自動車売買のプラットフォームを提供するカンゴは、中国の経済回復で最も恩恵を受ける銘柄です。世界的な半導体不足で中古車市場は加熱し、売上高は前年比4.5倍で拡大しています。しかし、株価は伸び悩み21年6月のPERは1.8倍と低いです。
- 「21年の中国経済は好調で、中古車市場は加熱している…」
- 「車載向け半導体不足で、売上高は前年比4.5倍に拡大…」
- 「業績好調でも株価は伸び悩み、PERは1.8倍と割安だ…」
カンゴは、自動車売買サービスのプラットフォームを提供します。また、購入者のために金融機関からの資金調達の円滑化も行っています。車載向け半導体が不足しているため、中国国内の中古車市場は加熱しています。
しかしながら、個人的にはカンゴは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、売上は急速に伸びてるが、営業利益率が低下してるからです。また、売上高が伸びてる中でも、営業CFが増えてない点も懸念材料です。自動車売買のプラットフォームは差別化が難しく、競合にシェアを奪われている可能性もあります。
ただし、短中期的には半導体不足で、業績の好調は続きそうです。
世界的に半導体が不足してる上に米中貿易摩擦もあり、同社のCEOは長期化すると予想しています。半導体不足が続くならば、まだまだ中古車市場は加速しそうです。21年6月時点のPERは1.8倍と低く、同社の株の割高感はありません。
- カンゴの4半期決算(2021年4-6月)は?
- カンゴの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 売上高は4.5倍だが、予想PERは1.8倍と低い?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
カンゴ(CANG)の四半期決算は?
カンゴ(CANG)の過去四半期の決算を紹介します。
20年3Q決算(2020年9月31日)
- 売上高:4.35億元(前年比+23%)
- 営業利益:1.22億元(+25%)
- 純利益:17.69億元(+1403%)
- 1株当たり利益:11.78元(+1410%)
20年4Q決算(2020年12月31日)
- 売上高:10.97億元(前年比+173%)
- 営業利益:1.80億元(+107%)
- 純利益:15.68億元(+1386%)
- 1株当たり利益:10.39元(+1427%)
21年1Q決算(2021年3月31日)
- 売上高:11.24億元(前年比+356%)
- Loan Facilitation income:4.11億元(3.4倍)
- Automobile Trading income:5.71億元(前年比43倍)
- Leasing income:0.73億元(−2%)
- After-market service:0.62億元(+27%)
- 営業利益:1.81億元(+4185%)
- 純利益:−2.74億元(−614%)
- 1株当たり利益:−1.84元(−607%)
1Qの売上高は前年比+356%で11.24億元、営業利益は+4185%で1.81億ドルでした。20年3Qと4Qよりも、売上と営業利益は加速しています。営業利益率も伸びているが、16%と過去平均では低めです。
純利益の赤字は、長期投資の時価変動で4.46億元の損失を計上してます。
中古車取引の事業が、前年比で43倍も拡大しています。中国の中古車市場が好調な理由は、半導体不足により新車が手に入らず、中古車を購入する人が増えてるからです。世界的に半導体が不足している中で、米中貿易摩擦で特に中国は不足しています。
同社のCEOは、中国の半導体不足は長期化すると予想しています。そのため、21年2Qの売上高ガイダンスは、9-9.5億元(前年比3.5倍)で同規模で拡大するとしています。
「中国経済と自動車消費がCovid-19パンデミックの影響から回復する中、ここ数か月の段階的ではあるが着実な進歩に満足しています。当社の総売上高は年間356.8%増加しました。 -自動車取引、アフターマーケット サービスの円滑化、自動車融資の円滑化という 3 つの主要な事業分野でのルーツを深める努力が実を結び、ガイダンス範囲の上限を上回る 11 億 2,380 万人民元となりました。 4月に鄭州日産とパートナーシップを結び、中国の下層市場での自動車取引の新しい小売モデルを開発できることに興奮しており、この分野には計り知れない可能性があると信じている」と語った。
「私たちは中国の自動車産業について長期的に楽観的ですが、サプライチェーンの不確実性が続く中で、現時点で市場が直面している課題には常に気を配っています。自動車産業のチップ不足は長期間続くと予想しています。同時に、国内の金融供給や規制環境も大きく変化しています.当社は、この状況を注意深く見守り、積極的に対応し、あらゆる形態の不確実性に積極的に対処し、変化する業界動向に遅れずについていくために積極的に取り組みます.継続的な製品革新」と林氏は締めくくった。
21年2Q決算(2021年6月…)
21年2Q決算は、8月30日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
カンゴ(CANG)の損益計算書は?
