バイデン政権が誕生したことで、規制緩和が全州で進むと期待されています。麻医薬品を販売するクロノスは、20年10月から株価が2.5倍も高騰していますね。州合法化が進むならば、21年も上昇が続くのでしょうか?
- 「政権交代の期待で上昇し、20年10月から2.5倍に高騰した…」
- 「年率27%で市場が拡大し、22年には320億ドルになる…」
- 「20年に4州が合法化し、娯楽目的の利用は15州に増えた…」
クロノスは、医療用麻を生産販売するカナダ企業です。麻生産以外でも、カナダ保健省が発行した医療用麻生産ライセンスをする企業への投資も行なっています。権利収入で20年の純利益は売上高の3倍にもなります。
しかしながら、個人的にはクロノスは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、純損失額は売上高の5倍を超えるほど赤字だからです。クロノスに限らず、麻栽培企業の多くは巨額の赤字を抱えています。なぜならば、麻栽培は参入障壁が低く、コモディディ化しやすいからですね。
売上高は3桁に近いペースで成長してるが、リスクが高い銘柄です。
ただし、麻業界全般に関しては楽観的に見ています。なぜならば、21年には米国で合法化する州が加速し需要が増えるからです。コロナで経済が落ち込み、州政府は税収を立て直す必要がありますね。
- クロノスの4半期決算(2020年9-12月)は?
- クロノスの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 21年に全米で合法化すれば、株価はさらに上昇する?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
クロノス・グループ(CRON)の四半期決算は?
クロノス・グループ(CRON)の四半期決算を紹介します。
20年1Q決算(2020年3月31日)
- 売上高:843万ドル(前年比+180%)
- 営業利益:−4506万ドル(—)
- 純利益:7604万ドル(−75%)
- 1株当たり利益:0.2ドル(−39%)
20年2Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:988万ドル(前年比+29%)
- 営業利益:−3475万ドル(—)
- 純利益:−10700万ドル(−157%)
- 1株当たり利益:−0.31ドル(−293%)
20年3Q決算(2020年9月30日)
- 売上高:1135万ドル(前年比+96%)
- 営業利益:−4116万ドル(前年度−3069万ドル)
- 純利益:6903万ドル(−88%)
- 1株当たり利益:0.19ドル(−88%)
3Qの売上高は前年比96%増で1135万ドル、営業利益は−4116万ドルです。他の麻生産企業と同じように、売上高は好調でも大きな損失を抱えていますね。
純利益が大きい理由は、麻生産のライセンスの所有会社へ投資もしてるからです。ただ、決算書を見てもどれだけ収入があるかは分かりません。
前年度は「デリバティブ負債の再評価による利益」という項目で、6.32億ドルの収入を得ています。ただ、一時的な収入は事業とは関係ないため、投資判断する際には除外すべきですね。
20年4Q決算(2021年12月…)
21年2Q決算は、21年2月26日に公開予定です。
では、クロノスの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
クロノス・グループの10年間の損益計算書は?
ヘクソは2019年1月に20ドルで上場しています。その後に最高値33ドルを付けるも、以降は下落していますね。20年4月は2ドルまで下落するも、21年2月現在は8ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上高は高い成長率で順調に伸びています。しかしながら、営業損失額は売上以上に拡大していますね。20年TTMの営業利益率は−485%と高いです。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSもEPSも、投資関連による収入で19年は拡大しています。しかしながら、継続的な収入ではないため、20年は落ち込んでいますね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)を見ると、赤字額は年々拡大傾向にあります。営業CFで利益が出ない上に、赤字幅は拡大していますね。規制緩和が期待される業界だが、競合企業も多く儲からないビジネスです。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
クロノス・グループ(CRON)の注目ポイントは?
クロノス・グループに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。
注目1:カナダ市場で10番手でシェアは2.5%?
