コロナを機に、鉄鉱石、銅、プラチナ、穀物などの商品が高騰しています。一方で金価格は上昇率が少なく、金鉱株ニューモントの株価も1.2倍の上昇に止まります。21年のドル安トレンドでは、金鉱株は上昇するのでしょうか?
- 「コロナで商品が高騰するも、株価は20%の上昇に止まる…」
- 「世界経済不況やドル安だが、PERは18倍と割安水準だ…」
- 「08年から続く大規模金融緩和で、金価格は上昇するはずだ…」
米国ニューモントは、バリックゴールドに次ぐ世界2位の金鉱株です。米国ネバダ州、メキシコ、ペルー、ガーナなど、鉱山は多岐に渡ります。同社は金価格の上昇で最も恩恵を受ける銘柄ですね。
しかしながら、個人的にはニューモントは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、過去10年リターン比で見ると、金鉱株はSP500の20分の1だからです。この10年は大規模金融緩和による通貨ヘッジで、金投資が注目されていました。意外にも、金のリターンが少ない事に驚きますね。
また、コロナ禍でも金価格は16%しか上昇していません。
20年2月のコロナ以降で、2倍に上昇した鉄鉱石や1.6倍に上昇した銅とは対照的ですね。有事の際には金が買われると言われるが、コロナ禍では通説と逆の結果となっています。
個人的には、金鉱株はいつの時代も積極的に投資したい銘柄ではありません。
- ニューモントの4半期決算(2020年9-12月)は?
- ニューモントの過去10年間の売上高や営業利益は?
- コロナ禍で商品が高騰するが、金価格が伸びてない理由は?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
ニューモント(NEM)の四半期決算は?
ニューモントの四半期決算を紹介します。
20年1Q決算(2020年3月31日)
- 売上高:25.81億ドル(前年比+43%)
- 営業利益:5.42億ドル(+31%)
- 純利益:8.22億ドル(+844%)
- 1株当たり利益:1.02ドル(+537%)
20年2Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:23.6億ドル(前年比+4%)
- 営業利益:6.3億ドル(+185%)
- 純利益:3.44億ドル(—)
- 1株当たり利益:0.43ドル(—)
20年3Q決算(2020年9月31日)
- 売上高:31.7億ドル(前年比+16%)
- 営業利益:10.43億ドル(+113%)
- 純利益:8.39億ドル(−61%)
- 1株当たり利益:1.04ドル(−60%)
20年3Qの売上高は前年比16%増で31.7億ドル、営業利益は113%増で10.43億ドルでした。EPSは前年比を割るも、前四半期と比較して好調だった事が分かりますね。
金価格は10%ほど上昇し、コロナ禍でも強い需要がある事が分かりますね。
ただし、21年以降の金の動向を予想するのは難しいです。長期金利の上昇はマイナスだが、一方でインフレ率の上昇はプラス要因だからです。いずれにしても、金の需要自体が消えることはないですね。
20年4Q決算(2021年12月…)
20年4Q決算は、21年2月17日に公開予定です。
では、ニューモントの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
ニューモント(NEM)の10年間の損益計算書は?
ニューモントは1980年に10ドルで上場しています。10年前後で株価は上下動し、11年に最高値68ドルを付けています。21年2月現在は58ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、11年以降は売上高が減少傾向にあります。しかしながら、19年と20年に大きく反転していますね。20年の営業利益率は22%と高く、ファンダメンタルは良好です。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。決算書と同様に、BPSとEPSは19年以降に大きく上向いています。このまま金価格が高値を維持するならば、さらに改善する可能性が高いですね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、多くの年で黒字ですね。14年以降に投資CFは安定して少なく、キャッシュを稼いでいます。金価格が上向くならば、さらに営業CFを押し上げる要因になります。
では、私たち投資家はどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
ニューモント(NEM)の注目すべきポイントは?
ニューモントに投資する上で注目すべきポイントを紹介します。
注目1:ニューモントは世界2位の金鉱株?
