中国平安保険(OTC:PNGAY、HKG:02318)は、中国で最大の民間が運営する保険会社です。IT×金融×生活サービスを提供する総合フィンテック企業としても高い評価を得ていますね。しかしながら、PERは10倍以下と割安に放置されています。
- 「保険市場の拡大で、売上高は10年で6倍に増えた…」
- 「中国人1人当たり保険料は、香港の40分の1しかない…」
- 「保険市場は確実に拡大するが、PERは10倍以下で放置されてる…」
個人的には、中国平安株は長期で保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、保険事業は中国の経済成長に連動して、確実に利益を得られる銘柄だからです。18年は成長率が大きく鈍化するも、中国の生保市場は毎年2桁成長を続けています。成長率が鈍化した理由は、市場健全化を目的にした中国当局の規制強化です。
しかしながら、今後も中国の中間層が増えるのは間違いないですね。
中国人1人当たりの生命保険料は、香港の40分の1、台湾の20分の1、日本の15分の1だけです。中国平安保険は、18年に市場が縮小する中でも2桁成長を維持しています。他社と比較して競争力が高い企業である事を示しています。
規制やコロナで落ち込むも、長期的に見ればPER10倍以下は間違いなく割安です。
- 中国平安保険の4半期決算(2020年7-9月)は?
- 中国平安保険の過去10年間の売上高や営業利益は?
- 2桁成長なのに、PER10倍以下で放置されてる理由は?
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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
記事の内容を簡単に知りたい
中国平安保険の10年間の四半期決算は?
中国平安保険の四半期決算を紹介します。
第1Q決算(2020年3月31日)
- 売上高:3552億元(前年比−12%)
- 営業利益:373億元(−41%)
- 純利益:303億元(−39%)
- 1株当たり利益:1.46元(−43%)
第2Q決算(2020年6月30日)
- 売上高:6832億元(前年比−2%)
- Life and health insurance:3864億元(−8%)
- Property and casualty insurance:1343億元(+7%)
- Banking:1271億元(+10%)
- Trust:29億元(+0%)
- Securities:94億元(+17%)
- Other asset management:260億元(+0%)
- Technology business:150億元(+0%)
- Other business and elimination:−181億元(前年度−172億元)
- 営業利益:907億元(−22%)
- 純利益:759億元(−29%)
- 1株当たり利益:3.86元(−30%)
第3Q決算(2020年9月30日)
- 売上高:3118億元(前年比+11%)
- 営業利益:466億元(+4%)
- 純利益:389億元(+8%)
- 1株当たり利益:1.93元(+7%)
1988年に設立した中国平安保険は、中国の4大保険会社の1つです。世界の時価総額ランキングで36位、中国国内で7位と順調に売上を伸ばしてます。また、IT×金融×生活サービスを提供する総合フィンテック企業としても高い評価を得ています。
20年3Qの売上高は前年比11%増で3118億元、営業利益は4%増で466億元です。
コロナによる影響で対面販売が大きく減少するも、早くも業績回復に成功しています。また、コストが減少したことで、営業利益率は12%と改善できていますね。これは、コロナで自動車事故が減ったことで、保険料の支払いも減少したからです。
第4Q決算(2020年2月)
2021年2月20日に公開予定。
では、中国平安保険の売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか
中国平安保険の10年間の損益計算書は?
04年に5.1香港ドルで、香港市場に上場しています。07年に株価が高騰し53香港ドルまで上昇するも、その後に株価は低迷しています。17年に再び上昇し、コロナ後の20年11月は88香港ドル前後で推移していますね。
では、中国平安保険の売上高や営業利益はどうでしょうか?
その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?
過去10年間の売上高を見ると、売上高も純利益も順調に拡大しています。売上高は15〜25%と2桁成長、売上高に合わせて純利益も順調に増えています。
営業利益は過去データがなく記載できていません。しかし、直近の営業利益率を見ると、20年1Qは8%、2Qは13%、3Qは12%と悪くはありません。ファインテックにも力を入れていて、効率が良い顧客獲得ができていると言えます。
その2:BPSとEPSの10年間の推移は?
