世界中のコンテナ運賃が高騰し、海運会社の株価が急上昇しています。コスコシッピングポーツ株も20年2月から、株価が1.6倍に高騰しています。では、21年のコロナ終息以降も、コンテナ会社は成長し続けられるのでしょうか?
- 「コンテナ運賃が高騰し、株価は1年で1.6倍に高騰した…」
- 「上海から北米向けが高騰し、欧州やアジアにも波及している…」
- 「株価が2倍に高騰したけれど、PERは7倍とまだ割安だ…」
コスコシッピングポーツ(1199.HK)は、コスコシッピング(1919.HK)のグループ会社です。コンテナ船全般を扱う親会社に対し、同社はターミナル運営に特化しています。小会社を通じて、不動産投資やソフトウェアの開発も行います。
個人的には、コスコシッピングポーツは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、コンテナ船と比較して、ターミナル運営社は運賃高騰の恩恵を受けないからです。例えば、親会社コスコシッピングの3Q利益が前年比+209%に対し、同社は同じ期間で12%しか増えていません。
ターミナル運営社は、コンテナ上昇の恩恵を受けないですね。
また、コロナ禍においては、コンテナ船よりもオーナー会社(コンテナ船貸出業)の株価が大きく高騰しています。親会社コスコシッピングの株価が5倍上昇したのに対し、ダナオス(DAC)は同じ期間に10倍も拡大しています。
20年の運賃高騰に賭けるならば、コンテナ船会社に投資すべきですね。
- コスコポーツの4半期決算(2020年9-12月)は?
- コスコポーツの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 世界的なコンテナ運賃高騰は、いつまで続くのか?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
コスコシッピングポーツの四半期決算は?
コスコシッピングポーツの四半期決算を紹介します。
20年1Q決算(2020年3月30日)
- 売上高:2.21億元(前年比−14%)
- 営業利益:0.848億元(+37%)
- 純利益:0.918億元(+84%)
- 1株当たり利益:0.03ドル(+50%)
20年2Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:2.32億元(前年比−14%)
- 営業利益:−0.421億元(−201%)
- 純利益:0.714億元(−26%)
- 1株当たり利益:0.02ドル(−33%)
20年3Q決算(2020年9月31日)
- 売上高:2.7億元(前年比+6%)
- 営業利益:0.536億元(+16%)
- 純利益:0.859億元(+12%)
- 1株当たり利益:0.03ドル(+19%)
3Qの売上高は前年比6%増で2.7億元、営業利益は16%増で0.536億元でした。業績が落ち込んだ2Qとは対照的に、3Qは増収増益で好調でしたね。
3Qに好調だった理由は、コロナ禍によるコンテナ運賃の上昇が大きいです。
しかしながら、ターミナル運営社であるコスコシッピングポーツは、コンテナ会社ほど運賃高騰の恩恵を受けていません。例えば、親会社のコスコシッピングは、3Q純利益で前年比3桁も拡大しています。
21年以降もコスコシッピングポーツの業績は上向く可能性が高いです。しかし、コンテナ運賃の高騰に賭けるならば、コンテナ船に投資すべきですね。
20年4Q決算(2021年12月…)
21年1Q決算は、21年4月14日に公開予定。
では、コスコシッピングポーツの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
コスコシッピングポーツの損益計算書は?
コスコシッピングポーツは、2000年に6.6香港ドルで上場しました。08年に株価は最高値24香港ドルで下落しています。20年3月は3.3香港ドルを付けるも、21年2月は6香港ドルで推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、順調に売上高を拡大させてきた事が分かります。急成長する中国経済の物流や海運市況に支えられた結果ですね。また、営業利益率も17%を超えるほど高いです。
ただし、中国経済が鈍化した16年以降は減少傾向にありますね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)、EPS(1株あたり純利益)どちらも横ばいで上昇傾向にありません。中国のコンテナ市場は拡大を続けるが、今後も大きく変わらないと予想します。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、黒字と赤字の年が半々です。19年は黒字だが、一貫したトレンドはないですね。急成長する中国のコンテナ市場では、設備投資がまだまだ必要ですね。
安定してキャッシュを得るにはまだ時間が掛かりそうです。
では、私たち投資家はどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
コスコシッピングポーツの注目ポイントは?