- バリック・ゴールド(カナダ)
- ニューモント・マイニング(米国)
- アングロ・ゴールド・アシャンティ(南ア)
- ゴールドコープ(カナダ)
- キンロス・ゴールド(カナダ)
- ニュー・クレスト・マイニング(オーストラリア)
- ゴールドフィールズ(南ア)
- ポリウス・ゴールド(ロシア)
- アグニコ・イーグル・マインズ(カナダ)
- シバニェ・スティルウォーター(南ア)
金鉱株の売上高の世界ランキングです。
米国ニューモントは、バーリックゴールドに次ぐ2番手の金鉱株です。上位2社の売上高や営業利益などの業績は安定しています。しかしながら、3位以降は順位の変動も激しく、財務基盤がぜい弱で収益性も低い点に注意が必要です。
そのため、金鉱株に投資するならば、上位2社から選ぶことになります。
では、金の産出国はどうなっているのでしょうか?
注目2:産出国1位は中国で世界シェア11%を占める?
参考:世界の主要金産出国
20年の金の鉱山産出量は世界全体で3200トンです。
国別では14年連続シェア1位の中国は380トン、2位はオーストラリアの320トン、3位はロシアの300トンと続きます。カナダや南アフリカの産出量は意外にも多くはありません。
金の消費量の70%は装飾品に使われます。残りは、腐敗性や高い伝導性を活かして工業用品や医療用品にも使われます。しかし、コスト削減でアルミや銅を使用されるケースが多いですね。
では、金の価格はどのように推移しているのでしょうか?
注目3:大規模な金融緩和で金価格は18%も上昇?
参考:金価格の推移
2004年以降、金の価格は上昇している事が分かります。
08年金融危機後の大規模な金融緩和を理由に、通貨安のヘッジとして金を購入する投資家も増えていますね。しかしながら、過去10年比で見た場合、上昇率は18%と意外と高くない点に注意が必要です。
また、21年以降は特に金価格を注視する必要があります。
金価格は実質金利(長期金利−インフレ率)と逆相関すると言われてます。21年は長期金利とインフレ率が大きく動きますね。コロナ後の世界は金利高やインフレ高が予想されるが、実際にどう動くかは誰にも分かりません。
ただ、過去10年比の金鉱株リターンが小さい点に注意が必要です。
注目4:金鉱株はSP500よりもリターンが低い?
過去10年の金鉱株2社とSP500のリターンです。
大規模な金融緩和を理由に、金投資は話題性が高い商品でしたね。しかしながら、過去10年のニューモント(青色)とバリックゴールド(水色)のリターンは、SP500(紫色)よりも遥かに低い点に注意が必要です。
金商品よりも、米国株に投資した方が間違いなく正解です。
長期金利やインフレ率が大きく動く不安定な市場では、金に投資するリスクはより一層高くなりますね。個人的には、金鉱株や金商品はいつの時代も積極的に投資したい銘柄ではありません。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:ニューモント(NEM)の四半期決算は?
- 1990年に上場した、世界2位の米国の金鉱株である
- ネバダ州、メキシコ、ペルー、ガーナなど世界中に鉱山を持つ
- 金以外にもインドネシアやオーストラリアで銅も生産する
- 売上高は下落トレンドだったが、19年に大きく反転している
- 20年の営業利益率は22%と高く、不況下でも安定している
- 過去10年間で、金価格は18%しか上昇していない
- 過去10年のSP500で比較すると、リターンは20分の1
個人的には、ニューモントは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、過去10年リターン比で見ると、金鉱株はSP500の20分の1だからです。この10年は大規模金融緩和による通貨ヘッジで、金投資が注目されていました。意外にも、金のリターンが少ない事に驚きますね。
また、コロナ禍でも金価格は16%しか上昇していません。
20年2月のコロナ以降で、2倍に上昇した鉄鉱石や1.6倍に上昇した銅とは対照的ですね。有事の際には金が買われると言われるが、コロナ禍では通説と逆の結果ですね。
個人的には、金鉱株はいつの時代も積極的に投資したい銘柄ではありません。
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。