過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)も、順調に拡大傾向にあると言えます。中国国内のGDPや保険市場の拡大とともに、成長を続けていると言えますね。
その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?
過去10年間の営業CFやフリーCF(営業CF−投資CF)は、順調とは言えないですね。上昇する年もあれば、下降する年もあるなど一貫性はありません。しかしながら、投資CFの金額は少なく、優良ビジネスであることがわかります。
また、直近の17年以降は上昇している点に注目したいですね。では、私たち投資家は中国平安保険をどのように評価すれば良いのでしょうか?
中国平安保険の注目ポイントは?
中国平安保険に投資する上で注目すべきポイントを紹介します。中国平安保険は、民間企業が運営する最大の保険会社です。保険市場が拡大すれば、中国平安保険の売上高も右肩上がりで増えます。
注目1:生命保険事業が売上高の56%を占める?
(億元) | 19Q2 | 20Q2 | 前年比 | 売上割合 |
---|---|---|---|---|
生命保険 | 4,158 | 3864 | -8% | 56% |
損保保険 | 1249 | 1343 | +7% | 19% |
銀行 | 1149 | 1271 | +10% | 18% |
投資 | 29 | 29 | +0% | 0% |
セキュリティ | 80 | 94 | +17% | 1% |
資産運用 | 258 | 260 | +0% | 3% |
ファインテック | 149 | 150 | +0% | 2% |
その他 | -172 | -181 | – | – |
合計 | 6902 | 6832 | -2% | – |
平安保険の売上高の割合と、事業別の前年比比較です。
平安保険で最も売上高が大きいのは生命保険で、売上高全体の56%を占めます。その次に損保保険で19%、銀行業で18%と続きます。それ以外のファインテックや資産運用などは、全体の6%と小さいです。
主力の保険業と銀行業で全体の93%を占めます。保険事業の規模は大きく、まだまだ成長産業であることがわかります。ヘルスチェックやファインテックにも力を入れているが、売上高の規模も成長率も小さいですね。
20年6月の上半期の売上高を見ると、主力の生命保険業が前年比で8%も落ち込んでいますね。これは、コロナで長期生命保険の対面販売が大きく縮小したからです。ただし、全体で見るとコロナ環境下でも力強く成長していますね。
一時的に悪化した対面販売も、経済正常化が進めば時期に勢いを戻しますね。実際に、20年3Qは売上高が前年比11%増と、早くも成長軌道に戻しつつあります。
では、中国の保険市場は世界的にどれくらい大きいのでしょうか?
注目2:中国の生保市場は世界で3番目に大きい?
2018年の中国の生命保険市場は、17年より1つ後退し世界3位のマーケットです。
中国の生命保険市場は、16年に35%増、17年に20%増と2桁成長が続いていました。しかしながら、18年は−3.4%と大きく後退しています。これは、16年後半以降に進められている市場の健全化に向けた一連の施策の結果です。
中国当局は金融リスク回避のため、保険会社に規制を掛けています。
しかしながら、短期的には市場が鈍化するも、長期的には中国の保険市場は上向く可能性が高いです。なぜならば、中国の保険の普及度合いは世界平均以下と低いからです。
注目3:1人あたり生命保険料は香港の40分の1?
中国の1人あたりの生命保険料と、GDPに占める保険料の割合です。
中国の1人あたりの生命保険料は221ドルと、世界平均の371ドル以下です。先進国と比較して10分の1の規模しかありません。また、同じ中華圏である香港と台湾と比較すると、特出して低いことがわかりますね。
1人あたり保険料は香港の40分の1、台湾の20分の1だけです。将来的に中間層の数が増えれば、香港や台湾並に保険料が増える可能性はあります。
では、平安保険はどのようにして売上高を増やしてきたのでしょうか?
注目4:売上高成長率はコロナで−11%に落ち込む?
