New Oriental Education(NYSE:EDU、HKG:なし)は、英語教育を核にした中国で2番手の教育サービス会社です。中国は世界で最も教育に熱心な国だと言えます。中国人が子供の教育に投資する金額は世界6位で、1人当たりGDP比だと世界1位だと言えますね。
- 「売上高は10年で7倍、PERは70倍と期待値が高い…」
- 「27年に米国GDPを超えるなら、間違いなく中国株は買いだ…」
- 「米中対立や反資本主義など、中国株に投資するのはリスクが高い...」
中国のオンライン教育は年率28%で拡大する成長産業ですね。その中でも、K12向けの教育は31%を占め、17年度には前年比52%で成長しています。中国の教育市場が拡大するならば、業界2番手であるNew Orientalの売上高も増えますね。
しかしながら、個人的にはNew Orientalは長期で投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、右肩上がりで売上高は増加するも、営業利益は期待よりも伸びてないからです。19年の営業利益率は11%、20年には8.7%まで低下しています。オンライン向けが占める売上高が増えている事を考えると、営業利益率の低下は大きな懸念材料です。
この先、中国で英語教育がどれだけ増えるかは未知数です。
なぜならば、米中対立が悪化すれば、欧米諸国に留学する学生が減るからですね。また、中国国内の内需は潤沢で、中間層や富裕層も増えています。さらには、中国のハイテク関連の幾つかは米国よりも先進的で、あえて米国に渡航する理由は薄れつつあります。
- New Orientalの4半期決算(2020年7-9月)は?
- New Orientalの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 中国教育市場が拡大しても、投資すべきではない理由は?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
New Oriental(EDU)の四半期決算は?
New Orientalの過去四半期の決算を紹介します。
20年4Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:7.98億ドル(前年比−8%)
- 営業利益:1.02億元(−38%)
- 純利益:1.31億元(−69%)
- 1株当たり利益:0.08元(−69%)
21年1Q決算(2020年9月30日)
- 売上高:9.86億ドル(前年比−8%)
- 営業利益:1.50億元(−38%)
- 純利益:1.74億元(−19%)
- 1株当たり利益:1.15元(−19%)
New Orientalは、英語教育を核にした教育サービスを提供する会社です。オンライン教育プラットフォーム「Koolearn.com」は、テンセントが出資し19年に香港市場に上場しています。New Orientalは中国でも2番手、世界でも2番手の教育会社です。
21年1Qの売上高は8%減で9.86億元、営業利益は38%減で1.5億元です。
オンライン向けの売上高は好調だが、コロナ危機を景気に業績は大きく減速しています。20年は始めて売上高が減速し、営業利益も大きく落ち込んでいますね。オフライン向けスクールは徐々に回復しているが、本格的に回復するのはまだ先になりそうですね。
21年2Q決算(2021年1月末)
2021年1月末に公開予定。
では、New Orientalの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか
New Oriental(EDU)の10年間の損益計算書は?
New Orientalは、2006年に6ドルでNYSEに上場しました。その後は株価は伸び悩むも、16年以降は急速に株価が上昇していますね。コロナ危機後に最高値を付けて、20年11月は178ドル前後で推移しています。
では、New Orientalの売上高や営業利益はどうでしょうか?
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上高が大きく伸びている事が分かりますね。過去10年間で売上高は7倍にも拡大しています。しかしながら、期待するよりも営業利益は伸びていません。営業利益率は鈍化傾向にあり、20年(TTM)では8.7%まで下落しています。
オンライン向けの売上高が増えている事を考えると、少し期待外れだと言えますね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)は、比較的に安定していると言えますね。しかしながら、EPSの伸び率は小さく、少し物足りなさを感じます。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のCF計算書を見ると、営業CFもフリーCF(営業CF−投資CF)も拡大しています。ただし、17年になると営業CFの伸びが止まっています。投資CFが増えている理由は、オンライン向けのクラスに投資しているからかもしれません。
では、私たち投資家はNew Oriental株をどのように投資判断したら良いのでしょうか?
New Oriental(EDU)に投資する上で注目ポイントは?
New Orientalに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。New Orientalは、英語教育を核にした中国の教育サービスです。そのため、中国国内で教育市場が拡大すれば、New Orientalの売上高も伸びますね。
注目1:K12向けオンライン教育市場は前年比52%で拡大?
中国のオンライン教育市場は、コロナ以前から右肩上がりで増えています。
2019年のオンライン教育市場は、前年比28%で拡大し2.4兆円(1596億元)でした。22年には4.7兆円に達すると言います。
オンライン教育の中でも特に伸び率が大きいのが、K12(幼稚園から高校終了まで)向けです。17年のK12向けオンライン市場は、前年比52%増で4481億円でした。オンライン教育市場全体に占める割合は31%と小さいが、急激に拡大している市場ですね。
では、中国の教育市場でNew Orientalはどの立ち位置にいるのでしょうか?
