テキサスインスツルメンツ(TXN)四半期決算|23年3Qは-14%に減速

アナログ半導体を製造するTXNは、5G、IoT、自動運転の恩恵を受ける銘柄です。コロナで業績が伸び悩むも22年2Qと3Qも前年比+13%と減速しています。株価は21年10月から伸び悩み、予想PER24倍と割安ですね。

  • 「アナログ半導体で世界1位、21年は5G特需の恩恵を受ける…」
  • 「5Gが期待されているが、22年2月のPERは21倍は割高か…」
  • 「21年以降は米中貿易摩擦も緩和し、業績を押し上げるかも…」

テキサスインスツルメンツは、アナログ半導体で世界1位の米国企業です。半導体メーカーとしては、世界8位の売上高でインテルの5分の1規模です。アナログ半導体は通信、IoT、自動車など、成長産業で幅広く利用されています。

テキサスインスツルメンツは、長期保有したい銘柄のひとつです。

なぜならば、アナログ市場を独占する企業で、利益率が高いからです。デジタル時代でも、アナログ半導体の需要は残り続けます。同社は世界シェア18%で1位、営業利益率は52%まで上昇しています。

世界的な景気後退で低迷するも、コロナ後は順調に回復しています。

半導体市況は22年も強く、サプライ問題があるも業績は好調が続きます。同社のアナログ半導体は、通信、IoT、EV自動車など幅広く利用されます。特に好調なのは、産業や自動車向けだといいます。

ただ、22年後半以降は、個人向け電子機器と産業向けが低迷しています。23年2Qの売上予想も前年比−16%と弱いですね。半導体関連株は割安で、23年11月時点の予想PER24倍と割安です。

TXN株の投資判断したい人向け
  1. TXN直近の4半期決算(23年7-9月)は?
  2. TXNの過去10年間の売上高や営業利益は?
  3. 部品供給の問題で、前年比+21%に減速

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

テキサスインスツルメンツ(TXN)の四半期決算は?

テキサスインスツルメンツ(TXN)の四半期決算を紹介します。

22年4Q決算(22年12月30日)

4Q決算の内容は...
  1. 売上高:46.70億ドル(前年比−3%)
  2. 営業利益:—億ドル(—%)
  3. 純利益:19.62億ドル(−8%)
  4. 一株利益:—ドル(—%)

23年1Q決算(23年3月30日)

1Q決算の内容は...
  1. 売上高:43.79億ドル(前年比−11%)◯
  2.  Analog:32.89億ドル(−14%)
  3.  Embedded Processing:8.32億ドル(+6%
  4.  Other:2.58億ドル(−16%)
  5. 営業利益:19.34億ドル(−25%)
  6. 純利益:17.08億ドル(−22%)
  7. 一株利益:1.85ドル(−21%)◯

23年2Q決算(23年6月30日)

2Q決算の内容は...
  1. 売上高:45.31億ドル(前年比−13%)◯
  2.  Analog:32.78億ドル(−18%)
  3.  Embedded Processing:8.94億ドル(+9%
  4.  Other:3.59億ドル(−10%)
  5. 営業利益:19.72億ドル(−28%)
  6. 純利益:17.22億ドル(−25%)
  7. 一株利益:1.87ドル(−24%)◯

23年3Q決算(23年9月30日)

3Q決算の内容は...
  1. 売上高:45.32億ドル(前年比−14%)✖️
  2.  Analog:33.53億ドル(−16%)
  3.  Embedded Processing:8.90億ドル(+8%
  4.  Other:2.89億ドル(−32%)
  5. 営業利益:18.92億ドル(−29%)
  6. 純利益:17.09億ドル(−26%)
  7. 一株利益:1.85ドル(−25%)◯

3Qの売上高は前年比−14%で45.32億ドル、営業利益は−29%で18.72億ドルでした。23年1Qや2Qに続き、3Qも低調ですね。営業利益率は41.7%と高いですね。

