 2 四半期に 6,000 万ドルの自社株買いを実施し、1 株あたり 0.30 ドルで四半期の現金配当を開始することで、株主への資本利益を拡大します。
・過去 3 か月で合計 8 億ドルの新規契約が確保され、受注残の総額は 9% 増加して 50 億ドルになりました。
・第2四半期の純利益は6,600万ドル、希薄化後1株当たり利益は0.45ドル、調整後EBITDAは1億8,800万ドル、営業活動により得られた純現金は2億1,100万ドル、フリーキャッシュフローは1億400万ドルでした。

Noble Corporation plc の社長兼最高経営責任者であるロバート W. アイフラー氏は、「当社の第 2 四半期の結果は、堅調な運営および財務実績を反映しています。当社は最近、1 株あたり 0.30 ドルから始まる四半期配当を開始し、これに合わせて 6,000 万ドルの株式買い戻しを実施しました」と述べました。 第 2 四半期は、業界をリードする当社のキャッシュ フロー創出プラットフォームと株主への資本還元への取り組みを強調しており、強化された機能を備えた Maersk Drilling との企業統合による複合的なメリットを実現し、お客様により良いサービスを提供できると信じています。 UDW市場の継続的な改善により、当社の受注残は50億ドルに達しており、ノーブル・フェイ・コザックのブラジルでの2年半契約など、最近いくつかのフローター賞を受賞しており、世界中でUDW需要の地理的範囲が拡大していることに私たちはますます勇気づけられています。」

Second Quarter Results

2023 年第 2 四半期の契約掘削サービス収益は、第 1 四半期の 5 億 7,500 万ドルと比較して合計 6 億 600 万ドルとなり、平均日料金の改善により連続的な増加が見られました。 2023 年 6 月 30 日までの 3 か月間の市販車両の稼働率は 76% で、前四半期は 80% でした。 第 2 四半期の契約掘削サービス費用は 3 億 6,300 万ドルで、第 1 四半期と比べて横ばいでした。 第 2 四半期の調整後 EBITDA は、第 1 四半期の 1 億 3,800 万ドルから 1 億 8,800 万ドルに増加しました。 第 2 四半期の営業活動により得られた純キャッシュは 2 億 1,100 万ドル、設備投資は 1 億 700 万ドル、フリー キャッシュ フロー (非 GAAP) は 1 億 400 万ドルでした。

Balance Sheet and Capital Allocation

2023年6月30日現在の同社の貸借対照表には、負債元本総額6億ドルと現金(および現金同等物)総額2億5,500万ドルが反映されている。 第 2 四半期の自社株買い総額は 6,000 万ドルとなり、2022 年第 4 四半期の自社株買いに約 8,600 万ドルの現金が使用されたことに続き、2023 年累計の自社株買いは 7,000 万ドルとなりました (マースク・ドリリング社の圧迫に伴う強制買い取りを含む) -外)。

第2四半期終了後、ノーブルは、2023年8月17日の営業終了時点で記録上の株主に対し、2023年9月14日に1株当たり0.30ドルの配当を支払うことから始まる、予定されている四半期中間配当プログラムの開始を発表した。

Operating Highlights and Backlog

Noble が販売した 16 隻のフローターの保有率は、第 2 四半期までに 90% でしたが、前四半期の契約率は 91% でした。 市販されている 16 台のフローターはすべて、継続的に契約を続けており、将来の後続の機会に向けた強い見通しが立っていますが、契約間のギャップや予定されている SPS 関連のダウンタイムにより、利用率は依然としてわずかに抑制されています。 稼働中の Tier 1 ドリルシップの最先端の日当料金は 40 万ドル半ばから後半です。 第 6 世代浮遊船も、技術力の違いに応じて、Tier 1 ドリルシップに対して通常の価格割引を継続します。

Noble が市販した 13 台のジャッキアップの稼働率は、第 1 四半期の稼働率が 67% だったのに対し、第 2 四半期は 59% でした。Noble Tom Prosser、Noble Innovator、Noble Interceptor では稼働率が順次低下しました。

ジャッキアップフリートの商業活動は、2023 年前半には抑制されましたが、最近回復し始めており、既存および潜在的な契約に基づいてジャッキアップフリートの利用率が改善し始めると予想されます。 ウォームスタックされたノーブル・イントレピッドは最近、ハーバー・エナジーと英国北海での10か月の宿泊範囲の契約を獲得し、契約総額は2,850万ドルとなった。 さらに、ノーブル・トム・プロッサーは最近、7月にマレーシアで長期プログラムを開始しており、ノーブル・レジーナ・アレンは修理が完了し、2024年半ばまでに操業を再開できる好位置にあると考えています。 これらの動向と短期的な追加契約の見通しに基づいて、ジャッキアップ収益とEBITDA貢献度は今後数四半期にわたって着実に回復すると予想されており、より積極的な回復は依然として2024年後半以降のノルウェーと北海の需要動向を前提としています。 これからも。