平安保険の四半期毎の売上高推移です。
過去の推移を見ると、平安保険は高い成長率で売上高を伸ばしてきた事が分かりますね。18年や19年は、保険市場が大きく落ち込む中でも2桁成長を維持しています。これは、他の保険会社と比較して、競争力が高いことを示していますね。
20年1Qで売上高が11%減に落ち込んだのは、コロナによる影響です。コロナによる外出規制で、長期生命保険の対面販売の売上高が縮小したからです。
経済が正常化した始めた、2Qや3Qには再び2桁成長に戻していますね。
▼▼2022年12月は資産が6000万円を超える▼▼
20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました。
ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。
過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。
中国平安保険株を購入するべきか?
- 売上高も純利益も、毎年2桁成長で拡大している
- 国営の保険会社を抑えて、中国1位の保険会社に成長した
- 18年と19年は規制で縮小するも、2桁成長を維持した
- 4億人の顧客データを持ち、ファインテックにも投資してる
- 1人あたり保険料は、香港の40分の1の規模しかない
- 2桁成長にも関わらず、PERは10倍以下と割安水準である
- コロナで売上が落ち込むも、2Qや3Qには持ち直してる
個人的には、中国平安株は長期で保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、中国の保険市場はまだまだ拡大の余地があるからです。中国人1人当たりの生命保険料は、香港の40分の1、台湾の20分の1、日本の15分の1しかありません。中国のGDPが拡大し中間層が増加するに従い、間違いなく保険料も伸びます。
実際に最中国平安保険の売上高や純利益は、順調に2桁成長を続けています。
また、20年11月の平安保険のPERは9.3倍と割安です。これは、16〜19年の中国当局の規制で市場規模が縮小し、20年にはコロナで保険料の収入が落ち込んだからです。それでも、2桁成長を維持する平安保険は、間違いなく優良企業だと言えます。
中国の経済成長が続く限りは保有したい銘柄のひとつです。
まとめ:中国平安保険の四半期決算は?
- 88年に設立、中国最大の民間保険会社である
- 時価総額ランキングで世界36位、中国7位になる
- IT×金融×生活サービスを提供する総合フィンテック企業
- 主力の保険事業が売上高の56%を占めている
- 4億人の顧客データを持ち、ITや顧客体験に投資してる
- 1人あたり保険料は、香港の40分の1の規模しかない
- 2桁成長にも関わらず、PERは10倍以下と割安水準である
- コロナで売上が落ち込むも、2Qや3Qには持ち直してる
個人的には、中国平安株は長期で保有したい銘柄のひとつです。
なぜならば、保険事業は中国の経済成長に連動して、確実に利益を得られる銘柄だからです。18年は成長率が大きく鈍化するも、中国の生保市場は毎年2桁成長を続けています。成長率が鈍化した理由は、市場健全化を目的にした中国当局の規制強化です。
しかしながら、今後も中国の中間層が増えるのは間違いないですね。
中国人1人当たりの生命保険料は、香港の40分の1、台湾の20分の1、日本の15分の1だけです。中国平安保険は、18年に市場が縮小する中でも2桁成長を維持しています。他社と比較して競争力が高い企業である事を示しています。
規制やコロナで落ち込むも、長期的に見ればPER10倍以下は間違いなく割安です。
会社員が株式投資で成功できない理由とは?
