コロナ以降にコンテナ運賃が高騰し、ダナオス(DAC)などのコンテナ銘柄が短期間で10倍にも高騰しています。コンテナに続きバルク運賃も上昇基調にありますね。では、この流れは原油タンカー銘柄にも波及するのでしょうか?
- 「コロナによる原油低迷で、20年に株価は50%も暴落…」
- 「タンカー市況が好転し、20年11月から2倍になる…」
- 「世界中の脱炭素化で、もう原油需要は回復しないのだろうか…」
ダイアモンドSシッピングは、原油と製品を輸送する米国企業です。大型原油タンカー16隻と中距離プロダクトタンカー52隻を保有します。原油の収益が全体の59%を占めていたが、コロナ以降はプロダクトタンカーが逆転しています。
個人的には、ダイアモンドSシッピングは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、18年創業と歴史が浅く、将来の動向を読みにくいからです。原油タンカーの市況は21年後半に好転すると予想しているため、おそらく業績は上向く可能性が高いです。しかしながら、積極的に資金調達や設備投資してる新興企業でリスクが高い投資ですね。
これまでのダイアモンドSシッピングの業績は、決して悪くはありません。
19年の営業利益率は9%、20年は15%と好調なスタートを切っていますね。ただし、原油タンカー企業に投資するならば、今後の動向が読みやすい他の企業に投資します。
- DSSIの4半期決算(2020年9-12月)は?
- DSSIの過去10年間の売上高や営業利益は?
- コンテナやバルク船と同様に、原油タンカーも高騰するのか?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
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ダイアモンドSシッピング(DSSI)の四半期決算は?
ダイアモンドSシッピング(DSSI)の四半期決算を紹介します。
20年2Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:1.84億ドル(前年比+22%)
- 営業利益:0.562億ドル(+1160%)
- 純利益:0.457億ドル(+637%)
- 1株当たり利益:1.14ドル(+642%)
20年3Q決算(2020年9月30日)
- 売上高:1.13億ドル(前年比−20%)
- 営業利益:−0.018億ドル(−152%)
- 純利益:−0.096億ドル(+62%)
- 1株当たり利益:−1.45ドル(+63%)
20年4Q決算(2020年12月30日)
- 売上高:0.900億ドル(前年比−51%)
- 営業利益:−0.206億ドル(−149%)
- 純利益:−0.577億ドル(−321%)
- 1株当たり利益:−1.45ドル(−3236%)
4Qの売上高は51%減で0.9億ドル、営業利益は−0.2億ドルです。好調だった2Qや3Qとは対照的に、4Qは大きく落ち込みましたね。
2Qと3Qで業績が好調だった理由は、20年3月に陸上の貯蔵タンクが一杯になり、洋上タンカーのスポット価格が高騰したからです。しかしながら、この需要は一時的なもので、原油消費の急減で業績は再び悪化しています。
ダイアモンドSシッピングのCEOは、短期的には需給関係が悪いと言います。しかしながら、中長期的には、市場は回復すると予想していますね。これは、他の原油タンカーの競合企業と一致する意見です。
短期的には、消費の改善が在庫の引き込みによって相殺されているため、タンカーの供給は現在の需要レベルよりも高いように思われます。私たちは、タンカー業界の長期的なファンダメンタルズを信じています。タンカーの供給は、パンデミック前の需要レベルに基づいてバランスが保たれており、注文された船舶の数は、船舶の平均耐用年数に基づいて廃棄されると予想される船舶の数とほぼ一致します。状態は正常化し、その後12〜18か月で徐々に改善すると予想されます。
21年1Q決算(2021年3月…)
21年1Q決算は、6月11日に公開予定です。
ダイアモンドSシッピングの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ダイアモンドSシッピング(DSSI)の損益計算書は?
ダイアモンドSシッピングは19年3月に10ドルで上場しました。19年3月に16ドルまで上昇するも、その後は下落基調にあります。21年3月現在は9ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
ダイアモンドSシッピングは18年11月に設立した新しい海運企業です。そのため、過去10年間のデータは少なく傾向は掴めないですね。ただし、直近の業績を見ると、海運業界の中では営業利益率が9%、15%と好調だと言えますね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは前年比で少しだけ下落しており、EPSは黒字化に成功していますね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、悪くない数値ですね。投資CFがプラスなのは、株式市場や金融機関から資金調達しているからですね。営業CFは少ないが、とりあえずフリーCFの黒字に成功しています。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
ダイアモンドSシッピング(DSSI)の注目ポイントは?
