航空機リース会社であるアトラス航空は、間接的にEコマース拡大の恩恵を受ける企業です。なぜならば、アマゾンに航空機と人材を大量にリースしてるからです。20年3月に株価は17ドルに急落するも、1年後には4倍に急騰しています。
- 「コロナで急落するも、株価は1年で4倍に高騰してる…」
- 「Eコマースの拡大で、営業利益率は16%まで上昇してる…」
- 「アマゾンが売上の大半を占め、配送量拡大の恩恵を受ける…」
アトラス航空は、米国4位の航空機リース会社です。同社はアマゾンに3分の1の航空機と人材をリースしています。アマゾンは自社の配送網を急ピッチで整備しており、28年には大手輸送会社並みに規模を拡大すると言います。
個人的には、アトラス航空は投資したい銘柄ではないです。
なぜならば、売上や利益は順調に上昇するも、事業はアマゾンの依存するからです。世界的なEコマースの拡大で、航空機リース会社の業績も好調です。過去10年で売上は2.5倍に増え、営業利益率は16%と上昇しています。
主要顧客のアマゾンの業績は好調で、短中期的にはまだまだ拡大しそうです。
しかしながら、事業がアマゾンに依存するのは良いことだけではないですね。例えば、航空機やパイロットをアマゾンが自社で採用したら、リースの需要は減ります。実際に、21年1月は業績が低迷した航空会社から11機を購入しています。
短中期的には業績が好調でも、長期で保有したい銘柄ではありません。
- アトラス航空の4半期決算(2021年4-6月)は?
- アトラス航空の過去10年間の売上高や営業利益は?
- アマゾンの業績好調の恩恵を受けるが、投資すべきでない理由は?
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ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
アトラス航空(AAWW)の四半期決算は?
アトラス航空(AAWW)の過去四半期の決算を紹介します。
20年3Q決算(2020年9月31日)
- 売上高:8.10億ドル(+24%)
- 営業利益:1.20億ドル(+555%)
- 純利益:0.74億ドル(+23%)
- 1株当たり利益:2.78ドル(+19%)
20年4Q決算(2020年12月31日)
- 売上高:9.32億ドル(+24%)
- 営業利益:1.94億ドル(+82%)
- 純利益:1.84億ドル(+144%)
- 1株当たり利益:6.20ドル(+148%)
21年1Q決算(2021年3月31日)
- 売上高:8.61億ドル(+33%)
- Airline Operations:8.26億ドル(+36%)
- Dry Leasing:0.40億ドル(−4%)
- 営業利益:1.04億ドル(+238%)
- 純利益:0.89億ドル(+285%)
- 1株当たり利益:3.05ドル(+238%)
1Qの売上高は前年比+33%で8.61億ドル、営業利益は+238%で1.04億ドルでした。20年3Qと4Qに引き続き、売上高と利益は大きく伸びています。営業利益率は12%と低いが、前年比で大きく上昇していますね。
業績が好調な理由は、航空機リースの需要が伸びているからです。
パンデミックによる都市封鎖や生活用品の増加で、コンテナ運賃が高騰しています。海上運賃の上昇につられて、航空や陸上輸送の運賃も上昇しています。アトラスが所有する航空機の3分の1は、業績が好調なアマゾンにリースしています。
アマゾンの翌日配送を実現するには、航空輸送網は必ず必要ですね。
21年2Q決算(2021年6月…)
21年2Q決算は、8月4日に公開予定です。
では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか
アトラス航空(AAWW)の損益計算書は?
アトラス航空は05年に31ドルで上場しました。株価は長く低迷し、20年3月は17ドルまで急落していますね。しかし、輸送運賃の上昇で反発し、21年6月は71ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、売上高は上昇基調にあります。世界的なEコマースの拡大で、17年あたりから大きく上昇しています。19年の営業利益率は6.8%と低いが、20年には15.8%まで改善していますね。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは緩やかに上昇傾向にあり、EPSも順調に伸びています。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、赤字の年が多いです。しかしながら、航空輸送運賃が上昇した20年は、しっかりと黒字を確保しています。航空機リース会社であるため、設備投資は少ないないビジネスです。
では、私たち投資家はどのように投資判断したら良いのでしょうか?
アトラス航空(AAWW)の注目ポイントは?