- 個人投資家で、年収300万円未満は全体の49%を占める
- 個人投資家で、年収500万円未満は全体の73%を占める
- 収入が少ない会社員ほど、自由に使える時間も少ない
- お金があれば、株式投資は下手くそでも成功できる
- お金がないと、王道のインデックスや高配当投資が通用しない
- お金がないなら、リスクを考慮しながら増やす努力が必要になる
- 投資でリスクを取るなら、投資スキルを磨かないといけない
- 株式投資は確率のゲームだから、経験や知識で誰でも上達できる
- 仕事が忙しい会社員は、投資と向き合う時間が絶対的に足りない
会社員が株式投資で勝つのは難しいです。
なぜならば、株式投資で絶対的に必要な「お金」と「時間」の両方がないからです。日本証券業協会の調査によると、個人投資家で年収が300万円未満は全体の49%も占めます。
実は、お金と時間の両方がないと、世に出回っている投資手法の多くは通用しません。なぜならば、投資本や投資手法は、お金かもしくは時間がある事を前提にしているからです。書籍やネット上に投資の攻略法は溢れているが、年収が低い会社員を対象にしていません。
会社員時代に私は10年以上も負け続けていました。その後に、短期間で資産を2.5倍に増やせたのは、投資に集中できる「時間」と「お金」があったからです。
ここで言いたい事は、会社員は株式投資でか勝てないという事ではありません。
私たち会社員はまず、なぜ投資で勝てないのか理解する必要があります。勝てない原因を正しく理解しなければ、根本的な解決策を議論できないからです。会社員が投資で勝てない正体さえ分かれば、後はそれに合わせて戦略を練るだけです。
21年中盤には、好相場が崩れる可能性がある?
いくつかの幸運が重なり、2017年に会社を辞める機会がありました。
しかしながら、私が選んだ道は決して順風満帆ではありません。セミリタイアしたのは十分な収入があったからではなく、もう会社員を続ける事に耐えられなかったからです。30代で無職になった私は、逃げるようにして会社を辞めて実家に戻りました。
実家に戻りさえすれば、とりあえず食費と家賃を払わなくて良いからです。この時期は本当に辛くて、生活が苦しい中で大学まで行かせてくれた母親を思うと、申し訳ない気持ちで夜には涙が止まりませんでした。
私には、誰よりも株式投資もビジネスの才能がないのは明らかです。
ネットビジネスでようやく月1万円を超えたのは、ブログを始めから1年11ヶ月です。また、1人で生活できるだけの収入を得るのに2年9ヶ月も要しています。過去10年間の投資の損失額は200万円以上です。いくつかの幸運や人々の助けがあり、ようやく生活できるだけの収入を得られました。
しかし、20年のコロナ危機で収入が激減し、再び大きな試練が与えられます。
ただ、結果的にこの苦境は私にとって大きく成長する機会になりました。米国株で成功した事で、20年以降の資産は加速度的に増えていますね。ネットの収入もあるが、投資だけで800万円以上の利益が出ています。この苦境を乗り越えられたのも、私の実力ではなく本当に運が良かったに尽きます。
私が短期間に資産を2.5倍に増やせたのは、単純に好相場に支えられていたからです。
コロナで相場が激しく動いている時は、日々の値動きに付いていけず毎日パニック状態でした。しかしながら、投資の知識を付けた後に当時を振り返ると、教科書通りの「金融相場」だった事が分かります。金融相場とは、不景気の中で発生する経済実態が伴わない株高です。
3月に最安値6860ドルを付けたNASDAQは、すぐ後に急騰し10ヶ月で1.9倍も上昇しています。過去10年負け続けた私が短期間で成功できたのは、好相場の流れに乗れたからです。
もしも、この期間に資産を減らした人は、正しい投資のやり方を知らないせいで、本来得られるはずの利益を大幅に逃しています。21年は「金融相場+業績相場」で、20年よりも大きな強気相場に突入すると言われています。業績相場とは、政府の財政支出で持ち直した実体経済に応じた株高です。
ただし、私たちに残されている時間は多くはありません。
なぜならば、株式市場は未来を予測して動くため、FRBが利上げする前に崩れる可能性があるからです。早ければ、21年の中盤前には強気相場が終わります。08年から長く続いた強気相場終われば、その反動で今後10〜20年は弱気相場になる可能性が高いです。
だからこそ、私たちは1日も早く投資手法を身につけて、いますぐに資産を増やす必要があります。私の場合だが、好相場に1ヶ月乗り遅れれば、月100万円以上の利益を逃す事になります。投資手法は1日でも早く習得することを考えた方がいいですね。