個人消費の落ち込みにより、22年後半から減速していますね。ただし、自動車市場での需要は強いとしています。

23年4Qの売上予想も、41.0億ドル(前年比−12.3%)と弱いです。

テキサス・インスツルメンツ社 (TI) (ナスダック: TXN) は本日、第 3 四半期の売上高が 45 億 3,000 万ドル、純利益が 17 億 1,000 万ドル、1 株当たり利益が 1.85 ドルであると報告しました。 1 株あたりの利益には、会社の当初のガイダンスに含まれていない項目に対する 5 セントの利益が含まれています。
TIの社長兼最高経営責任者(CEO)であるハビブ・イラン氏は、同社の業績と株主への利益還元について次のようにコメントした。

• 「売上高は前四半期から横ばいで、前年同期比で 14% 減少しました。当四半期中、自動車の成長は続き、産業の低迷は拡大しました

• 「その後 12 か月間の当社の営業キャッシュ フローは 65 億ドルで、当社のビジネス モデルの強さ、製品ポートフォリオの品質、および 300 mm 生産の利点が改めて強調されました。同期のフリー キャッシュ フローは 16 億ドルでした。

• 「過去 12 か月間、当社は研究開発と販売管理費に 37 億ドルを投資し、設備投資に 49 億ドルを投資し、所有者に 56 億ドルを還元しました。

• 「TI の第 4 四半期の見通しは、売上高が 39 億 3000 万ドルから 42 億 7000 万ドルの範囲、1 株当たり利益が 1.35 ドルから 1.57 ドルの範囲になると考えています。当社は、2023 年の実効税率が約 13% ~ 14% になると引き続き予想しています。」

参考:TI reports 3Q 2023 financial results

23年4Q決算(23年12月…)

23年4Qの決算は、1月25日に公開予定です。

では、売上高や営業利益の10年間の推移はどうでしょうか?

テキサスインスツルメンツ(TXN)の損益計算書は?

テキサスインスツルメンツは84年に2.3ドルで上場しました。常に最高値を更新し続ける銘柄で、株価はずっと上昇しています。23年10月は140ドル前後で推移しています。

その1:売上高と営業利益の10年間の推移は?

過去10年間の決算書を見ると、売上は緩やかに上昇しています。アナログ半導体市場トップで価格決定権があり、営業利益率は44%と特出して高いです。コロナの影響は限定的で、21年は景気再開と共に力強く成長しています。

その2:BPSとEPSの10年間の推移は?

過去10年間のBPS(1株あたり純資産)とEPS(1株あたり純利益)です。BPSは横ばいだが、EPSは右肩上がりで上昇しています。連続増配銘柄としても知られ、配当利回りは2%前後、配当性向は50%で安定しています

その3:営業CFと投資CFの10年間の推移は?

過去10年間のフリーCF(投資CF−営業CF)は、安定して伸びています。設備投資が少ないのは、製造工程を外部に委託するファブライト企業だからです。投資CFが少ない上に、毎年営業CFは切り上がっていますね。

では、私たち投資家はどのような点に注目すれば良いのでしょうか?

テキサスインスツルメンツ(TXN)のポイントは?

テキサスインスツルメンツの注目すべきポイントを紹介します。

注目1:TI社は業界8番目の半導体メーカーである?

19年の半導体企業の売上高ランキングです。

テキサスインスツルメンツは、世界8位の半導体メーカーです。売上高ベースでは、1位インテル(INTC)の5分の1の規模です。米中貿易摩擦の影響を受けて、29年は多くの半導体メーカーがマイナス成長でしたね。

参考:インテルの四半期決算|20年4Qはクラウド向けが-16%で低迷?

また、アナログ半導体では、業界1位のメーカーです。

注目2:アナログ半導体で業界1位で市場シェア18%?