アトラス航空(AAWW)の注目すべきポイントを紹介します。アトラス航空は、米国4位の航空機リース会社です。アマゾンは自社の配送網を急ピッチで整備しており、同社はアマゾンに3分の1の航空機と人材をリースしています。
注目1:アトラス航空は米国4位の航空機を保有する?
19年のリース企業が所有する航空機数のランキングです。
世界で最もリース航空機を保有するのは、エア・トランスポート(ATSG)です。2位はGEの航空機リース事業(GECAS)、4位にアトラス航空と続きます。GEは航空機リース事業を、21年にオランダのエアキャップ(AES)に売却すると発表しています。
エア・トランスポートとアトラス航空は、航空機をアマゾンに貸し出しています。
Digidayの記事によると、エア・トランスポートの売上高の半分はアマゾンが占め、アトラス航空の3分の1を貸し出してると言います(参考:Amazon が貨物輸送機を購入)。
参考:エア・トランスポート(ATSG)四半期決算|世界最大の航空機リース
では、アトラス航空の売上比率はどうでしょうか?
注目2:チャーター事業が売上高の57%を占める?
アトラス航空の事業別の売上高推移です。
売上比率が最も高いのは、チャーター事業で57%を占めます。次いで、ACMI事業が37%、ドライリースが5%と続きます。コロナ禍ではチャーター事業が好調で、全体の業績を押し上げています。
ドライリースが機体だけの貸し出しに対して、チャーターとはパイロット付きリースです。ACMIとは契約の1種で、航空機・乗務員・整備・保険をセットでリースします。
チャーター事業が好調なのは、海上のコンテナ運賃が高騰しているからです。海上輸送が十分ではないため、航空輸送の需要も増しています。コロナによる一時的な需要増だが、世界的にはEコマースはまだまだ拡大していきますね。
コンテナ企業は、21年後半から株価が20倍にも高騰しています。
参考:ダナオス(DAC)四半期決算|株価は半年で20倍だがPER3倍で割安
航空輸送の需要を押し上げているのはアマゾンです。デポール大学が行った調査によると、28年までに200機の飛行機を保有すると言います。
注目3:アマゾンは28年に200機を保有する予定?
輸送業者大手が保有する飛行機の数です。
飛行機を最も多く保有する企業はFedExで431機、ユナイテッドパーセルは257機を保有します。20年5月時点では、アマゾンは42機しか保有していません。しかしながら、21年予想では70機、28年には200機を保有すると言います。
実際にアマゾンは、21年に航空会社から11機を購入しています。
しかし、アマゾンの航空ネットワークは分散化されています。そのため、FedExやUPSシステムのように、全国的な翌日配達を保証するように設計されていません。 代わりに、主要な倉庫の近くに二次空港があり、倉庫からトラックで1日以内にあります。
いずれにしても、アマゾンは自社にパイロットがいません。そのため、輸送量が増えるほど、パイロット付きの航空機リース会社の需要は増えます。
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:アトラス航空(AAWW)の四半期決算は?
- 05年に上場した、米国4位の航空機リース会社である
- 航空機やパイロットを提供し、アマゾンが売上の大半
- アマゾンの配送網や輸送量増の恩恵を受ける銘柄である
- 世界的なEコマース拡大で、物流業界は市場が拡大してる
- 過去10年で売上は2.5倍、営業利益率は16%に上昇する
個人的には、アトラス航空は投資したい銘柄ではないです。
なぜならば、売上や利益は順調に上昇するも、事業はアマゾンの依存するからです。世界的なEコマースの拡大で、航空機リース会社の業績も好調です。過去10年で売上は2.5倍に増え、営業利益率は16%と上昇しています。
主要顧客のアマゾンの業績は好調で、短中期的にはまだまだ拡大しそうです。
しかしながら、事業がアマゾンに依存するのは良いことだけではないですね。例えば、航空機やパイロットをアマゾンが自社で採用したら、リースの需要は減ります。実際に、21年1月は業績が低迷した航空会社から11機を購入しています。
短中期的には業績が好調でも、長期で保有したい銘柄ではありません。
アトラス航空の競合企業は、エア・トランスポート(ATSG)です。ATSGは、アマゾン向けリースが拡大し、売上高の半分を占めるほどです。アマゾンがパイロット付きのリースを利用する利点は多く、中期的にはまだまだ業績は伸びそうです。
参考:エア・トランスポート(ATSG)四半期決算|世界最大の航空機リース
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。