世界最大の航空機リースであるエアキャップは、コロナ後の景気回復で恩恵を受ける銘柄ですね。航空業界は大きく打撃を受けたが、21年に業界2位のGEリース部門を買収すると発表し強気です。20年3月に株価は急落するも、1年で3倍に急騰しています。
- 「コロナで急落するも、株価は1年で3倍に高騰してる…」
- 「航空業界は最も影響を受けるも、経済回復で期待できる….」
- 「GEのリース部門を買収し、市場シェア32%を独占する…」
エアキャップは、オランドの世界最大の航空機リース会社です。業界2番手のGEのリース事業を買収すると、21年3月に発表しています。買収が実現すれば、民間旅客機の市場シェア32%を占め、航空貨物でも世界2位の企業が誕生します。
個人的には、エアキャップは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、買収を通じて売上は増えるも、事業自体は減少傾向にあるからです。不動産業に近く営業利益率は48%と高いが、コロナ禍では純利益で赤字です。また、航空機購入費用やメンテナンス費が必要で、19年以前はフリーCFも赤字が続きます。
航空機リース業は、利益が出にくいビジネスです。
21年4QにGEの買収が実現すれば、民間航空機リースの市場シェア32%を獲得します。市場の寡占化が進めば、投資CFに占める営業CFの割合は増えるかもしれません。過当競争から免れ、売上とフリーCFが増加するならば、投資を検討したい銘柄です。
- エアキャップの4半期決算(2021年4-6月)は?
- エアキャップの過去10年間の売上高や営業利益は?
- 営業利益率は48%と高いが、投資すべきでない理由は?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
エアキャップ(AER)の四半期決算は?
エアキャップ(AER)の過去四半期の決算を紹介します。
20年3Q決算(2020年9月31日)
- 売上高:10.27億ドル(−14%)
- 営業利益:4.98億ドル(−25%)
- 純利益:−8.50億ドル(−414%)
- 1株当たり利益:−6.66ドル(−431%)
20年4Q決算(2020年12月31日)
- 売上高:10.32億ドル(−17%)
- 営業利益:4.75億ドル(−30%)
- 純利益:0.28億ドル(−90%)
- 1株当たり利益:0.22ドル(−90%)
21年1Q決算(2021年3月31日)
- 売上高:10.95億ドル(−11%)
- Basic lease:87%
- Maintenance rents:13%
- 営業利益:5.97億ドル(−8%)
- 純利益:2.28億ドル(−17%)
- 1株当たり利益:1.76ドル(−17%)
1Qの売上高は前年比−11%で10.95億ドル、営業利益は−8%で5.97億ドルでした。30年3Qと4Qに引き続き、売上と利益は減少しています。ただし、営業利益率は54%と高いですね。
航空機リース業であるエアキャップは、コロナの影響を受けています。パンデミックにより国際線の旅客機が減便してるからですね。営業利益率は黒字だが、純利益では赤字に転落しています。
21年2Q決算(2021年6月…)
21年2Q決算は、7月28日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか
エアキャップ(AER)の損益計算書は?
エアキャップは07年に23ドルで上場しました。株価は緩やかに上昇し、20年2月に最高値62ドルを付けています。20年3月に18ドルまで急落するも、21年6月は55ドル前後で推移していますね。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上高は15年をピークに減少しています。13年に大きく上昇したのは、AIGのリース事業を買収したからです。21年3月にはGEのリース事業を買収すると発表しています。
不動産に近いビジネスなので、営業利益率は49%と高いです。ただし、コロナによる業績悪化で、20年は純利益で赤字に転落しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは順調に上昇し、EPSも19年までは上昇しています。しかし、コロナによる航空業界の低迷で、EPSは赤字に転落しています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、19年まで赤字でした。20年は景気悪化で新規購入を抑えたことで、黒字化に成功しています。航空機リース業は、設備投資が大きく利益が出にくいビジネスだと言えそうです。
では、私たち投資家はどのように投資判断したら良いのでしょうか?
