コーピンは、マイクロディスプレイを製造するVR&AR銘柄です。売上高は前年比+50%で拡大し、株価は1年間で40倍にも急騰しました。VR&AR市場は25年に9倍になると予測されているが、21年も継続して成長できるのでしょうか?
- 「コロナが追い風で、20年3月から株価は40倍に高騰した…」
- 「AR向けディスプレイを製造し、市場拡大で恩恵を受ける銘柄だ…」
- 「VR&AR市場は年率59%、25年には9倍に拡大する….」
コーピンは、ウェアラブル技術とマイクロディスプレイを製造する米国企業です。ウェラブル技術と高解像度のディスプレイは、ARを活用したスマートウオッチやグラスに利用されます。AR向けディスプレイで85%のシェアを持ち、防衛産業の売上高が71%を占めます。
しかしながら、個人的にはコーピンは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、売上高は伸びているが、10年以上も赤字が続いてるからです。また、赤字企業にも関わらず、株価が短期的に40倍に高騰するなど割高感があります。
しかしながら、中長期的にはコーピンに対して強気に見ています。
なぜならば、ARデバイス向けディスプレイ製造で、85%のシェアを持つからです。また、防衛産業向けの売上比率が71%を占め、業績は安定し始めていますね。18年に−147%だった営業利益率は、20年に−11%まで改善しています。
売上は前年比+50%で拡大しているため、近い将来に黒字化する可能性は高いです。しかし、21年2月に株価が高騰したため、5月現在は購入できる水準にはないです。黒字化に成功し株価の過熱感が冷めてくれば、投資を検討したい銘柄です。
- コーピンの4半期決算(2020年9-12月)は?
- コーピンの過去10年間の売上高や営業利益は?
- ARディスプレイで独占企業だが、投資すべきでない理由は?
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
コーピン(KOPN)の四半期決算は?
コーピン(KOPN)の四半期決算を紹介します。
20年3Q決算(2020年9月30日)
- 売上高:951万ドル(前年比+54%)
- 営業利益:−110万ドル(+81%)
- 純利益:−95万ドル(+85%)
- 1株当たり利益:—ドル(—%)
20年4Q決算(2020年12月31日)
- 売上高:1392万ドル(前年比+59%)
- 営業利益:98万ドル(+127%)
- 純利益:126万ドル(+117%)
- 1株当たり利益:0.02ドル(+122%)
21年1Q決算(2021年3月28日)
- 売上高:1170万ドル(前年比+48%)
- Defence:500万ドル(+42%)
- Industrial:200万ドル(−10%)
- Consumer:50万ドル(2.5倍)
- R&D:360万ドル(+80%)
- Lincense and Royalties:60万ドル(—)
- 営業利益:−418万ドル(−18%)
- 純利益:−418万ドル(−15%)
- 1株当たり利益:−0.05ドル(—%)
4Qの売上高は前年比+48%で1170万ドル、営業利益は−418万ドルでした。2Qと3Qに引き続き売上高は好調だが、営業利益は再び赤字に陥っていますね。
事業別の売上高を見ると、防衛産業向けと一般消費向けが好調です。産業向けはコロナの影響で投資が抑制されていますね。経済が本格的に再開する21年も、好調を維持できるかに注目したいです。
21年2Q決算(2021年6月…)
21年2Q決算は、8月3日に公開予定です。
コーピンの売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?
コーピン(KOPN)の損益計算書は?
コーピンは1992年に2.6ドルで上場しました。株価は2000年に最高値46ドルを付けるも、その後は長く低迷しています。21年2月は再び株価が上昇し、株価は11ドルまで上昇しました。21年5月は7ドル前後で推移しています。
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の決算書を見ると、12年から売上高は緩やかに上昇しています。売上は大きく伸びてないが、営業利益率は徐々に改善していますね。18年に−147%だった営業利益率は、20年には−11%まで改善しています。
20年4Qの営業利益率は7%、一時的に黒字化にも成功しています。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは常に減少傾向にあるが、EPSは少しだが改善傾向にありますね。自己資本比率は59%と高く、倒産を危険視する水準ではないですね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)は、20年は大きく改善しています。赤字が長く続いていたが、営業CFが大きく改善することで黒字化しそうですね。売上高は前年比+50%で拡大しているため、近い将来に黒字する見通しです。
では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?
コーピン(KOPN)の注目ポイントは?
注目1:VR&AR市場は25年に9倍の280億ドル?