ダイアモンドSシッピングに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。ダイアモンドSシッピングは原油タンカーとプロダクトタンカーの海上輸送をしています。
注目1:原油タンカーの収益が全体の59%を占める?
ダイアモンドSシッピングの原油とプロダクトタンカーの収益です。
プロダクトタンカーとは、原油を精製した後のガソリン、ナフサ(粗製ガソリン)、灯油、軽油などの石油製品を運ぶ船です。ダイアモンドSシッピンは、大型原油タンカー16隻と中距離プロダクトタンカー52隻を保有します。
EBITAベースの収益で見ると、19年度は原油タンカーが59%を占めますね。EBITAとは、金利と税、有形・無形の固定資産の償却費を差し引く前の利益です。営業利益よりもより、本業の利益を正確に測れる指標です。
前四半期で比較すると、原油タンカーの方がコロナの影響を受けている事が分かりますね。
注目2:原油タンカー運賃は過去10年で最低水準?
日本郵船による、不定期船(水色)とタンカー運賃(青色)の推移です。
タンカー運賃は、20年3月に一時的に200まで急騰しています。その理由は、20年3月に陸上の貯蔵タンクが一杯になり、洋上タンカーのスポット価格が高騰したからです。しかしながら、5月以降はタンクの問題が解消され、運賃は過去10年で最も低水準です。
世界的に原油の消費量が急減したことで、船舶の数が過剰だからです。
タンカー運賃は原油価格には依存せず、原油の海上運搬量(需要)と船舶数(供給)に依存します。20年5月から原油価格は急回復しているが、原油タンカーの需給は緩いです。
コロナによる影響で、20年の原油消費量は過去水準ですね。では、原油タンカーの運賃の指標は何を見れば良いのでしょうか?
注目3:タンカー運賃の指標はサイズ毎に確認できる?
原油タンカー運賃の指標を見るには、SIMPSONというサイトが掲示しています。船舶サイズごとに、過去6ヶ月間のタンカー運賃を調べられます。最も小さい37000サイズの運賃を見ると、21年あたりから価格が上昇しています。
では、20年3月のコロナショックでは、どれだけ石油需要が急落したのでしょうか?
注目4:21年Q3にコロナ以前の水準まで回復する?
21年以降の原油の供給と需要予測です。
世界の原油消費量(緑色)を見ると、19年Q4の101百万バレルから、20年2Qに84百万バレルまで急落しました。しかしながら、21年Q3には98百万バレルまで回復し、22年Q3には過去最高水準を更新します。
消費量が回復するということは、原油タンカーの需要が上昇しますね。
需要が上昇する中でも、タンカーの供給量はあまり伸びません。なぜならば、コンテナ船やバルク船と同様に、環境規制で新しい船舶が作られていないからです。鉄鉱石の価格が2倍に上昇したことで、新たな設備投資には膨大な資金が必要になります。
そのため、コンテナやバルク運賃で起きた上昇は、いずれは原油にも波及します。
環境問題で原油の需要が落ち込んだように見えます。しかしながら、世界規模で見ると、原油の需要や消費量は伸び続けています。そのため、原油タンカーの数が増えなければ、タンカー運賃は上昇するしかありません。
ダイアモンドSシッピングは、4Qの決算書で需給関係が締まると言います。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:ダイアモンドSシッピングの四半期決算は?
- 19年に上場した、原油と石油製品を輸送する米国企業
- 大型原油タンカー16隻とプロダクトタンカー52隻を保有
- EBITAベースで、原油タンカーの収益が59%を占めてる
- 18年創業と歴史が浅く、過去の数値から将来の動向を読みにくい
- 19年の営業利益は9%、20年は15%と好調なスタート
- 環境規制で船舶が作られず、需給はタイトになる可能性が高い
個人的には、ダイアモンドSシッピングは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、18年創業と歴史が浅く、将来の動向を読みにくいからです。原油タンカーの市況は21年後半に好転すると予想しているため、おそらく業績は上向く可能性が高いです。しかしながら、積極的に資金調達や設備投資してる新興企業でリスクが高い投資ですね。
これまでのダイアモンドSシッピングの業績は、決して悪くはありません。
19年の営業利益率は9%、20年は15%と好調なスタートを切っていますね。ただし、原油タンカー企業に投資するならば、今後の動向が読みやすい他の企業に投資します。
原油タンカー銘柄に投資するならば、1番のお勧めはユーロナブ(EURN)です。なぜならば、財務が健全で売上高も拡大傾向にあるからです。将来の動向が読めないダイアモンドSシッピングよりも、安心して投資できる数少ない銘柄です。
参考:ユーロナブ(EURN)の四半期決算|20年4Qの売上高は−61%
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。