手術ロボット「ダ・ヴィンチ」を製造するインテュイティヴ・サージカルは、高齢化社会や中間層増大で恩恵を受ける銘柄ですね。経済再開で手術増が期待され、23年2Qの売上成長率は前年比+20%、3Qは+11%に減速しています。
- 「医療機器メーカーは、高齢化や中間層増大で恩恵を受ける…」
- 「業界最大手のメーカーで、市場シェアの5%を占める…」
- 「海外売上比率が5割を高く、中国の売上は1割で高い…」
インテュイティヴ・サージカル(ISRG)は、手術用ロボットで世界トップの米国企業です。競合企業には、業界最大手のメドトロニック(MDT)やジョンソン(JNJ)があります。世界中の病院に「ダ・ヴィンチ」が6千台、米国に4千台が設置され需要が急増しています。
個人的には、インテュイティヴは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、世界的に手術用ロボットの需要が急増しているからです。コロナ禍では手術件数が減少し売上は減るも、21年は再び力強く回復しています。コロナによる変動要因は大きいが、21年2Qは前年比+71%しています。
ただし、22年3Qは+15%に回復するも減速気味ですね。ダビンチ製品は市場を独占しているが、特許が切れるため今後は競争が激化しそうです。
手術用ロボットは、ヘルスケアでも最も成長率が高い産業です。
世界の手術用ロボットの市場規模は20年に23億ドル、年率21.6%で成長し28年には140億ドルになると試算されています。外科医、患者、病院、治療施設は、 今後数年間で最新の外科治療のために先進ロボットを求めると言います。
高い成長率が期待されるため、23年10月の予想PERは60倍と高いです。そのため、株価が大きく下落する局面があれば購入したいですね。
- ISRGの4半期決算(23年7-9月)は?
- ISRGの過去10年間の売上高や営業利益は?
- コロナ禍は需要が減少、22年は力強く回復する?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
インテュイティヴ(ISRG)の四半期決算は?
インテュイティヴ(ISRG)の四半期決算を紹介します。
23年1Q決算(23年3月30日)
- 売上高:16.96億ドル(前年比+14%)
- 営業利益:—億ドル(—%)
- 純利益:3.55億ドル(−2%)
- 1株当たり利益:1.23ドル(+8%)
23年2Q決算(23年6月30日)
- 売上高:17.55億ドル(前年比+20%)◯
- Instruments and accessories:10.75億ドル(+20%)
- System:3.92億ドル(+4%)
- Service:2.87億ドル(+14%)
- 営業利益:4.63億ドル(+16%)
- 純利益:4.20億ドル(+36%)
- 1株当たり利益:1.18ドル(+38%)◯
23年3Q決算(23年9月30日)
- 売上高:17.43億ドル(前年比+11%)×
- Instruments and accessories:10.71億ドル(+22%)
- System:3.79億ドル(−11%)
- Service:2.92億ドル(+12%)
- 営業利益:4.65億ドル(+16%)
- 純利益:4.15億ドル(+28%)
- 1株当たり利益:1.16ドル(+28%)◯
3Qの売上高は前年比+11%で17.43億ドル、営業利益は+16%で4.65億ドルでした。23年2Qと比較して、3Qの売上は減速していますね。ただし、営業利益率は26.6%と悪くない数値です。
患者の負担が少ないロボット手術で最先端企業だと言えます。
同社の業績は引き続き好調で、将来の見通しも明るいです。23年3Qの主力製品の出荷数は312台(前年比+2.2%)、ダビンチ総設置台数は8285台(+13%)と好調です。
・世界全体のダヴィンチ手術は、2022 年第 3 四半期と比較して約 19% 増加しました。2019 年第 3 四半期から 2023 年第 3 四半期までの年間平均成長率は約 17% でした。
・同社はダヴィンチ手術システムを 312 台設置しましたが、2022 年の第 3 四半期には 305 台でした。
・当社は、ダヴィンチ手術システムの設置ベースを2023年9月30日時点で8,285システムに拡大し、2022年第3四半期末時点の7,364システムと比較して13%増加しました。
2023 年第 3 四半期の収益は 17 億 4000 万ドルで、2022 年第 3 四半期の 15 億 6000 万ドルと比較して 12% 増加しました。
