やす@米国株決算オタク(520銘柄を観察)

バイオエヌテック(BNTX)四半期決算|21年3Qは+898%に減速

世界的なパンデミックにより、ワクチン株が注目を集めていますね。20年3月に30ドルだったバイオエヌテックの株価は、21年8月には390ドルまで急騰しています。売上高は急速に減速するも、21年3Qの売上前年比は+898%と引き続き高いです。

  • 「3月のコロナ危機で、ワクチン株は1週間で3倍に暴騰した…」
  • 「トランプ政権は、ワクチン株に10億ドル単位で投資している…」
  • 「ワクチンが世界中に供給されるなら、株価は間違いなく暴騰する…」

バイオエヌテックは、2008年に設立された臨床段階の開発や研究を行うドイツ企業です。「mRNA」に関する技術が強みで高い競争力を持ち、コロナワクチン開発でも期待されています。コロナワクチン開発では、世界市場4番手のファイザーと連合を組みます

個人的には、バイオエヌテックは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、FDAから承認を得た製薬企業は増え続け、供給側は十分に強いからです22年以降は新興国にもワクチンが広く行き渡ります。そのため、ワクチン銘柄で利益を得るのは難しくなりそうですね。

ただ、長期的には再び有望な投資先になるかもしれません。

なぜならば、21年3Qの売上成長率は898%と高く、営業利益率も76%と高いからです21年11月時点の予想PERは6.8倍と低く、8月から株価は下落し続けています。資金が豊富なバイオ銘柄として、数年先に投資機会が訪れるかもしれません。

22年以降の動向についても注視したいです。

BNTXの投資判断したい人向け
  1. BNTXの4半期決算(21年7-9月)は?
  2. BNTXの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 8月以降のワクチン株投資が、リスクが高い理由は?

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

バイオエヌテック(BNTX)の四半期決算は?

バイオエヌテック(BNTX)の四半期決算を紹介します。

21年1Q決算(21年3月30日)

第1Q決算の内容は...
  1. 売上高:20.48億€(前年比+7294%)
  2. 営業利益:15.54億€(+2719%
  3. 純利益:11.28億€(+2212%
  4. 一株利益:4.39€(+1929%)

21年2Q決算(21年6月30日)

第2Q決算の内容は...
  1. 売上高:53.09億€(前年比+12630%)
  2. 営業利益:41.64億€(+5246%
  3. 純利益:27.87億€(+3256%
  4. 一株利益:10.77€(+2934%)

21年3Q決算(21年9月30日)

第3Q決算の内容は...
  1. 売上高:60.87億€(前年比+898%
  2. 営業利益:47.23億€(前年度−1.86億€
  3. 純利益:32.11億€(前年度−2.07億€
  4. 一株利益:12.35€(前年度−0.88€)

3Qの売上は前年比+898%で60.87億€、営業利益は32.11億€でした。21年2Qより減速するも、3Qの売上も利益も好調ですね。営業利益率は78%と高いです。

ワクチンの売上は引き続き好調ですね。ただし、前四半期比では2Qの+162%に対して、3Qは+12%と大幅に減速しています。21年末までに27-30億の用量を製造、22年には40億を目指しています。

ただ、今後は売上は減速していくことが予想できますね。

21年4Q決算(21年12月…)

21年4Q決算は、22年2月8日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

バイオエヌテック(BNTX)の損益計算書は?

バイオエヌテックは、19年に13ドルで上場しています。コロナが始まる20年3月は30ドルを付け、21年8月に最高値389ドルを付けています。21年11月は238ドル前後で推移していますね。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、21年に売上と利益が拡大しています。売上高は34倍に増え、営業利益率は76%まで急騰しています。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。21年にBPSとEPSは拡大していますね。

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(営業CF−投資CF)も、21年に急騰しています。20年以前は営業CFでも赤字だが、コロナ後に大きく上向いていますね。

では、私たちはどのように投資判断すれば良いのでしょうか?

バイオエヌテック(BNTX)の注目ポイントは?

バイオエヌテック(BNTX)の注目すべきポイントを紹介します。

注目1:コロナワクチンの21年11月の最新情報は?

参考:新型コロナウイルス 治療薬・ワクチンの開発動向

コロナワクチンを開発する研究機関や企業の最新情報です。

21年11月には、米国や英国、ドイツや中国、インドなどの多くの製薬企業のワクチンが承認されています。また、第3相試験(臨床試験)段階にある治療薬も多いです。さらには、ワクチンだけではなく飲み薬などの薬剤も増えています。

供給が十分に増えているため、ワクチン銘柄で利益を得るのは難しいですね。22年には、多くの新興国にもワクチンが行き渡ることが予想されます。

注目2:世界のワクチン市場は年率8.3%で成長?

参考:国際医療について考える

コロナによる影響で、世界的にワクチン業界が盛り上がっていますね。

意外と知られていない事実だが、ワクチン市場は年率8.3で拡大する成長産業です。2005年から2011年は年率15.6%で成長していましたね。世界中でコロナが流行した事で、インフルエンザなど別のワクチンを打つ人も増えますよね。感染症の脅威が再確認されたからです。

インフルエンザシーズンでも、ワクチン摂取率は25.5%と低いです(参考:インフルエンザの予防接種率は25%)。これだけウイルスの脅威がこれだけ浸透すると、ワクチンの摂取率が高くなる可能性が高いですね。

注目3:大手5社でワクチンの8割の市場を占めている?

参考:国際医療について考える

19年のワクチン市場は417億ドル、24年には584億ドルまで拡大すると予測されています。

意外と大きなワクチン市場だが、大手5社だけで8割を占めています1位は英国のグラクソスミスクライン、2位はフランスのサノフィ、3位は米国のメルク、4位は米国のファイザー、5位はスイスのノバルティスと続きます。

バイオエヌテック社は、業界4番手のファイザーと連合を組んでいますバイオエヌテックが開発したワクチンを、ファイザーが大量生産しますね。

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:バイオエヌテック(BNTX)決算は?

バイオエヌテック株の注目ポイントは...
  1. 2008年にドイツで設立、臨床段階の開発や研究を行う
  2. 19年に米国にも上場し、コロナワクチンの開発を行う
  3. 世界4番手の米国ファイザーと連合を組み、ワクチンを開発してる
  4. 株価は3倍になるも、20年8月は70ドル前後で落ち着いている
  5. モデルナと同様に、7月27日から臨床試験をスタートした

個人的には、バイオエヌテックは投資したい銘柄ではありません。

なぜならば、FDAから承認を得た製薬企業は増え続け、供給側は十分に強いからです22年以降は新興国にもワクチンが広く行き渡ります。そのため、ワクチン銘柄で利益を得るのは難しくなりそうですね。

ただ、長期的には再び有望な投資先になるかもしれません。

なぜならば、21年3Qの売上成長率は898%と高く、営業利益率も76%と高いからです21年11月時点の予想PERは6.8倍と低く、8月から株価は下落し続けています。資金が豊富なバイオ銘柄として、数年先に投資機会が訪れるかもしれません。

22年以降の動向についても注視したいです。同様のことは、ワクチン開発に成功したモデルナ(MRNA)にもいえますね。

参考:モデルナ(MRNA)四半期決算|21年3Qは+3064%に減速

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