エアキャップ(AER)の注目ポイントは?
エアキャップ(AER)の注目すべきポイントを紹介します。エアキャップは、オランドの世界最大の航空機リース会社です。業界2番手のGEのリース事業を買収すると21年3月に発表し、実現すれば民間旅客機の市場シェア32%を占めます。
注目1:GE買収で2千基を超える世界最大のリース企業?
参考:GE Nears Deal With AerCap to Create Behemoth Aircraft Lessor
航空機のフリートサイズ(機体数)のランキングです。
エアキャップは世界最大の航空機リース企業で、1300前後の機体を保有しています。2位はGEの航空機リース事業であるGecasで、3位はアイルランドのAvolonと続きます。20年3月にエアキャップが、GEの航空機リース事業を買収すると発表しました。
この買収が21年4Qに実現すると、2位以下を大きく引き離す世界最大規模になります。管理する機体数は2000機以上、エンジンは900機、ヘリコプターは300機、世界に300社の顧客を持つリース企業です。
参考:ゼネラル・エレクトリックの四半期決算|コロナで航空部門が急落?
また、GEを買収することで、世界2位の航空貨物会社にもなります。
注目2:GE買収で世界2位の航空貨物のリース企業?
19年のリース企業が所有する航空機数のランキングです。
世界で最もリース航空機を保有するのは、エア・トランスポート(ATSG)です。2位はGEの航空機リース事業(GECAS)、4位にアトラス航空と続きますね。Gecasはエアキャップに買収されるため、同社が世界2位の航空貨物会社になります。
コロナで急速に航空市場が冷え込むも、以前は世界的に成長産業でしたね。
注目3:民間旅客機は36年に2倍の4.6万機に増える?
世界の民間航空機のフリート推移です。
民間航空機の需要は、世界的な景気後退に関係なく15年毎に倍増しています。16年時点で2.4万の航空機は、36年までに2倍の4.6万になると予想されています。欧州や米国も拡大するが、最も成長率が大きいのは人口が多いアジア太平洋地域ですね。
20年時点での航空機リースの割合は50%を占めています。
世界には約9.6千のリース機があり、エアキャップが1.1千、GEアビテーションが2千を保有しています。エアキャップが買収すれば、市場シェアの32%を占めます。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:エアキャップ(AER)の四半期決算は?
- 06年に上場した、世界最大の航空機リース企業である
- 業界2位のGEリース部門を買収すれば、市場シェア32%
- 買収を通じて売上は増えるも、買収以外では減速している
- ビジネスは不動産事業に近く、営業利益率は48%と高い
- 機体購入や管理費など、設備投資を必要としCFは赤字
- 売上は減少するも、民間旅客機は36年に2倍の4.6万機
個人的には、エアキャップは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、買収を通じて売上は増えるも、事業自体は減少傾向にあるからです。不動産業に近く営業利益率は48%と高いが、コロナ禍では純利益で赤字です。また、航空機購入費用やメンテナンス費が必要で、19年以前はフリーCFも赤字が続きます。
航空機リース業は、利益が出にくいビジネスです。
21年4QにGEの買収が実現すれば、民間航空機リースの市場シェア32%を獲得します。市場の寡占化が進めば、投資CFに占める営業CFの割合は増えるかもしれません。過当競争から免れ、売上とフリーCFが増加するならば、投資を検討したい銘柄です。
航空貨物で世界1位の機体数を持つのは、エア・トランスポートです。海上のコンテナ運賃の高騰により、航空貨物の運賃も上昇しています。また、世界的なEコマース市場の拡大で、航空貨物の需要は右肩上がりで増えています。
GEを買収することで、エアキャップも航空貨物業界に参入します。
参考:エア・トランスポート(ATSG)四半期決算|米国最大の航空機リース
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。