参考:2018年のアナログ半導体企業トップ10

アナログ半導体の売上高ランキングです。

テキサスインスツルメンツは、世界1位のアナログ半導体企業です。2位はアナログデバイス(ADI)で9%、3位はInfineonで6%と続きます。アナログIC市場は、通信や自動車、エレクトロニクス産業で需要が高いです。

参考:アナログデバイセズの四半期決算|アナログ半導体市場で世界2位

では、アナログデバイセズのエンド市場の割合を見てみましょう。

注目3:エンド市場は産業向けが36%を占める?

参考:Texas Instruments (TXN): Is it worth buying?

テキサスインスツルメンツのエンド市場の割合です。

テキサスインスツルメントで売上比率が最も高いのは、産業向けで36%を占めます。次いで、家電製品向けが23%、自動車が21%、通信向けが11%、エンタプライズが6%と続きます。幅広くアナログ半導体を納品してる事が分かりますね。

5GやIoT、自動運転など、幅広い領域で成長産業の恩恵を受けます。

では、過去売上高はどのように推移してきたでしょうか?

注目4:21年4Qは売上成長率+18%に減速?

テキサスインスツルメンツの売上高と成長率の推移です。

世界的な景気後退で19年は大きく需要が縮小していました。また、20年は需要が上向くも、20年2Qはコロナで再び−11%まで落ち込みます。しかし、経済再開で21年1Qは+28%、2Qは+41%に加速しています。

ただ、部品供給に問題があり、3Qは+21%、4Qは+18%に減速しています。また、22年1Q予想も+11%と控えめな数値ですね。個人的には、半導体市況は22年も力強く推移すると思います。

同社は連続高配当銘柄としても知られます。

注目5:22年2月時点の配当利回りは2.58%?

テキサスインスツルメンツの配当金と配当性向の推移です。

22年2月時点の同社の配当利回りは、2.58%と高いです。また、連続増配銘柄としても知られ、配当性向50%で持続性も高いです。20年も増配したのは高く評価されてよく、21年以降も期待して良い高配当銘柄ですね。

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20年3月に米国株を初めて、2.5年で運用額を10倍に増やしました

ただし、大幅に増えた理由は運の要素が大きいです。20年や21年は歴史的な好相場で、素人でも読みやすい相場でしたね。ただし、22年現在は500社以上の銘柄分析を行い経験を積んだことで、なんとかプラスを維持しています。

過去の実績の詳細については、次の記事を参考にしてください。

参考:【自己紹介】米国株1.5年で運用額を10倍の「4727万円」に増やす

まとめ:テキサスインスツルメンツの四半期決算は?

TI株の注目ポイントは...
  1. アナログ半導体で業界1位、市場シェア18%を占める
  2. アナログ半導体は利益率が高く、営業利益率は40%と高い
  3. 2018年以降は、米中貿易摩擦とコロナで売上高は減少傾向にある
  4. 幅広い業界にアナログICを供給し、長期的に5GやIoTの恩恵を受ける
  5. 成長率がプラスに転じたら、長期投資を考えたい銘柄である

テキサスインスツルメンツは、長期保有したい銘柄のひとつです。

なぜならば、アナログ市場を独占する企業で、利益率が高いからです。デジタル時代でも、アナログ半導体の需要は残り続けます。同社は世界シェア18%で1位、営業利益率は52%まで上昇しています。

世界的な景気後退で低迷するも、コロナ後は順調に回復しています。

半導体市況は22年も強く、サプライ問題があるも業績は好調が続きます。同社のアナログ半導体は、通信、IoT、EV自動車など幅広く利用されます。特に好調なのは、産業や自動車向けだといいます。

半導体関連株は割安で、同社の株価も22年2月時点で予想PER21倍と割安です割安な理由は将来の生産過多を懸念されているからです。

アナログデバイセズは、アナログ半導体市場で2番のメーカーです。同社も21年1の売上高が、前年比+26%で加速しています。テキサスインスツルメンツと同様に、営業利益率は32%と高いです。

参考:アナログデバイセズの四半期決算|アナログ半導体市場で世界2位

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