麻栽培が盛んなカナダのマーケットシェア上位です。
市場シェアを見ると、業界最大手はキャノピー(CGC)で23.1%です。次いで、オーロラ(ACG)が10.5%、Aphriaが9.5%、CannTrustが7.8%と続きます。クロノスは10番手で、シェアは2.5%と小さいです。
麻市場は寡占化が進んでおらず、多くの競合がいる事が分かりますね。では、麻市場はどのように拡大しているのでしょうか?
注目2:年成長率27%で22年に320億ドルに拡大?
合法の麻ビジネスは北米を中心に拡大傾向にあります。
合法麻の市場規模は、年平均成長率27.5%で22年には320億ドルに達する見込みです。米国では麻を合法化する州が増え、成長速度は増しています。また、カナダでは18年10月に、麻を娯楽用にも合法化しています。
カジノの世界市場規模は1千億ドル、たばこは9千億ドルです。麻もそれなりに大きな市場になることが予想できますね。
では、米国ではどれくらいの州で合法化されているでしょうか?
注目3:娯楽目的で利用可能は15/47州に増加?
グロウジェネレーションの資料による20年時点の合法化地域です。
医療目的で合法化された地域は33州、完全に合法化されたのは11州、使用が禁止されているのは3州です。医療目的ならばすでに多くの地域で合法化されてます。一方で、娯楽目的で合法化してない地域はまだ36州もありますね。
21年に誕生したバイデン大統領は、合法化に積極的だと言われています。
大統領選と同時に行なわれた住民投票で、新たにアリゾナなど4州で合法化が決定しました。20年11月の記事によると、全米15州で娯楽目的で合法化されると言います。今後は全米で解禁となる可能性も十分にあります。
米国で合法化が加速してる理由は、コロナで落ち込んだ州の税収を確保するためです。麻以外でも、オンラインカジノの合法化も議論されていますね。
こうした米国の動きは世界中でも拡大する可能性があります。
注目4:世界中で合法化が進むかもしれない?
参考:合法の国と非犯罪化の国々
2017年時点の合法性を表した世界地図です。
完全に合法化した国(青)は、米国、南アフリカ、ウルグアイなど一部の地域に限られます。しかし、違法だが非犯罪化(オレンジ)や寛容(ピンク)な国は意外と多い事も分かりますね。カナダも18年には合法した国となります。
完全に違法としている国(赤色)の方が少ない事が分かります。
医療目的では、既にドイツ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、チェコ、南ア、キプロスなどで合法化されています。全米で合法化が進めば追随する国は多いですね。例えば、日本は米国の占領下で禁止された歴史があります。
また、国際連合と世界保健機関は、健康に関する科学的審査を進めています。この結果でも状況が変わる可能性が高いですね。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:クロノス・グループ(CRON)の決算は?
- 2018年に上場した、麻関連製品を開発販売するカナダ企業
- カナダ市場では業界10番手で、2.5%のシェアを持つ
- 赤字企業で営業損失額は、売上高の5倍を超えるほど拡大
- 麻栽培は参入障壁が低い、競合が多く差別化できる要素がない
- 20年に4州が合法化され、15州が娯楽目的で利用できる
- バイデン政権の誕生で、21年は合法化が加速するかも
個人的には、クロノスは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、純損失額は売上高の5倍を超えるほど赤字だからです。クロノスに限らず、麻栽培企業の多くは巨額の赤字を抱えています。なぜならば、麻栽培は参入障壁が低く、コモディディ化しやすいからですね。
売上高は3桁に近いペースで成長してるが、リスクが高い銘柄です。
ただし、麻業界全般に関しては楽観的に見ています。なぜならば、21年には米国で合法化する州が加速し需要が増えるからです。コロナで経済が落ち込み、州政府は税収を立て直す必要がありますね。
麻関連企業で投資できるのは、水耕栽培機器を販売するグロウジェネレーション(GRWG)だけです。なぜならば、栽培企業に製品を販売するため、確実に実利を得られる数少ない企業だからです。
GRWGは、売上高も利益も3桁ペースで急拡大しています。
参考:グロウジェネレーションの四半期決算|20年3Qは前年比+152%
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。