20年のコロナ危機以降、コンテナ船運賃は2〜3倍に高騰しています。そのため、20年や21年の海運業界は10数年ぶりの強気相場が到来していますね。では、なぜコンテナ運賃は上昇しているのでしょうか?
注目1:コンテナ取扱量の上位は中国で9港を占める?
2018年の世界コンテナ取扱量上位20港です。
コンテナ取扱量が多い港は中国が強く、上位20港中で9港を占めます。また、前年比の伸び率が多いのも中国勢ですね。コスコシッピングの売上高が右肩上がりに成長しているのは、中国のコンテナ市場が急拡大してるからです。
20年前は日本の千葉や名古屋、横浜もランクインしていました。日本だけではなく、欧米や韓国の港も中国港に抜かれています。
では、世界のコンテナ市場はどれくらい拡大しているのでしょうか?
注目2:世界コンテナ市場は24年で5倍に拡大?
競合企業のナビオス決算資料による、世界コンテナの取引量と成長率です。
取引量を見ると、世界のコンテナ市場は一貫して上昇しています。96年に40万TEUだった取引量は、20年には200万TEUまで増えました。前年度を下回ったのは、リーマンショックの翌年とコロナ危機の時だけです。
ただし、成長率は減速傾向にあり、平均して年率6.5%です。
12年以降は平均を下回る成長率で、18年以降はさらに減速している事が分かります。原因は中国経済減速と米中貿易摩擦、20年はコロナ危機による経済停止で落ち込んでいます。
しかしながら、過去3年間の反動で21年は5.5%まで回復する見込みです。
コスコシッピングポーツの20年3Qの業績が好調なのは、コンテナ運賃が急騰しているからです。しかしながら、コンテナ港運営社の同社は、コンテナ船ほど運賃高騰の恩恵を受けてない点に注意が必要です。
では、なぜコンテナ船運賃が高騰しているのでしょうか?
注目3:コンテナ船運賃が高騰している理由とは?
- コロナで労働力不足で、北米港に大量のコンテナが滞留している
- トラックや鉄道などの陸運者不足で、コンテナが海上に戻ってこない
- 乗客を乗せる国際線が激減し、付加価値が高い製品が空で送れない
- 巣ごもり特需で、中国から北米向けの家電や日用品が増えている
- 北米や欧州のクリスマス商船で、11〜12月に需要が逼迫している
- 北米や欧州向けの長距離輸送が優先され、アジアで足りていない
2020年11月以降、中国発のコンテナ運賃が急騰しています。
コンテナ運賃が急騰している原因は、コロナによる世界的な経済封鎖によるものです。しかしながら、高騰している要因はひとつではないため、どのくらいの期間で上昇し続けるかは読めません。
しかし、21年1月末時点では、上海初のコンテナ船は少しだけ下落し始めています。この傾向が続けば、世界上のコンテナ船も下落に転じるかもしれません。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:コスコシッピングポーツの決算は?
- 2000年に香港に上場した、ターミナル運営する中国企業
- 親会社はコスコシッピングで、コンテナ船やバルク船を運営する
- 急拡大する中国の海運市場で、売上高は右肩上がりで増える
- 営業利益は17%と、親会社のコンテナ船事業よりも利益率が高い
- フリーCFは赤字の年も多く、設備投資も膨大に必要とする
- 20年2月から株価が1.6倍に上昇するも、PERは7倍と低い
個人的には、コスコシッピングポーツは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、コンテナ船と比較して、ターミナル運営社は運賃高騰の恩恵を受けないからです。例えば、親会社コスコシッピングの3Q利益が前年比+209%に対し、同社は同じ期間で12%しか増えていません。
ターミナル運営社は、コンテナ上昇の恩恵を受けないですね。
また、コロナ禍においては、コンテナ船よりもオーナー会社(コンテナ船貸出業)の株価が大きく高騰しています。親会社コスコシッピングの株価が5倍上昇したのに対し、ダナオス(DAC)は同じ期間に10倍も拡大しています。
20年の運賃高騰に賭けるならば、コンテナ船会社に投資すべきですね。親会社のコスコシッピングは、20年のコロナ以降に株価が5倍に高騰しています。
参考:コスコシッピングの四半期決算|コンテナ運賃高騰で株価は5倍に高騰
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。