カンゴは18年7月に12ドルで上場しました。株価は伸び悩むも、21年2月に最高値14ドルを付けています。その後は再び株価は急落し、21年5月は5.7ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の売上高を見ると、順調に売上と営業利益を伸ばしています。コロナ後の21年TTMは、売上高も加速し営業利益率も20.3%に上昇しています。短期的には、半導体不足により中古車市場の活況で業績は好調ですね。
ただし、長期的に見ると、利益率が低下してる点は懸念材料です。自動車販売のプラットフォームは、競合企業が多くシェアを奪われてる可能性もあります。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは順調に上昇し、EPSは20年に大きく上昇していますね。ただし、純利益の上昇は一時的なものだと思っています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、20年に赤字に転落しています。売上高が大きく上昇する中でも、営業CFがマイナスなのは大きな懸念材料ですね。
では、私たち投資家はどのように投資判断したら良いのでしょうか?
カンゴ(CANG)の注目ポイントは?
カンゴ(CANG)に投資する上で注目すべきポイントを紹介します。カンゴは、自動車売買サービスのプラットフォームを提供します。また、購入者のために金融機関からの資金調達の円滑化も行っています。
注目1:中国の中古車市場は10年で8-10倍に拡大?
中国の新車と中古車の市場規模の推移です。
経済発展している中国では、自動車の市場規模は右肩上がりで拡大していますね。18年以降は、新車よりも中古車の方がより急速に拡大しています。中古車市場は10年前と比較して、8倍前後に拡大していることが分かります。
ただし、まだ中国の自動車市場の成長余力は高いです。
なぜならば、中国の千人当たりの保有台数は85台しかないからです。米国は797台、日本は591台です。中国の自動車市場は、7〜9倍も拡大する余力があります(参考:国別自動車所有台数一覧)。
では、世界的に中国の自動車市場はどれくらい大きいのでしょうか?
注目2:世界で新車販売台数は20年に大きく上昇する?
世界の新車の販売台数と地域別の割合です。
2018年と19年は、世界の販売台数はマイナス成長に陥っています。低迷する原因は、販売台数が世界で最も多い中国のスローダウンです。実際に、2019年の自動車販売台数は前年比8.2%減でした(参考:2019年の自動車販売台数は前年比8.2%減)。
しかしながら、20年は再び上昇に転じると予想していますね。
この予想はパンデミック以前だが、実際に20年後半は中国の景気が回復し、21年前半は米国や英国で回復しています。21年後半や22年は、販売台数は力強く上向く可能性が高いです。しかし、車載向け半導体は十分ではなく、中古車市場が加速する可能性は高いです。
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:カンゴ(CANG)の四半期決算は?
- 18年7月に上場した、車売買プラットフォームの中国企業
- 購入者向けに金融機関からの融資、アフターサービスも提供
- 売上高は右肩上がり、21年1Qは前年比4.5倍で拡大
- 営業利益率は低下するも、21年は20.3%に回復してる
- 売上高は好調だが、利益率と営業CFの低下は懸念材料である
- 車載向け半導体不足は、米中貿易摩擦で長期化を見込んでいる
しかしながら、個人的にはカンゴは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、売上は急速に伸びてるが、営業利益率が低下してるからです。また、売上高が伸びてる中でも、営業CFが増えてない点も懸念材料です。自動車売買のプラットフォームは差別化が難しく、競合にシェアを奪われている可能性もあります。
ただし、短中期的には半導体不足で、業績の好調は続きそうです。
世界的に半導体が不足してる上に米中貿易摩擦もあり、同社のCEOは長期化すると予想しています。半導体不足が続くならば、まだまだ中古車市場は加速しそうです。21年6月時点のPERは1.8倍と低く、同社の株の割高感はありません。
米国市場でも、中古車販売のプラットフォームが人気を集めています。カーバナは話題性があるEコマース関連銘柄でもあり、コロナ以降に株価が10倍にも急騰しています。売上高は前年比+61%で、中国市場の拡大と過熱感が分かりますね。
参考:カーバナ(CVNA)の四半期決算|中古車ECサイトで株価は10倍
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。