注目2:中国の教育企業は世界最大規模で1位と2位?
参考:China’s private education market set to reach $330 billion by 2020
中国のトップ2社は、世界市場でもトップの教育企業です。
中国市場1位は、小中高生向けに全科目を提供するTALで資産額は191億ドルです。次いで、New Orientalが145億ドルで続きますね。3〜9位は外国企業が続くも、10位以降は再び中国企業が占めています。いかに、中国が教育に力を入れているかが分かりますね。
では、近年市場が急拡大しているオンライン向けでは、New Orientalはどこに位置するでしょうか?
注目3:オンライン向けも市場2位で18.3%を占める?
K-12(小中高生)向けオンラインクラスの市場シェアです。
オンライン向けでも、New OrientalはTalに次いで2番手です。TALの「xueersi.com」の市場シェアが28.9%で1位、次いでNew Orientalの「koolean.com」が18.3%を占めます。「Boolean.com」は、テンセントが出資し、香港市場へのIPOを発表しています。
参考:中国版東進ハイスクール「Koolearn Technology」が香港市場にIPO
TALもNew Orientalも、コロナ以前からオンライン向けの売上高が大きく拡大しています。
「xueersi.com」の売上高は、11年度から6年で1911%も拡大していますね。また、17年に39百万元だった売上高は、20年には10倍の399百万元まで増えています。
では、中国人で英語を学ぶ学生はどれくらいいるのでしょうか?
注目4:中国人の英語学習市場は年率25%で成長?
国際化が進む中国では、英語を学ぶ学生が急増しています。
海外で学びたい中国人学生は、2012年までは年率12%で増加、16年までは年率8%で増加しています。海外に渡航する学生の増加に合わせて、中国人の英語学習市場は年率25%で拡大しています。New Orientalの売上高は、市場拡大以上のペースで伸びていますね。
しかしながら、20年(TTM)のNew Orientalの売上高は減少しています。コロナの影響で、オフラインのスクールが大きく影響を受けているからですね。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
投資家はNew Oriental株を購入するべきか?
- 売上高は急拡大するも、営業利益率は低く利益が出にくい
- 19年の営業利益は11%だが、20年は8.7%まで低下してる
- BPSは順調に拡大するも、EPSはあまり伸びていない
- 営業CF増えているが、17年以降は成長が止まっている
- オンラインクラスが加速するも、営業利益率が改善できてない
中国のオンライン教育は年率28%で拡大する成長産業ですね。その中でも、K12向けの教育は31%を占め、17年度には前年比52%で成長しています。中国人が子供の教育に投資する金額は世界6位で、1人当たりのGDP比で言うと世界1位だと言えます。
しかしながら、個人的にはNew Orientalは長期で投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、右肩上がりで売上高は増加するも、営業利益は期待よりも伸びてないからです。19年の営業利益率は11%、20年には8.7%まで低下しています。オンライン向けが占める売上高が増えている事を考えると、本来であれば営業利益率はもっと改善しても良いですね。
オンライン向けが好調でない理由は、競争が激しい分野だからだと予想できます。
また、20年はコロナの影響で成長率が鈍化してる点も懸念材料です。米中対立がさらに悪化すると、英語を学ぶ学生は減るかもしれないですね。また、中国国内で裕福な層が増えているため、あえて外国語を勉強する学生も減るかもしれません。
不確実性が高いため、積極的に買いに行ける銘柄ではないですね。
まとめ:New Oriental(EDU)の四半期決算は?
- 1993年に事業開始、中国最大の英語教育サービスを提供
- 留学用のTOEFL、語学研修、児童向けなど、試験対策にも強み
- オンライン教育プラットフォーム「Koolearn.com」を運営してる
- コロナ以前から、オンライン教育の売上高は増えている
- 「Koolearn」はテンセント の出資を受けて、19年に香港に上場した
- 売上高は急拡大するも、営業利益率は低く利益が出にくい
- 19年の営業利益は11%だが、20年は8.7%まで低下してる
個人的には、New Orientalは長期で投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、右肩上がりで売上高は増加するも、営業利益は期待よりも伸びてないからです。19年の営業利益率は11%、20年には8.7%まで低下しています。オンライン向けが占める売上高が増えている事を考えると、営業利益率の低下は大きな懸念材料です。
この先、中国で英語教育がどれだけ増えるかは未知数です。
なぜならば、米中対立が悪化すれば、欧米諸国に留学する学生が減るからですね。また、中国国内の内需は潤沢で、中間層や富裕層も増えています。さらには、中国のハイテク関連の幾つかは米国よりも先進的で、あえて米国に渡航する理由は薄れつつあります。
20年以降はどうなるか分からないため、その後の動向をしっかり見極めたいですね。
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。