ARK社のレポートによる、VR&ARの市場規模の推移です。
VR&ARの市場規模は年率59%で拡大し、25年には9倍の280億ドルになると予想しています。AR単体では30年に130倍の1300億ドルになると言います。AR Glassの方がARスマホ市場よりも急速に拡大します。
VRとは仮想現実(Virtual Reality)で、現実世界を遮断し仮想現実だけを見せる技術です。対して、ARとは拡張現実(Augmented Reality)と言い、現実世界の一部に仮想の情報を重ねる技術です。
VRヘッドセットでシェア1位はフェイスブックです。同社は19年10月に「Oculus Quest 2」を発売しています。20年4Qのその他の収益8億ドルの何割かは、VRヘッドセットによるものです。
では、VR&ARで活用されるウェラブルの市場規模はどのように推移しているのでしょうか?
注目2:ウェアラブル技術は27年に2.8倍の1043億ドル?
北米のウェアラブル技術の市場規模の推移です。
20年時点のウェアラブル技術は371億ドルと試算されています。年率15%で拡大し、27年には2.8倍の1043億ドルになると予想しています。用途で最も多いのが手首で50%近くを占めますね。次いで、頭と目、足、首、体と続きます。
アップルの21年1月のウェアラブル売上高は79億ドルです。では、ウェアラブルでも使用されている、マイクロディスプレイの市場規模はどうでしょうか?
注目3:世界のマイクロディスプレイ市場は8.88億ドル?
参考:Microdisplays Market Size, Share & Trends Analysis Report By Projection
米国のマイクロディスプレイのマーケット市場規模の推移です。
マイクロディスプレイとは、スマートウオッチやグラスなどで利用される小型・高解像度のディスプレイです。OLEDは有機EL、LCDは液晶ディスプレイ、DLPはデジタルで光を加工する技術、LCoSは反射型液晶方式を指します。
17年時時点の世界のマイクロディスプレイ市場は8.88億ドルです。25年まで年率19%で拡大すると予想しています。
コーピンはモバイルVR&ARアプリのために、16年にOLED市場に参入すると発表しています。では、コーパンはディスプレイ市場でどれだけのシェアを持つのでしょうか?
注目4:ARディスプレイでは市場全体の85%を占める?
企業向けARのデバイスとディスプレイの市場シェアです。
左図は企業向けARデバイスの出荷量のシェアですね。ARデバイスでも最も大きなシェアを持つのはグーグルグラスで34%を占めています。次に多いのが、日本システムウェアのRealWearが26%、コーピンのGOLDEN-I INFINITY が10%を占めています。
ディスプレイ市場では、コーピン製品が市場全体の85%を占めています。では、コーピンの売上高とエンドユーザーの割合を見てみましょう。
注目5:売上比率が最も高いのは防衛産業で71%?
コーパンの年間売上高推移とエンドマーケットの割合です。
コーパンの年間売上高は前年比+18-20%で推移しています。VR&AR市場の将来予測が強気な割には、それほど大きくは成長していない点に注意が必要です。
エンドユーザーの売上比率で最も多いのは、防衛産業向けで71%で拡大しています。軍事向けは照準などで需要が増えています。次いで、グーグルや日本システムウェアに納品する産業向けが23%と縮小しています。消費者向けも6%と縮小傾向にありますね。
一般消費者向けARウェアラブルの普及は、まだまだ先になりそうです。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
まとめ:コーピン(KOPN)の四半期決算は?
- 92年に上場した、マイクロディスプレイ製造する米国企業
- AR向けにウェアラブル技術と、高解像度ディスプレイを提供
- 営業利益率は−150%だったが、20年は−11%まで改善
- ARデバイス向けディスプレイでは、市場全体の85%を占める
- 防衛産業向け売上比率が71%、他よりも伸びている
- 10年以上営業CFは赤字だが、21年に黒字化するかも
個人的には、コーピンは投資したい銘柄ではありません。
なぜならば、売上高は伸びているが、10年以上も赤字が続いてるからです。また、赤字企業にも関わらず、株価が短期的に40倍に高騰するなど割高感があります。
しかしながら、中長期的にはコーピンに対して強気に見ています。
なぜならば、ARデバイス向けディスプレイ製造で、85%のシェアを持つからです。また、防衛産業向けの売上比率が71%を占め、業績は安定し始めていますね。18年に−147%だった営業利益率は、20年に−11%まで改善しています。
売上は前年比+50%で拡大しているため、近い将来に黒字化する可能性は高いです。しかし、21年2月に株価が高騰したため、5月現在は購入できる水準にはないです。黒字化に成功し株価の過熱感が冷めてくれば、投資を検討したい銘柄です。
21年はVR&ARブームが再び訪れる可能性が高いです。ARスマートグラスを開発するビュージックスは、21年2月に株価が28倍にも拡大しています。
参考:ビュージックス(VUZI)四半期決算|ARスマートグラスで株価は28倍
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。