・Intuitive に帰属する 2023 年第 3 四半期の GAAP 純利益は 4 億 1,600 万ドル、つまり希薄化後 1 株あたり 1.16 ドルでした。これに対し、2022 年第 3 四半期の純利益は 3 億 2,400 万ドル、または希薄化後 1 株あたり 0.90 ドルでした。
・Intuitive に帰属する 2023 年第 3 四半期の非 GAAP* 純利益は 5 億 2,400 万ドル、または希薄化後 1 株あたり 1.46 ドルでした。これに対し、2022 年第 3 四半期の純利益は 4 億 2,900 万ドル、または希薄化後 1 株あたり 1.19 ドルでした。第 3四半期のハイライト
売上総利益、営業利益、Intuitive Surgical, Inc. に帰属する純利益、および Intuitive Surgical, Inc. に帰属する希薄化後 1 株当たりの純利益は、GAAP ベースおよび非 GAAP* ベースで報告されます。 非 GAAP* 指標については以下で説明しており、このリリースの最後で対応する GAAP 指標と調整されています。
2023 年第 3 四半期の収益は 17 億 4000 万ドルで、2022 年第 3 四半期の 15 億 6000 万ドルと比較して 12% 増加しました。第 3 四半期の収益増加は、ダ ヴィンチ手術量の増加とシステムの設置ベースの増加によってもたらされました。
2023 年第 3 四半期の機器および付属品の収益は、2022 年第 3 四半期の 8 億 7 千万ドルと比較して、23% 増加して 10 億 7 千万ドルとなりました。機器および付属品の収益増加は、主にダ ヴィンチ手術件数の約 19% 増加と価格の上昇によってもたらされました。
2023 年第 3 四半期のシステム収益は 3 億 7,900 万ドルで、2022 年第 3 四半期の 4 億 2,600 万ドルと比較して、当社は 2023 年第 3 四半期には 312 台のダ ヴィンチ手術システムを設置しましたが、2022 年第 3 四半期は 305 台でした。 2023 年第 3 四半期 da Vinci 外科用システムの導入には、オペレーティング リース契約に基づいて配置された 163 システムが含まれており、そのうち 93 システムは使用量ベースのオペレーティング リース契約に基づいて配置されました。一方、オペレーティング リース契約に基づいて配置されたシステムは 113 台で、そのうち 54 システムは使用量ベースのオペレーティング リースに基づいて配置されした。 2022 年の第 3 四半期に取り決めます。
2023年第3四半期のGAAP営業利益は、2022年第3四半期の3億9,900万ドルと比較して、4億6,600万ドルに増加しました。2023年第3四半期のGAAP営業利益には、株式報酬費用1億5,700万ドルが含まれています(2022年第3四半期の1億3,900万ドル)。 2023 年第 3 四半期の非 GAAP* 営業利益は、2022 年第 3 四半期の 5 億 5,500 万ドルから 6 億 2,400 万ドルに増加しました。
Intuitive Surgical, Inc. に帰属する 2023 年第 3 四半期の GAAP 純利益は、4 億 1,600 万ドル、つまり希薄化後 1 株あたり 1.16 ドルでした。これに対し、2022 年第 3 四半期の 3 億 2,400 万ドル、つまり希薄化後 1 株あたり 0.90 ドルでした。 Intuitive Surgical, Inc. に帰属する 2023 年第 3 四半期の GAAP 純利益 Surgical, Inc. には、2022 年第 3 四半期には 1,800 万ドル (希薄化後 1 株あたり 0.05 ドル) の超過税制優遇措置が 2,200 万ドル (希薄化後 1 株あたり 0.06 ドル) 含まれていました。
Intuitive Surgical, Inc. に帰属する 2023 年第 3 四半期の非 GAAP* 純利益は、2022 年第 3 四半期の 4 億 2,900 万ドル (希薄化後 1 株あたり 1.19 ドル) に対して、5 億 2,400 万ドル (希薄化後 1 株あたり 1.46 ドル) でした。
当社は2023年第3四半期を75億2,000万ドルの現金、現金同等物、投資で終了しましたが、これは主に営業から得られた現金によるもので、設備投資によって一部相殺され、同四半期中に3億8,900万ドル増加しました。
23年4Q決算(23年12月…)
23年4Q決算は、24年1月20日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
インテュイティヴ(ISRG)の損益計算書は?