2023年8月2日時点でノーブルの受注残は50億ドルに上る。

Outlook

2023年通期について、ノーブルは、総収益が23億5,000万ドルから25億5,000万ドルの範囲、調整後EBITDAが7億2,500万ドルから8億2,500万ドル、設備投資(償還可能な資本支出を除く)が3億2,500万ドルから3億6,500万ドルの範囲となる、以前に発表されたガイダンスを維持します。

ノーブルの見通しについてアイフラー氏は、「オフショアのファンダメンタルズは引き続き非常に好調で、当社の船団全体の契約状況が着実に上昇していることを裏付けている。当社はUDW市場の逼迫が続き、今後も日レートの上昇圧力がさらに高まると予想している。調整後EBITDAと フリーキャッシュフローは上半期と比較して下半期に増加すると予想されており、当社は引き続きクラス最高の執行を通じて株主価値を最大化し、フリーキャッシュフローの大部分を株主に還元することに重点を置いています。」

調整後EBITDAの将来予想的な性質により、経営陣は最も直接的に比較可能な将来予想GAAP指標の必要な要素の一部を確実に予測することができません。 したがって、当社は、不当な努力なしに、そのような将来見通しの非 GAAP 財務指標と、最も直接的に比較可能な将来見通しの GAAP 財務指標との定量的調整を示すことはできません。 入手できない情報は、Noble の 2023 年通期 GAAP 財務結果に重大な影響を与える可能性があります。

参考:NOBLE CORPORATION PLC 2Q 2023 RESULTS

23年3Q決算(23年9月…)

23年3Q決算は、11月5日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

ノーブル(NE)の損益計算書は?

リグは93年に14ドルで上場しています。株価は07年に最高値153ドルを付けるも、その後は長く低迷しています。23年8月は53ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

  

過去10年間の決算書を見ると、売上と利益は14年をピークに長く低迷しています。低迷している原因は、価格競争力がある米国シェールの台頭によるものです。しかし、21年後半は原油が高い状況でもシェールの生産が増えず、再び海底油田の需要が高まりつつあります。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは減少し続け、EPSは赤字が長く続いています。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、黒字の年が多いですね。ただし、営業CFも投資CFも小さく、事業規模は縮小しています。海洋油田の投資が増えるならば、21年は再び営業CFは上向きそうですね。

では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?

ノーブル(NE)の注目ポイントは?

ノーブル(NE)の注目ポイントを紹介します。

注目1:深海海底油田の需要は年率15%で拡大?

参考:Well Positioned For A Deepwater Recovery

大手原油生産企業による深海底油田の需要ですね。

トランスオーシャンによると、17年以降は大手原油企業は投資を増やしていますね。この分野は年率15%で成長しています。浅瀬の投資環境は過去1、2年で以前よりも増しています。浅海セクターは、契約期間が短く、コストが低いため、掘削サイクル業界では最初に動く指標です。

これは、深海油田にとって前向きな兆候ですね。

注目2:世界最大の超深海艦隊47隻を所有する?

参考:Well Positioned For A Deepwater Recovery

世界的な掘削企業の超深海艦隊のフロート数です。

トランスオーシャンは、世界最大の超深海艦隊47隻を落ちます。2位は上場廃止されたシードリル(SDRL)、3位はENSCOインターナショナル(VAL)、4位は上場廃止のダイアモンドオフショア(DO)と続きます。

長い市況悪化で多くの企業が上場廃止や撤退を経験しています。

注目2:深海底ドリルで高い市場シェアを持つ?

参考:Deepwater Drilling Market Is Going To Boom

深海ドリルの市場シェアです。

トランスオーシャンは、深海ドリルでも上位企業ですね。競合には、米国シュルンベルジェ(SLB)、ハリバートン(HAL)、ベーカーヒュージ(BKR)も並びます。

▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼

20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:ノーブル(NE)の四半期決算は?

RIGの注目ポイントは...
  1. 1993年に上場した、海底掘削リグを保有する企業
  2. 業界最大規模で、超深海艦隊47隻を保有している
  3. 14年から業界が低迷し、90隻から大幅に縮小してる
  4. 原油市況は上向くも、米国シェールの生産量は増えてない
  5. 14年から低迷するも、深海油田はシェールよりコストが低い
  6. 西アフリカ、北米、ブラジルで深海油田の投資が増えている

個人的には、ノーブルは投資したい銘柄のひとつです。

なぜならば、原油市況が上向く中で米国シェールの生産量は増えず、再び海底油田の投資が注目されているからです。海底油田は14年から低迷していた業界で、上場廃止や破綻した企業が数多く存在します。

そのため、再び海洋油田が盛り上がるならば、同社の業績は急回復します。

Seeking Alphaのレポートによると、深海の海底油田はシェールよりもコストが低いといいます。また、米国シェールの生産量が増えず、少しずつ海底油田の投資が増えているともいいます。いつ反転するか不明だが、競合が少なく期待できる環境ですね。

海底油田の動向は、米国のシェール次第だと言えそうです。ヘルマリックは、米国シェール向けに陸上リグを提供する企業です。ヘルマリックの動向を見ることで、米国シェールの投資状況を確認できますね。

参考:ヘルマリック(HP)四半期決算|21年3Qは+65%で加速

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