PMI指数を提供するIHSマークイットは、コロナ後も力強く成長しています。金融機関向けが売上の4割を占め、経済動向の影響を受ける銘柄ですね。21年3Qの売上は前年比+10%、4Qは+6%と好調です。
- 「14年に上場し、株価は7年で5倍に上昇してる…」
- 「金融機関向けが4割を占め、経済動向の影響を受ける…」
- 「20年にSPグローバルに買収されると発表した…」
IHSマークイット(INFO)は、経済情報を提供する米国と英国の合弁企業です。16年に米国IHSと英国のマークイットが合弁し、20年11月にはSPグローバル(SPGI)に買収されると発表しています。経済指標で有名なPMI指数を提供している企業です。
個人的には、IHSマークイットは投資したい銘柄です。
なぜならば、高度な分析力に強みがあり、売上も利益も順調に拡大してるからです。合弁後の16年以降も売上は順調に拡大し、21年の営業利益率は25%と高いです。金融機関向けが売上の42%を占めていますね。
SPグローバル買収は、相乗効果が高い買収ですね。
SPグローバルも利益率が40%を超える優良企業で、金融機関向けに精度が高い情報を提供しています。そのため、合弁後も力強く成長することが予想できます。ただ、22年1月時点の予想PERは37倍と高いですね。
買収後の業績がどのように推移するかに注目したいです。
- IHSマークイットの4半期決算(21年10-12月)は?
- IHSマークイットの過去10年間の売上高や営業利益は?
- SPグローバルに買収後の動向は、引き続き好調なのか?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
IHSマークイット(INFO)の四半期決算は?
IHSマークイット(INFO)の四半期決算を紹介します。
21年2Q決算(21年6月30日)
- 売上高:11.81億ドル(前年比+15%)
- 営業利益:3.17億ドル(+41%)
- 純利益:1.59億ドル(+121%)
- 1株当たり利益:0.40ドル(+122%)
21年3Q決算(21年9月30日)
- 売上高:11.81億ドル(前年比+10%)◯
- Financial Services:4.90億ドル(+10%)
- Transportation:3.47億ドル(+16%)
- Resources:2.08億ドル(−1%)
- Consolidated Markets:1.36億ドル(+12%)
- 営業利益:3.18億ドル(+12%)
- 純利益:1.61億ドル(−1%)
- 1株当たり利益:0.40ドル(−2%)◯
21年4Q決算(21年12月31日)
- 売上高:11.76億ドル(前年比+6%)◯
- Financial Services:4.73億ドル(+3%)
- Transportation:3.51億ドル(+12%)
- Resources:2.15億ドル(+2%)
- Consolidated Markets:1.37億ドル(+8%)
- 営業利益:7.61億ドル(+337%)
- 純利益:7.37億ドル(+388%)
- 1株当たり利益:1.83ドル(+381%)◯
4Qの売上高は前年比+6%で11.76億ドル、営業利益は+337%で3.18億ドルでした。21年2Qと比較すると、3Qの売上は減速していますね。営業利益率は64%と過去最高に高い水準です。
高度な分析力が強みがあり、様々なデータを企業に提供しています。
3Qより全体的に減速するも、輸送業界向けは引き続き好調です。20年11月にS&Pグローバル(SPGI)が、440億ドルで買収を発表しています(参考:英IHSマークイットを買収4.6兆円で)。
買収先のSPGIが、21年通期のガイダンスを提供するといいます。
22年1Q決算(22年3月…)
22年1Q決算は、4月22日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
IHSマークイット(INFO)の損益計算書は?
IHSマークイットは14年に26ドルで上場しています。株価は順調に上昇し、常に最高値を更新し続けています。20年3月は45ドルに下落するも、22年1月は117ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上高は右肩上がりに上昇しています。20年のコロナ禍は不調だが、21年は力強く回復しています。利益も切り上がっており、21年の営業利益率は25%と高いです。
16年に売上が増えたのは、米国IHSと英国のマークイットが合弁したからです。20年3月からは、利回り0.6%前後で配当も出しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。自己資本比率は54%と高く、BPSもEPSも好調ですね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、増加傾向にありますね。買収にも積極的で投資CFも拡大傾向にあります。しかし、十分すぎる営業CFを稼ぎ、優良ビジネスだと言えますね。
では、私たち投資家はどのように判断すれば良いのでしょうか?
IHSマークイット(INFO)の注目ポイントは?
IHSマークイット(INFO)の注目すべきポイントを紹介します。
注目1:金融機関向けが売上の42%を占める?
参考:マネックス証券
IHSマークイットの事業別の売上高です。
20年どの売上に占める割合は、金融機関向けが42%と最も高いです。次いで、自動車産業などの運輸が27%、エネルギーや化学などの資源向けが20%、連結市場であるCMSが11%を占めています。
金融機関向けが42%を占めており、金融業界の影響を受ける銘柄です。売上の60%は米国からで、海外市場の拡大余地は高いですね。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:IHSマークイット(INFO)の決算は?
- 14年に上場した、経済情報を提供する米英国企業
- 16年に米国IHS、英国マークイットが合弁した企業
- 20年11月には、SPグローバルが買収すると発表
- 金融機関向けが売上の4割、PMI指数も提供している
- 高い分析力に定評があり、営業利益率は26%と高い
個人的には、IHSマークイットは投資したい銘柄です。
なぜならば、高度な分析力に強みがあり、売上も利益も順調に拡大してるからです。合弁後の16年以降も売上は順調に拡大し、21年の営業利益率は25%と高いです。金融機関向けが売上の42%を占めていますね。
SPグローバル買収は、相乗効果が高い買収ですね。
SPグローバルも利益率が40%を超える優良企業で、金融機関向けに精度が高い情報を提供しています。そのため、合弁後も力強く成長することが予想できます。ただ、22年1月時点の予想PERは37倍と高いですね。
買収後の業績がどのように推移するかに注目したいです。競合SPグローバルも営業利益率は49%と高いです。競合はムーディーズ(MCO)で、2社だけで格付け市場の70%を独占しています。