インテュイティブは00年に4ドルで上場しています。株価は常に右肩上がりで最高値を更新し続けています。20年3月は135ドルに下落するも、23年10月は251ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上は順調に拡大しています。コロナによる影響で手術件数が減少し、20年は売上が減速していますね。しかし、21年は再び大きく上昇しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。自己資本比率は88%と高く、BPSとEPSも安定して上昇しています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調に拡大しています。19年は設備投資を増やすも、営業CFは順調に拡大していますね。特許懸念はあるも、順調に事業規模を拡大しているといえます。
では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?
インテュイティヴ(ISRG)の注目ポイントは?
インテュイティヴ(ISRG)の注目すべきポイントを紹介します。
注目1:医療機器メーカー世界3位でシェア5.0%?
世界的な手術用ロボットの市場シェアです。
インテュイティヴは、世界的な手術用ロボットで高いシェアを持ちます。競合企業には、医療機器最大手のメドトロニック(MDT)、業界2位のジョンソン(JNJ)、ストライカー(SYK)の3社です。
手術用ロボットは、ヘルスケア業界で最も成長が期待されています。
注目2:年率21.6%で拡大し28年に140億ドル?
手術用ロボットの市場規模の推移です。
世界の手術用ロボットの市場規模は20年に23億ドル、年率21.6%で成長し28年には140億ドルになると試算されています。
著名調査会社 GMD リサーチ社は、世界中で様々な種類の手術や外科的処置に外科用ロボットが急速に採用されているため、世界市場は堅調に成長すると予測している。外科医、患者、病院、治療施設は、 今後数年間で、最新の外科治療のために先進的なロボットを求めると推測しています。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:アボット(ABT)の決算は?
- 00年に上場した、手術用ロボットで最先端の米国企業
- 競合はメドトロニック、ジョンソン、ストライカーがある
- 手術用ロボットは需要が高く、年率21%で拡大してる
- 営業利益率は35%と高く、競争力が高いことを示唆してる
- 「ダ・ヴィンチ」は世界で6千台、米国で4千台が設置されてる
個人的には、インテュイティヴは投資したい銘柄のひとつです。
なぜならば、世界的に手術用ロボットの需要が急増しているからです。コロナ禍では手術件数が減少し売上は減るも、21年は再び力強く回復しています。コロナによる変動要因は大きいが、21年2Qは前年比+71%しています。
しかし、3Qは前年比+30%、4Qは+16%と減速しています。21年後半の変異株の影響で、再び手術を延期した患者がいたと思います。
手術用ロボットは、ヘルスケアでも最も成長率が高い産業です。
世界の手術用ロボットの市場規模は20年に23億ドル、年率21.6%で成長し28年には140億ドルになると試算されています。外科医、患者、病院、治療施設は、 今後数年間で最新の外科治療のために先進ロボットを求めると言います。
高い成長率が期待されるため、22年1月の予想PERは53倍と高いです。そのため、株価が大きく下落する局面があれば購入したいですね。
業界最大手はメドトロニック(MDT)ですね。メドトロニックは心血管、医療外科、神経科学、糖尿病など事業が幅広く、特にペースメーカーとインスリンポンプでトップシェアを持ちます。