21年は仮想通貨、ドローン、宇宙、環境銘柄など、様々なテーマ株が高騰しています。ムーグ(MOG.A)は、宇宙産業向けに制御装置を提供しています。株価は20年3月から2倍近くまで高騰しています。
- 「制御装置のムーグは、20年3月から2倍に上昇した…」
- 「宇宙防衛向けは売上の23%、順調に拡大している…」
- 「宇宙投資が活発化、30年には衛星5千基が打ち上げられる…」
ムーグは、航空機、宇宙、防衛、産業向けに制御装置を製造販売する米国企業です。宇宙防衛は売上高の23%と小さいが、宇宙ビジネスは順調に拡大していますね。人工衛星や宇宙船の制御装置も開発しています。
しかしながら、個人的にはムーグは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、航空機向けが不調で、19年から業績が低迷してるからです。10%近い営業利益率は、20年には7.5%まで低下しています。宇宙事業は成長が期待されているが、売上高に占める割合は全体の10%未満です。
航空産業向けが低迷した原因は、コロナだけではありません。
19年のボーイング737MAXの墜落で、ボーイン社の業績が悪化したからです。21年も航空業界の低迷が続くため、ムーグの業績も本格的に回復しないと思います。宇宙関連株で人気が高いため、業績の割に株価は割高ですね。
- ムーグの4半期決算(2020年9-12月)は?
- ムーグの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 航空産業向けでは、どれくらいコロナの影響を受けた?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
ムーグ(MOG.A)の四半期決算は?
ムーグ(MOG.A)の四半期決算を紹介します。
20年3Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:6.58億ドル(前年比−11%)
- 営業利益:0.229億ドル(−68%)
- 純利益:−0.125億ドル(−127%)
- 1株当たり利益:−0.39ドル(−129%)
20年4Q決算(2020年9月30日)
- 売上高:7.07億ドル(前年比−7%)
- 営業利益:0.450億ドル(−31%)
- 純利益:−0.779億ドル(−275%)
- 1株当たり利益:−2.40ドル(−288%)
21年1Q決算(2020年12月30日)
- 売上高:6.84億ドル(前年比−9%)
- Aircraft Controls:2.87億ドル(−16%)
- Military aircraft:2.06億ドル(+18%)
- Military OEM:1.49億ドル(+26%)
- Commercial aircraft:0.81億ドル(−51%)
- Space and Defense 1.88億ドル(+1%)
- Industrial Systems:2.09億ドル(−9%)
- 営業利益:0.611億ドル(−24%)
- 純利益:0.378億ドル(−24%)
- 1株当たり利益:1.17ドル(−18%)
1Qの売上高は前年比−9%で6.84億ドル、営業利益は−24%で0.6111億ドルでした。20年3Qと4Qに引き続き、売上も利益も落ちています。
業績が低迷している原因は、コロナの影響を受けているからですね。売上高比率が最も大きいのは航空機向け制御装置です。その中で、商業用向け航空機の売上高が前年比で51%も減少しています。
商業用向けとは対照的に、軍事や防衛宇宙向け製品は好調ですね。
21年2Q決算(2021年3月…)
21年2Q決算は、21年4月30日に公開予定です。
では、ヘクセルの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ムーグ(MOG.A)の10年の損益計算書は?
ムーグは1980年に2.7ドルで上場しています。株価は順調に上昇し、19年1月に最高値93ドルを付けています。20年3月はコロナ危機で38ドルまで暴落するも、21年3月現在は80ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上高と利益が安定しています。営業利益率は9%前後と製造業としては高い数値ですね。ただし、19年以降は売上と利益が若干落ち込んでいます。
低調な原因は、商業用向け航空機が不調だからです。19年のボーイング機墜落と20年のコロナ危機で、航空機業界全体が低迷しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは順調に増加している事が分かりますね。しかしながら、EPSは19年を機に大きく急落しています。コロナ危機による業績悪化は21年も続きそうです。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、17年に急落していますね。しかしながら、営業CFが改善し再び上昇軌道に乗っています。悪化してる業績とは対照的に、資金はしっかりと回収していますね。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
ムーグ(MOG.A)の注目すべきポイントは?
ムーグ(MOG.A)に投資する上で注目すべきポイントを紹介します。ムーグは航空機、宇宙防衛、産業向けに制御装置を製造する会社です。
注目1:制御装置のマーケットでトップ企業?
制御装置(モーションコントロール)のマーケットシェアです。
細かい数値は公開されてないが、ムーグは制御装置で最も高いシェアを持ちます。他の競合企業は、米国Motion、米国TRIO、スイスABBグループ、米国ロックウェルがありますね。
ムーグで最も高い売上高の事業は、航空機向けの制御装置です。
注目2:航空機向け制御装置が全体の44%を占める?
2019年度の事業別売上高の割合です。
最も売上高が多いのは航空機向け制御装置で、全体の44%を占めます。次いで、産業向けが31%、宇宙防衛向け制御装置が23%と続きます。
ムーグが宇宙関連銘柄で注目されるのは、宇宙開発向けにも制御装置を開発しているからです。ただし、宇宙開発向けは宇宙防衛事業の3割程度の売上です。全体で見ると、8%程度しかない点に注意が必要ですね。
ただし、宇宙産業の市場規模はまだまだ拡大すると期待されています。
注目3:30年には5千基が打ち上げられる?
世界の人工衛星打ち上げ数の推移です。
2017年に打ち上げられた衛星は310基だけでした。打ち上げ数は年々拡大傾向にあり、30年には5000基になる見込みです。衛星コンステレーションを実現するには、たくさんの小型衛星が必要だからです。
スペースXは、1.2万基の人工衛星を配置する事を目指しています。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:ムーグ(MOG.A)の四半期決算は?
- 1980年に上場した、制御装置を製造開発する米国企業
- 航空機、宇宙、防衛、産業向けに制御装置を納品している
- 航空機向け44%、産業向け31%、宇宙防衛向け23%
- 航空業界の低迷とコロナで、航空機向けが不調である
- 10%だった営業利益率は、20年には7.5%まで急落
- 航空産業とは対照的に、宇宙防衛向けの売上は順調に増加
個人的には、ムーグは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、航空機向けが不調で、19年から業績が低迷してるからです。10%近い営業利益率は、20年には7.5%まで低下しています。宇宙事業は成長が期待されているが、売上高に占める割合は全体の10%未満です。
航空産業向けが低迷した原因は、コロナだけではありません。
19年のボーイング737MAXの墜落で、ボーイン社の業績が悪化したからです。21年も航空業界の低迷が続くため、ムーグの業績も本格的に回復しないと思います。宇宙関連株で人気が高いため、業績の割に株価は割高ですね。
宇宙ビジネスは様々な分野で投資が活発化しています。ヴァージン・ギャラクティック(SPCE)は、世界初の宇宙旅行の上場企業で注目されています。
参考:ヴァージン(SPCE)の四半期決算|世界初の宇宙旅行の上場企業
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。